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公開番号
2025132092
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024029429
出願日
2024-02-29
発明の名称
積層コア製造方法、積層コアの製造装置、積層コア及びモータ
出願人
ニデック株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H02K
15/02 20250101AFI20250903BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】複数のコア板が接着剤によって積層方向に連結された積層コアの生産性を向上可能な積層コアの製造方法を提供する。
【解決手段】積層コア21の製造方法は、コア板となるコア板形成部を形成する加工工程と、コア板形成部の外形を打ち抜いて、コア板を形成する外形打ち抜き工程と、コア板を厚み方向に複数積層する積層工程と、を有する。加工工程は、鋼板の厚み方向の一方の面に、2液型接着剤を構成する2種類の液剤のうち一方の液剤B1を塗布する第1接着剤塗布工程と、鋼板の厚み方向の他方の面に、2種類の液剤のうち他方の液剤B2を塗布する第2接着剤塗布工程とを含む。積層工程では、複数のコア板のうち積層方向に隣り合うコア板において、互いに対向する面の一方に塗布された一方の液剤と、対向する面の他方に塗布された他方の液剤とを接触させる。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のコア板が厚み方向に積層された積層コアの製造方法であって、
帯状の鋼板を長手方向に順送りして、前記鋼板の複数のコア板形成領域に対してそれぞれ外形打ち抜き以外の所定の加工を実施して、前記コア板となるコア板形成部を形成する加工工程と、
前記コア板形成部の外形を打ち抜いて、コア板を形成する外形打ち抜き工程と、
前記外形打ち抜き工程によって形成した前記コア板を厚み方向に複数積層する積層工程と、を有し、
前記加工工程は、
前記コア板形成領域における前記鋼板の厚み方向の一方の面に、2液型接着剤を構成する2種類の液剤のうち一方の液剤を塗布する第1接着剤塗布工程と、
前記コア板形成領域における前記鋼板の厚み方向の他方の面に、前記2種類の液剤のうち他方の液剤を塗布する第2接着剤塗布工程と、
を含み、
前記積層工程では、
前記厚み方向の一方の面に前記一方の液剤が塗布され、前記厚み方向の他方の面に前記他方の液剤が塗布された前記複数のコア板を厚み方向に積層する際に、前記複数のコア板のうち積層方向に隣り合うコア板において、互いに対向する面の一方に塗布された前記一方の液剤と、前記対向する面の他方に塗布された前記他方の液剤とを接触させる、
積層コア製造方法。
続きを表示(約 2,500 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の積層コア製造方法において、
前記第2接着剤塗布工程は、前記加工工程の最後に実施する、
積層コア製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載の積層コア製造方法において、
前記加工工程において、前記第1接着剤塗布工程と前記第2接着剤塗布工程とを同時に実施する、
積層コア製造方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3に記載の積層コア製造方法において、
前記第1接着剤塗布工程では、
前記一方の液剤を保持する第1接着剤保持部を、前記鋼板の厚み方向の一方の面に向かって移動させることにより、前記第1接着剤保持部が移動方向の前端部に保持する前記一方の液剤を、前記一方の面上の接着剤塗布領域に塗布し、
前記第2接着剤塗布工程では、
前記他方の液剤を保持する第2接着剤保持部を、前記鋼板の厚み方向の他方の面に向かって移動させることにより、前記第2接着剤保持部が移動方向の前端部に保持する前記他方の液剤を、前記他方の面上の接着剤塗布領域に塗布する、
積層コア製造方法。
【請求項5】
請求項4に記載の積層コア製造方法において、
前記第1接着剤保持部が前記一方の液剤を塗布する前記厚み方向の一方の面上の前記接着剤塗布領域と、前記第2接着剤保持部が前記他方の液剤を塗布する前記厚み方向の他方の面上の前記接着剤塗布領域とは、前記鋼板の厚み方向に重なっている、
積層コア製造方法。
【請求項6】
複数のコア板が厚み方向に積層された積層コアを製造する製造装置であって、
帯状の鋼板の厚み方向の一方側に位置する可動型と、前記鋼板の厚み方向の他方側に位置する固定型とを有し、前記可動型及び前記固定型によって、長手方向に順送りされる前記鋼板のうち加工位置に位置するコア板形成領域に対して加工を行うことにより、前記コア板となるコア板形成部を形成する加工用金型と、
前記コア板形成領域の厚み方向の一方の面に、2液型接着剤を構成する2種類の液剤のうち一方の液剤を塗布する第1接着剤塗布装置と、
前記コア板形成領域の厚み方向の他方の面に、前記2種類の液剤のうち他方の液剤を塗布する第2接着剤塗布装置と、
前記鋼板の厚み方向の一方側に位置する可動型と、前記鋼板の厚み方向の他方側に位置する固定型とを有し、前記可動型及び前記固定型によって、外形打ち抜き位置に位置する前記コア板形成部の外形を前記鋼板の厚み方向に打ち抜くことにより、前記コア板を形成する外形打ち抜き用金型と、
を有する、
積層コアの製造装置。
【請求項7】
請求項6に記載の積層コアの製造装置において、
前記外形打ち抜き用金型の前記可動型は、
前記外形打ち抜き位置に位置する鋼板に向かって移動するパンチを有し、
前記外形打ち抜き用金型の前記固定型は、
前記外形打ち抜き位置に位置する前記鋼板に向かって開口し、前記可動型及び前記固定型によって打ち抜かれた複数の前記コア板を積層した状態で保持する挿入孔を有する、
積層コアの製造装置。
【請求項8】
請求項6または請求項7に記載の積層コアの製造装置において、
前記第1接着剤塗布装置は、
前記一方の液剤を保持する第1接着剤保持部と、
前記第1接着剤保持部を前記鋼板の厚み方向の一方の面に向かって移動させる第1移動部と、
を有し、
前記第2接着剤塗布装置は、
前記他方の液剤を保持する第2接着剤保持部と、
前記第2接着剤保持部を前記鋼板の厚み方向の他方の面に向かって移動させる第2移動部と、
を有し、
前記第1接着剤保持部は、
移動方向の前端部に前記一方の液剤を保持し、
前記第1移動部は、
前記第1接着剤保持部を前記鋼板の厚み方向の一方の面に向かって移動させることにより、前記前端部の前記一方の液剤を前記鋼板の厚み方向の一方の面に塗布し、
前記第2接着剤保持部は、
移動方向の前端部に前記他方の液剤を保持し、
前記第2移動部は、
前記第2接着剤保持部を前記鋼板の厚み方向の他方の面に向かって移動させることにより、前記前端部の前記他方の液剤を前記鋼板の厚み方向の他方の面に塗布する、
積層コアの製造装置。
【請求項9】
請求項8に記載の積層コアの製造方法において、
前記第2接着剤塗布装置の前記第2接着剤保持部は、
前記外形打ち抜き用金型よりも前記鋼板の順送り方向の上流側で、前記外形打ち抜き用金型の固定型に対して前記鋼板の長手方向に並んで位置し、
前記第1接着剤塗布装置の前記第1接着剤保持部は、
前記外形打ち抜き用金型よりも前記順送り方向の上流側で、前記外形打ち抜き用金型の可動型に対して前記長手方向に並んで位置するか、または、前記外形打ち抜き用金型の可動型内に位置している、
積層コアの製造装置。
【請求項10】
請求項9に記載の積層コアの製造方法において、
前記第1接着剤塗布装置の前記第1接着剤保持部は、
前記加工用金型に対して前記鋼板の順送り方向の下流側で、前記加工用金型の可動型及び前記外形打ち抜き用金型の可動型に対して前記長手方向に並んで位置していて、
前記第2接着剤塗布装置の前記第2接着剤保持部は、
前記加工用金型に対して前記順送り方向の下流側で、前記加工用金型の固定型及び前記外形打ち抜き用金型の固定型に対して前記長手方向に並び、且つ、前記第1接着剤塗布装置の前記第1接着剤保持部に対して前記長手方向と直交する方向に並んで位置している、
積層コアの製造装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層コア製造方法、積層コアの製造装置、積層コア及びモータに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
接着剤の塗布装置が金型内に組み込まれた積層コアの製造装置が知られている。このような製造装置として、順次送り出される帯状の金属板に対して、外形抜き加工を除く所定の加工を施すように構成された第1の金型と、前記金属板のうち所定箇所に接着剤を供給するように構成された供給ユニットと、供給ユニットによって接着剤が供給された後の金属板に対して外形抜き加工を施す第2の金型と、第1の金型、供給ユニット及び第2の金型を個別的に又は一体的に駆動するように構成された第1の駆動機構とを備える積層鉄心の製造装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-129981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、積層コアを接着剤で積層方向に連結する場合、積層コアに積層されるコア板の外形を電磁鋼板から打ち抜き、その後、前記コア板に接着剤を塗布する方法が考えられる。この場合、外形が打ち抜かれた状態の前記コア板に接着剤を塗布する必要があり、接着剤を塗布する作業の作業性がよくない。また、接着剤を塗布した後にコア板を積層するため、周方向及び径方向に位置合わせしつつ積層する必要があり、積層作業の作業性もよくない。
【0005】
これに対して、上述の製造装置のように接着剤を塗布する機構を積層コアの製造装置に組み込んだ方法が提案されている。このような製造装置では、外形を打ち抜く前の電磁鋼板に対して接着剤を塗布するため、接着剤を塗布する作業性がよい。また、接着剤が塗布された状態で外形が打ち抜かれコア板を、複数積層できるため、積層作業の作業性もよい。しかしながら、このような製造装置では、例えば製造装置内の金型及び治具等に接着剤が付着する可能性がある。これにより、例えば積層コアが金型内に詰まってしまう可能性がある。その結果、生産性が低下する可能性がある。
【0006】
そこで、複数のコア板が接着剤によって積層方向に連結された積層コアの生産性を向上可能な積層コアの製造方法が求められている。
【0007】
本発明の目的は、複数のコア板が接着剤によって積層方向に連結された積層コアの生産性を向上可能な積層コアの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係る積層コア製造方法は、複数のコア板が厚み方向に積層された積層コアの製造方法である。この積層コア製造方法は、帯状の鋼板を長手方向に順送りして、前記鋼板の複数のコア板形成領域に対してそれぞれ外形打ち抜き以外の所定の加工を実施して、前記コア板となるコア板形成部を形成する加工工程と、前記コア板形成部の外形を打ち抜いて、コア板を形成する外形打ち抜き工程と、前記外形打ち抜き工程によって形成した前記コア板を厚み方向に複数積層する積層工程と、を有する。前記加工工程は、前記コア板形成領域における前記鋼板の厚み方向の一方の面に、2液型接着剤を構成する2種類の液剤のうち一方の液剤を塗布する第1接着剤塗布工程と、前記コア板形成領域における前記鋼板の厚み方向の他方の面に、前記2種類の液剤のうち他方の液剤を塗布する第2接着剤塗布工程と、を含む。前記積層工程では、前記厚み方向の一方の面に前記一方の液剤が塗布され、前記厚み方向の他方の面に前記他方の液剤が塗布された前記複数のコア板を厚み方向に積層する際に、前記複数のコア板のうち積層方向に隣り合うコア板において、互いに対向する面の一方に塗布された前記一方の液剤と、前記対向する面の他方に塗布された前記他方の液剤とを接触させる。
【0009】
本発明の一実施形態に係る積層コアの製造装置は、複数のコア板が厚み方向に積層された積層コアを製造する製造装置である。この積層コアの製造装置は、帯状の鋼板の厚み方向の一方側に位置する可動型と、前記鋼板の厚み方向の他方側に位置する固定型とを有し、前記可動型及び前記固定型によって、長手方向に順送りされる前記鋼板のうち加工位置に位置するコア板形成領域に対して加工を行うことにより、前記コア板となるコア板形成部を形成する加工用金型と、前記コア板形成領域の厚み方向の一方の面に、2液型接着剤を構成する2種類の液剤のうち一方の液剤を塗布する第1接着剤塗布装置と、前記コア板形成領域の厚み方向の他方の面に、前記2種類の液剤のうち他方の液剤を塗布する第2接着剤塗布装置と、前記鋼板の厚み方向の一方側に位置する可動型と、前記鋼板の厚み方向の他方側に位置する固定型とを有し、前記可動型及び前記固定型によって、外形打ち抜き位置に位置する前記コア板形成部の外形を前記鋼板の厚み方向に打ち抜くことにより、前記コア板を形成する外形打ち抜き用金型と、を有する。
【0010】
本発明の一実施形態に係る積層コアは、厚み方向に積層された複数のコア板を有する積層コアである。積層方向に隣り合うコア板同士は、前記積層方向に対向する面同士の間の一部が2液型接着剤の硬化物によって接着されていて、前記積層方向に見て外縁側が全周に亘って、離れている。
(【0011】以降は省略されています)
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