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公開番号2025133829
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2025111492,2024206632
出願日2025-07-01,2022-07-21
発明の名称クラッチ装置
出願人株式会社エフ・シー・シー
代理人個人,個人
主分類F16D 13/52 20060101AFI20250904BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】アシストカム面およびスリッパーカム面を有するカム部の軽量化を実現すること。
【解決手段】クラッチ装置10は、クラッチセンタ40に対して接近または離隔可能かつ相対回転可能に設けられ、入力側回転板20および出力側回転板22を押圧可能なプレッシャプレート70を備え、クラッチセンタ40は、センタ側アシストカム面60Aを有する複数のセンタ側カム部60を備え、センタ側カム部60は、センタ側カム部60の第2の方向D2側の面60D2から第1の方向D1に凹む第1センタ側凹部62およびセンタ側カム部60の第1の方向D1側の面60D1から第2の方向D2に凹む第2センタ側凹部64の少なくとも一つを有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
入力軸の回転駆動力を出力軸に伝達または遮断するクラッチ装置であって、
前記入力軸の回転駆動によって回転駆動する複数の入力側回転板を保持するクラッチハウジングに収容され、前記出力軸と共に回転駆動するクラッチセンタと、
前記クラッチセンタに対して接近または離隔可能かつ相対回転可能に設けられ、前記入力側回転板および前記入力側回転板と交互に配置された複数の出力側回転板を押圧可能なプレッシャプレートと、を備え、
前記クラッチセンタは、
前記出力軸が連結される出力軸保持部と、
前記出力軸保持部より径方向外側に位置するセンタ側嵌合部と、を備え、
前記プレッシャプレートは、
本体と、
前記本体に接続しかつ径方向外側に延びるフランジと、
前記プレッシャプレートが前記クラッチセンタに接近する方向を第1の方向、前記プレッシャプレートが前記クラッチセンタから離隔する方向を第2の方向としたとき、前記フランジよりも前記第1の方向に突出し、かつ、前記出力軸よりも径方向外側に位置し、かつ、前記クラッチセンタに対して相対回転した際に、前記入力側回転板と前記出力側回転板との押圧力を増加させるために前記プレッシャプレートを前記クラッチセンタに接近させる方向の力を発生させるプレッシャ側アシストカム面および前記入力側回転板と前記出力側回転板との押圧力を減少させるために前記プレッシャプレートを前記クラッチセンタから離隔させるプレッシャ側スリッパーカム面を有する複数のプレッシャ側カム部と、
前記プレッシャ側カム部よりも径方向外側に位置し、かつ、前記センタ側嵌合部に摺動可能に内嵌するプレッシャ側嵌合部と、を有し、
前記プレッシャ側カム部は、周方向に関して前記プレッシャ側アシストカム面と前記プレッシャ側スリッパーカム面との間に位置しかつ前記プレッシャ側カム部の前記第2の方向側の面から前記第1の方向に凹む第2プレッシャ側凹部を有し、
前記第2プレッシャ側凹部の前記第1の方向の端部は、前記プレッシャ側嵌合部の前記第1の方向の端部よりも前記第1の方向側に位置する、クラッチ装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記プレッシャ側カム部は、前記周方向に関して前記プレッシャ側アシストカム面と前記プレッシャ側スリッパーカム面との間に位置しかつ前記プレッシャ側カム部の前記第1の方向側の面から前記第2の方向に凹む第1プレッシャ側凹部を有し、
周方向に関して一方の前記プレッシャ側カム部から他方の前記プレッシャ側カム部に向かう方向を第1の周方向、他方の前記プレッシャ側カム部から一方の前記プレッシャ側カム部に向かう方向を第2の周方向としたとき、前記プレッシャプレートは、1つの前記プレッシャ側カム部の前記プレッシャ側スリッパーカム面から前記プレッシャ側アシストカム面に向かう方向である前記第1の周方向に回転するように構成され、
前記第1プレッシャ側凹部は、前記第1の周方向に行くほど前記第1の方向に向かうように傾斜した第1プレッシャ側傾斜面を有し、
前記第1プレッシャ側傾斜面は、前記プレッシャ側アシストカム面と平行である、請求項1に記載のクラッチ装置。
【請求項3】
前記プレッシャプレートは、前記プレッシャ側カム部に前記第2の方向から前記第1の方向に凹むように形成されかつ前記プレッシャプレートを前記第1の方向に付勢するプレッシャスプリングを収容するスプリング収容部を備え、
前記プレッシャ側カム部は、前記周方向に関して前記プレッシャ側アシストカム面と前記プレッシャ側スリッパーカム面との間に位置しかつ前記プレッシャ側カム部の前記第1の方向側の面から前記第2の方向に凹む第1プレッシャ側凹部を有し、
前記スプリング収容部は、前記第1プレッシャ側凹部と前記第2プレッシャ側凹部との間に位置する、請求項1に記載のクラッチ装置。
【請求項4】
前記プレッシャ側カム部は、前記周方向に関して前記プレッシャ側アシストカム面と前記プレッシャ側スリッパーカム面との間に位置しかつ前記プレッシャ側カム部の前記第1の方向側の面から前記第2の方向に凹む第1プレッシャ側凹部を有し、
前記第1プレッシャ側凹部の前記第2の方向の端部は、前記第2プレッシャ側凹部の前記第1の方向の端部よりも前記第2の方向側に位置する、請求項1に記載のクラッチ装置。
【請求項5】
前記クラッチセンタは、
前記出力軸保持部の径方向外側に位置し、かつ、前記プレッシャプレートに対して相対回転した際に、前記入力側回転板と前記出力側回転板との押圧力を増加させるために前記プレッシャプレートを前記クラッチセンタに接近させる方向の力を発生させるセンタ側アシストカム面を有する複数のセンタ側カム部と、を備え、
前記センタ側カム部は、前記センタ側カム部の前記第2の方向側の面から前記第1の方向に凹む第1センタ側凹部および前記センタ側カム部の前記第1の方向側の面から前記第2の方向に凹む第2センタ側凹部を有し、
前記プレッシャ側カム部は、前記周方向に関して前記プレッシャ側アシストカム面と前記プレッシャ側スリッパーカム面との間に位置しかつ前記プレッシャ側カム部の前記第1の方向側の面から前記第2の方向に凹む第1プレッシャ側凹部を有し、
前記出力軸の軸線方向から見たとき、前記プレッシャプレートの前記第1プレッシャ側凹部と前記クラッチセンタの前記第2センタ側凹部とは重ならない、請求項1に記載のクラッチ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クラッチ装置に関する。より詳細には、エンジン等の原動機によって回転駆動する入力軸の回転駆動力を任意に出力軸に伝達または遮断するクラッチ装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、自動二輪車等の車両はクラッチ装置を備えている。クラッチ装置は、エンジンと駆動輪との間に配置され、エンジンの回転駆動力を駆動輪に伝達または遮断する。クラッチ装置は、通常、エンジンの回転駆動力によって回転する複数の入力側回転板と、駆動輪に回転駆動力を伝達する出力軸に接続された複数の出力側回転板と、を備えている。入力側回転板と出力側回転板とは積層方向に交互に配置され、入力側回転板と出力側回転板とを圧接および離隔させることにより回転駆動力の伝達または遮断が行われる。
【0003】
例えば、特許文献1には、出力側回転板(被動側クラッチ板)を保持するクラッチセンタ(クラッチ部材)と、クラッチセンタに対して接近および離隔可能に設けられたプレッシャプレート(プレッシャ部材)と、を備えたクラッチ装置が開示されている。プレッシャプレートは、入力側回転板および出力側回転板を押圧可能に構成されている。このように、クラッチ装置では、クラッチセンタとプレッシャプレートとが組み付けられて用いられている。
【0004】
また、特許文献1のクラッチ装置のクラッチセンタおよびプレッシャプレートは、エンジンの回転駆動力が出力軸に伝達され得る状態にったときにプレッシャプレートをクラッチセンタに接近させる方向の力を発生させて入力側回転板と出力側回転との押圧力を増加させるアシストカム面と、クラッチセンタの回転数がプレッシャプレートの回転数を上回ったときにプレッシャプレートをクラッチセンタから離隔させて入力側回転板と出力側回転との押圧力を低減させるスリッパーカム面と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5847551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、クラッチセンタおよびプレッシャプレートのうちアシストカム面およびスリッパーカム面を有するカム部は、比較的大きな厚みを有する。このため、カム部が大きくなるほど重量も増加して、クラッチ装置全体の重量が増加してしまうという問題がある。クラッチ装置は、自動二輪車等の車両に搭載されるため、比較的軽量のものが好ましい。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、クラッチセンタおよびプレッシャプレートの少なくとも一方においてアシストカム面およびスリッパーカム面を有するカム部の軽量化が実現されたクラッチ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るクラッチ装置は、入力軸の回転駆動力を出力軸に伝達または遮断するクラッチ装置であって、前記入力軸の回転駆動によって回転駆動する複数の入力側回転板を保持するクラッチハウジングに収容され、かつ、前記入力側回転板と交互に配置された複数の出力側回転板を保持し、かつ、前記出力軸と共に回転駆動するクラッチセンタと、前記クラッチセンタに対して接近または離隔可能かつ相対回転可能に設けられ、前記入力側回転板および前記出力側回転板を押圧可能なプレッシャプレートと、を備えている。前記クラッチセンタは、前記出力軸が連結される出力軸保持部と、前記出力軸保持部の径方向外側に位置し、かつ、前記プレッシャプレートに対して相対回転した際に、前記入力側回転板と前記出力側回転板との押圧力を増加させるために前記プレッシャプレートを前記クラッチセンタに接近させる方向の力を発生させるセンタ側アシストカム面を有する複数のセンタ側カム部と、を備えている。前記プレッシャプレートが前記クラッチセンタに接近する方向を第1の方向、前記プレッシャプレートが前記クラッチセンタから離隔する方向を第2の方向としたとき、前記センタ側カム部は、前記センタ側カム部の前記第2の方向側の面から前記第1の方向に凹む第1センタ側凹部および前記センタ側カム部の前記第1の方向側の面から前記第2の方向に凹む第2センタ側凹部の少なくとも一つを有する。
【0009】
本発明に係るクラッチ装置によると、センタ側カム部は、センタ側カム部の第2の方向側の面から第1の方向に凹む第1センタ側凹部およびセンタ側カム部の第1の方向側の面から第2の方向に凹む第2センタ側凹部の少なくとも一つを有する。このように、センタ側カム部は、第1センタ側凹部および第2センタ側凹部の少なくとも一つを有するため、センタ側カム部はこれらを有さない場合と比較して軽量である。クラッチ装置は、より軽量化されたクラッチセンタを備えているため、クラッチ装置全体での軽量化が実現されている。
【0010】
また、本発明に係る他のクラッチ装置は、入力軸の回転駆動力を出力軸に伝達または遮断するクラッチ装置であって、前記入力軸の回転駆動によって回転駆動する複数の入力側回転板を保持するクラッチハウジングに収容され、かつ、前記入力側回転板と交互に配置された複数の出力側回転板を保持し、かつ、前記出力軸と共に回転駆動するクラッチセンタと、前記クラッチセンタに対して接近または離隔可能かつ相対回転可能に設けられ、前記入力側回転板および前記出力側回転板を押圧可能なプレッシャプレートと、を備えている。前記プレッシャプレートは、前記出力軸よりも径方向外側に位置し、かつ、前記クラッチセンタに対して相対回転した際に、前記入力側回転板と前記出力側回転板との押圧力を増加させるために前記プレッシャプレートを前記クラッチセンタに接近させる方向の力を発生させるプレッシャ側アシストカム面を有する複数のプレッシャ側カム部を有している。前記プレッシャプレートが前記クラッチセンタに接近する方向を第1の方向、前記プレッシャプレートが前記クラッチセンタから離隔する方向を第2の方向としたとき、前記プレッシャ側カム部は、前記プレッシャ側カム部の前記第1の方向側の面から前記第2の方向に凹む第1プレッシャ側凹部および前記プレッシャ側カム部の前記第2の方向側の面から前記第1の方向に凹む第2プレッシャ側凹部の少なくとも一つを有し、前記出力軸の軸線方向から見たときに、前記第1プレッシャ側凹部の少なくとも一部は、前記プレッシャ側アシストカム面と重なる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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