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公開番号2025138060
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2024036809
出願日2024-03-11
発明の名称ケイ酸塩蛍光体、発光装置及びケイ酸塩蛍光体の製造方法
出願人日亜化学工業株式会社
代理人弁理士法人市澤・川田国際特許事務所
主分類C09K 11/59 20060101AFI20250917BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】ケイ酸塩蛍光体、発光装置及びケイ酸塩蛍光体の製造方法を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表される組成を有する、ケイ酸塩蛍光体である。
A1 1-w-xA2 wM1 x(Li3SiO4):Euy (1)
(前記式(1)中、A1は、Rb及びCsからなる群から選択される少なくとも1種の第1アルカリ元素であり、A2は、K、Na及びLiからなる群から選択される少なくとも1種の第2アルカリ元素であり、M1は、Mg、Ca、Sr、Ba、Y及びLaからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、w、x及びyは、それぞれ0<w<1.0、0<x≦0.125、w+x≦1.0、0<y≦0.08を満たす。)
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される組成を有する、ケイ酸塩蛍光体。


1-w-x






(Li

SiO

):Eu

(1)
(前記式(1)中、A

は、Rb及びCsからなる群から選択される少なくとも1種の第1アルカリ元素であり、A

は、K、Na及びLiからなる群から選択される少なくとも1種の第2アルカリ元素であり、M

は、Mg、Ca、Sr、Ba、Y及びLaからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、w、x及びyは、それぞれ0<w<1.0、0<x≦0.125、w+x≦1.0、0<y≦0.08を満たす。)
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記式(1)中、w、x及びyが、0.1≦w≦0.24、0.01≦x≦0.125、0.01≦y≦0.08を満たす、請求項1に記載のケイ酸塩蛍光体。
【請求項3】
前記式(1)中、xが、0.02≦x≦0.125を満たす、請求項1に記載のケイ酸塩蛍光体。
【請求項4】
前記式(1)中、A

がRbを含み、A

がNaを含む、請求項1に記載のケイ酸塩蛍光体。
【請求項5】
前記式(1)中、A

がRbであり、A

がNaである、請求項1に記載のケイ酸塩蛍光体。
【請求項6】
前記式(1)中、M

がMgを含む、請求項1に記載のケイ酸塩蛍光体。
【請求項7】
前記式(1)中、M

がMgである、請求項1に記載のケイ酸塩蛍光体。
【請求項8】
熱ルミネッセンス強度を測定して得られる熱ルミネッセンススペクトルにおいて、240K以上350K以下の範囲内の最大の熱ルミネッセンス強度の値TLpに対し、560K以上580K以下の範囲内の熱ルミネッセンス強度の平均値TLaの比TLa/TLpが0.25未満である、請求項1に記載のケイ酸塩蛍光体。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1項に記載のケイ酸塩蛍光体と、300nm以上500nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有し、前記ケイ酸塩蛍光体に励起光を照射する発光素子と、を備える、発光装置
【請求項10】
Rb及びCsからなる群から選択される少なくとも1種の第1アルカリ元素A

を含む第1化合物と、K、Na及びLiからなる群から選択される少なくとも1種の第2アルカリ元素A

を含む第2化合物と、Mg、Ca、Sr、Ba、Y及びLaからなる群から選択される少なくとも1種の元素M

を含む第3化合物と、Liを含む第4化合物と、Siを含む第5化合物と、Euを含む第6化合物と、を含み、前記第1化合物から第6化合物の少なくとも1種の化合物が酸化物である、原料を準備することと、
前記第1化合物に含まれる第1アルカリ元素A

、前記第2化合物に含まれる第2アルカリ元素A

、前記第3化合物に含まれる元素M

、前記第4化合物に含まれるLi、前記第5化合物に含まれるSi、及び第6化合物に含まれるEuが、下記式(1)で表される組成におけるモル比を満たすように混合して、原料混合物を得ることと、
前記原料混合物を、還元雰囲気中で、400℃以上800℃以下の範囲内の第1温度で第1熱処理して、下記式(1)で表される組成を有する、第1熱処理物を得ること、を含む、ケイ酸塩蛍光体の製造方法。


1-w-x






(Li

SiO

):Eu

(1)
(前記式(1)中、w、x及びyは、それぞれ0<w<1.0、0<x≦0.125、w+x≦1.0、0<y≦0.08を満たす。)
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ケイ酸塩蛍光体、発光装置及びケイ酸塩蛍光体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば表示装置のバックライトに用いられる発光装置は、色再現性の範囲をより広くすることが求められる。色再現性の範囲を広くするため、蛍光体として、発光スペクトルにおいて波長幅(半値全幅)がより狭い発光ピークを有する蛍光体が求められる場合がある。
【0003】
発光装置に用いられる緑色発光の蛍光体として、例えば賦活元素がユウロピウムであり、式Si
6-z
Al




8-z
(zは、0<z≦4.2)で表される組成を有するβサイアロン蛍光体が挙げられる。
【0004】
また、例えば特許文献1には、緑色発光の蛍光体として、賦活元素がユウロピウムである、オルソシリケート蛍光体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2019-527760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
緑色発光の蛍光体は、色再現性の範囲をより広くするために、発光スペクトルにおいて半値全幅の狭い発光ピークを有し、発光強度が高く、励起光の連続照射に起因する光劣化を低減した耐光性の高い蛍光体が求められている。
【0007】
本開示は、発光スペクトルにおいて半値全幅の狭い発光ピークを有し、発光強度が高く、耐光性の高いケイ酸塩蛍光体、発光装置及びケイ酸塩蛍光体の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1態様は、下記式(1)で表される組成を有する、ケイ酸塩蛍光体である。


1-w-x






(Li

SiO

):Eu

(1)
(前記式(1)中、A

は、Rb及びCsからなる群から選択される少なくとも1種の第1アルカリ元素であり、A

は、K、Na及びLiからなる群から選択される少なくとも1種の第2アルカリ元素であり、M

は、Mg、Ca、Sr、Ba、Y及びLaからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、w、x及びyは、それぞれ0<w<1.0、0<x≦0.125、w+x≦1.0、0<y≦0.08を満たす。)
【0009】
第2態様は、前記ケイ酸塩蛍光体と、300nm以上500nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有し、前記ケイ酸塩蛍光体に励起光を照射する発光素子と、を備える、発光装置である。
【0010】
第3態様は、Rb及びCsからなる群から選択される少なくとも1種の第1アルカリ元素A

を含む第1化合物と、K、Na及びLiからなる群から選択される少なくとも1種の第2アルカリ元素A

を含む第2化合物と、Mg、Ca、Sr、Ba、Y及びLaからなる群から選択される少なくとも1種の元素M

を含む第3化合物と、Liを含む第4化合物と、Siを含む第5化合物と、Euを含む第6化合物と、を含み、前記第1化合物から前記第6化合物の少なくとも1種の化合物が酸化物である、原料を準備することと、前記第1化合物に含まれる第1アルカリ元素A

、前記第2化合物に含まれる第2アルカリ元素A

、前記第3化合物に含まれる元素M

、前記第4化合物に含まれるLi、前記第5化合物に含まれるSi、及び前記第6化合物に含まれるEuが、下記式(1)で表される組成におけるモル比を満たすように混合して、原料混合物を得ることと、前記原料混合物を、還元雰囲気中で、400℃以上800℃以下の範囲内の第1温度で第1熱処理して、下記式(1)で表される組成を有する、第1熱処理物を得ること、を含む、ケイ酸塩蛍光体の製造方法である。


1-w-x






(Li

SiO

):Eu

(1)
(前記式(1)中、w、x及びyは、それぞれ0<w<1、0<x≦0.125、w+x≦1.0、0<y≦0.08を満たす。)
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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