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公開番号2025135714
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024033630
出願日2024-03-06
発明の名称抗菌処理装置
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人個人
主分類A61L 2/23 20060101AFI20250911BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】溶液中への成分の溶出を抑制し、抗菌効果が長時間持続する抗菌処理装置を提供する。
【解決手段】希土類元素と、モリブデン、タングステン、及びバナジウムから選択される少なくとも1種の元素と、を含む複合酸化物セラミックスからなり、JIS-Z8815(1994)に規定する篩分け法による粒径50~1000μmの抗菌性担体粒子2と、抗菌性担体粒子を保持し、被処理液体が内部を出入りする際に抗菌性担体粒子と接触させる容器4と、を備えてなる抗菌処理装置10である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
希土類元素と、モリブデン、タングステン、及びバナジウムから選択される少なくとも1種の元素と、を含む複合酸化物セラミックスからなり、JIS-Z8815(1994)に規定する篩分け法による粒径50~1000μmの抗菌性担体粒子と、
前記抗菌性担体粒子を保持し、被処理液体が内部を出入りする際に前記抗菌性担体粒子と接触させる容器と、
を備えてなる抗菌処理装置。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
希土類元素と、モリブデン、タングステン、及びバナジウムから選択される少なくとも1種の元素と、を含む複合酸化物セラミックスからなり、複数の細孔が一方向に連通する抗菌性担体を備えてなる抗菌処理装置であって、
前記細孔の円相当径が10~200μmであり、
被処理液体が前記細孔を通過する際に前記抗菌性担体と接触する抗菌処理装置。
【請求項3】
前記希土類元素が、La、Ce、及びGdから選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の抗菌処理装置。
【請求項4】
前記複合酸化物セラミックスが(La
2-x
Ce

)(Mo
2-y


)O

で表される(ただし、x=0~2、y=0~2である)、請求項1又は2に記載の抗菌処理装置。
【請求項5】
前記複合酸化物セラミックスがLa

(Mo
2-y


)O

で表される(ただし、y=0~2である)、請求項1又は2に記載の抗菌処理装置。
【請求項6】
前記複合酸化物セラミックスがLa

Mo



で表される、請求項4に記載の抗菌処理装置。
【請求項7】
前記複合酸化物セラミックスがLa

MoWO

で表される、請求項4に記載の抗菌処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、抗菌性の複合酸化物セラミックスを用いた抗菌処理装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
抗菌・抗ウイルス性の材料として、Ag(銀)やCu(銅)などの金属や、酸化チタン、チタンアパタイトなどの光触媒などが知られており、多くが実用化されている。しかし光触媒は光が照射しない環境では抗菌・抗ウイルス活性が発現しないという問題があった。一方、AgやCuは暗所でも活性を示すが、寿命が短く、また高コストになるという問題があった。
【0003】
また、酸化チタン等の金属酸化物の多くは、イオン結合性の割合が大きく、その表面は通常、陽イオンより大きい酸素原子で覆われている。大気中ではその表面で解離した水分子のH

が表面酸素と結合して水酸基を形成するとともに、解離したOH

は金属に配位して水酸基に覆われており、その上に数分子程度以上の物理吸着水が存在することで一般に親水性を示す。
金属酸化物を有機物で表面処理して撥水性を持たせることも行われているが、撥水性の持続性(耐久性)が低いという問題があり、耐久性に優れた撥水性を有する材料が求められている。
【0004】
そこで、自己撥水性と抗菌・抗ウイルス性能を併せ持つ複合酸化物セラミックスが開発されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開W202O/017493号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、例えば循環式浴槽など、溶液中に存在する細菌を速やかに抗菌する技術が求められている。溶液中の細菌を除去する方法として、一般には抗菌剤の粉末や薬剤を溶液中に添加している。
しかしながら、抗菌剤や薬剤を添加すると、溶液中に長時間抗菌剤を浸漬することになり、溶液そのものの性質が変化したり、抗菌剤や薬剤由来の成分が溶出して環境に悪影響を及ぼす可能性がある。
また、かかる添加法において、添加直後の抗菌効果は高いが効果の持続性に乏しい場合、抗菌効果を長時間継続させるために抗菌剤や薬剤を随時添加する必要が生じ、ランニングコストが高くなる。
このようなことから、溶液中への成分の溶出を抑制し、抗菌効果が長時間持続する抗菌処理装置が要求されている。
【0007】
そこで、本発明は、溶液中への成分の溶出を抑制し、抗菌効果が長時間持続する抗菌処理装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様の抗菌処理装置は、希土類元素と、モリブデン、タングステン、及びバナジウムから選択される少なくとも1種の元素と、を含む複合酸化物セラミックスからなり、JIS-Z8815(1994)に規定する篩分け法による粒径50~1000μmの抗菌性担体粒子と、前記抗菌性担体粒子を保持し、被処理液体が内部を出入りする際に前記抗菌性担体粒子と接触させる容器と、を備えてなる。
【0009】
第1の態様の抗菌処理装置によれば、抗菌性担体粒子の粒径を50~1000μmに規定したので、抗菌効果が長時間持続するとともに、通水性を向上させ、粒子の使用量も低減できる。
【0010】
本発明の第2の態様の抗菌処理装置は、希土類元素と、モリブデン、タングステン、及びバナジウムから選択される少なくとも1種の元素と、を含む複合酸化物セラミックスからなり、複数の細孔が一方向に連通する抗菌性担体を備えてなる抗菌処理装置であって、前記細孔の円相当径が10~200μmであり、被処理液体が前記細孔を通過する際に前記抗菌性担体と接触する。
(【0011】以降は省略されています)

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