TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025139901
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024038985
出願日2024-03-13
発明の名称ストレージシステム
出願人日立ヴァンタラ株式会社
代理人藤央弁理士法人
主分類H03M 7/42 20060101AFI20250919BHJP(基本電子回路)
要約【課題】データの圧縮率を改善する。
【解決手段】コントローラは、ホストからの平文データのインライン圧縮及び1以上の記憶ドライブに格納されたインライン圧縮データのポストプロセス圧縮を実行する。インライン圧縮は、データ圧縮伸長回路によって、第1辞書圧縮を含む圧縮処理をホストからの平文データに対して実行して、インライン圧縮データを生成し、インライン圧縮データを1以上の記憶ドライブに格納する。ポストプロセス圧縮は、1以上の記憶ドライブから読み出されたインライン圧縮データを、データ圧縮伸長回路によって伸長して平文データを生成する。ポストプロセス圧縮は、第1辞書圧縮より文字列探索能力が優れたプロセッサによる第2辞書圧縮を含む圧縮処理を平文データに対して実行して、ポストプロセス圧縮データを生成し、1以上の記憶ドライブに格納する。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
ストレージシステムであって、
プロセッサと、データ圧縮伸長回路とを含む、コントローラを含み、
前記コントローラは、ホストからの平文データのインライン圧縮及び1以上の記憶ドライブに格納されたインライン圧縮データのポストプロセス圧縮を実行し、
前記インライン圧縮は、
前記データ圧縮伸長回路によって、第1辞書圧縮を含む圧縮処理を前記ホストからの平文データに対して実行して、インライン圧縮データを生成し、
前記インライン圧縮データを、前記1以上の記憶ドライブに格納する、ことを含み、
前記ポストプロセス圧縮は、
前記1以上の記憶ドライブから読み出されたインライン圧縮データを、前記データ圧縮伸長回路によって伸長して前記平文データを生成し、
前記第1辞書圧縮より文字列探索能力が優れた前記プロセッサによる第2辞書圧縮を含む圧縮処理を前記平文データに対して実行して、ポストプロセス圧縮データを生成し、前記1以上の記憶ドライブに格納する、ことを含む、ストレージシステム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載のストレージシステムであって、
前記データ圧縮伸長回路による圧縮処理は、前記第1辞書圧縮を実行した後に、前記第1辞書圧縮と異なる第1圧縮伸長アルゴリズムによる符号化を含み、
前記ポストプロセス圧縮は、前記プロセッサによって前記第2辞書圧縮で前記平文データを圧縮した後に、前記第1圧縮伸長アルゴリズムによる符号化を実行して、前記ポストプロセス圧縮データを生成する、ストレージシステム。
【請求項3】
請求項2に記載のストレージシステムであって、
前記ポストプロセス圧縮は、前記プロセッサによって前記第1圧縮伸長アルゴリズムによる符号化を実行する、ストレージシステム。
【請求項4】
請求項2に記載のストレージシステムであって、
前記ポストプロセス圧縮は、前記第2辞書圧縮により圧縮されたデータを前記データ圧縮伸長回路に入力して前記第1圧縮伸長アルゴリズムによる符号化を実行する、ストレージシステム。
【請求項5】
請求項1に記載のストレージシステムであって、
前記コントローラは、前記プロセッサの稼働率が予め設定された閾値より小さい時に、前記ポストプロセス圧縮を開始する、ストレージシステム。
【請求項6】
請求項1に記載のストレージシステムであって、
前記ポストプロセス圧縮は、前記1以上の記憶ドライブに格納された候補データにおいて最も古いデータを選択する、ストレージシステム。
【請求項7】
請求項1に記載のストレージシステムであって、
前記第2辞書圧縮のハッシュテーブルのハッシュビット数及びエントリ数上限の少なくとも一つは、前記第1辞書圧縮のハッシュテーブルより大きい、及び/又は、前記第2辞書圧縮のハッシュテーブルの文字列の文字数は、前記第1辞書圧縮のハッシュテーブルより少ない、ストレージシステム。
【請求項8】
請求項1に記載のストレージシステムであって、
前記コントローラは、前記ポストプロセス圧縮を、前記1以上の記憶ドライブのガベージコレクションにおいて実行する、ストレージシステム。
【請求項9】
請求項2に記載のストレージシステムであって、
前記コントローラは、前記ポストプロセス圧縮による圧縮データを前記1以上の記憶ドライブから読み出し、前記データ圧縮伸長回路により前記平文データに伸長して前記ホストに送信する、ストレージシステム。
【請求項10】
ストレージシステムにおけるデータ圧縮方法であって、
前記ストレージシステムは、
プロセッサと、データ圧縮伸長回路とを含み、
前記データ圧縮方法は、
ホストからの平文データのインライン圧縮及び1以上の記憶ドライブに格納されたインライン圧縮データのポストプロセス圧縮を含み、
前記インライン圧縮は、
前記データ圧縮伸長回路によって、第1辞書圧縮を含む圧縮処理を前記ホストからの平文データに対して実行して、インライン圧縮データを生成し、
前記インライン圧縮データを、前記1以上の記憶ドライブに格納する、ことを含み、
前記ポストプロセス圧縮は、
前記1以上の記憶ドライブから読み出されたインライン圧縮データを、前記データ圧縮伸長回路によって伸長して前記平文データを生成し、
前記第1辞書圧縮より文字列探索能力が優れた前記プロセッサによる第2辞書圧縮を含む圧縮処理を前記平文データに対して実行して、ポストプロセス圧縮データを生成し、前記1以上の記憶ドライブに格納する、ことを含む、データ圧縮方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ストレージシステムにおけるデータ圧縮技術に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
大量のデータを蓄積・管理するための情報機器であるストレージシステムは、より多くのデータを格納すれば容量当たりのコストを低減することができる。そのため、ストレージシステムには、書き込まれたデータを圧縮してからディスクドライブに格納する機能を搭載するものがある。
【0003】
例えば、近年、ストレージシステムの記憶媒体として、HDD(Hard Disk Drive)に加えて又は代えて、不揮発性半導体メモリであるNAND型フラッシュメモリを搭載したSSD(Solid State Drive)が採用されるようになってきた。SSDはデータアクセスにおいてHDDのような物理的なヘッドシーク機構を持たないため、頭出し遅延(レイテンシ)が少なく、ランダムなデータリードにおいて優れた応答性能を有する。
【0004】
そのため、高速なランダムリードが求められるデータベース等のアプリケーションでは、ストレージシステムの記憶媒体としてHDDからSSDへの置き換えが進んでいる。ただし、SSDのビットコストは、フラッシュメモリセルの高集積化に伴って年々安くなってきてはいるが、依然HDDのビットコストに比べて高いままである。
【0005】
そこで、SSDを記憶媒体とするストレージシステムは、可逆圧縮技術を導入し、SSDへ格納されるデータサイズを減らす機能を持つものが多い。それによって、システムの記憶容量を仮想的に大きく見せることができ、容量当たりのコストを低下させて、HDDを記憶媒体とするストレージシステムのそれに近づけることができる。
【0006】
本開示の背景技術として、特許文献1がある。特許文献1は、LZMAアルゴリズムを使用するストレージシステムを開示する。LZMA圧縮処理では、圧縮前の平文データは、最初に辞書圧縮処理にかけられる。その後で辞書圧縮結果はレンジ符号化処理にかけられる。これによりLZMA圧縮データが生成される。LZMA伸長処理では、圧縮データは、最初にレンジ復号処理にかけられる。その後で復号結果は平文展開処理にかけられる。これにより元の平文データが生成される。特許文献1は、LZMAのレンジ符号を複数レンジ構成にして、レンジコーダ・デコーダを並列処理することで、インライン圧縮と伸長を高速化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2022-095015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ホストから受信したデータを圧縮して記憶ドライブに格納するインライン圧縮は、高い圧縮率と共に、ストレージシステムのIO性能要件を満たすことが求められる。ハードウェア回路(アクセラレータ)を使用したデータ圧縮は、高速なデータ圧縮を可能とするため、より高いIO性能の要件を満たすことができる。一方で、ストレージシステムの設計上、アクセラレータのFPGA(Field Programmable Gate Array)論理規模に対して制限が課される。
したがって、ストレージシステムのIO性能要件やデータ圧縮のための回路規模野の制限の要求を満たしつつ、格納するデータの圧縮率を改善する技術が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様のストレージシステムは、プロセッサと、データ圧縮伸長回路とを含む、コントローラを含み、前記コントローラは、ホストからの平文データのインライン圧縮及び1以上の記憶ドライブに格納されたインライン圧縮データのポストプロセス圧縮を実行し、前記インライン圧縮は、前記データ圧縮伸長回路によって、第1辞書圧縮を含む圧縮処理をホストからの平文データに対して実行して、インライン圧縮データを生成し、前記インライン圧縮データを、前記1以上の記憶ドライブに格納する、ことを含み、前記ポストプロセス圧縮は、前記1以上の記憶ドライブから読み出されたインライン圧縮データを、前記データ圧縮伸長回路によって伸長して前記平文データを生成し、前記第1辞書圧縮より文字列探索能力が優れた前記プロセッサによる第2辞書圧縮を含む圧縮処理を前記平文データに対して実行して、ポストプロセス圧縮データを生成し、前記1以上の記憶ドライブに格納する、ことを含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、ストレージシステムの格納データを、より効果的に圧縮することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

日立ヴァンタラ株式会社
グループ生成装置、グループの決定方法
4日前
日立ヴァンタラ株式会社
管理装置、管理方法およびストレージシステム
17日前
日立ヴァンタラ株式会社
ストレージシステム及びストレージシステムの管理方法
17日前
日立ヴァンタラ株式会社
ストレージシステム、及びストレージにおけるデータ複製方法
10日前
日立ヴァンタラ株式会社
ストレージシステム及びストレージシステムにおけるデータ複製方法
3日前
日立ヴァンタラ株式会社
ストレージシステム及び記憶制御方法
5日前
エイブリック株式会社
増幅器
18日前
エイブリック株式会社
増幅器
11日前
エイブリック株式会社
増幅回路
12日前
日本電波工業株式会社
圧電振動片
10日前
株式会社大真空
圧電振動デバイス
2か月前
エイブリック株式会社
電圧検出器
1か月前
日本電波工業株式会社
圧電デバイス
2か月前
ローム株式会社
オペアンプ
2か月前
株式会社トーキン
ノイズフィルタ
1か月前
ローム株式会社
オペアンプ
2か月前
ローム株式会社
オペアンプ
2か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
駆動回路
21日前
株式会社村田製作所
増幅回路
1か月前
三菱電機株式会社
半導体装置
2か月前
個人
誤り訂正装置及び誤り訂正方法
2か月前
株式会社大真空
恒温槽型圧電発振器
2か月前
ローム株式会社
半導体集積回路
2か月前
TDK株式会社
電子部品
10日前
TDK株式会社
電子部品
11日前
ローム株式会社
オペアンプ回路
2か月前
株式会社村田製作所
高周波回路
1か月前
ローム株式会社
オシレータ回路
3か月前
ローム株式会社
オペアンプ回路
2か月前
ローム株式会社
半導体集積回路
2か月前
ローム株式会社
オペアンプ回路
2か月前
ローム株式会社
半導体集積回路
2か月前
京セラ株式会社
弾性波装置、分波器及び通信装置
2か月前
株式会社村田製作所
弾性波フィルタ
1か月前
住友電気工業株式会社
高周波増幅器
1か月前
ローム株式会社
駆動回路
2か月前
続きを見る