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公開番号
2025131036
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024028520
出願日
2024-02-28
発明の名称
ワイドギャップ半導体複合基板及びその製造方法
出願人
ローム株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01L
21/02 20060101AFI20250902BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】SiC複合基板の製造コストを低減する。
【解決手段】SiC複合基板10は、多結晶SiC基板11と、単結晶SiC層13と、多結晶SiC基板11の頂面と単結晶SiC層13の底面との間に介在して多結晶SiC基板11と単結晶SiC層13とを接着するSiC界面接着層12とを含み、SiC界面接着層12は、有機SiCポリマー19が熱処理により固化されて形成されたものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基板と、
単結晶ワイドギャップ半導体層と、
前記基板の頂面と前記単結晶ワイドギャップ半導体層の底面との間に介在して前記基板と前記単結晶ワイドギャップ半導体層とを接着するSiC界面接着層と
を含むワイドギャップ半導体複合基板。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記単結晶ワイドギャップ半導体層は、III-V族化合物半導体、II-VI族化合物半導体、IV-IV族化合物半導体、ダイヤモンド半導体及び酸化物半導体の少なくとも一つを含む請求項1に記載のワイドギャップ半導体複合基板。
【請求項3】
前記単結晶ワイドギャップ半導体層はIV-IV族化合物半導体を含み、前記IV-IV族化合物半導体はSiCを含む請求項2に記載のワイドギャップ半導体複合基板。
【請求項4】
前記基板は、単結晶半導体、多結晶半導体又は絶縁体のいずれか一つを含む請求項1に記載のワイドギャップ半導体複合基板。
【請求項5】
前記基板は、50μm以上の厚みを有する請求項1に記載のワイドギャップ半導体複合基板。
【請求項6】
前記単結晶ワイドギャップ半導体層は、10nm以上100μm以下の範囲の厚みを有する請求項1に記載のワイドギャップ半導体複合基板。
【請求項7】
前記SiC界面接着層は、SiCの前駆体の有機SiCポリマーがSiCに固化したものであって、基板と単結晶ワイドギャップ半導体層との接着、電気伝導、熱伝導及び機械強度向上のうち、少なくとも1つの機能を有する請求項1に記載のワイドギャップ半導体複合基板。
【請求項8】
前記有機SiCポリマーは、少なくともSi、C及びHの3元素を含む請求項7に記載のワイドギャップ半導体複合基板。
【請求項9】
前記有機SiCポリマーは、ポリカルボシラン、ポリカルボシラザン、ポリメタロキサン及びポリシロキサンの少なくともいずれか1つを含む請求項8に記載のワイドギャップ半導体複合基板の製造方法。
【請求項10】
前記SiC界面接着層は、100nmから100μmの範囲の厚みを有する請求項1に記載のワイドギャップ半導体複合基板。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ワイドギャップ半導体複合基板及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、電気自動車や鉄道車両をはじめとして、高電圧を扱うパワーデバイスのためのワイドギャップ半導体材料の需要が高まっている。特にパワーデバイスのためのワイドギャップ半導体材料の代表格であるSiCに関しては、デバイスの製品化も進み、国内外でSiCパワーデバイスを搭載した商品が多く出回るようになってきた。
【0003】
一方で、これらで用いられる単結晶SiC複合基板の製造には、2000℃以上の高温が必要な昇華法が用いられるのが一般的で、装置消耗も激しく歩留まりも悪いために、SiC複合基板を用いたデバイスのコストが高くなる点が問題となっている。また、実際にデバイス化する際に必要なSiC複合基板における単結晶SiC層の膜厚は、一般に100μm程度であるが、単結晶SiC層の割れを避けるために物理的な耐久性を考慮して350μmほどの厚みで切り出しているという現状がある。
【0004】
そのため、低コスト化を目指して、これまで様々な手法が提案されてきた。例えば、特許文献1に示すように、水素などのイオン注入を用いて単結晶SiC基板内に脆弱層を形成し、その後加熱することで亀裂を進展させて剥離し、薄化した単結晶SiC層を形成する手法が提案されている。この手法を用いて、グラファイト基板などから成長させた多結晶SiC基板と張り合わせて、機械特性の部分をコストのかからない多結晶基板に置き換える技術がある。また、特許文献2では、薄化させた単結晶SiC層に化学気相成長(chemical vapor deposition:CVD)成長を行って多結晶SiCを積層させる手法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-015401号公報
国際公開第2017/047509号公報
【0006】
[概要]
しかしながら、前述のイオン注入により形成した脆弱層で剥離することで薄化した単結晶SiC基板を張り合わせる技術では、単結晶SiC層及び多結晶SiC基板の接合面にAr等の高速原子ビームを照射してアモルファス化する工程があり、接合界面周辺に欠陥が入ることがあった。また、接合には張り合わせ面を算術平均粗さRa<1nmにする必要があり、化学機械研磨(chemical mechanical polishing:CMP)を施すために、結果的には高コストとなることもあった。薄化させた単結晶SiC基板にCVD成長を行う手法では、多結晶SiC基板の成長後に裏面研削をする必要があり、トワイマン効果によってSiC複合基板が反ることがあった。
【0007】
本開示は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、薄化した単結晶ワイドギャップ半導体基板を張り合わせてなるワイドギャップ半導体複合基板及びその製造方法であって、接合界面周辺の欠陥を低減し、張り合わせ面の表面粗さを小さくするためにCMPなどを施す必要がないようなワイドギャップ半導体複合基板及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
上述の課題を解決するために、本開示のワイドギャップ半導体複合基板は、基板と、単結晶ワイドギャップ半導体層と、基板の頂面と単結晶ワイドギャップ半導体層の底面との間に介在して基板と単結晶ワイドギャップ半導体層とを接着するSiC界面接着層とを含む。
【0009】
本開示のワイドギャップ半導体複合基板の製造方法は、基板の頂面に有機SiCポリマーを塗布する工程と、基板の頂面に、塗布されたSiC有機ポリマーを介在させて単結晶ワイドギャップ半導体層を貼合し、基板の頂面と単結晶ワイドギャップ半導体層の底面とをSiC有機ポリマーで接着する工程と、有機SiCポリマーを熱処理により固化させてSiC界面接着層を形成する工程とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1の実施の形態のSiC複合基板の断面図である。
図2Aは、第1の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図2Bは、第1の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図2Cは、第1の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図2Dは、第1の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図2Eは、第1の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図2Fは、第1の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図2Gは、第1の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図2Hは、第1の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図2Iは、第1の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図2Jは、第1の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図3は、第2の実施の形態のSiC複合基板の断面図である。
図4Aは、第2の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図4Bは、第2の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図4Cは、第2の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図4Dは、第2の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図4Eは、第2の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図4Fは、第2の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図5は、第3の実施の形態の複合基板の断面図である。
図6Aは、第3の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図6Bは、第3の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図6Cは、第3の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図6Dは、第3の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図6Eは、第3の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図6Fは、第3の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図6Gは、第3の実施の形態のSiC複合基板のプロセス図である。
図7は、ショットキーバリアダイオードの断面図である。
図8は、トレンチ構造MOSFETの断面図である。
(【0011】以降は省略されています)
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