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公開番号
2025130399
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-08
出願番号
2024027544
出願日
2024-02-27
発明の名称
水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物および水素タンク
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
77/00 20060101AFI20250901BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ガスバリア性および低温降伏点伸びに優れる水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物は、脂肪族ポリアミド(A)と半芳香族ポリアミド(B)とエラストマー(C)とを含み、脂肪族ポリアミド(A)は隣接する2つのアミド結合に挟まれた炭素数10以上のポリメチレン鎖を有し、脂肪族ポリアミド(A)と半芳香族ポリアミド(B)がマトリックスを構成し、エラストマー(C)がドメインを構成していることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
脂肪族ポリアミド(A)と半芳香族ポリアミド(B)とエラストマー(C)とを含む熱可塑性樹脂組成物であって、脂肪族ポリアミド(A)は隣接する2つのアミド結合に挟まれた炭素数10以上のポリメチレン鎖を有し、脂肪族ポリアミド(A)と半芳香族ポリアミド(B)がマトリックスを構成し、エラストマー(C)がドメインを構成していることを特徴とする水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
マトリックスは脂肪族ポリアミド(A)の相と半芳香族ポリアミド(B)の相を含み、脂肪族ポリアミド(A)の相の中のエラストマー(C)の含有率が半芳香族ポリアミド(B)の相の中のエラストマー(C)の含有率よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物。
【請求項3】
脂肪族ポリアミド(A)と半芳香族ポリアミド(B)の質量比が95:5~40:60であることを特徴とする請求項1に記載の水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物。
【請求項4】
熱可塑性樹脂組成物中のエラストマー(C)の含有率が5~50質量%であることを特徴とする請求項1に記載の水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物。
【請求項5】
温度270℃、せん断速度243s
-1
における脂肪族ポリアミド(A)の溶融粘度η
A
に対する半芳香族ポリアミド(B)の溶融粘度η
B
の比η
B
/η
A
が0.20~0.95であることを特徴とする請求項1に記載の水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物。
【請求項6】
熱可塑性樹脂組成物の温度270℃、せん断速度243s
-1
における溶融粘度ηが700~1500Pa・sであることを特徴とする請求項1に記載の水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物。
【請求項7】
脂肪族ポリアミド(A)がポリアミド11であることを特徴とする請求項1に記載の水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物。
【請求項8】
半芳香族ポリアミド(B)がポリアミドMXD6であることを特徴とする請求項1に記載の水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物。
【請求項9】
エラストマー(C)が、酸変性またはエポキシ変性されたポリオレフィン系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー、および酸変性またはエポキシ変性されたポリスチレン系エラストマーからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1に記載の水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物。
【請求項10】
請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物からなるライナーを有する水素タンク。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物およびその熱可塑性樹脂組成物からなるライナーを有する水素タンクに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
水素タンクライナーは、常時高圧がかかるため、高いガスバリア性が必要である。また、断熱膨張に伴いタンク内温度が下がるためライナーは低温にさらされる。隣接部材との熱膨張率の違いによりライナーは変形を受けるため、低温で高い降伏点伸びが必要とされる。
【0003】
特許第4588078号公報(特許文献1)は、ポリアミド6、ポリアミド6/66、および無水マレイン酸変性EBRを含むポリアミド樹脂組成物からなる水素タンクライナー用材料を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4588078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された水素タンクライナー用材料は、ガスバリア性に優れるが、低温降伏点伸びが低いため、タンクの形状設計に制限がある。
本発明は、ガスバリア性および低温降伏点伸びの両方に優れる水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明(I)は、脂肪族ポリアミド(A)と半芳香族ポリアミド(B)とエラストマー(C)とを含む熱可塑性樹脂組成物であって、脂肪族ポリアミド(A)は隣接する2つのアミド結合に挟まれた炭素数10以上のポリメチレン鎖を有し、脂肪族ポリアミド(A)と半芳香族ポリアミド(B)がマトリックスを構成し、エラストマー(C)がドメインを構成していることを特徴とする水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物である。
本発明(II)は、本発明(I)の熱可塑性樹脂組成物からなるライナーを有する水素タンクである。
【0007】
本発明は、次の実施態様を含む。
[1]脂肪族ポリアミド(A)と半芳香族ポリアミド(B)とエラストマー(C)とを含む熱可塑性樹脂組成物であって、脂肪族ポリアミド(A)は隣接する2つのアミド結合に挟まれた炭素数10以上のポリメチレン鎖を有し、脂肪族ポリアミド(A)と半芳香族ポリアミド(B)がマトリックスを構成し、エラストマー(C)がドメインを構成していることを特徴とする水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物。
[2]マトリックスは脂肪族ポリアミド(A)の相と半芳香族ポリアミド(B)の相を含み、脂肪族ポリアミド(A)の相の中のエラストマー(C)の含有率が半芳香族ポリアミド(B)の相の中のエラストマー(C)の含有率よりも高いことを特徴とする[1]に記載の水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物。
[3]脂肪族ポリアミド(A)と半芳香族ポリアミド(B)の質量比が95:5~40:60であることを特徴とする[1]に記載の水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物。
[4]熱可塑性樹脂組成物中のエラストマー(C)の含有率が5~50質量%であることを特徴とする[1]に記載の水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物。
[5]温度270℃、せん断速度243s
-1
における脂肪族ポリアミド(A)の溶融粘度η
A
に対する半芳香族ポリアミド(B)の溶融粘度η
B
の比η
B
/η
A
が0.20~0.95であることを特徴とする[1]に記載の水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物。
[6]熱可塑性樹脂組成物の温度270℃、せん断速度243s
-1
における溶融粘度ηが700~1500Pa・sであることを特徴とする[1]に記載の水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物。
[7]脂肪族ポリアミド(A)がポリアミド11であることを特徴とする[1]に記載の水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物。
[8]半芳香族ポリアミド(B)がポリアミドMXD6であることを特徴とする[1]に記載の水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物。
[9]エラストマー(C)が、酸変性またはエポキシ変性されたポリオレフィン系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー、および酸変性またはエポキシ変性されたポリスチレン系エラストマーからなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする[1]に記載の水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物。
[10][1]に記載の熱可塑性樹脂組成物からなるライナーを有する水素タンク。
【発明の効果】
【0008】
本発明の水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物はガスバリア性および低温降伏点伸びに優れる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明(I)の水素タンクライナー用熱可塑性樹脂組成物は、脂肪族ポリアミド(A)と半芳香族ポリアミド(B)とエラストマー(C)とを含む熱可塑性樹脂組成物であって、脂肪族ポリアミド(A)は隣接する2つのアミド結合に挟まれた炭素数10以上のポリメチレン鎖を有し、脂肪族ポリアミド(A)と半芳香族ポリアミド(B)がマトリックスを構成し、エラストマー(C)がドメインを構成していることを特徴とする。
【0010】
熱可塑性樹脂組成物は脂肪族ポリアミドと半芳香族ポリアミドとエラストマーとを含む。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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