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公開番号
2025131023
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024028499
出願日
2024-02-28
発明の名称
吊架線保護カバー
出願人
株式会社菅沼製作所
代理人
弁理士法人平和国際特許事務所
主分類
B60M
1/22 20060101AFI20250902BHJP(車両一般)
要約
【課題】吊架線保護カバーの着脱作業について、コストの上昇を招くことなく作業者の負担を大きく軽減できるようにことを課題とする。
【解決手段】一端側に鍔11を有し他端側に係合部12を有した一対の半割体10を係合して糸巻状の部材とし固定手段で係合を固定して吊架線に装着される吊架線保護カバー1において、前記固定手段はバネ性のある留係部70であり、その横向きの中間部70cが係合部12の外側面側で回動可能とされて回動時に復元力で初期位置に復元可能な状態で設けられており、半割体10同士を係合するスライド動作に伴い、留係部70の中間部70cは、鍔11の切欠部110左右の膨出部111,112内側面のガイド面113上を摺動して遠心方向に持ち上がり、ガイド面113の頂部を超えると復元力により下降し、係合部12と膨出部111,112の外端面上で停止して、前記係合を固定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
軸線方向に沿って二分割された中空半円筒部の一端側に鍔を有し、他端側に遠心方向に突出した係合部を有した半割体と、固定手段と、からなり、
吊架線を挟んで一対の前記半割体を向かい合わせに密着させ軸線方向に摺動させながら前記鍔に形成した切欠部に前記係合部を挿入して係合させることで1個の糸巻状の部材を構成して、前記固定手段で係合状態を固定することで吊架線に装着される吊架線保護カバーにおいて、
前記固定手段は、バネ性のある留係部であり、横向きの中間部が前記係合部の外側面側で回動可能となるように両端部が前記係合部に軸支されることで、前記中間部が前記遠心方向に持ち上がった際に生じる正回転方向の復元力により、初期位置に復元可能な状態で設けられており、
前記切欠部の左右両側には、前記鍔の外端面から突出した膨出部が各々形成されており、前記半割体同士を係合する際のスライド動作に伴って、前記留係部の中間部は、両前記膨出部の内側面に形成したガイド面上を摺動しながら前記遠心方向に持ち上がり、前記ガイド面の頂部を超えると前記復元力により下降し、両前記膨出部の外側面上で停止して、前記係合状態を固定する、ことを特徴とする吊架線保護カバー。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記留係部は、バネ性のある部材の両端部を対向するように横倒略C字状に屈曲してなる部品であって、前記両端部の軸線高さに差を設けたことで前記中間部を軸として前記両端部の間で捻れが形成されるとともに、前記両端部の先端が前記係合部の左右側面に形成した装着穴に各々挿入されており、前記中間部が回動した際にバネ弾性により前記復元力を生じさせる、ことを特徴とする請求項1に記載した吊架線保護カバー。
【請求項3】
前記留係部は、前記中間部を前記初期位置から前記係合部の内側方向に前記復元力の方向が反転する所定の角度位置まで回動させた際に生じる逆回転方向の復元力により、前記留係部が前記初期位置から反転した前記角度位置を維持する、ことを特徴とする請求項2に記載した吊架線保護カバー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電車路線でハンガイヤーを吊架線に掛ける部分に装着される吊架線保護カバーに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
吊架線保護カバーは、吊架線とハンガイヤーとの接触を防止する目的で吊架線に装着される筒状の樹脂製品であるが、例えば実開昭60-1634号公報(特許文献1)に記載されているように、中空円筒部の一端側に鍔を備え他端側に半径方向に突出した係合部を備えた一対の半割体からなり、その鍔には係合部を嵌め込み可能な切欠部が形成されており、一対の半割体で吊架線を挟み込んで軸方向にスライドさせながら互い違いに係合させることで、吊架線に装着する方式となっている。
【0003】
このような吊架線保護カバーでは、装着後の半割体同士の係合状態を固定するために、鍔とこれに嵌め込まれた係合部の両者を貫通したピン孔に割ピンを挿入して、反対側から突出した先端部を工具で折り曲げることで抜け止めとして脱落不能な状態にしている。しかし、その装着作業は終電から始発までの夜間に行われるのが通常であり、手元が暗い高所で実施せざるを得えないことに加え、手袋をしたまま細かい割ピンを扱い、線路内に落とし物、無くし物は重大な事故につながる可能性があるため絶対にあってはならない事に加え、短時間で確実な装着が求められる作業者にとって大きな負担となっている。
【0004】
また、その一対の半割体は、半円筒部分を重ね合わせてスライドさせながら互いに係合させるために係合箇所の構造を左右の凹凸で変えている関係で異なる部品の組合せとなっている。さらに、半割体同士の係合と割ピンによる抜け止めが確実に実施されているか否かについて、作業者が薄暗い高所で目視にて確認することも容易ではない。
【0005】
このような問題に対し、特開2014-189163号公報(特許文献2)には、割ピンをピン孔の内周面を押圧するように撓ませて挿入するための曲げ部を設け、その先端部には折返された抜け止め部を設けたものとして、その先端部がピン孔の出口から露出することで固定部に係合して、脱抜不能になるものが提案されている。
【0006】
これにより、半割体係合後の割ピンを挿入する動作のみで抜け止めが完了するため、挿入した割ピンの先端側を工具で曲げて抜け止めをする操作を不要とし、且つ、割ピンの脱抜操作についても、抜け止め部を弾性変形させながらピン孔に押し込むだけで行えることから、吊架線保護カバーの着脱作業の容易化を実現したものとなっている。
【0007】
しかしながら、この吊架線保護カバーにおいても、夜間に手袋をした状態で細かい割ピンを挿入・脱抜する作業は依然として容易なものではなく、また、半割体の係合と割ピンによる抜け止めで脱落防止状態になっているか否かについて、暗い中で目視にて確認することも容易ではないため、作業者における負担の軽減は未だ不十分と言わざるを得ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
実開昭60-1634号公報
特開2014-189163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記のような問題を解決しようとするものであり、吊架線保護カバーの着脱作業について、落下物の発生を防ぎつつ、作業者の負担を大きく軽減することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、本発明は、軸線方向に沿って二分割された中空半円筒部の一端側に鍔を有し、他端側に遠心方向に突出した係合部を有した半割体と、固定手段と、からなり、吊架線を挟んで一対の前記半割体を向かい合わせに密着させ軸線方向に摺動させながら前記鍔に形成した切欠部に前記係合部を挿入して係合させることで1個の糸巻状の部材を構成して、前記固定手段で係合状態を固定することで吊架線に装着される吊架線保護カバーにおいて、前記固定手段は、バネ性のある留係部であり、横向きの中間部が係合部の外側面側で回動可能となるように両端部が係合部に軸支されることで、前記中間部が前記遠心方向に持ち上がった際に生じる正回転方向の復元力により、初期位置に復元可能な状態で設けられており、前記切欠部の左右両側には、前記鍔の外端面から突出した膨出部が各々形成されており、前記半割体同士を係合する際のスライド動作に伴って、前記留係部の中間部は、両前記膨出部の内側面に形成したガイド面上を摺動しながら前記遠心方向に持ち上がり、前記ガイド面の頂部を超えると前記復元力により下降し、両前記膨出部の外側面上で停止して、前記係合状態を固定することを特徴とするものとした。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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