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公開番号2025137199
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024036264
出願日2024-03-08
発明の名称移動体
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B62D 35/00 20060101AFI20250911BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】凹凸構造を有する気体抵抗低減構造体を備える移動体において、気体抵抗低減効果を向上することが可能な移動体を提供する。
【解決手段】表面に気体抵抗低減構造体1を有する移動体50であって、上記気体抵抗低減構造体1が、凹凸構造10を有する第1領域と、上記第1領域に隣接する第2領域とを有し、上記第1領域および上記第2領域が、上記移動体50の進行方向に帯状に延びており、上記移動体50を正面から見たときの外周に構造物20が配置され、上記移動体50の進行方向を基準として上記構造物20の前部に上記気体抵抗低減構造体1が配置され、上記構造物20が配置されている面において、上記移動体50の進行方向を基準として上記構造物20の位置以降のみに上記気体抵抗低減構造体1が配置されており、上記構造物20の高さが、上記移動体50の境界層厚さよりも大きい、移動体を提供する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
表面に気体抵抗低減構造体を有する移動体であって、
前記気体抵抗低減構造体が、凹凸構造を有する第1領域と、前記第1領域に隣接する第2領域とを有し、前記第1領域および前記第2領域が、前記移動体の進行方向に帯状に延びており、
前記移動体を正面から見たときの外周に、構造物が配置され、
前記移動体の進行方向を基準として前記構造物の前部に、前記気体抵抗低減構造体が配置され、
前記構造物が配置されている面において、前記移動体の進行方向を基準として前記構造物の位置以降のみに前記気体抵抗低減構造体が配置されており、
前記構造物の高さが、前記移動体の境界層厚さよりも大きい、移動体。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記移動体を正面から見たときの外周に配置されている外周部分であって、前記移動体の進行方向を基準として前記外周部分の前部に、前記気体抵抗低減構造体が配置されている、請求項1に記載の移動体。
【請求項3】
前記気体抵抗低減構造体では、前記第1領域と前記第2領域とが前記移動体の進行方向に交差する方向に交互に配置されている、請求項1に記載の移動体。
【請求項4】
前記第1領域の前記凹凸構造の凸部の高さが、1.1μm以上1000μm以下であり、
前記移動体の進行方向における前記第1領域の長さが、30mm以上であり、
前記移動体の進行方向に交差する方向における前記第1領域の幅および前記第2領域の幅が、0.2mm以上50mm以下である、請求項1に記載の移動体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、気体抵抗を低減する気体抵抗低減構造体を有する移動体に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、流体中を移動する移動体や流体移送等の分野において、省エネルギーおよび二酸化炭素排出量削減の実現のために、流体抵抗低減技術に関する研究が盛んに行われている。具体的には、近年、自動車、鉄道車両、航空機等の移動体の分野において、燃費向上および二酸化炭素排出量削減の実現のために、流体抵抗低減技術に関する研究が盛んに行われている。
【0003】
従来、流体抵抗低減技術としては、例えば物体の表面に凹凸を設けることが知られている。例えば、流体抵抗のうち、摩擦抵抗を低減させる手法としてリブレットが知られており、圧力抵抗を低減させる手法としてディンプルが知られている(例えば特許文献1)。また、特許文献2には、粗面および滑面を配置して、粗面および滑面の境界において縦渦を生成して流れの剥離を抑制する技術思想が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2010/29844号
特開2013-57390号公報
国際公開第2022/260181号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の発明者らは、特許文献3に記載されるように、粗面および滑面の境界において渦を生成して流れの剥離を抑制する技術を利用した、凹凸構造を有する気体抵抗低減構造体を備える移動体を考案した。ただし、実用化のためには、さらなる気体抵抗低減効果の向上が望まれる。
【0006】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、凹凸構造を有する気体抵抗低減構造体を備える移動体において、気体抵抗低減効果を向上することが可能な移動体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施形態は、表面に気体抵抗低減構造体を有する移動体であって、上記気体抵抗低減構造体が、凹凸構造を有する第1領域と、上記第1領域に隣接する第2領域とを有し、上記第1領域および上記第2領域が、上記移動体の進行方向に帯状に延びており、上記移動体を正面から見たときの外周に構造物が配置され、上記移動体の進行方向を基準として上記構造物の前部に上記気体抵抗低減構造体が配置され、上記構造物が配置されている面において、上記移動体の進行方向を基準として上記構造物の位置以降のみに上記気体抵抗低減構造体が配置されており、上記構造物の高さが、上記移動体の境界層厚さよりも大きい、移動体を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本開示においては、凹凸構造を有する気体抵抗低減構造体を備える移動体において、気体抵抗低減効果を向上することが可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示における気体抵抗低減構造体を例示する概略平面図および断面図である。
本開示における気体抵抗低減構造体を例示する概略斜視図である。
本開示における気体抵抗低減構造体において、気体の流れを例示する模式図である。
本開示における移動体を例示する概略斜視図、正面図および側面図である。
本開示における移動体を例示する概略側面図および正面図である。
本開示における移動体を例示する概略側面図および正面図である。
本開示における移動体を例示する概略側面図および正面図である。
本開示における移動体を例示する概略側面図および正面図である。
本開示における構造物および気体抵抗低減構造体を例示する概略側面図である。
気体抵抗低減構造体において、気体の流れを例示する模式図である。
本開示における気体抵抗低減構造体を例示する概略断面図である。
本開示における気体抵抗低減構造体を例示する概略斜視図である。
本開示における気体抵抗低減構造体を例示する概略平面図および断面図である。
本開示における気体抵抗低減構造体を例示する概略平面図および断面図である。
本開示における気体抵抗低減構造体を例示する概略平面図である。
本開示における気体抵抗低減構造体の第1領域の凹凸構造を例示する概略断面図である。
本開示における気体抵抗低減構造体の第1領域の凹凸構造における凸部を例示する概略断面図である。
本開示における気体抵抗低減構造体を例示する概略平面図である。
本開示における気体抵抗低減構造体を有する凹凸樹脂フィルムを例示する概略断面図である。
本開示における気体抵抗低減構造体を有する凹凸樹脂フィルムを例示する概略断面図である。
トラック形状の模型を示す概略上面図、側面図および背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
下記に、図面等を参照しながら本開示の実施の形態を説明する。ただし、本開示は多くの異なる態様で実施することが可能であり、下記に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されない。また、図面は説明をより明確にするため、実際の形態に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表わされる場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定しない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(【0011】以降は省略されています)

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