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公開番号2025132884
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030748
出願日2024-02-29
発明の名称セラミックス基板及びその製造方法、並びに、発光装置及びその製造方法
出願人日亜化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H05K 3/10 20060101AFI20250903BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】セラミックス板と、前記セラミックス板が有する貫通孔又は凹部の内部の導電部材との密着性を向上でき、かつ前記導電部材中の金属のマイグレーションを抑制できる、高信頼性のセラミックス基板及びその製造方法、並びに、発光装置及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】本開示の一実施形態に係るセラミックス基板の製造方法は、第1面及び前記第1面と反対側にある第2面を備える、窒化アルミニウムを含むセラミックス板に、アルミニウムが析出するようにレーザを照射し、前記セラミックス板に貫通孔又は凹部を形成することと、前記貫通孔又は前記凹部の内面に析出した前記アルミニウムを除去することと、前記貫通孔又は前記凹部の内部に導電ペーストを配置することと、を含む。
【選択図】図12A
特許請求の範囲【請求項1】
第1面及び前記第1面と反対側にある第2面を備える、窒化アルミニウムを含むセラミックス板に、アルミニウムが析出するようにレーザを照射し、前記セラミックス板に貫通孔又は凹部を形成することと、
前記貫通孔又は前記凹部の内面に析出した前記アルミニウムを除去することと、
前記貫通孔又は前記凹部の内部に導電ペーストを配置することと、
を含む、セラミックス基板の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記導電ペーストを配置することにおいて、前記導電ペーストは活性金属ろう材であり、
前記貫通孔又は前記凹部の内部に前記活性金属ろう材を充填した後、前記活性金属ろう材を焼結して導電部材を形成することを含む、請求項1に記載のセラミックス基板の製造方法。
【請求項3】
前記導電ペーストを配置することにおいて、前記導電ペーストは、前記貫通孔又は前記凹部の開口部及び前記セラミックス板の前記第1面及び前記第2面の少なくともいずれかの少なくとも一部を覆うように配置する、請求項2に記載のセラミックス基板の製造方法。
【請求項4】
前記活性金属ろう材は、銀と銅との共晶粉体、活性金属、及び溶剤を含有する、請求項2に記載のセラミックス基板の製造方法。
【請求項5】
前記活性金属ろう材は、銅粉体、銀粉体、銀と銅との合金の粉体、及びセラミックス粉体からなる群から選択される少なくとも1種の粉体を更に含有する、請求項4に記載のセラミックス基板の製造方法。
【請求項6】
前記活性金属ろう材における前記活性金属の含有量は、2質量%以上15質量%以下である、請求項4に記載のセラミックス基板の製造方法。
【請求項7】
前記導電部材を形成することにおいて、前記導電部材で覆われた部分における前記セラミックス板の前記第1面及び前記第2面の少なくともいずれかが露出するように、前記導電部材を研磨又は研削することを含む、請求項3に記載のセラミックス基板の製造方法。
【請求項8】
前記アルミニウムを除去することにおいて、前記貫通孔又は前記凹部の内面に溶剤を接触させることを更に含む、請求項1に記載のセラミックス基板の製造方法。
【請求項9】
前記貫通孔又は前記凹部を形成することにおいて、前記セラミックス板の前記第1面に形成された前記貫通孔の開口径が、前記第2面に形成された前記貫通孔の開口径より大きい、請求項1に記載のセラミックス基板の製造方法。
【請求項10】
前記導電部材を形成することにおいて、前記貫通孔又は前記凹部を画定する内面に形成される窒化物被膜の平均厚みは、10μm以上35μm以下である、請求項2に記載のセラミックス基板の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、セラミックス基板及びその製造方法、並びに、発光装置及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子機器又は部品の小型化、高機能化、及び集積化のために、絶縁性基板に貫通孔(「孔部」、「ビア」などとも称する)を形成し、基板両面を電気的に導通させるために、貫通孔内に銅、銀等の導電材料を配置した基板が提案されている。例えば、孔部を有する絶縁性基板と、前記孔部に充填された導体で形成された導電ビア部とを有するビア充填基板であって、導電ビア部の空隙率が10体積%以下であり、前記導電ビア部と前記孔部の壁面との間に実質的に隙間が存在せず、かつ前記導電ビア部が、連続相および分散相からなる海島構造を有する導電ビア本体と、孔部壁面との界面に存在する活性金属膜とで形成されているビア充填基板が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-13766号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、セラミックス板と、前記セラミックス板が有する貫通孔又は凹部の内部の導電部材との密着性を向上でき、かつ前記導電部材中の金属のマイグレーションを抑制できる、高信頼性のセラミックス基板及びその製造方法、並びに、発光装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施形態に係るセラミックス基板の製造方法は、第1面及び前記第1面と反対側にある第2面を備える、窒化アルミニウムを含むセラミックス板に、アルミニウムが析出するようにレーザを照射し、前記セラミックス板に貫通孔又は凹部を形成することと、前記貫通孔又は前記凹部の内面に析出した前記アルミニウムを除去することと、前記貫通孔又は前記凹部の内部に導電ペーストを配置することと、を含む。
【0006】
また、本開示の一実施形態に係るセラミックス基板は、第1面及び前記第1面と反対側にある第2面を備え、前記第1面と前記第2面とを繋ぐ貫通孔又は前記第1面及び前記第2面の少なくともいずれか一方にある凹部を有する、窒化アルミニウムを含むセラミックス板と、前記貫通孔又は前記凹部の内部に形成された導電部材と、を有し、前記貫通孔又は前記凹部において、前記貫通孔又は前記凹部を画定する内面が、平均厚みが10μm以上35μm以下の窒化物被膜を有する。
【0007】
また、本開示の一実施形態に係る発光装置の製造方法は、本開示の一実施形態に係る前記セラミックス基板の製造方法により製造された前記セラミックス基板を準備することと、前記セラミックス基板に電極を備える発光素子を配置することと、を含み、前記電極と導電部材とを電気的に接続する。
【0008】
また、本開示の一実施形態に係る発光装置は、本開示の一実施形態に係る前記セラミックス基板と、前記セラミックス基板に配置される、電極を備える発光素子と、を有し、前記電極と前記導電部材とは電気的に接続されている。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態によれば、セラミックス板と、前記セラミックス板が有する貫通孔又は凹部の内部の導電部材との密着性を向上でき、かつ前記導電部材中の金属のマイグレーションを抑制できる、高信頼性のセラミックス基板及びその製造方法、並びに、発光装置及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態に係るセラミックス基板の一例を示す概略上面図である。
第1実施形態に係るセラミックス基板の一例を示す概略下面図である。
図1A及び図1BのIC-IC線における断面を例示する概略断面図である。
第1実施形態に係るセラミックス基板の変形例を示す概略断面図である。
第2実施形態に係るセラミックス基板の一例を示す概略上面図である。
第2実施形態に係るセラミックス基板の一例を示す概略下面図である。
図3A及び図3BのIIIC-IIIC線における断面を例示する概略断面図である。
第2実施形態に係るセラミックス基板の変形例を示す概略断面図である。
第1実施形態に係るセラミックス基板の製造方法の一例を示すフローチャートである。
第1実施形態に係るセラミックス基板の製造方法に用いるセラミックス板の一例を示す概略断面図である。
第1実施形態に係るセラミックス基板の製造方法における貫通孔を形成することの一例を示す概略断面図である。
第1実施形態に係るセラミックス基板の製造方法における析出したアルミニウムを除去することの一例を示す概略断面図である。
第1実施形態に係るセラミックス基板の製造方法におけるセラミックス板を研磨又は研削することの一例を示す概略断面図である。
第1実施形態に係るセラミックス基板の製造方法における導電ペーストを配置することの一例を示す概略断面図である。
第1実施形態に係るセラミックス基板の製造方法における導電部材を形成することの一例を示す概略断面図である。
第1実施形態に係るセラミックス基板の製造方法における導電部材を研磨又は研削することの一例を示す概略断面図である。
図6Eの領域VIIAを拡大して模式的に示す拡大断面図である。
図6Fの領域VIIBを拡大して模式的に示す拡大断面図である。
実施形態に係る発光装置の一例を示す概略断面図である。
実施形態に係る発光装置の応用例を示す斜視図である。
図9AのIXB-IXB断面を示す断面図である。
実施形態に係る発光装置の製造方法の一例を示すフローチャートである。
実施例1の貫通孔を形成することにおけるレーザ照射後の貫通孔の断面観察像である。
実施例1のアルミニウムを除去することにおけるエッチング後の貫通孔の断面観察像である。
実施例1のセラミックス基板の断面の走査型電子顕微鏡(SEM)による観察像である。
実施例1のセラミックス基板の断面の蛍光X線分光像(Ti-Κα)による観察像である。
実施例1のセラミックス基板の第1面における貫通孔を画定する内面を含む領域の金属顕微鏡による観察像である。
実施例1のセラミックス基板の第1面における貫通孔を画定する内面を含む領域の走査型電子顕微鏡(SEM)による観察像である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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