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公開番号
2025146405
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024047156
出願日
2024-03-22
発明の名称
管理装置、管理方法およびストレージシステム
出願人
日立ヴァンタラ株式会社
代理人
弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
主分類
G06F
3/06 20060101AFI20250926BHJP(計算;計数)
要約
【課題】回線速度やホストから書き込まれるデータ量が不確かな環境でも、リモートコピーを安定して運用することのできる管理装置、管理方法およびストレージシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】プロセッサを有し、ネットワークを介して互いに通信し、それぞれボリュームを有する複数のストレージ装置を管理する管理装置において、複数のボリュームのうちの複製元ボリュームから複製先ボリュームへ、ネットワークを介して転送して複製するリモートコピーが、複数の複製元ボリュームと複製先ボリュームとの組み合わせに設定されており、リモートコピーの複製にかかった時間である複製遅延時間を監視し、当該複製遅延時間に基づいて他のリモートコピーの転送量を制限するように制御する管理装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
プロセッサを有し、
ネットワークを介して互いに通信し、それぞれボリュームを有する複数のストレージ装置を管理する管理装置において、
複数の前記ボリュームのうちの複製元ボリュームから複製先ボリュームへ、前記ネットワークを介して転送して複製するリモートコピーが、複数の複製元ボリュームと複製先ボリュームとの組み合わせに設定されており、
前記リモートコピーの前記複製にかかった時間である複製遅延時間を監視し、当該複製遅延時間に基づいて他のリモートコピーの転送量を制限するように制御する管理装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記リモートコピーの性能目標であり、前記複製遅延時間の目標値を含む目標情報を有し、
前記リモートコピーが目標情報の複製遅延時間を満たすように、前記リモートコピーに影響する前記他のリモートコピーの転送量を制限する請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記複製元ボリュームはライト要求を受け付けてデータを格納し、前記複製元ボリュームに格納されたデータは前記リモートコピーにより前記複製先ボリュームに複製され、
前記管理装置は、前記他のリモートコピーにかかる複製元ボリュームへのデータ書き込みを制限することにより、前記他のリモートコピーの転送量を制限する
ことを特徴とする請求項2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記目標情報には、前記複製元ボリュームが受け付けるライト量が含まれており、
前記管理装置は、前記目標情報のライト量及び複製遅延時間に基づいて、前記他のリモートコピーの転送量を制限する
ことを特徴とする請求項3に記載の管理装置。
【請求項5】
前記複製元ボリュームはライト要求を受け付けてデータを格納し、前記複製元ボリュームに格納されたデータは前記リモートコピーにより前記複製先ボリュームに複製され、
前記目標情報には、前記複製元ボリュームが受け付けるライト量が含まれており、
前記管理装置は、前記目標情報のライト量及び複製遅延時間に基づいて、前記リモートコピーにかかる複製元ボリュームへのデータ書き込みを制限することにより、前記リモートコピーの複製遅延時間を改善する
ことを特徴とする請求項2に記載の管理装置。
【請求項6】
複数の他のリモートコピーが前記転送量制限対象の候補になる場合に、前記他のリモートコピーの性能情報と、その前記目標情報と、の差に基づいて、転送制限を行う前記他のリモートコピーを決定する
ことを特徴とする請求項2に記載の管理装置。
【請求項7】
データが格納されている前記複製元ボリュームに対して新たにリモートコピーが設定された場合に、前記格納されているデータを複製する初期コピーが行われ、
前記管理装置は、複数の他のリモートコピーが前記転送量制限対象の候補になる場合に、動作状態が初期コピーの前記他のリモートコピーを停止する請求項2に記載の管理装置。
【請求項8】
複数のリモートコピーに対し、前記複製元ボリュームが配置されるストレージ装置と、前記複製先ボリュームが配置されるストレージ装置と、の少なくとも一方が共通のリモートコピーについてグルーピングを行い、前記複製遅延時間にかかるリモートコピーと同一のグループの中から転送量を制限する他のリモートコピーを選択する請求項1に記載の管理装置。
【請求項9】
同一のグループの中の複数のリモートコピーについて、前記複製遅延時間の目標値に対する達成度合いが同程度になるように、前記リモートコピーの転送量を制限する請求項8に記載の管理装置。
【請求項10】
ジャーナル方式のリモートコピーのジャーナル使用率を考慮して、前記転送を制限する他のリモートコピーを選択することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、管理方法、ストレージシステムに関する。本発明は、特に、リモートコピーを行う際に複製遅延時間を適切に管理することができる管理装置等に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
高い信頼性が求められるストレージシステムでは、ストレージ装置の故障や自然災害に備えて、遠隔地にデータの複製を用意することが多い。
ストレージ装置には、遠隔地にデータを複製する機能(リモートコピー機能やリモートレプリケーション機能とも呼ばれる)を備えたものがある。この場合、一般にジャーナル方式と呼ばれる複製方式と、一般にスナップショット方式と呼ばれる複製方式とが存在する。
【0003】
これらの複製方式には、それぞれ利点と欠点があり要件に応じて使い分けられている。一方、共通の問題として、ホストから書き込まれるデータ量に対して、遠隔地にデータを転送するための通信回線の速度を十分に保たなければならない点がある。通信回線の速度が不足してしまうと、遠隔地のストレージ装置に複製されていないデータ量が増えることで障害発生時に失われるデータ量が増大し、RPO(Recovery Point Objective)を守ることができない。また、ジャーナル方式の場合、ジャーナル領域が満杯になることでリモートコピーの動作を維持できなくなる。このような場合、リモートコピーの運用が成り立たない事態に陥ってしまう。
【0004】
特許文献1には、ストレージシステムは、複数のジャーナルエントリと一つ以上のデータボリュームの少なくとも一つのスナップショットのジャーナルを維持することが開示されている。このストレージシステムでは、ジャーナルとスナップショットの各々に発生順に固有な順序番号を割り当てることにより、スナップショットに適用すべきジャーナルを見つける事が容易になるとされている。
【0005】
特許文献2には、ネットワークを介して他のストレージシステムに接続されるストレージシステムが開示されている、このストレージシステムは、メモリと、メモリに記憶されるプログラムを実行するプロセッサと、記憶デバイスと、を備える。プログラムの実行によりプロセッサは、仮想ボリュームを提供し、仮想ボリュームについて異なるタイミングで複数のスナップショットを生成し、複数のスナップショットのうち基準となるスナップショットである基底スナップショットを記憶デバイスに保持させ、基底スナップショットより後に生成されたスナップショットとスナップショットの直前に生成されたスナップショットとの差分を示す差分データを他のストレージシステムに送信して保持させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-18738号公報
特開2023-1471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来、リモートコピーは、オンプレミスに設置されたストレージ装置同士で構成されていたが、近年は運用コストの低減を目的に複製先のストレージ装置をパブリッククラウドに用意するハイブリッドクラウド構成が増えている。オンプレミス同士のリモートコピー構成では、ストレージ装置間の通信回線として安定性の高い専用線を使うことが一般的であったが、運用コスト低減を目的とするハイブリッドクラウド構成では、インターネット回線を使うことが多く、従来よりも回線速度が不安定である。また、近年のアジリティを重視したソフトウェア開発では、事前にアプリケーション(ホスト)がストレージ装置に書き込むデータ量を正確に見積ることが難しい。このような環境の変化により、近年、リモートコピーを安定して運用することが難しくなっている。
本発明は、回線速度やホストから書き込まれるデータ量が不確かな環境でも、リモートコピーを安定して運用することのできる管理装置、管理方法およびストレージシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため本発明は、プロセッサを有し、ネットワークを介して互いに通信し、それぞれボリュームを有する複数のストレージ装置を管理する管理装置において、複数のボリュームのうちの複製元ボリュームから複製先ボリュームへ、ネットワークを介して転送して複製するリモートコピーが、複数の複製元ボリュームと複製先ボリュームとの組み合わせに設定されており、リモートコピーの複製にかかった時間である複製遅延時間を監視し、複製遅延時間に基づいて他のリモートコピーの転送量を制限するように制御する管理装置である。この場合、回線速度やホストから書き込まれるデータ量が不確かな環境でも、リモートコピーを安定して運用することのできる管理装置を提供できる。
【0009】
ここで、例えば、リモートコピーの性能目標であり、複製遅延時間の目標値を含む目標情報を有し、リモートコピーが目標情報の複製遅延時間を満たすように、リモートコピーに影響する他のリモートコピーの転送量を制限する。この場合、要求される性能を満たしつつ、リモートコピーを安定して運用することができる。
また、例えば、複製元ボリュームはライト要求を受け付けてデータを格納し、複製元ボリュームに格納されたデータはリモートコピーにより複製先ボリュームに複製され、管理装置は、他のリモートコピーにかかる複製元ボリュームへのデータ書き込みを制限することにより、他のリモートコピーの転送量を制限する。この場合、複製遅延時間を回復させることができる。
さらに、例えば、目標情報には、複製元ボリュームが受け付けるライト量が含まれており、管理装置は、目標情報のライト量及び複製遅延時間に基づいて、他のリモートコピーの転送量を制限する。この場合、ライト量を制限することで、複製元ボリュームから複製先ボリュームへの転送速度を間接的に制限することができ、複製遅延時間を回復させることができる。
またさらに、例えば、複製元ボリュームはライト要求を受け付けてデータを格納し、複製元ボリュームに格納されたデータはリモートコピーにより複製先ボリュームに複製され、目標情報には、複製元ボリュームが受け付けるライト量が含まれており、管理装置は、目標情報のライト量及び複製遅延時間に基づいて、リモートコピーにかかる複製元ボリュームへのデータ書き込みを制限することにより、リモートコピーの複製遅延時間を改善する。この場合、リモートコピーを安定して運用することができる。
またさらに、例えば、複数の他のリモートコピーが転送量制限対象の候補になる場合に、他のリモートコピーの性能情報と、その目標情報と、の差に基づいて、転送制限を行う他のリモートコピーを決定する。この場合、要求される性能が最も不足するリモートコピーを、より簡単に判断することができる。
そして、例えば、データが格納されている複製元ボリュームに対して新たにリモートコピーが設定された場合に、格納されているデータを複製する初期コピーが行われ、管理装置は、複数の他のリモートコピーが転送量制限対象の候補になる場合に、動作状態が初期コピーの他のリモートコピーを停止する。この場合、多くの時間を要する初期コピーについてのリソースを、複製遅延時間が予め定められた範囲を満たさないリモートコピーに対し振り分けることができる。
そして、例えば、複数のリモートコピーに対し、複製元ボリュームが配置されるストレージ装置と、複製先ボリュームが配置されるストレージ装置と、の少なくとも一方が共通のリモートコピーについてグルーピングを行い、複製遅延時間にかかるリモートコピーと同一のグループの中から転送量を制限する他のリモートコピーを選択する。この場合、相互に影響を与えやすいリモートコピーの間で他のリモートコピーを選択することができる。
また、例えば、同一のグループの中の複数のリモートコピーの複製遅延時間が同程度になるように、リモートコピーの転送量を制限する。この場合、相互に影響を与えやすいリモートコピーの間で転送量を調整することができる。
さらに、例えば、ジャーナル方式のリモートコピーのジャーナル使用率を考慮して、転送を制限する他のリモートコピーを選択する。この場合、リモートコピーがジャーナル方式であった場合でも、リモートコピーを安定して運用することができる。
【0010】
また、本発明は、プロセッサを有する管理装置が、ネットワークを介して互いに通信し、それぞれボリュームを有する複数のストレージ装置を管理する管理方法において、複数のボリュームのうちの複製元ボリュームから複製先ボリュームへ、ネットワークを介して転送して複製するリモートコピーが、複数の複製元ボリュームと複製先ボリュームとの組み合わせに設定されており、管理装置は、リモートコピーの複製にかかった時間である複製遅延時間を監視し、当該複製遅延時間に基づいて他のリモートコピーの転送量を制限するように制御する管理方法である。この場合、回線速度やホストから書き込まれるデータ量が不確かな環境でも、リモートコピーを安定して運用することのできる管理方法を提供できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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