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公開番号
2025147563
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-07
出願番号
2024047867
出願日
2024-03-25
発明の名称
フォージャサイト型ゼオライト
出願人
日揮触媒化成株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
C01B
39/20 20060101AFI20250930BHJP(無機化学)
要約
【課題】酸強度が高いブレンステッド酸の割合を低減したフォージャサイト型ゼオライトを提供すること。
【解決手段】SiO
2
/Al
2
O
3
のモル比が40以上200以下の範囲であり、結晶化度が0.20以上1.00以下の範囲であり、ピリジン吸着FT-IRで150℃排気後に測定したブレンステッド酸量が20μmol/g以上400μmol/g以下の範囲であり、450℃排気後に測定したブレンステッド酸量の割合が150℃排気後に測定したブレンステッド酸量に対して65%未満である、フォージャサイト型ゼオライト。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
SiO
2
/Al
2
O
3
のモル比が40以上200以下の範囲であり、
結晶化度が0.20以上1.00以下の範囲であり、
ピリジン吸着FT-IRで150℃排気後に測定したブレンステッド酸量が20μmol/g以上400μmol/g以下の範囲であり、
450℃排気後に測定したブレンステッド酸量の割合が150℃排気後に測定したブレンステッド酸量に対して65%未満である、
フォージャサイト型ゼオライト。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、酸強度が高いブレンステッド酸が少ないフォージャサイト型ゼオライトに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ゼオライトという物質名は、結晶性の多孔質アルミノシリケートの総称である。ゼオライトの中でも、強い固体酸を有し、比較的大きなマイクロ孔径のフォージャサイト型ゼオライトが、石油精製や石油化学分野に用いる触媒の構成成分として古くから使用されてきた。
【0003】
炭化水素の分解反応において、ゼオライトの固体酸が触媒となることは古くより見出されており、例えば、流動接触分解触媒や水素化分解触媒の構成成分としてフォージャサイト型ゼオライトが広く用いられている。
【0004】
ゼオライトの固体酸は、主に、ゼオライト骨格のAlイオンとSiイオンに架橋した酸素イオンに結合したプロトン(H
+
)であり、酸性水酸基とも呼ばれている。プロトンは一般にブレンステッド酸とも呼ばれており、ゼオライトのブレンステッド酸量はゼオライト骨格内のAl量によって決定される。ゼオライト骨格内のAl量を調整するために、ゼオライトの骨格SiO
2
/Al
2
O
3
比を調整する手法がとられている。
【0005】
フォージャサイト型ゼオライトの骨格SiO
2
/Al
2
O
3
比を調整する方法として、水蒸気による水熱処理と酸処理の組み合わせ(特許文献1および2参照)、EDTA処理、またはヘキサフルオロケイ酸アンモニウム処理などの脱アルミニウム処理が知られている(非特許文献1参照)。このような処理を用いることで、フォージャサイト型ゼオライトの骨格SiO
2
/Al
2
O
3
比を調整し、目的のブレンステッド酸量を有するフォージャサイト型ゼオライトを得ることができる。
【0006】
ゼオライト中のブレンステッド酸の酸量と酸強度は炭化水素の分解反応の活性や選択性に影響を与えている。
例えば、高度に脱アルミニウムした極低酸度のUSYをシリカーアルミナと共に用いた水素化分解触媒は、触媒活性が改善され、全留出油収率が上昇することが報告されている(特許文献3参照)。
【0007】
また、水素化分解触媒で、強酸点を低減させたフォージャサイト型ゼオライトを用いることにより、分解活性が高い領域においても高い中間留分選択性を得ることができることが報告されている(特許文献4参照)。ゼオライトの強酸点を低減するために、アルカリ土類金属や希土類を添加する手法が知られている(特許文献4、および非特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第7145343号公報
特開2023-90424号公報
特表2006-505671号公報
特開2021-151641号公報
【非特許文献】
【0009】
小野嘉夫、八嶋建明編、「ゼオライトの科学と工学」、第1版、株式会社講談社、2000年7月10日、p.119~134
佐野庸治、石油学会誌、35巻、6号、p.429~440、1992年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1、2および非特許文献1の方法では、フォージャサイト型ゼオライト中のブレンステッド酸の酸量を調整することができるが、ブレンステッド酸の酸強度を変化させることが難しいという課題があった。また、特許文献4および非特許文献2の方法では、ゼオライト中の酸強度が高いブレンステッド酸を低減するために加えたアルカリ土類金属イオンや希土類イオンが、触媒として使用中に脱離することで酸強度が高いブレンステッド酸が復活し、その割合が増加するという問題があった。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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