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公開番号
2025138661
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-25
出願番号
2025093280,2022506356
出願日
2025-06-04,2020-08-03
発明の名称
FCRN抗体およびその使用の方法
出願人
モメンタ ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
39/395 20060101AFI20250917BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】同種免疫および/または自己免疫障害を処置する方法に使用する医薬組成物を提供する。
【解決手段】ヒト新生児Fc受容体に対する抗体(抗FcRn抗体)を含む医薬組成物であって、処置が、対象への抗FcRn抗体の静脈内注入を含み、抗FcRn抗体の用量が、30~60mg/kgであり、静脈内注入が、15~30分間にわたって行われ、抗FcRn抗体が、(1)CDR L1、CDR L2、およびCDR L3を含む軽鎖可変領域、ならびに(2)CDR H1、CDR H2、およびCDR H3を含む重鎖可変領域を含む、医薬組成物とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
同種免疫および/または自己免疫障害を処置する方法であって、対象への5~60mg
/kgの用量の抗FcRn抗体の静脈内注入を含み、前記静脈内注入が、90分間または
それ未満にわたって行われ、前記抗FcRn抗体が、(1)CDR L1、CDR L2
、およびCDR L3を含む軽鎖可変領域、ならびに(2)CDR H1、CDR H2
、およびCDR H3を含む重鎖可変領域を含み、
前記CDR L1が、TGTGSDVGSYNLVS(配列番号1)の配列に対して2つ
を上回らないアミノ酸置換を有する配列を含み、
前記CDR L2が、GDSERPS(配列番号2)の配列に対して1つを上回らないア
ミノ酸置換を有する配列を含み、
前記CDR L3が、SSYAGSGIYV(配列番号3)の配列に対して1つを上回ら
ないアミノ酸置換を有する配列を含み、
前記CDR H1が、TYAMG(配列番号4)、DYAMG(配列番号5)、またはN
YAMG(配列番号6)の配列に対して1つを上回らないアミノ酸置換を有する配列を含
み、
前記CDR H2が、SIGSSGAQTRYADS(配列番号7)、SIGASGSQ
TRYADS(配列番号8)、SIGASGAQTRYADS(配列番号9)、またはS
IGASGGQTRYADS(配列番号10)の配列に対して2つを上回らないアミノ酸
置換を有する配列を含み、
前記CDR H3が、LAIGDSY(配列番号11)の配列に対して1つを上回らない
アミノ酸置換を有する配列を含む、
前記方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記CDR L1が、配列TGTGSDVGSYNLVS(配列番号1)を含み、
前記CDR L2が、配列GDSERPS(配列番号2)を含み、
前記CDR L3が、配列SSYAGSGIYV(配列番号3)を含み、
前記CDR H1が、配列TYAMG(配列番号4)を含み、
前記CDR H2が、配列SIGASGSQTRYADS(配列番号8)を含み、
前記CDR H3が、配列LAIGDSY(配列番号11)を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記注入が、7~90分間、7~60分間、7~45分間、7~30分間、10~90
分間、10~60分間、10~45分間、10~30分間、または15~30分間にわた
って行われる、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記抗体のFcドメインが、フコシル化されていない、請求項1~3のいずれか一項に
記載の方法。
【請求項5】
前記抗体のFcドメインが、グリコシル化されていない、請求項1~3のいずれか一項
に記載の方法。
【請求項6】
前記抗体が、IgG1抗体である、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記抗体が、完全ヒト抗体である、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記同種免疫および/または自己免疫障害が、胎児および新生児同種免疫性血小板減少
症、胎児および新生児の溶血性疾患、同種免疫性汎血小板減少症、先天性心ブロック、胎
児関節拘縮症、新生児重症筋無力症、新生児自己免疫性溶血性貧血、新生児抗リン脂質症
候群、新生児多発性筋炎、皮膚筋炎、新生児ループス、新生児強皮症、ベーチェット病、
新生児グレーブス病、新生児川崎病、新生児自己免疫性甲状腺疾患、ならびに新生児I型
真性糖尿病からなる群から選択される、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記同種免疫および/または自己免疫障害が、血小板減少症、汎血小板減少症、先天性
心ブロック、関節拘縮症、重症筋無力症、自己免疫性溶血性貧血、温式自己免疫性溶血性
貧血、抗リン脂質症候群、多発性筋炎、皮膚筋炎、ループス、強皮症、ベーチェット病、
グレーブス病、川崎病、自己免疫性甲状腺疾患、およびI型真性糖尿病からなる群から選
択される、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記注入が、5~60mg/mlの前記抗体を含む組成物の注入である、請求項1~9
のいずれか一項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
優先権の主張
本出願は、2019年8月1日に出願された米国仮特許出願第62/881,897号
の利益を主張する。その全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 4,400 文字)
【背景技術】
【0002】
治療用タンパク質、例えば、治療用抗体は、急速に、免疫学的疾患を有する患者にとっ
て臨床的に重要な薬物クラスとなった。多数の自己免疫および同種免疫疾患は、病原性抗
体によって媒介される。免疫学的疾患を処置する新規な方法に対する必要性が存在してい
る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示は、ヒト新生児Fc受容体(FcRn)に対する抗体の静脈内投薬のための方法
を特徴とする。抗FcRn抗体は、例えば、対象における自己抗体のクリアランスを促進
するため、対象における抗原提示を抑制するため、免疫応答を遮断するため、例えば、対
象における免疫複合体に基づく免疫応答の活性化を遮断するため、または対象における免
疫学的疾患(例えば、自己免疫疾患)を処置するために、有用である。
【0004】
同種免疫および/または自己免疫障害を処置する方法であって、対象への5~60また
は30~60mg/kgの用量の抗FcRn抗体の静脈内注入を含み、静脈内注入が、9
0分間またはそれ未満にわたって行われ、抗FcRn抗体が、(1)CDR L1、CD
R L2、およびCDR L3を含む軽鎖可変領域、ならびに(2)CDR H1、CD
R H2、およびCDR H3を含む重鎖可変領域を含み、CDR L1が、TGTGS
DVGSYNLVS(配列番号1)の配列に対して2つを上回らないアミノ酸置換を有す
る配列を含み、CDR L2が、GDSERPS(配列番号2)の配列に対して1つを上
回らないアミノ酸置換を有する配列を含み、CDR L3が、SSYAGSGIYV(配
列番号3)の配列に対して1つを上回らないアミノ酸置換を有する配列を含み、CDR
H1が、TYAMG(配列番号4)、DYAMG(配列番号5)、またはNYAMG(配
列番号6)の配列に対して1つを上回らないアミノ酸置換を有する配列を含み、CDR
H2が、SIGSSGAQTRYADS(配列番号7)、SIGASGSQTRYADS
(配列番号8)、SIGASGAQTRYADS(配列番号9)、またはSIGASGG
QTRYADS(配列番号10)の配列に対して2つを上回らないアミノ酸置換を有する
配列を含み、CDR H3が、LAIGDSY(配列番号11)の配列に対して1つを上
回らないアミノ酸置換を有する配列を含む、方法が、本明細書に記載される。
【0005】
様々な実施形態において、CDR L1は、配列TGTGSDVGSYNLVS(配列
番号1)を含み、CDR L2は、配列GDSERPS(配列番号2)を含み、CDR
L3は、配列SSYAGSGIYV(配列番号3)を含み、CDR H1は、配列TYA
MG(配列番号4)を含み、CDR H2は、配列SIGASGSQTRYADS(配列
番号8)を含み、CDR H3は、配列LAIGDSY(配列番号11)を含む;注入は
、7~90分間、7~60分間、7~45分間、7~30分間、10~90分間、10~
60分間、10~45分間、10~30分間、または15~30分間にわたって行われる
;抗体のFcドメインは、フコシル化されていない;抗体のFcドメインは、グリコシル
化されていない;同種免疫および/または自己免疫障害は、胎児および新生児同種免疫性
血小板減少症、胎児および新生児の溶血性疾患、同種免疫性汎血小板減少症、先天性心ブ
ロック、胎児関節拘縮症、新生児重症筋無力症、新生児自己免疫性溶血性貧血、新生児抗
リン脂質症候群、新生児多発性筋炎、皮膚筋炎、新生児ループス、新生児強皮症、ベーチ
ェット病、新生児グレーブス病、新生児川崎病、新生児自己免疫性甲状腺疾患、ならびに
新生児I型真性糖尿病からなる群から選択される。
【0006】
様々な実施形態において、同種免疫および/または自己免疫障害は、血小板減少症、汎
血小板減少症、先天性心ブロック、関節拘縮症、重症筋無力症、自己免疫性溶血性貧血、
温式自己免疫性溶血性貧血、抗リン脂質症候群、多発性筋炎、皮膚筋炎、ループス、強皮
症、ベーチェット病、グレーブス病、川崎病、自己免疫性甲状腺疾患、およびI型真性糖
尿病からなる群から選択される。
【0007】
様々な実施形態において、注入は、5~60mg/mlの抗体を含む組成物の注入であ
る;注入は、30mg/mlの抗体を含む組成物の注入である;重鎖は、配列番号20~
24のうちのいずれか1つの配列に対して少なくとも95%、97%、99%、または1
00%の同一性を有する配列を含み、軽鎖は、配列番号19の配列に対して少なくとも9
5%、97%、99%、または100%の同一性を有する配列を含む;抗体重鎖は、配列
番号20~24の296位にN以外のアミノ酸を有する配列番号20~24のうちのいず
れかのアミノ酸配列を含み;注入は、10~60mg/mlの抗体、20~30mMのリ
ン酸ナトリウム、20~30mMの塩化ナトリウム、80~100、および0.1~0.
005%重量/体積のポリソルベート80を含む組成物の注入である;抗体重鎖は、配列
番号24の配列に対して以下のアミノ酸置換:A23V、S30R、L80V、A84T
、E85D、A93Vのうちの1つまたは複数を有する配列番号24のアミノ酸配列を含
み、抗体軽鎖は、配列番号19の配列に対して以下のアミノ酸置換:Q38H、V58I
、およびG99Dのうちの1つまたは複数を有する配列番号19のアミノ酸配列を含む;
抗体重鎖は、C末端リジンを含有しない;投与される抗体は、配列番号19を含む軽鎖、
および配列番号24または296位のアミノ酸がN以外である配列番号24のバリアント
を含む重鎖を含む;抗体は、5~30mg/kgで投与される;静脈内注入における抗体
の濃度は、10mg/ml~30mg/mlである。
【0008】
様々な実施形態において、対象は、妊娠中の女性である;用量は、初回投薬の時点にお
ける妊娠中の女性の体重に基づき、妊娠中の女性の体重増加に基づいて上方調節されない
;用量は、投与1回当たりの用量であり、初回投薬の時点における妊娠中の女性の体重に
基づき、妊娠中の女性の体重増加に基づいて上方調節される;用量は、少なくとも隔週で
投与される;用量は、隔週で投与される;用量は、少なくとも毎週投与される;用量は、
毎週投与される;対象は、妊娠中の女性であり、初回用量は、妊娠の初期3カ月間の間に
投与される;対象は、妊娠中の女性であり、初回用量は妊娠の中期3カ月間の間に投与さ
れる;対象は、妊娠中の女性であり、初回用量は、妊娠の後期3カ月間の間に投与される
;対象は、妊娠中の女性であり、この妊娠中の女性は、重度の胎児貧血の産科歴を有する
;対象は、妊娠中の女性であり、この妊娠中の女性は、胎児および新生児の溶血性疾患の
産科歴を有する;対象は、妊娠中の女性であり、この妊娠中の女性は、上昇した抗RhD
、抗Rhc、または抗Kell免疫グロブリン同種抗体力価を有する;対象は、妊娠中の
女性であり、この妊娠中の女性は、上昇した抗Rhcまたは抗Kell免疫グロブリン同
種抗体力価を有する;対象は、妊娠中の女性であり、この妊娠中の女性は、抗Lua、L
ub、Bg、Kna、Yta、E、c、K、Cw、Fya、cE、ce、D、Ce、cE
、K、Kpa、Kpb、Fya、M、N、S、Lea、Leb、Fy、Jka、Dieg
o、P、およびMia/Murからなる群から選択される1つまたは複数の抗体について
、上昇した免疫グロブリン同種抗体力価を有する;対象は、妊娠中の女性であり、この妊
娠中の女性は、重度の胎児貧血または在胎24週以内での死産の産科歴、ならびに上昇し
た抗Dまたは抗Kell IgG同種抗体力価を有し、抗原陽性の胎児を妊娠中である;
対象は、妊娠中の女性であり、初回投薬は、妊娠12~16週目である;ならびに対象は
、妊娠中の女性であり、初回投薬は、妊娠14週目の間である。
【0009】
一態様において、単離された抗体は、(1)CDR L1、CDR L2、およびCD
R L3を含む軽鎖可変領域、ならびに(2)CDR H1、CDR H2、およびCD
R H3を含む重鎖可変領域を含有し、CDR L1は、TGTGSDVGSYNLVS
(配列番号1)の配列に対して2つを上回らないアミノ酸置換を有する配列を含み、CD
R L2は、GDSERPS(配列番号2)の配列に対して1つを上回らないアミノ酸置
換を有する配列を含み、CDR L3は、SSYAGSGIYV(配列番号3)の配列に
対して1つを上回らないアミノ酸置換を有する配列を含み、CDR H1は、TYAMG
(配列番号4)、DYAMG(配列番号5)、またはNYAMG(配列番号6)の配列に
対して1つを上回らないアミノ酸置換を有する配列を含み、CDR H2は、SIGSS
GAQTRYADS(配列番号7)、SIGASGSQTRYADS(配列番号8)、S
IGASGAQTRYADS(配列番号9)、またはSIGASGGQTRYADS(配
列番号10)の配列に対して2つを上回らないアミノ酸置換を有する配列を含み、CDR
H3は、LAIGDSY(配列番号11)の配列に対して1つを上回らないアミノ酸置
換を有する配列を含む。
【0010】
いくつかの実施形態において、抗体は、200pM未満、150pM未満、100pM
未満、50pM未満、または40pM未満のK
D
で、ヒトFcRnに結合する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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