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公開番号2025131386
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2024029101
出願日2024-02-28
発明の名称眼科用レーザ治療装置
出願人株式会社ニデック
代理人個人
主分類A61F 9/008 20060101AFI20250902BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】反射面を有するコンタクトレンズが使用される場合の治療レーザ光による治療を適切に補助することが可能な眼科用レーザ治療装置を提供する。
【解決手段】制御部は、治療レーザ光および照準光を光軸に交差する方向に反射させる反射面を有するコンタクトレンズを使用して、患者眼の組織に治療レーザ光を照射する場合の、治療レーザ光を照射する予定の複数の照射スポットに対する、治療レーザ光の照射順が定められた照射計画を取得する。制御部は、治療レーザ光を照射する予定の複数の照射スポットのうち、少なくとも次に治療レーザ光を照射する予定の照射スポットに、治療レーザ光を照射する組織上の目標位置を合わせるためのガイドを、照射計画の進捗に応じて表示部に表示させる。制御部は、照射位置移動部の駆動を制御することで、治療レーザ光および照準光の照射位置を移動させる。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
治療レーザ光の照射実行指示が入力されることを契機として、患者眼の組織に治療レーザ光を照射する眼科用レーザ治療装置であって、
治療レーザ光を出射する治療レーザ光源と、
前記組織上における治療レーザ光の照射予定位置を術者に認識させるための照準光を出射する照準光源と、
治療レーザ光および照準光が照射される照射位置を前記組織上で移動させる照射位置移動部と、
前記組織の観察像を術者に観察させる観察光学系と、
前記術者によって観察される前記観察像に画像を重畳表示させる表示部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
治療レーザ光および照準光を光軸に交差する方向に反射させる反射面を有するコンタクトレンズを使用して、前記患者眼の前記組織に治療レーザ光を照射する場合の、治療レーザ光を照射する予定の複数の照射スポットに対する、治療レーザ光の照射順が定められた照射計画を取得する照射計画取得ステップと、
治療レーザ光を照射する予定の複数の照射スポットのうち、少なくとも次に治療レーザ光を照射する予定の照射スポットに、治療レーザ光を照射する前記組織上の目標位置を合わせるためのガイドを、前記照射計画の進捗に応じて前記表示部に表示させるガイド表示ステップと、
前記照射位置移動部の駆動を制御することで、治療レーザ光および照準光の照射位置を移動させる照射位置移動ステップと、
を実行することを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の眼科用レーザ治療装置であって、
前記制御部は、前記照射位置移動ステップにおいて、n個の照射スポットに対する治療レーザ光の照射が実行される毎に、治療レーザ光および照準光の照射位置を、前記照射計画で定められた進行方向に、前記複数の照射スポットの適正間隔n個分だけずれた隣接位置に移動させることを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
【請求項3】
請求項2に記載の眼科用レーザ治療装置であって、
前記制御部は、
前記照射計画で定められている次のn個の照射スポットへの治療レーザ光の照射を省略する指示が入力された場合に、治療レーザ光の照射を行わずに、治療レーザ光および照準光の照射位置を前記隣接位置に移動させることを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の眼科用レーザ治療装置であって、
前記制御部は、前記照射位置移動ステップにおいて、治療レーザ光および照準光の照射位置を移動させる指示が入力された場合に、入力された指示に応じて、治療レーザ光および照準光の照射位置を移動させることを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の眼科用レーザ治療装置であって、
前記制御部は、前記ガイド表示ステップにおいて、治療レーザ光を照射する予定の複数の照射スポットの適正間隔を示すスポット間隔ガイドを、前記照射計画の進捗に応じて表示部に表示させることを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
【請求項6】
請求項5に記載の眼科用レーザ治療装置であって、
前記制御部は、前記スポット間隔ガイドに含まれる複数の指標の少なくとも一部の間隔を、複数の照射スポットの適正間隔に一致させることを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
【請求項7】
請求項5または6のいずれかに記載の眼科用レーザ治療装置であって、
前記制御部は、前記観察光学系による前記観察像の倍率に応じて、前記表示部に表示させる前記スポット間隔ガイドの大きさを変化させることを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかに記載の眼科用レーザ治療装置であって、
前記制御部は、
次に治療レーザ光を照射する前記組織上の前記目標位置を合わせるための次回照準指標を前記ガイドに表示させると共に、
n個の照射スポットに対する治療レーザ光の照射が実行される毎に、前記次回照準指標の位置を、前記照射計画で定められた進行方向に、前記複数の照射スポットの適正間隔n個分だけずれた隣接位置に移動させることを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれかに記載の眼科用レーザ治療装置であって、
治療レーザ光が照射される前記患者眼の治療対象部位の形状は、弧状または環状であり、
前記表示部における前記ガイドの表示位置および角度を固定した状態で、規定回数M回(M≧2)の治療レーザ光の照射が実行される予定の弧状領域の角度範囲を照射区画とした場合に、
前記制御部は、
治療中の前記照射区画内の複数の照射スポットの全てに対する治療レーザ光の照射が完了する毎に、前記ガイドの全体を、1つの前記照射区画の角度だけ、前記照射計画で定められた進行方向に回転させることを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
【請求項10】
請求項9に記載の眼科用レーザ治療装置であって、
前記制御部は、
治療中の前記照射区画内の複数の照射スポットの全てに対する治療レーザ光の照射が完了する前に、前記ガイドの全体を次の前記照射区画用に回転させる指示が入力された場合に、治療中であった前記照射区画内で治療が進行した範囲に対応する角度だけ前記ガイドの全体を回転させることを特徴とする眼科用レーザ治療装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、患者眼の組織に治療レーザ光を照射することで組織を治療する眼科用レーザ治療装置に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
治療レーザ光による患者眼の治療を補助するための技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載の眼科用レーザ治療装置は、治療レーザ光の照射予定領域を表示画面に表示させると共に、治療レーザ光が実際に照射された場合に、治療レーザ光が照射された領域(照射済み領域)を表示画面に表示させる。照射予定領域と照射済み領域は、治療の進捗状況を術者に確認させることを目的に表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-233469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
治療レーザ光による患者眼の組織の治療が行われる際に、治療レーザ光を反射させる反射面を有するコンタクトレンズが使用される場合がある。例えば、眼球の角膜と虹彩が接する部分に存在する環状の線維柱帯等の治療に、反射面を有するコンタクトレンズが使用される場合がある。この場合、術者は、コンタクトレンズを把持しつつ、コンタクトレンズの反射面に写る組織を観察して治療レーザ光の照準位置を調整する必要がある。さらに、組織の複数箇所に治療レーザ光を照射する場合には、術者は、コンタクトレンズの反射面を適宜回転させながら治療レーザ光の照準位置を調整する必要があるので、照準位置を正確に調整するためには術者の熟練を要する。従って、反射面を有するコンタクトレンズが使用される場合の治療レーザ光による治療を適切に補助することが可能な技術が望まれる。
【0005】
本開示の典型的な目的は、反射面を有するコンタクトレンズが使用される場合の治療レーザ光による治療を適切に補助することが可能な眼科用レーザ治療装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における典型的な実施形態が提供する眼科用レーザ治療装置は、治療レーザ光の照射実行指示が入力されることを契機として、患者眼の組織に治療レーザ光を照射する眼科用レーザ治療装置であって、治療レーザ光を出射する治療レーザ光源と、前記組織上における治療レーザ光の照射予定位置を術者に認識させるための照準光を出射する照準光源と、治療レーザ光および照準光が照射される照射位置を前記組織上で移動させる照射位置移動部と、前記組織の観察像を術者に観察させる観察光学系と、前記術者によって観察される前記観察像に画像を重畳表示させる表示部と、制御部と、を備え、前記制御部は、治療レーザ光および照準光を光軸に交差する方向に反射させる反射面を有するコンタクトレンズを使用して、前記患者眼の前記組織に治療レーザ光を照射する場合の、治療レーザ光を照射する予定の複数の照射スポットに対する、治療レーザ光の照射順が定められた照射計画を取得する照射計画取得ステップと、治療レーザ光を照射する予定の複数の照射スポットのうち、少なくとも次に治療レーザ光を照射する予定の照射スポットに、治療レーザ光を照射する前記組織上の目標位置を合わせるためのガイドを、前記照射計画の進捗に応じて前記表示部に表示させるガイド表示ステップと、前記照射位置移動部の駆動を制御することで、治療レーザ光および照準光の照射位置を移動させる照射位置移動ステップと、を実行する。
【0007】
本開示に係る眼科用レーザ治療装置によると、反射面を有するコンタクトレンズが使用される場合の治療レーザ光による治療が適切に補助される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
眼科用レーザ治療装置1の外観図である。
眼科用レーザ治療装置1の光学系を側方からみた図である。
眼科用レーザ治療装置1の光学系を上方からみた図である。
患者眼Eとコンタクトレンズ26の模式的断面図である。
コンタクトレンズ26の反射面27を介して観察される観察部位の一例を模式的に示す図である。
部分回転型レンズであるコンタクトレンズ26の分解斜視図である。
間隔指標28が設けられているコンタクトレンズ26を、患者眼Eに接触する側の反対側から見た図である。
コントロールボックス6に表示される照射計画の一例を示す図である。
照射スポットの照準位置の調整方法を説明するための説明図である。
第1実施形態の眼科用レーザ治療装置による治療中の、術者の観察視野の一例を示す図である。
第1実施形態の眼科用レーザ治療装置1による治療中の、術者の観察視野の一部の遷移の一例を示す図である。
第1実施形態の眼科用レーザ治療装置1が実行する治療制御処理のフローチャートである。
第2実施形態の眼科用レーザ治療装置による治療中の、術者の観察視野の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<概要>
本開示で例示する眼科用レーザ治療装置の第1態様は、治療レーザ光の照射実行指示が入力されることを契機として、患者眼の組織に治療レーザ光を照射する。眼科用レーザ治療装置は、治療レーザ光源、照準光源、照射位置移動部、観察光学系、表示部、および制御部を備える。治療レーザ光源は、治療レーザ光を出射する。照準光源は、組織上における治療レーザ光の照射予定位置を術者に認識させるための照準光を出射する。照射位置移動部は、治療レーザ光および照準光が照射される照射位置を組織上で移動させる。観察光学系は、組織の観察像を術者に観察させる。表示部は、術者によって観察される観察像に画像を重畳表示させる。制御部は、照射計画取得ステップ、ガイド表示ステップ、および照射位置移動ステップを実行する。照射計画取得ステップでは、制御部は、治療レーザ光および照準光を光軸に交差する方向に反射させる反射面を有するコンタクトレンズを使用して、患者眼の組織に治療レーザ光を照射する場合の、治療レーザ光を照射する予定の複数の照射スポットに対する、治療レーザ光の照射順が定められた照射計画を取得する。ガイド表示ステップでは、制御部は、治療レーザ光を照射する予定の複数の照射スポットのうち、少なくとも次に治療レーザ光を照射する予定の照射スポットに、治療レーザ光を照射する組織上の目標位置を合わせるためのガイドを、照射計画の進捗に応じて表示部に表示させる。照射位置移動ステップでは、制御部は、照射位置移動部の駆動を制御することで、治療レーザ光および照準光の照射位置を移動させる。
【0010】
本開示に係る眼科用レーザ治療装置によると、少なくとも次に治療レーザ光を照射する予定の照射スポットに、治療レーザ光を照射する組織上の目標位置を合わせるためのガイドが、照射計画の進捗に応じて表示部に表示される。従って、術者は、患者眼の組織の観察像を観察したままガイドを確認し、確認したガイドを参考にして治療レーザ光の複数の照準スポットの組織上の配置を調整することができる。よって、術者は、予定されている複数の照射スポットの各々に、容易且つ適切に治療レーザ光を照射させることができる。
また、本開示に係る眼科用レーザ治療装置では、被検眼に対する装置の相対的な位置(以下、単に「装置の相対位置」という)が移動すると、治療レーザ光および照準光の光軸の位置が移動するので、治療レーザ光および照準光の組織上における照射位置が移動する。また、コンタクトレンズの回転操作が行われた場合も、コンタクトレンズの反射面の角度が変化するので、治療レーザ光および照準光の組織上における照射位置が移動する。しかし、装置の相対位置の移動量、およびコンタクトレンズの回転量が大きくなる程、術者が観察する観察像の移動量も大きくなってしまうので、照準位置を組織上の適切な位置に合わせにくくなる場合がある。さらに、装置の相対位置およびコンタクトレンズの角度を変化させる頻度が高くなると、治療作業の効率も低下し易くなる。これに対し、本開示に係る眼科用レーザ治療装置によると、照射位置移動部によって、治療レーザ光および照準光の照射位置が患者眼の組織上で移動する。従って、術者は、観察像の移動量が抑制された状態で照射スポットの組織上の配置を調整することが容易となる。術者による操作量も減少し易くなる。よって、反射面を有するコンタクトレンズが使用される場合の治療レーザ光による治療が適切に補助される。
(【0011】以降は省略されています)

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