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公開番号2025141366
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024041261
出願日2024-03-15
発明の名称情報処理装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類G06Q 10/20 20230101AFI20250919BHJP(計算;計数)
要約【課題】オリジナルデータの特徴を捉えた抽出データを得ることができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置の処理装置は、オリジナルデータから初期の所定期間のデータを除いた対象データの相対度数分布を算出する第1ステップ(S120)と、対象データの一部の期間のデータを切り出す複数の時間窓を設定する第2ステップ(S125)と、対象データからデータを切り出す第3ステップ(S130)と、抽出データにおける相対度数分布を算出する第4ステップ(S140)と、対象データの相対度数分布と抽出データの相対度数分布との誤差を算出する第5ステップ(S145)と、を含み、第2ステップから第5ステップまでの試行を複数の時間窓の設定を変更して繰り返し実行する探索処理を実行する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載された複数のセンサを用いて既定期間に亘って収集したオリジナルデータから一部のデータを抽出することによって、解析に用いるデータの量を少なくする情報処理装置であり、
処理を実行する処理装置を備え、
前記処理装置が、
前記オリジナルデータに含まれる複数の特徴量についての前記オリジナルデータから初期の所定期間のデータを除いた対象データにおける相対度数分布を前記特徴量毎に算出する第1ステップと、全ての時間窓の期間を合計した期間が、前記既定期間から前記初期の所定期間を除いた対象期間よりも短くなるように、前記対象データの一部の期間のデータを切り出す複数の時間窓を設定する第2ステップと、前記複数の時間窓によって前記対象データからデータを切り出す第3ステップと、前記複数の時間窓によって切り出したデータを結合した抽出データにおける前記相対度数分布を、前記特徴量毎に算出する第4ステップと、前記対象データにおける前記相対度数分布と前記抽出データにおける前記相対度数分布との誤差を算出する第5ステップと、を含み、前記第1ステップを実行したあと、前記第2ステップから前記第5ステップまでの試行を前記複数の時間窓の設定を変更して繰り返し実行する探索処理を実行して、前記誤差が閾値以下になる前記抽出データを抽出する
情報処理装置。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記処理装置が、前記対象データを一定の期間毎に区切った各区間のデータを、既定の数のクラスタに分類する機械学習であるクラスタリングを実行し、
前記処理装置が、前記第2ステップにおいて、前記抽出データにおける各クラスタの比率と、前記対象データ全体における各クラスタの比率との差が閾値以下になるように、前記複数の時間窓を設定する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記オリジナルデータは、前記特徴量として、オイルフィルタを通過するオイルの流量のデータを含み、
前記処理装置は、前記誤差が閾値以下になる前記抽出データと、前記初期の所定期間のデータとを用いて、前記オイルフィルタに蓄積しているダメージの大きさを示す指標値を算出する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記オイルは、変速機のオイルであり、
前記オリジナルデータは、前記特徴量として、前記変速機の係合要素の係合頻度、及び係合時間のうち少なくとも一方を含む
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記処理装置が、所定の期間毎に前記指標値を算出し、前記指標値の推移の傾きから前記オイルフィルタの寿命を予測する
請求項3に記載の情報処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は情報処理装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、解析用のオリジナルデータを圧縮することによって解析用のデータのサイズを小さくする情報処理装置が開示されている。解析用のオリジナルデータは、車両に搭載されたセンサを用いて既定期間に亘って収集したデータである。
【0003】
特許文献1に開示されている情報処理装置は、一定の車速に達した時点で取得したデータと、車速の変曲点の時点で取得したデータとを、オリジナルデータから抽出することによってデータを圧縮する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-108247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の情報処理装置は、車速のみに着目してデータを抽出している。そのため、上記の情報処理装置は、車速以外のデータの特徴に応じてデータを抽出することができない。複数の特徴量を含むオリジナルデータの特徴を捉えた抽出データを得ることのできる情報処理装置が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための情報処理装置は、車両に搭載された複数のセンサを用いて既定期間に亘って収集したオリジナルデータから一部のデータを抽出することによって、解析に用いるデータの量を少なくする。この情報処理装置は、処理を実行する処理装置を備えている。この情報処理装置では、前記処理装置が実行する探索処理は、前記オリジナルデータに含まれる複数の特徴量についての前記オリジナルデータから初期の所定期間のデータを除いた対象データにおける相対度数分布を前記特徴量毎に算出する第1ステップを含む。前記探索処理は、全ての時間窓の期間を合計した期間が、前記既定期間から前記初期の所定期間を除いた対象期間よりも短くなるように、前記対象データの一部の期間のデータを切り出す複数の時間窓を設定する第2ステップを含む。前記探索処理は、前記複数の時間窓によって前記対象データからデータを切り出す第3ステップを含む。前記探索処理は、前記複数の時間窓によって切り出したデータを結合した抽出データにおける前記相対度数分布を、前記特徴量毎に算出する第4ステップを含む。前記探索処理は、前記対象データにおける前記相対度数分布と前記抽出データにおける前記相対度数分布との誤差を算出する第5ステップを含む。前記処理装置は、前記第1ステップを実行したあと、前記第2ステップから前記第5ステップまでの試行を前記複数の時間窓の設定を変更して繰り返し実行する前記探索処理を実行して、前記誤差が閾値以下になる前記抽出データを抽出する。
【0007】
情報処理装置の一態様では、前記処理装置が、前記対象データを一定の期間毎に区切った各区間のデータを、既定の数のクラスタに分類する機械学習であるクラスタリングを実行する。前記処理装置が、前記第2ステップにおいて、前記抽出データにおける各クラスタの比率と、前記対象データ全体における各クラスタの比率との差が閾値以下になるように、前記複数の時間窓を設定する。
【発明の効果】
【0008】
この情報処理装置は、オリジナルデータの特徴を捉えた抽出データを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、情報処理装置の一実施形態であるデータセンタと、車両と、情報処理端末との関係を示す模式図である。
図2は、オリジナルデータを示すグラフであり、(a)はオイルの流量の推移を示し、(b)は変速頻度の推移を示している。
図3は、データセンタの処理装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図4は、2つの特徴量を用いて対象データをクラスタリングした一例を示したグラフである。
図5は、対象データにおけるオイルの流量についての相対度数分布の一例を示したグラフである。
図6は、対象データにおける変速頻度についての相対度数分布の一例を示したグラフである。
図7は、指標値と走行時間の関係の一例を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、情報処理装置の一実施形態であるデータセンタ500について、図1~図7を参照して説明する。
<情報処理システムの構成>
図1は、データセンタ500を含む情報処理システムの構成を示している。図1に示すように、データセンタ500は、車両10と通信ネットワーク400を介して通信する。データセンタ500は、情報処理端末600とも通信ネットワーク400を介して通信する。データセンタ500は、複数の車両10及び複数の情報処理端末600と通信ネットワーク400を介して通信する。
(【0011】以降は省略されています)

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