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公開番号2025133742
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2025092310,2023136370
出願日2025-06-03,2009-11-10
発明の名称治療薬を送達するための新規な脂質及び組成物
出願人アルブータス・バイオファーマー・コーポレイション
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C07C 229/12 20060101AFI20250904BHJP(有機化学)
要約【課題】核酸を高効率で封入化し、高い薬物:脂質比率を有し、血清中での分解及びクリアランスから封入化核酸を保護し、全身性送達に好適であり、封入化核酸の細胞内の送達を可能にする好適な脂質-治療用核酸組成物の提供。
【解決手段】脂質、又はその塩若しくは異性体。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025133742000078.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">25</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> 式中、
R1及びR2は、各存在において各々独立して、C10~C20アルケニルであり、
R3は、ω-アミノアルキル、ω-(置換)アミノアルキル又はω-チオホスホアルキルであり、
Eは、C(O)Oであり、
但し、R3が2-(ジメチルアミノ)エチルである場合は、R1及びR2はそれぞれリノレイルではない。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記構造を有し、
JPEG
2025133742000076.jpg
34
170
式中、


及びR

は、各存在において各々独立して、随意に置換されたC
10
~C
30
アルキル、随意に置換されたC
10
~C
30
アルケニル、随意に置換されたC
10
~C
30
アルキニル、随意に置換されたC
10
~C
30
アシル、又は-リンカー-リガンドであり、


は、H、随意に置換されたC

~C
10
アルキル、随意に置換されたC

~C
10
アルケニル、随意に置換されたC

~C
10
アルキニル、アルキルヘトロ環、アルキルホスフェート、アルキルホスホロチオアート、アルキルホスホロジチオアート、アルキルホスホネート、アルキルアミン、ヒドロキシアルキル、ω-アミノアルキル、ω-(置換)アミノアルキル、ω-ホスホアルキル、ω-チオホスホアルキル、随意に置換されたポリエチレングリコール(PEG、分子量:100~40K)、随意に置換されたmPEG(分子量:120~40K)、へテロアリール、ヘテロ環、又はリンカー-リガンドであり、及び
Eは、C(O)O又はOC(O)である、脂質、又はその塩若しくは異性体。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
下記構造を有し、
JPEG
2025133742000077.jpg
36
170
式中、
Eは、C(O)O又はOC(O)であり、


及びR

及びR

は、各存在において各々独立して、H、随意に置換されたC

~C
10
アルキル、随意に置換されたC
10
~C
30
アルキル、随意に置換されたC
10
~C
30
アルケニル、随意に置換されたC
10
~C
30
アルキニル、又は随意に置換されたC
10
~C
30
アシル、又はリンカー-リガンドであり、ただしR

、R

、及びR

の少なくとも1つはHではなく、


は、H、随意に置換されたC

~C
10
アルキル、随意に置換されたC

~C
10
アルケニル、随意に置換されたC

~C
10
アルキニル、アルキルヘトロ環、アルキルホスフェート、アルキルホスホロチオアート、アルキルホスホロジチオアート、アルキルホスホネート、アルキルアミン、ヒドロキシアルキル、ω-アミノアルキル、ω-(置換)アミノアルキル、ω-ホスホアルキル、ω-チオホスホアルキル、随意に置換されたポリエチレングリコール(PEG、分子量:100~40K)、随意に置換されたmPEG(分子量:120~40K)、へテロアリール、ヘテロ環、又はリンカー-リガンドであり、
nは、0、1、2、又は3である、脂質、又はその塩若しくは異性体。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の脂質を含む脂質粒子。
【請求項4】
請求項2に記載の脂質を含む、請求項3に記載の脂質粒子。
【請求項5】
前記脂質粒子が、中性脂質、及び凝集を低減することが可能な脂質をさらに含む、請求項3に記載の脂質粒子。
【請求項6】
前記脂質粒子が、
a.請求項1又は2に記載の脂質と、
b.DSPC、DPPC、POPC、DOPE、及びSMから選択される中性脂質と、 c.ステロールと
d.PEG-DMGとから本質的になり、
モル比が、約20~60%脂質:5~25%中性脂質:25~55%ステロール:0.5~15%PEG-DMG又はPEG-DMAである、請求項5に記載の脂質粒子。
【請求項7】
治療薬をさらに含む、請求項3に記載の脂質粒子。
【請求項8】
前記治療薬が核酸である、請求項7に記載の脂質粒子。
【請求項9】
前記核酸がプラスミドである、請求項8に記載の脂質粒子。
【請求項10】
前記核酸が、免疫賦活化オリゴヌクレオチドである、請求項8に記載の脂質粒子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
政府支援
本明細書に記載されている研究は、少なくとも部分的には、国立アレルギー感染症研究所により授与されたグラント番号HHSN266200600012Cに基づく米国政府からの資金を使用して行われた。したがって、米国政府は、本発明に一定の権利を有し得る。
続きを表示(約 3,600 文字)【0002】
優先権の主張
本出願は、2008年11月10日に出願された、米国特許出願第61/113,179号、2009年2月20日に出願された米国特許出願第61/154,350号、2009年4月21日に出願された米国特許出願第61/171,439号、2009年6月9日に出願された米国特許出願第61/185,438号、2009年7月15日に出願された米国特許出願第61/225,898号、及び2009年8月14日に出願された米国特許出願第61/234,098号に対する優先権を主張するものであり、これらの各々の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
本発明は、脂質粒子を使用した治療薬送達の分野に関する。具体的には、本発明は、核酸のインビボ送達のために、並びにインビボ治療使用に好適な核酸-脂質粒子組成物のために有利である脂質を含む陽イオン性脂質及び脂質粒子を提供する。加えて、本発明は、これらの組成物を製作する方法、並びに例えば種々の疾患状態を治療するためにこれらの組成物を使用して核酸を細胞に導入する方法を提供する。
【背景技術】
【0004】
関連技術の説明
治療用核酸には、例えば、低分子干渉RNA(siRNA)、マイクロRNA(miRNA)、アンチセンスオリゴヌクレオチド、リボザイム、プラスミド、免疫刺激核酸、アンチセンス、アンタゴmir(antagomir)、抗mir(antimir)、マイクロRNA模倣体、スーパーmir(supermir)、U1アダプター、及びアプタマーが含まれる。これらの核酸は、様々な機序により作用する。siRNA又はmiRNAの場合、これらの核酸は、RNA干渉(RNAi)と名付けられたプロセスにより、特定タンパク質の細胞内レベルを下方制御することができる。siRNA又はmiRNAが細胞質に導入された後、これらの二本鎖RNA構築体は、RISCと名付けられたタンパク質に結合することができる。siRNA又はmiRNAのセンスDNAは、RISC複合体から解離し、結合siRNA又はmiRNAの配列に相補的な配列を有するmRNAを認識及び結合することができるテンプレートをRISC内に提供する。相補的mRNAが結合すると、RISC複合体は、そのmRNAを切断し、切断された鎖を放出する。RNAiは、タンパク質合成をコードする対応するmRNAの特異的破壊を標的とすることにより、特定タンパク質の下方制御を提供することができる。
【0005】
siRNA及びmiRNA構築体は、標的タンパク質に対する任意のヌクレオチド配列を用いて合成することができるため、RNAiの治療用途は非常に広範である。現在まで、siRNA構築体は、インビトロ及びインビボモデルの両方において、標的タンパク質を特異的に下方制御する能力を示している。加えて、siRNA構築体は、臨床研究で現在評価中である。
【0006】
しかしながら、siRNA又はmiRNA構築体が現在直面している2つの問題は、第1には、それらが血漿中でのヌクレアーゼ消化に対して感受性であること、第2には、遊離siRNA又はmiRNAとして全身性に投与される場合、それらがRISCに結合することができる細胞内区画への接近を得る能力に制限があることである。化学的に修飾されたヌクレオチドリンカー、例えばホスホチオアート基を分子内に組み込むことにより、これらの二本鎖構築体を安定化することができる。しかしながら、これらの化学的修飾は、ヌクレアーゼ消化からの限定的な保護を提供するに過ぎず、構築体の活性を減少させる場合がある。siRNA又はmiRNAの細胞内送達は、ポリマー、陽イオン性リポソームなどの担体系を使用することにより、又は構築体を化学的に修飾することにより、例えばコレステロール分子を共有結合で結合させることにより促進することができる。しかしながら、改良された送達系には、siRNA及びmiRNA分子の効力を増加させ、化学的修飾の必要性を低減又は排除することが必要とされている。
【0007】
アンチセンスオリゴヌクレオチド及びリボザイムは、mRNAがタンパク質に翻訳されることを阻害することもできる。アンチセンス構築体の場合、これらの一本鎖デオキシ核酸は、標的タンパク質mRNAの配列に相補的な配列を有しており、ワトソン‐クリック型塩基対によりmRNAに結合することができる。この結合は、標的mRNAの翻訳を防止するか、及び/又はmRNA転写物のRNaseH消化を誘発するかのいずれかである。結果的に、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、作用特異性(つまり、特定の疾患関連タンパク質の下方制御)に非常に大きな可能性を有する。現在まで、これらの化合物は、炎症性疾患、癌、及びHIVのモデルを含む幾つかのインビトロ及びインビボモデルにおいて将来性を示している(Agrawal, Trends in Biotech. 14:376-87 (1996)に概説されている)。アンチセンスは、染色体DNAと特異的にハイブリダイズすることにより細胞活動に影響を与えることもできる。幾つかのアンチセンス薬物の先端的ヒト臨床評価が、現在進行中である。これらの薬物の標的には、bcl2及びアポリポタンパク質B遺伝子並びにmRNA産物が含まれる。
【0008】
免疫刺激核酸には、デオキシリボ核酸及びリボ核酸が含まれる。デオキシリボ核酸の場合、特定の配列又はモチーフは、哺乳動物中で不正な免疫刺激を示す。これらの配列又はモチーフには、CpGモチーフ、ピリミジンに富む配列、及びパリンドローム配列が含まれる。デオキシリボ核酸中のCpGモチーフは、エンドソーム受容体、トール様受容体9(TLR-9)により特異的に認識され、その後それにより先天性及び後天性の免疫刺激経路が両方とも誘発されると考えられている。特定の免疫刺激リボ核酸配列も報告されている。これらのRNA配列は、トール様受容体6及び7(TLR-6及びTLR-7)に結合することにより、免疫活性化を誘発すると考えられている。加えて、二本鎖RNAは、免疫刺激性であることも報告されており、TLR-3に結合することにより活性化すると考えられている。
【0009】
治療用核酸の使用に関する1つの周知の問題は、リン酸ジエステルヌクレオチド間結合の安定性、及びこのリンカーのヌクレアーゼに対する感受性に関する。血清中にエキソヌクレアーゼ及びエンドヌクレアーゼが存在すると、リン酸ジエステルリンカーを有する核酸の迅速な消化がもたらされ、したがって、治療用核酸は、血清の存在下又は細胞内で非常に短い半減期を示す場合がある。(Zelphati, O., et al., Antisense. Res. Dev. 3:323-338 (1993);及びThierry, A.R., et al., pp147-161 in Gene Regulation: Biology of Antisense RNA and DNA (Eds. Erickson, RP and Izant, JG; Raven Press, NY (1992))。現在開発中の治療用核酸は、これら及び他の既知の問題のため、天然核酸に見出される基本的リン酸ジエステル化学を使用しない。
【0010】
この問題は、血清又は細胞内消化を低減する化学的修飾により部分的に克服されている。ヌクレオチド間リン酸ジエステル結合における修飾(例えば、ホスホロチオアート、メチルホスホネート、又はホスホルアミダート結合を使用して)、ヌクレオチド塩基における修飾(例えば、5-プロピニル-ピリミジン)、又は糖における修飾(例えば、2’修飾糖)が試験されている(Uhlmann E., et al. Antisense: Chemical Modifications. Encyclopedia of Cancer, Vol. X., pp 64-81 Academic Press Inc. (1997))。他には、2’-5’糖結合を使用して安定性を向上させる試みがなされている(例えば米国特許第5,532,130号を参照)。他の変更が試みられている。しかしながら、これらの解決策はいずれも、完全に満足のいくものではないことが判明しており、インビボ遊離治療用核酸は、依然として効力が限定的である。
(【0011】以降は省略されています)

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