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公開番号2025154465
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057481
出願日2024-03-29
発明の名称正極合剤用結着剤、正極合剤、正極および二次電池
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人とこしえ特許事務所
主分類H01M 4/62 20060101AFI20251002BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】表面粗さが小さい正極合剤層を形成することができ、優れた性能を有する二次電池を形成できる正極合剤用結着剤を提供すること。
【解決手段】フルオロポリマー(A)を含有する正極合剤用結着剤であって、フルオロポリマー(A)として、ビニリデンフルオライド単位およびヘキサフルオロプロピレン単位を含むフルオロポリマー(a1)を含有し、ヘキサフルオロプロピレン単位の含有量が、フルオロポリマー(A)として前記正極合剤用結着剤中に含まれる全フルオロポリマー中の全モノマー単位を100モル%とした場合に、0.001~1.000モル%である正極合剤用結着剤を提供する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
フルオロポリマー(A)を含有する正極合剤用結着剤であって、
フルオロポリマー(A)として、ビニリデンフルオライド単位およびヘキサフルオロプロピレン単位を含むフルオロポリマー(a1)を含有し、
ヘキサフルオロプロピレン単位の含有量が、フルオロポリマー(A)として前記正極合剤用結着剤中に含まれる全フルオロポリマー中の全モノマー単位を100モル%とした場合に、0.001~1.000モル%である
正極合剤用結着剤。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
フルオロポリマー(A)として、フルオロポリマー(a2)およびフルオロポリマー(a3)からなる群より選択される少なくとも1種をさらに含有し、
フルオロポリマー(a2)が、ビニリデンフルオライド単位を含有し、かつ、ヘキサフルオロプロピレン単位を含有しておらず、フルオロポリマー(a2)中のビニリデンフルオライド単位の含有量が、フルオロポリマー(a2)の全モノマー単位に対して、98.0モル%以上であり、
フルオロポリマー(a3)が、ビニリデンフルオライド単位、並びに、フルオロモノマー単位(ただし、ビニリデンフルオライド単位およびヘキサフルオロプロピレン単位を除く)を含有し、フルオロポリマー(a3)中のビニリデンフルオライド単位の含有量が、フルオロポリマー(a3)の全モノマー単位に対して、98.0モル%未満である請求項1に記載の正極合剤用結着剤。
【請求項3】
フルオロポリマー(a1)とフルオロポリマー(a2)との含有割合が、質量比((a1)/(a2))で、100/0~0.1/99.9である請求項2に記載の正極合剤用結着剤。
【請求項4】
フルオロポリマー(A)として、フルオロポリマー(a1)、フルオロポリマー(a2)およびフルオロポリマー(a3)を含有し、
フルオロポリマー(a1)の含有量が、フルオロポリマー(A)の質量に対して、0.01~99.00質量%であり、
フルオロポリマー(a2)の含有量が、フルオロポリマー(A)の質量に対して、0~98.99質量%であり、
フルオロポリマー(a3)の含有量が、フルオロポリマー(A)の質量に対して、1.00~40.00質量%である請求項2または3に記載の正極合剤用結着剤。
【請求項5】
フルオロポリマー(A)として、フルオロポリマー(a1)、フルオロポリマー(a2)およびフルオロポリマー(a3)を含有し、
フルオロポリマー(a1)の含有量が、フルオロポリマー(A)の質量に対して、0.01~98.99質量%であり、
フルオロポリマー(a2)の含有量が、フルオロポリマー(A)の質量に対して、0.01~98.99質量%であり、
フルオロポリマー(a3)の含有量が、フルオロポリマー(A)の質量に対して、1.00~40.00質量%である請求項2または3に記載の正極合剤用結着剤。
【請求項6】
フルオロポリマー(A)として、フルオロポリマー(a1)およびフルオロポリマー(a3)を含有し、フルオロポリマー(a2)を含有しておらず、
フルオロポリマー(a1)の含有量が、フルオロポリマー(A)の質量に対して、60.00~99.00質量%であり、
フルオロポリマー(a2)の含有量が、フルオロポリマー(A)の質量に対して、0質量%であり、
フルオロポリマー(a3)の含有量が、フルオロポリマー(A)の質量に対して、1.00~40.00質量%である請求項2または3に記載の正極合剤用結着剤。
【請求項7】
フルオロポリマー(a2)が、一般式(1):
TIFF
2025154465000005.tif
27
166
(式中、R

~R

は、独立に、水素原子または炭素数1~8の炭化水素基を表す。R

は、単結合または炭素数1~8の炭化水素基を表す。Y

は、無機カチオンおよび/または有機カチオンを表す。)で表されるモノマー(1)に基づくモノマー単位をさらに含有する請求項2または3に記載の正極合剤用結着剤。
【請求項8】
フルオロポリマー(a3)中のビニリデンフルオライド単位の含有量が、フルオロポリマー(a3)の全モノマー単位に対して、57.0~89.0モル%である請求項2または3に記載の正極合剤用結着剤。
【請求項9】
フルオロポリマー(a3)中のフルオロモノマー単位が、テトラフルオロエチレン単位である請求項2または3に記載の正極合剤用結着剤。
【請求項10】
フルオロポリマー(a1)中のビニリデンフルオライド単位が、フルオロポリマー(a1)の全モノマー単位に対して、84.0~99.999モル%であり、
フルオロポリマー(a1)中のヘキサフルオロプロピレン単位の含有量が、フルオロポリマー(a1)の全モノマー単位に対して、0.001~16.0モル%である請求項1または2に記載の正極合剤用結着剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、正極合剤用結着剤、正極合剤、正極および二次電池に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、正極活物質(A)と結着剤(B)および有機溶媒(C)を含む正極合剤用スラリーであって、正極活物質(A)が、式(A):
Li






1-y


(式中、0.4≦x≦1;0.3≦y≦1;M

はNiおよびMnよりなる群から選ばれる少なくとも1種;M

はCo、AlおよびFeよりなる群から選ばれる少なくとも1種)で示されるリチウム含有複合金属酸化物であり、結着剤(B)が、組成式(B):
(VDF)

(TFE)

(HFP)

(式中、VDFはフッ化ビニリデン由来の構造単位;TFEはテトラフルオロエチレン由来の構造単位;HFPはヘキサフルオロプロピレン由来の構造単位;0.45≦m≦1;0≦n≦0.5;0≦l≦0.1。ただし、m+n+l=1である)で示される含フッ素重合体であることを特徴とするリチウム二次電池の正極合剤用スラリーが記載されている。
【0003】
特許文献2には、電極活物質(A)と結着剤(B)と有機溶媒(C)を含むリチウム二次電池の電極合剤用スラリーであって、結着剤(B)が、
(B1)組成式(B1):
(VDF)

(TFE)

(HFP)

(式中、VDFはフッ化ビニリデン由来の構造単位;TFEはテトラフルオロエチレン由来の構造単位;HFPはヘキサフルオロプロピレン由来の構造単位;0.45≦m≦1;0.05≦n≦0.5;0≦l≦0.1。ただし、m+n+l=1である)で示される含フッ素重合体、および
(B2)含フッ素重合体(B1)以外の溶剤可溶型熱可塑性樹脂
を含むことを特徴とするリチウム二次電池の電極合剤用スラリーが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2010/092976号
国際公開第2010/092977号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示では、表面粗さが小さい正極合剤層を形成することができ、優れた性能を有する二次電池を形成できる正極合剤用結着剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示によれば、フルオロポリマー(A)を含有する正極合剤用結着剤であって、フルオロポリマー(A)として、ビニリデンフルオライド単位およびヘキサフルオロプロピレン単位を含むフルオロポリマー(a1)を含有し、ヘキサフルオロプロピレン単位の含有量が、フルオロポリマー(A)として前記正極合剤用結着剤中に含まれる全フルオロポリマー中の全モノマー単位を100モル%とした場合に、0.001~1.000モル%である正極合剤用結着剤が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、表面粗さが小さい正極合剤層を形成することができ、優れた性能を有する二次電池を形成できる正極合剤用結着剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の具体的な実施形態について詳細に説明するが、本開示は、以下の実施形態に限定されるものではない。
【0009】
特許文献1および2においては、リチウム二次電池の電極合剤用スラリーに用いる結着剤として、上記した含フッ素重合体を用いることが提案されている。これらの含フッ素重合体を用いることにより、柔軟性に富む正極が得られ、電池特性に優れたリチウム二次電池が得られる。しかしながら、二次電池のサイクル特性に改善の余地があることが判明した。
【0010】
上記の課題を解決する手段を鋭意検討したところ、結着剤を構成する全てのポリマーを構成する全モノマー単位のうち、ごく一部のモノマー単位をヘキサフルオロプロピレン単位とすることによって、表面粗さが小さい正極合剤層を形成することができ、サイクル特性に優れた二次電池が得られることが見出された。
(【0011】以降は省略されています)

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