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公開番号
2025153247
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024055626
出願日
2024-03-29
発明の名称
フェライト系ステンレス鋼板
出願人
日本製鉄株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C22C
38/00 20060101AFI20251002BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼板を提供する
【解決手段】所定の成分組成を有し、式(1)を満たすとともに、酸化物を含む長径が1.0μm以上の複合介在物を複合介在物Aとし、前記複合介在物Aの内、前記酸化物が質量%で式(2)~式(4)を満足する複合介在物を複合介在物Bとするとき、前記複合介在物Aの個数と前記複合介在物Bの個数との個数割合が式(5)を満足し、前記複合介在物Bの内、長径が2.0~15.0μmである複合介在物Cの個数密度が2.0~20個/mm
2
であり、前記複合介在物Aの内、円相当径が5.0μm以上でSを5%以上含有する酸硫化物Dの個数密度が0.50個/mm
2
以下であるフェライト系ステンレス鋼。
70≧(0.50×[%C]+0.20×[%N]+0.65×[%P]+3.0×[%S])×1000+6×[%Si]+20×[%Ti]+30×[%Nb]≧20
・・・ 式(1)
Al
2
O
3
/MgO≦4 ・・・ 式(2)
CaO+CaS≦20% ・・・ 式(3)
Al
2
O
3
+MgO≧75% ・・・ 式(4)
複合介在物Bの個数/複合介在物Aの個数≧0.70 ・・・ 式(5)
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
質量%にて、
C:0.001~0.05%、
Si:1.0%以下、
Mn:0.02~1.0%、
P:0.005~0.040%、
S:0.005%以下、
Cr:11~21%、
Al:0.01~0.2%、
Ti:0.015%以下、
Nb:0.1~0.6%、
O:0.0005~0.005%、
N:0.001~0.05%、
Ca:0.0015%以下、
Mg:0.0003%~0.0030%、
B:0~0.002%、
Mo:0~2.5%、
Ni:0~2.0%、
Cu:0~2.0%、
Co:0~1.0%、
Sn:0~0.5%、
W:0~1.0%、
Ta:0~0.10%、
Sb:0~0.30%を含有し、
残部がFe及び不純物からなり、
式(1)を満たすとともに、
酸化物を含む長径が1.0μm以上の複合介在物Aを含み、
前記複合介在物Aの内、式(2)~式(4)を満足する複合介在物を複合介在物Bとするとき、前記複合介在物Aの個数と前記複合介在物Bの個数との個数割合が式(5)を満足し、前記複合介在物Bの内、長径が2.0~15.0μmである複合介在物Cの個数密度が2.0~20個/mm
2
であり、
前記複合介在物Aの内、円相当径が5.0μm以上でSを5%以上含有する酸硫化物Dの個数密度が0.50個/mm
2
以下であることを特徴とするフェライト系ステンレス鋼板。
70≧(0.50×[%C]+0.20×[%N]+0.65×[%P]+3.0×[%S])×1000+6×[%Si]+20×[%Ti]+30×[%Nb]≧20
・・・ 式(1)
Al
2
O
3
/MgO≦4 ・・・ 式(2)
CaO+CaS≦20% ・・・ 式(3)
Al
2
O
3
+MgO≧75% ・・・ 式(4)
複合介在物Bの個数/複合介在物Aの個数≧0.70 ・・・ 式(5)
ただし、式(1)中の[%C]などは、各元素の鋼板中の含有量(質量%)を示し、式(2)~式(4)中のAl
2
O
3
、MgO、CaO、CaSは、複合介在物A中におけるそれぞれの質量%を示す。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
更に、質量%で、
B:0.0001~0.002%、
Mo:0.1~2.5%、
Ni:0.1~2.0%、
Cu:0.1~2.0%、
Co:0.05~1.0%、
Sn:0.01~0.5%、
W:0.05~1.0%、
Ta:0.001~0.10%、
Sb:0.01~0.30%
の1種もしくは2種以上を含有する請求項1に記載のフェライト系ステンレス鋼板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はフェライト系ステンレス鋼板に関する。特に、耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼板に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
フェライト系ステンレス鋼は高い耐食性や耐熱性を有するとともにオーステナイト系ステンレス鋼と比較してNi含有量が少なく低コストであるため、建材や業務用厨房、自動車用排気系部品等に広く使用される。しかし、加工後の鋼板表面に凹凸(リジング)が発生しやすく、表面の美観を保つためには研削工程が必要となるだけでなく、凹凸が著しい場合は割れの原因となる場合がある。
【0003】
リジングの低減には結晶粒微細化により異方性の少ない鋼板とすることが有効である。ただし、フェライト系ステンレス鋼は高温でオーステナイト相を生成せず、製造時において変態による細粒化を利用できず、粗大な鋳造組織の影響が残留しやすい。そのため、鋳造時の柱状晶径を細かくすることや等軸晶率を向上することが必要である。
【0004】
例えば、凝固時の初晶であるδ-Feの生成核として介在物を積極的に活用して等軸晶率を向上させる方法が良く知られている。スピネル(MgO・Al
2
O
3
)のようなMg-Al系酸化物やTiNは結晶格子定数がδ-Feと近いことが知られており、また、スピネルはTiNの生成を促進するため、δ-Fe生成に有利とされている。
【0005】
Ti含有は耐銹性の観点より発銹しにくいTi(C,S)が生成する点も有利であるものの、鋳造時のノズル閉塞や粗大なTiNによる熱延板靭性低減による生産性低下、さらには微細に生成したとしてもクラスター化することで鋼板の表面疵の発生が懸念される。
【0006】
特許文献1は、Tiを4(C+N)~0.40%含有し、介在物中のMg/Al質量比が0.55以上とすることで凝固組織の微細化に加え、熱間圧延中の再結晶促進を狙ってV×Nを0.0005~0.0015としていることを特徴としている。
【0007】
特許文献2は、TiとNの含有量が少ない場合であっても溶鋼中に分散するMg-Al系酸化物の個数を20~1000個/mm
2
に制御することで鋳造時に微細な等軸晶が生成できることを提示している。
【0008】
特許文献3は、Mg含有酸化物がCaを含む場合には凝固組織が微細化しないという欠点を解消するため、Mg/Ca比が0.5以上になるMg含有酸化物が3個/mm
2
以上存在することを特徴とする。
【0009】
特許文献4では、酸化物の組成や構成比率、個数密度を制御するとともに固相線温度を低減して凝固温度区間を確保することでMg-Al系酸化物やMg-Al系酸化物を含むTiNを活用した等軸晶の生成を促進可能なことを提示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2008-285717号公報
特開2002-194505号公報
特開2001―288542号公報
国際公開第2019/189858号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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