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公開番号
2025134600
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-17
出願番号
2024101702
出願日
2024-06-25
発明の名称
ドロメトリゾールトリシロキサン(Drometrizole trisiloxane;DMTS)の調製方法
出願人
セラ・スー・カンパニー・リミテッド
代理人
弁理士法人南青山国際特許事務所
主分類
C07F
7/10 20060101AFI20250909BHJP(有機化学)
要約
【課題】本発明は、DMTSの調製方法に関する。
【解決手段】高沸点の溶媒を使用せず、リン酸塩を使用し、反応助剤を一切使用せず、反応時間が非常に短く、不純物が少ないため、純度と収率が高いDMTSの調製方法に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(a)ドロメトリゾール(drometrizole)、リン酸塩、及び溶媒を混合して第1の混合物を調製するステップと、
(b)前記第1の混合物にメタリルハライド(methallyl halide)を添加し、反応させて第1の生成物を調製するステップと、
(c)前記第1の生成物に蒸留水を添加し、次いで相分離して第2の混合物を調製するステップと、
(d)前記第2の混合物を蒸留して溶媒を除去し、次いで昇温してメタリルドロメトリゾール(methallyl drometrizole)を調製するステップと、
(e)前記メタリルドロメトリゾールと溶媒とを混合して第3の混合物を調製するステップと、
(f)前記第3の混合物を冷却し、結晶化させ、ろ過し、乾燥してメタリルドロメトリゾールを得るステップと、
(g)前記メタリルドロメトリゾールと溶媒とを混合して第4の混合物を調製するステップと、
(h)前記第4の混合物と触媒溶液とを混合して第5の混合物を調製するステップと、
(i)前記第5の混合物とヘプタメチルトリシロキサン(HMTS)溶液とを混合し、反応させて第2の生成物を調製するステップと、
(j)前記第2の生成物を蒸留して溶媒を除去し、次いで溶媒を添加して第6の混合物を調製するステップと、
(k)前記第6の混合物を冷却し、結晶化させ、ろ過し、乾燥してドロメトリゾールトリシロキサン(Drometrizole trisiloxane;DMTS)を得るステップと、を備える、DMTSの調製方法。
続きを表示(約 420 文字)
【請求項2】
前記ステップ(a)のリン酸塩が、リン酸三カリウムであることを特徴とする、請求項1に記載のDMTSの調製方法。
【請求項3】
前記ステップ(a)が、溶媒として酢酸エチルとジメチルスルホキシドの混合物を用いることを特徴とする、請求項2に記載のDMTSの調製方法。
【請求項4】
前記ステップ(d)が、前記第2の混合物を蒸留して溶媒を除去し、次いで190~250℃で30分~5時間反応させてメタリルドロメトリゾールを調製することを特徴とする、請求項3に記載のDMTSの調製方法。
【請求項5】
前記ステップ(e)が、溶媒として酢酸エチルとメタノールの混合物を用いることを特徴とする、請求項4に記載のDMTSの調製方法。
【請求項6】
前記ステップ(g)が、溶媒としてメチルエチルケトンまたはアセトンを用いることを特徴とする、請求項5に記載のDMTSの調製方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドロメトリゾールトリシロキサン(Drometrizole trisiloxane;DMTS)の調製方法に関し、さらに詳しくは、高沸点の溶媒を使用せず、リン酸塩を使用し、反応助剤を一切使用せず、反応時間が非常に短く、不純物が少ないため、純度と収率が高いDMTSの調製方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
紫外線による皮膚傷害を防ぐ目的で使用されている日焼け止めは、化学的日焼け止めと物理的日焼け止めに大別される。紫外線の化学的吸収をメカニズムとする化学的日焼け止めとしては、ケイ皮酸系、サリチル酸系、ベンゾフェノン系などの有機遮断剤がよく知られており、紫外線の物理的散乱・遮蔽をメカニズムとする物理的日焼け止めとしては、二酸化チタン、酸化亜鉛などの無機遮断剤がよく知られている。
【0003】
化学的日焼け止めの場合、優れた紫外線遮断効果という利点があるが、適用される波長範囲が狭く、化粧料組成物に用いる際に、べたつきやテカリが生じて使い心地が悪く、分子状のまま皮膚に吸収される虞があるので、皮膚刺激を引き起こすという欠点がある。
【0004】
物理的日焼け止めの場合、皮膚刺激は化学的日焼け止めよりも比較的低いが、重たい感じや白浮きを起こすという欠点がある。
【0005】
一方、ドロメトリゾールトリシロキサン(DMTS)は、Mexoryl XLまたはSilatrizoleという商品名で知られており、日焼け止めとして広く用いられている。
【0006】
DMTSの調整に関して、水分及び不純物を効果的に除去して高純度の化合物を製造するための様々な研究が行われている。
【0007】
しかしながら、従来技術では、反応時間が長く、反応工程が複雑で、化合物中の不純物含有量が高いため、化粧品、医薬品、電子機器などの原料として安定して使用することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
韓国登録特許第10-2635085号公報
韓国登録特許第10-2261129号公報
韓国登録特許第10-0636953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、前記従来技術の課題を解決するためのものであり、高沸点の溶媒を使用せず、リン酸塩を使用し、反応助剤を一切使用せず、反応時間が非常に短く、不純物が少ないため、純度と収率が高いDMTSの調製方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明は、(a)ドロメトリゾール(drometrizole)、リン酸塩、及び溶媒を混合して第1の混合物を調製するステップと、
(b)前記第1の混合物にメタリルハライド(methallyl halide)を添加し、反応させて第1の生成物を調製するステップと、
(c)前記第1の生成物に蒸留水を添加し、次いで相分離して第2の混合物を調製するステップと、
(d)前記第2の混合物を蒸留して溶媒を除去し、次いで昇温してメタリルドロメトリゾール(methallyl drometrizole)を調製するステップと、
(e)前記メタリルドロメトリゾールと溶媒とを混合して第3の混合物を調製するステップと、
(f)前記第3の混合物を冷却し、結晶化させ、ろ過し、乾燥してメタリルドロメトリゾールを得るステップと、
(g)前記メタリルドロメトリゾールと溶媒とを混合して第4の混合物を調製するステップと、
(h)前記第4の混合物と触媒溶液とを混合して第5の混合物を調製するステップと、
(i)前記第5の混合物とヘプタメチルトリシロキサン(HMTS)溶液とを混合し、反応させて第2の生成物を調製するステップと、
(j)前記第2の生成物を蒸留して溶媒を除去し、次いで溶媒を添加して第6の混合物を調製するステップと、
(k)前記第6の混合物を冷却し、結晶化させ、ろ過し、乾燥してドロメトリゾールトリシロキサン(Drometrizole trisiloxane;DMTS)を得るステップと、を備える、DMTSの調製方法を提供する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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