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公開番号2025138115
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2024036955
出願日2024-03-11
発明の名称半導体モジュール及び車両
出願人富士電機株式会社
代理人インフォート弁理士法人
主分類H01L 25/07 20060101AFI20250917BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】半導体素子の電極と他の導体を接続する配線部材としてリードを用いる半導体モジュールの信頼性を向上させる。
【解決手段】半導体モジュール(1)は、配線板(2)と、配線板の導体パターン(202)上に配置され、導体パターンと接続された半導体素子(3C、3D)と、半導体素子の導体パターンと反対側の面に設けられた電極と他の導体とを電気的に接続する配線部材(6B)と、を備える。配線部材は、第1の導体スペーサ(601)及び第2の導体スペーサ(602)と、導体スペーサ同士を接続する、複数の導体箔が積層配置された積層体(610)と、を備える。複数の導体箔は、少なくとも1つの中間導体箔(630)と、中間導体箔を挟んで積層配置される第1の導体箔(620A)及び第2の導体箔(620B)と、を含み、中間導体箔は、第1の導体箔と第2の導体箔との間に空隙(650)を形成する空隙形成部(651)を有する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
絶縁基板と、前記絶縁基板の第1の面に配置された導体パターンとを有する配線板と、
前記配線板の前記導体パターン上に配置され、前記導体パターンと接続された半導体素子と、
前記半導体素子の前記導体パターンと反対側の面に設けられた電極と他の導体とを電気的に接続する配線部材と、を備え、
前記配線部材は、
前記半導体素子の前記電極と接合された第1の導体スペーサと、
前記他の導体と接合された第2の導体スペーサと、
前記第1の導体スペーサと前記第2の導体スペーサとを接続する、複数の導体箔が前記半導体素子の前記電極が形成された面からの距離が互いに異なるように積層配置された積層体と、を備え、
前記積層体の前記複数の導体箔の各々は、
前記第1の導体スペーサとの接続領域である第1の接続領域と、
前記第2の導体スペーサとの接続領域である第2の接続領域と、
前記第1の接続領域と前記第2の接続領域との間の連結領域と、を有し、
前記複数の導体箔は、
少なくとも1つの中間導体箔と、
前記少なくとも1つの中間導体箔を挟んで積層配置される第1の導体箔及び第2の導体箔と、を含み、
前記中間導体箔は、前記第1の導体箔の連結領域と前記第2の導体箔の連結領域との間に空隙を形成する空隙形成部を有する
半導体モジュール。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記積層体は、前記中間導体箔の前記空隙形成部により形成される、少なくとも前記第1の接続領域と前記連結領域との境界から前記第2の接続領域と前記連結領域との境界に至る前記空隙を有する筒状である、請求項1に記載の半導体モジュール。
【請求項3】
前記積層体の前記複数の導体箔の各々は、前記半導体素子の前記電極が形成された前記面の平面視での平面形状が、前記連結領域の端部を除く前記連結領域内の領域において、少なくとも隣接する導体箔間で互いに重ならない平面形状である、請求項1に記載の半導体モジュール。
【請求項4】
前記中間導体箔の前記空隙形成部は、前記連結領域内に前記第1の導体箔と対向する面及び前記第2の導体箔と対向する面が開口した開口領域を設ける開口部であり、
前記第1の導体箔は、前記連結領域内に、平面視で前記中間導体箔の前記開口領域上を通り前記中間導体箔とは重ならない、前記第1の接続領域と前記第2の接続領域とを連結する連結部を有する、
請求項3に記載の半導体モジュール。
【請求項5】
前記第1の導体箔は、前記連結領域内に、前記平面視で、前記中間導体箔の前記連結領域における前記第1の接続領域と前記第2の接続領域とを連結する連結方向と直交する幅方向の端部と重なる追加の連結部を有する、請求項4に記載の半導体モジュール。
【請求項6】
前記中間導体箔の前記開口領域の一部分が、前記半導体素子の前記電極が形成された前記面の平面視で、前記半導体素子の前記電極と重なる、請求項1に記載の半導体モジュール。
【請求項7】
前記第1の導体箔と前記第2の導体箔は、前記半導体素子の前記電極が形成された前記面の平面視での平面形状が同一である、請求項1に記載の半導体モジュール。
【請求項8】
前記配線板の前記導体パターン又は他の導体パターン上に配置され、前記導体パターン又は前記他の導体パターンと接続された追加の半導体素子、を更に備え、
前記配線部材の前記第2の導体スペーサと接合される前記他の導体は、前記追加の半導体素子の電極である
請求項1に記載の半導体モジュール。
【請求項9】
前記配線部材の前記第2の導体スペーサは、前記配線板の前記導体パターンとは別の導体パターンと電気的に接続されている、請求項1に記載の半導体モジュール。
【請求項10】
前記配線部材の前記第2の導体スペーサと電気的に接続されるリードを有するケース部材、を更に備える、請求項1に記載の半導体モジュール。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体モジュール及び車両に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
絶縁材料で半導体素子を封止した半導体モジュールには、リードと呼ばれる板状の配線部材を備えたものがある(例えば、特許文献1~9)。リードは、半導体素子の電極と、他の半導体素子の電極や、他の導電部材との接続に用いられる。リードは、はんだ等の接合材により半導体素子の電極等の導体と接合される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-61066号公報
国際公開2018/142863号
特開2003-188328号公報
国際公開2020/255663号
特開2021-108369号公報
特開平9-115965号公報
特開平7-288269号公報
米国特許公開第2008-0246130号公報
特開2016-92346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
接合材によりリードを半導体素子の電極等の接続対象である導体と接続する場合、接合工程におけるリードと導体との相対的な位置のずれ等により、半導体モジュール毎の接合材の形状にばらつきが生じることがある。接合材の形状のばらつきは、半導体モジュールの信頼性の低下の要因となり得る。
【0005】
本発明の目的の一つは、半導体素子の電極と他の導体を接続する配線部材としてリードを用いる半導体モジュールの信頼性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの態様に係る半導体モジュールは、絶縁基板と、前記絶縁基板の第1の面に配置された導体パターンとを有する配線板と、前記配線板の前記導体パターン上に配置され、前記導体パターンと接続された半導体素子と、前記半導体素子の前記導体パターンと反対側の面に設けられた電極と他の導体とを電気的に接続する配線部材と、を備える。前記配線部材は、前記半導体素子の前記電極と接合された第1の導体スペーサと、前記他の導体と接合された第2の導体スペーサと、前記第1の導体スペーサと前記第2の導体スペーサとを接続する、複数の導体箔が前記半導体素子の前記電極が形成された面からの距離が互いに異なるように積層配置された積層体と、を備える。前記積層体の前記複数の導体箔の各々は、前記第1の導体スペーサとの接続領域である第1の接続領域と、前記第2の導体スペーサとの接続領域である第2の接続領域と、前記第1の接続領域と前記第2の接続領域との間の連結領域と、を有する。前記複数の導体箔は、少なくとも1つの中間導体箔と、前記少なくとも1つの中間導体箔を挟んで積層配置される第1の導体箔及び第2の導体箔と、を含み、前記中間導体箔は、前記第1の導体箔の連結領域と前記第2の導体箔の連結領域との間に空隙を形成する空隙形成部を有する。
【発明の効果】
【0007】
上述の態様によれば、配線部材としてリードを用いる半導体モジュールの信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施の形態に係る半導体モジュールの平面図である。
図1のA-A’線断面図である。
図1の半導体モジュールに形成されたインバータ回路の等価回路図である。
配線部材の第1の構成例を説明する分解斜視図である。
図5Aは、図4に例示した配線部材の平面図であり、図5Bは、図5AのB-B’線断面図である。
図6Aは、半導体素子のエミッタ電極を配線部材で接続する接続工程を説明する断面図であり、図6Bは、配線板に生じる反りの例を説明する断面図であり、図6Cは、配線部材の反りの例を説明する断面図である。
図7Aは、配線部材の第2の構成例を説明する平面図であり、図7Bは、図7AのC-C’線断面図である。
配線部材の第3の構成例を説明する分解斜視図である。
図9Aは、図8に例示した配線部材の平面図であり、図9Bは、図9AのD-D’線断面図である。
図10Aは、配線部材の第4の構成例を説明する平面図であり、図10Bは、図10Aの配線部材のE矢視図である。
図11Aは、配線部材の第5の構成例を説明する正面図であり、図11Bは、配線部材の第6の構成例を説明する正面図である。
図12Aは、配線部材の第7の構成例を説明する平面図であり、図12Bは、配線部材の第8の構成例を説明する平面図である。
実施の形態に係る半導体モジュールを適用した車両の一例を示す平面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。以下の説明における「半導体モジュール」は、半導体チップ、ダイ等と呼ばれることもある半導体素子を絶縁材料により封止したものである。半導体モジュールは、「半導体装置」等と呼ばれてもよい。
【0010】
図中のX軸、Y軸、及びZ軸は、図示した半導体モジュール等における平面や方向を定義する目的で示されている。X軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交し、右手系をなすものとする。以下の説明では、X軸に平行な方向をX方向と呼び、Y軸に平行な方向をY方向と呼び、Z軸に平行な方向をZ方向と呼ぶ。また、X方向、Y方向、及びZ方向の各方向は、図示されるX軸、Y軸、及びZ軸の矢印(正負)の方向と関連付ける場合には、「正側」又は「負側」が付される。
(【0011】以降は省略されています)

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