TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025152528
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024054454
出願日2024-03-28
発明の名称鞍乗り型車両
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B60T 7/10 20060101AFI20251002BHJP(車両一般)
要約【課題】前後ブレーキを連動させる連動ブレーキ装置を備えた鞍乗り型車両において、コネクティングケーブルの配置に要する前後方向のスペース縮小による車両の小型化を図る。
【解決手段】自動二輪車は、ハンドルバー34と平行に配置されたシリンダボディ66を有し、右ブレーキレバー60の操作力を受けて液圧を発生させるマスターシリンダ65と、マスターシリンダ65に左ブレーキレバーの操作力を伝達するコネクティングケーブル90と、コネクティングケーブル90のマスターシリンダ65側の端部を保持するホルダ95と、を備える。コネクティングケーブル90は、ホルダ95に固定される接続ボルト93を有する。接続ボルト93の中心軸線C1は、シリンダボディ66の軸線C2に対して傾斜しており、車幅方向においてシリンダボディ66から左ブレーキレバー側に離れるに従い、平面視でシリンダボディ66の軸線C2から後方に離れる。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
車幅方向に長さを持つとともに前記車幅方向の両端部が平面視で後方に屈曲した操向用のハンドルバー(34)と、
前記ハンドルバー(34)に保持された左右一対のブレーキレバー(60,80)と、
前記ハンドルバー(34)の前方に配置された電装部品(15)と、
前記ハンドルバー(34)における左右一方の端部寄りの箇所に支持されており、前記ハンドルバー(34)と平行に配置されたシリンダボディ(66)を有し、前記一対のブレーキレバー(60,80)のうち前記左右一方の第1ブレーキレバー(60)の操作力を受けて液圧を発生させるマスターシリンダ(65)と、
前記一対のブレーキレバー(60,80)のうち左右他方の第2ブレーキレバー(80)および前記マスターシリンダ(65)に連結されているとともに、前記ハンドルバー(34)と前記電装部品(15)との間に配置され、前記マスターシリンダ(65)に前記第2ブレーキレバー(80)の操作力を伝達するコネクティングケーブル(90)と、
前記コネクティングケーブル(90)の前記マスターシリンダ(65)側の端部を保持するホルダ(95)と、を備え、
前記コネクティングケーブル(90)は、前記ホルダ(95)に固定される結合部(93)を有し、
前記結合部(93)の中心軸線(C1)は、前記シリンダボディ(66)の軸線(C2)に対して傾斜しており、前記車幅方向において前記シリンダボディ(66)から前記第2ブレーキレバー(80)側に離れるに従い、車両平面視で前記シリンダボディ(66)の前記軸線(C2)から後方に離れる、
鞍乗り型車両。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記マスターシリンダ(65)から前輪ブレーキ(53)に向けて延びており、前記マスターシリンダ(65)に締結される連結部材(75)を有するブレーキライン(54)と、
前記連結部材(75)を前記マスターシリンダ(65)に締結する締結部(68)と、
を備え、
前記コネクティングケーブル(90)は、前記ホルダ(95)から前記第2ブレーキレバー(80)側に延びる架設部(90a)を有し、
前記架設部(90a)は、車両平面視で前後方向において前記締結部(68)の前端部と前記架設部(90a)における前記ホルダ(95)側の端部の後端部との間に配置されている、
請求項1に記載の鞍乗り型車両。
【請求項3】
前記結合部(93)は、車両平面視で前記連結部材(75)に重なり、
前記ブレーキライン(54)は、前記マスターシリンダ(65)から後方に延びて前記コネクティングケーブル(90)の後方を通る、
請求項2に記載の鞍乗り型車両。
【請求項4】
前記ブレーキライン(54)は、車両平面視または車両側面視のうち少なくともいずれか一方で前記ハンドルバー(34)の前端縁(34a)に沿うように配置され、
前記連結部材(75)の少なくとも一部は、車両平面視で前記ハンドルバー(34)の前記前端縁(34a)に重なる、
請求項3に記載の鞍乗り型車両。
【請求項5】
前記ハンドルバー(34)に相対変位不能に結合し、車体フレーム(4)のヘッドパイプ(21)に回動可能に支持される転舵軸(33)を備え、
前記コネクティングケーブル(90)は、車両正面視で前記転舵軸(33)の幅内(W)で前記ブレーキライン(54)と交差する、
請求項3に記載の鞍乗り型車両。
【請求項6】
前記ハンドルバー(34)は、前記マスターシリンダ(65)に保持される被保持部(34b)を有し、
車両側面視で前記締結部(68)、前記結合部(93)および前記被保持部(34b)のそれぞれの中心が鋭角三角形(T)の頂点に位置する、
請求項3に記載の鞍乗り型車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗り型車両に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、鞍乗り型車両における前後のブレーキを連動させる連動ブレーキ装置が知られている。例えば、特許文献1の連動ブレーキシステムは、フロントブレーキ機構とリアブレーキ機構とを作動させるための連動ブレーキレバーと、連動ブレーキレバーからの制動力をフロントおよびリアブレーキ機構に分配するための連動ブレーキイコライザと、連動イコライザおよびフロントブレーキ機構を接続する連動ブレーキラインと、を備える。連動ブレーキラインは、連動ブレーキレバーからフロントブレーキ機構のマスターシリンダーユニットに操作力を伝達し、この操作力がマスターシリンダーユニットにおいて油圧ブレーキ操作力に変換されて、フロントブレーキラインを介してフロントブレーキに伝達される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6585858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の連動ブレーキ装置では、連動ブレーキラインがハンドルバーの周辺で前方に膨らむように配策されるので、コネクティングケーブルの配置に前後方向のスペースを要し、車両の小型化に限界がある。
【0005】
そこで本発明は、前後ブレーキを連動させる連動ブレーキ装置を備えた鞍乗り型車両において、コネクティングケーブルの配置に要する前後方向のスペース縮小による車両の小型化を図るものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る鞍乗り型車両は、車幅方向に長さを持つとともに前記車幅方向の両端部が平面視で後方に屈曲した操向用のハンドルバー(34)と、前記ハンドルバー(34)に保持された左右一対のブレーキレバー(60,80)と、前記ハンドルバー(34)の前方に配置された電装部品(15)と、前記ハンドルバー(34)における左右一方の端部寄りの箇所に支持されており、前記ハンドルバー(34)と平行に配置されたシリンダボディ(66)を有し、前記一対のブレーキレバー(60,80)のうち前記左右一方の第1ブレーキレバー(60)の操作力を受けて液圧を発生させるマスターシリンダ(65)と、前記一対のブレーキレバー(60,80)のうち左右他方の第2ブレーキレバー(80)および前記マスターシリンダ(65)に連結されているとともに、前記ハンドルバー(34)と前記電装部品(15)との間に配置され、前記マスターシリンダ(65)に前記第2ブレーキレバー(80)の操作力を伝達するコネクティングケーブル(90)と、前記コネクティングケーブル(90)の前記マスターシリンダ(65)側の端部を保持するホルダ(95)と、を備え、前記コネクティングケーブル(90)は、前記ホルダ(95)に固定される結合部(93)を有し、前記結合部(93)の中心軸線(C1)は、前記シリンダボディ(66)の軸線(C2)に対して傾斜しており、前記車幅方向において前記シリンダボディ(66)から前記第2ブレーキレバー(80)側に離れるに従い、車両平面視で前記シリンダボディ(66)の前記軸線(C2)から後方に離れている。
【0007】
第1の態様によれば、コネクティングケーブルの結合部の中心軸線がハンドルバーおよびシリンダボディと平行に配置された場合に比して、車幅方向の外側に向かうに従い後方に延びるハンドルバーにコネクティングケーブルを近づけて配置することとなる。これによりコネクティングケーブルが前方に膨らむことが抑制されるので、ハンドルバーの前方に配置された電装部品へのコネクティングケーブルの干渉が抑制され、コネクティングケーブルの配置に要する前後方向のスペースを小さくすることができる結果、車両を小型化することが可能となる。
【0008】
本発明の第2の態様に係る鞍乗り型車両は、上記第1の態様に係る鞍乗り型車両において、前記マスターシリンダ(65)から前輪ブレーキ(53)に向けて延びており、前記マスターシリンダ(65)に締結される連結部材(75)を有するブレーキライン(54)と、前記連結部材(75)を前記マスターシリンダ(65)に締結する締結部(68)と、を備え、前記コネクティングケーブル(90)は、前記ホルダ(95)から前記第2ブレーキレバー(80)側に延びる架設部(90a)を有し、前記架設部(90a)は、車両平面視で前後方向において前記締結部(68)の前端部と前記架設部(90a)における前記ホルダ(95)側の端部の後端部との間に配置されていてもよい。
【0009】
第2の態様によれば、コネクティングケーブルを、前方に膨らまないよう車幅方向に略平行に配策することができる。これにより、車両を小型化することが可能となる。
【0010】
本発明の第3の態様に係る鞍乗り型車両は、上記第1の態様または第2の態様に係る鞍乗り型車両において、前記結合部(93)は、車両平面視で前記連結部材(75)に重なり、前記ブレーキライン(54)は、前記マスターシリンダ(65)から後方に延びて前記コネクティングケーブル(90)の後方を通っていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

本田技研工業株式会社
車両
1か月前
本田技研工業株式会社
差圧式電解装置
1か月前
本田技研工業株式会社
電動無段変速装置
1か月前
本田技研工業株式会社
回転電機用ロータ
4日前
本田技研工業株式会社
スポット溶接方法
17日前
本田技研工業株式会社
回転電機のロータ
1か月前
本田技研工業株式会社
駆動装置ユニット
1か月前
本田技研工業株式会社
金属シリコンの製造方法
4日前
本田技研工業株式会社
情報処理方法及びプログラム
16日前
本田技研工業株式会社
制御装置、および、制御方法
17日前
本田技研工業株式会社
負極、固体電池及び積層体の製造方法
1か月前
本田技研工業株式会社
正極、固体電池及び固体電池の製造方法
1か月前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素回収装置及び二酸化炭素回収方法
1か月前
本田技研工業株式会社
情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
16日前
本田技研工業株式会社
学習装置、推定装置、学習方法、推定方法及びプログラム
1か月前
本田技研工業株式会社
制御装置
18日前
本田技研工業株式会社
作動装置
16日前
本田技研工業株式会社
移動体の制御装置、移動体の制御方法、およびプログラム
11日前
本田技研工業株式会社
車両、制御方法、プログラム、記憶媒体、及び情報処理装置
16日前
本田技研工業株式会社
電池の充電状態の補正方法、電池均等化方法、端末機器及び車両
3日前
本田技研工業株式会社
移動体支援装置および移動体システム
1か月前
本田技研工業株式会社
熱媒体組み合わせ最適化装置、熱媒体組み合わせ最適化方法、および、熱媒体組み合わせ最適化プログラム
4日前
個人
タイヤレバー
3か月前
個人
前輪キャスター
3か月前
個人
上部一体型自動車
1か月前
個人
ホイルのボルト締結
4か月前
個人
タイヤ脱落防止構造
2か月前
個人
空間形成装置
24日前
個人
ルーフ付きトライク
3か月前
日本精機株式会社
表示装置
3か月前
個人
キャンピングトライク
5か月前
井関農機株式会社
作業車両
5か月前
日本精機株式会社
表示装置
3か月前
個人
マスタシリンダ
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
3か月前
井関農機株式会社
作業車両
5か月前
続きを見る