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公開番号
2025120040
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-15
出願番号
2024015240
出願日
2024-02-02
発明の名称
大型加工屑分離装置、および眼鏡レンズ加工システム
出願人
株式会社ニデック
代理人
主分類
B24B
55/12 20060101AFI20250807BHJP(研削;研磨)
要約
【課題】 加工屑と水を効率よく分離することができる大型加工屑分離装置、および眼鏡レンズ加工システムを提供する。
【解決手段】 眼鏡レンズの周縁を加工具によって加工する眼鏡レンズ加工装置と、眼鏡レンズ加工装置から排出される排水に含まれる加工屑と水とを分離する研削水処理装置と、を含む眼鏡レンズ加工システムにおいて使用される大型加工屑分離装置であって、眼鏡レンズ加工装置から研削水処理装置に排水を導く排水経路に設置され、駆動部によって駆動されることで、研削水処理装置へ流入させる小型加工屑よりも大きい大型加工屑を、排水が研削水処理装置に到達するよりも前に排水から分離する駆動機構を備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
眼鏡レンズの周縁を加工具によって加工する眼鏡レンズ加工装置と、
前記眼鏡レンズ加工装置から排出される排水に含まれる加工屑と水とを分離する研削水処理装置と、
を含む眼鏡レンズ加工システムにおいて使用される大型加工屑分離装置であって、
前記眼鏡レンズ加工装置から前記研削水処理装置に前記排水を導く排水経路に設置され、
駆動部によって駆動されることで、前記研削水処理装置へ流入させる小型加工屑よりも大きい大型加工屑を、前記排水が前記研削水処理装置に到達するよりも前に前記排水から分離する駆動機構を備えることを特徴とする大型加工屑分離装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の大型加工屑分離装置において、
前記眼鏡レンズ加工装置から排出された、前記加工屑と前記排水を含む排出物が投入される排出物受け部と、
前記排出物受け部に投入された排出物のうち、前記研削水処理装置への小型加工屑および水の通過を許容する一方で、前記大型加工屑の通過を防止することで、前記大型加工屑を前記排出物受け部に停留させる大型加工屑停留部と、
前記排出物受け部に停留した前記大型加工屑を除去する除去部と、
をさらに備えることを特徴とする大型加工屑分離装置。
【請求項3】
請求項2に記載の大型加工屑分離装置において、
前記排出物受け部の上面が、前記研削水処理装置へ延びる排水経路に向けて下方に傾斜して配置されることで、前記上面に投入された小型加工屑および水を前記研削水処理装置へ向かう方向に移動させ、
前記大型加工屑停留部は、前記排出物受け部における前記上面の外周を取り囲む周方向のうち、少なくとも前記研削水処理装置へ延びる排水経路側を向く方向に配置され、
前記除去部は、前記排出物受け部に停留した大型加工屑を、前記研削水処理装置へ延びる排水経路側とは異なる方向に移動させることで、大型加工屑を除去することを特徴とする大型加工屑分離装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の大型加工屑分離装置において、
前記排出物受け部は、前記駆動機構の1つであり、水平面に対して交差する軸を中心として回転することで、上面に停留した大型加工屑を移動させることを特徴とする大型加工屑分離装置。
【請求項5】
請求項2から4のいずれかに記載の大型加工屑分離装置において、
前記除去部は、前記駆動部によって回転することで、前記排出物受け部に停留された大型加工屑を前記排出物受け部の外部に掻き出す作用部を、前記駆動機構の1つとして備えることを特徴とする大型加工屑分離装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載の大型加工屑分離装置において、
前記駆動部は、前記眼鏡レンズ加工装置の前記眼鏡レンズの周縁を粗加工する粗加工開始以前に駆動を開始させ、且つ、粗加工終了以後に前記駆動を停止させることを特徴とする加工屑分離装置。
【請求項7】
眼鏡レンズの周縁を加工具によって加工する眼鏡レンズ加工装置と、
前記眼鏡レンズ加工装置から排出される排水に含まれる加工屑と水とを分離する研削水処理装置と、
請求項1~6のいずれかに記載の大型加工屑分離装置と、
を備えることを特徴とする眼鏡レンズ加工システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、眼鏡レンズ加工装置から排出される加工屑の少なくとも一部を排出物から分離する大型加工屑分離装置、および、大型加工屑分離装置を備えた眼鏡レンズ加工システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
眼鏡レンズの周縁を眼鏡枠形状に合うように加工具(例えば、砥石、カッター等)によって加工する眼鏡レンズ加工装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、レンズの周縁加工に伴って発生した加工屑は、研削水と共に眼鏡レンズ加工装置から排出されるため、加工屑と水とを分離して処理する遠心分離機等の研削水処理装置が知られている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017―177234号公報
特開2009-061518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、眼鏡レンズの周縁を加工する際に、加工具としてカッター等を使用して粗加工することで、眼鏡レンズを大きく切削する場合がある。大型加工屑(例えばレンズ片等)が研削水処理装置の脱水槽内部に溜まってしまうと、研削水処理装置による濾過能力が低下しやすくなる場合がある。また、例えば、大型加工屑が脱水槽内部に排出されることによって、研削水処理装置が破損してしまう可能性も高くなる。このため、作業者は頻繁に脱水槽から加工屑を取り出し、廃棄袋等に入れて処理する必要があり、その作業が手間であると共に、効率が悪かった。
【0005】
本開示は、上記の問題点を鑑み、加工屑と水を効率よく分離することができる大型加工屑分離装置、および眼鏡レンズ加工システムを提供することを技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本開示は、以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 本開示の第1態様に係る大型加工屑分離装置は、眼鏡レンズの周縁を加工具によって加工する眼鏡レンズ加工装置と、前記眼鏡レンズ加工装置から排出される排水に含まれる加工屑と水とを分離する研削水処理装置と、を含む眼鏡レンズ加工システムにおいて使用される大型加工屑分離装置であって、前記眼鏡レンズ加工装置から前記研削水処理装置に前記排水を導く排水経路に設置され、駆動部によって駆動されることで、前記研削水処理装置へ流入させる小型加工屑よりも大きい大型加工屑を、前記排水が前記研削水処理装置に到達するよりも前に前記排水から分離する駆動機構を備えることを特徴とする。
(2) 本開示の第2態様に係る眼鏡レンズ加工システムは、眼鏡レンズの周縁を加工具によって加工する眼鏡レンズ加工装置と、前記眼鏡レンズ加工装置から排出される排水に含まれる加工屑と水とを分離する研削水処理装置と、前記眼鏡レンズ加工装置から前記研削水処理装置に排水を導く排水経路に設置されると共に、駆動部によって駆動されることで、前記研削水処理装置へ流入させる小型加工屑よりも大きい大型加工屑を、排水が前記研削水処理装置に到達するよりも前に排水から分離する大型加工屑分離装置と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
眼鏡レンズ加工システムの外観図である。
大型加工屑分離装置の外観図である。
大型加工屑分離装置の分離室の内観図である。
大型加工屑分離装置の駆動機構を示す図である。
眼鏡レンズ加工システムの制御系を示すブロック図である。
粗加工具によるレンズLEの粗加工の例を説明する図である。
大型加工屑と水の分離を説明する図である。
大型加工屑停留部と排出物受け部が一体となっている構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<概要>
本実施形態に係る大型加工屑分離装置の概要を説明する。以下の<>にて分類された項目は、独立または関連して利用され得る。
【0009】
本開示の大型加工屑分離装置は、眼鏡レンズ加工システムにおいて使用される。眼鏡レンズ加工システムは、眼鏡レンズ加工装置と研削水処理装置を含む。眼鏡レンズ加工装置は、眼鏡レンズの周縁を加工具によって加工する。研削水処理装置は、眼鏡レンズ加工装置から排出される排水に含まれる加工屑と水とを分離する。の大型加工屑分離装置は、眼鏡レンズ加工装置から前記研削水処理装置に排水を導く排水経路に設置される。大型加工屑分離装置は、駆動部によって駆動されることで、研削水処理装置へ流入させる小型加工屑よりも大きい大型加工屑を、排水が研削水処理装置に到達するよりも前に排水から分離する駆動機構を備える。
【0010】
例えば、眼鏡レンズの周縁を加工する際に、加工具としてカッターを使用して粗加工する場合等には、眼鏡レンズを大きく切削するため、大型加工屑(レンズ片等)が発生する場合がある。大型加工屑が排水と共に研削水処理装置に排出された場合、加工屑が研削水処理装置の脱水槽内部にすぐに溜まってしまい、濾過能力が低下しやすい。また、大型加工屑が脱水槽内部に混入することによって、加工屑が研削水処理装置を破損させる可能性もある。このため、作業者は頻繁に加工屑を手作業で取り出して処理する必要があり、その作業が手間であると共に、効率が悪かった。これに対し、本開示の大型加工屑分離装置は、駆動部および駆動機構によって、排水が研削水処理装置に到達するよりも前に、大型加工屑を排水から自動的に分離することができる。従って、大型加工屑が生じる場合でも、大型加工屑および小型加工屑が共に適切に排水から分離される。
(【0011】以降は省略されています)
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