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公開番号2025128603
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024025357
出願日2024-02-22
発明の名称ロータ、モータ、圧縮機、および、冷凍装置
出願人ダイキン工業株式会社
代理人個人
主分類H02K 1/276 20220101AFI20250827BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】異常な磁界の変化による永久磁石への影響を抑制できるロータ、モータ、圧縮機、および、冷凍装置を提供する。
【解決手段】ロータ300は、ロータコア310と、永久磁石320と、軟磁性板330とを備える。永久磁石320は、ロータコア310に配置され、磁界の磁束が通過する。軟磁性板330は、ロータコア310に配置され、永久磁石320を通過する磁束が通過する。ロータコア310には、永久磁石320が収容される第1スロット313と、第1スロット313から離れた位置において軟磁性板330が収容される第2スロット314とが設けられる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
モータ(100)のステータ(200)が発生させる磁界によって回転軸心(AC)まわりに回転する、前記モータ(100)のロータ(300)であって、
ロータコア(310)と、
前記ロータコア(310)に配置され、前記磁界の磁束(MF)が通過する永久磁石(320)と、
前記ロータコア(310)に配置され、前記永久磁石(320)を通過する前記磁束(MF)が通過する軟磁性板(330)と、を備え、
前記磁界が変化する場合に、前記ロータコア(310)において生じる単位体積当たりの渦電流損よりも前記軟磁性板(330)において生じる単位体積当たりの渦電流損が大きく、
前記ロータコア(310)には、前記永久磁石(320)が収容される第1スロット(313)と、前記第1スロット(313)から離れた位置において前記軟磁性板(330)が収容される第2スロット(314)とが設けられる、
ロータ。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記回転軸心(AC)に関して、前記軟磁性板(330)は、前記永久磁石(320)の径方向外側に配置される、
請求項1に記載のロータ。
【請求項3】
前記回転軸心(AC)と垂直な面において、前記軟磁性板(330)のうち長手方向に延びる面の長さは、前記永久磁石(320)のうち長手方向に延びる面の長さよりも小さい、
請求項1に記載のロータ。
【請求項4】
前記軟磁性板(330)は、
前記永久磁石(320)の第1端部(321)を通過する前記磁束(MF)が通過する第1軟磁性板(331)と、
前記永久磁石(320)のうち前記第1端部(321)とは反対側の第2端部(322)を通過する前記磁束(MF)が通過する第2軟磁性板(332)とを有し、
前記第1軟磁性板(331)と前記第2軟磁性板(332)とは、前記回転軸心(AC)の周方向において離れて設けられる、
請求項1に記載のロータ。
【請求項5】
前記回転軸心(AC)に関して、前記軟磁性板(330)は、前記永久磁石(320)の径方向内側に配置される、
請求項1に記載のロータ。
【請求項6】
前記軟磁性板(330)は、前記回転軸心(AC)と垂直な面において、前記軟磁性板(330)のうち長手方向に延びる面が前記磁束(MF)と交差するように配置される、
請求項1に記載のロータ。
【請求項7】
前記軟磁性板(330)の厚さは0.2mm以上かつ0.5mm以下である、
請求項1に記載のロータ。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の前記ロータ(300)と、
前記ロータ(300)を前記回転軸心(AC)まわりに回転させる前記磁界を発生させる前記ステータ(200)とを備える、
モータ。
【請求項9】
請求項8に記載の前記モータ(100)を備える、
圧縮機。
【請求項10】
請求項9に記載の前記圧縮機(10)を備える、
冷凍装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ロータ、モータ、圧縮機、および、冷凍装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
軟磁性板が設けられるモータが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の技術では、永久磁石が挿入されるスロットに軟磁性板が収容されている。同技術によれば、軟磁性板によって永久磁石の熱減磁が抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-5356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、モータにおいて脱調などの異常運転時、ロータにおいて異常な磁界の変化が生じる場合がある。この場合、軟磁性板を有するロータにおいて、異常な磁界の変化により軟磁性板に発生した渦電流によって軟磁性板が発熱する虞がある。軟磁性板が発熱すると、軟磁性板から永久磁石への熱伝導によって、永久磁石において熱減磁が生じる虞がある。異常な磁界の変化による永久磁石への影響を抑制できることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題を解決する第1観点のロータは、モータのステータが発生させる磁界によって回転軸心まわりに回転する、前記モータのロータであって、ロータコアと、前記ロータコアに配置され、前記磁界の磁束が通過する永久磁石と、前記ロータコアに配置され、前記永久磁石を通過する前記磁束が通過する軟磁性板と、を備え、前記磁界が変化する場合に、前記ロータコアにおいて生じる単位体積当たりの渦電流損よりも前記軟磁性板において生じる単位体積当たりの渦電流損が大きく、前記ロータコアには、前記永久磁石が収容される第1スロットと、前記第1スロットから離れた位置において前記軟磁性板が収容される第2スロットとが設けられる。
【0006】
この構成によれば、軟磁性板が永久磁石とは別のスロットに挿入されるため、異常な磁界の変化により発生する渦電流によって軟磁性板が発熱しても、軟磁性板から永久磁石に熱が伝わりにくい。軟磁性板から永久磁石への熱伝導が抑制されるため、異常な磁界の変化による永久磁石への影響を抑制できる。
【0007】
第2観点のロータは、第1観点のロータにおいて、前記回転軸心に関して、前記軟磁性板は、前記永久磁石の径方向外側に配置される。
【0008】
磁界の磁束は、ステータのうち巻線が巻回されるティースからロータに渡って形成される。この構成によれば、軟磁性板が永久磁石よりもティースの近くに配置されるため、軟磁性板を通過する磁界の磁束を増やすことができる。
【0009】
第3観点のロータは、第1または第2観点のロータにおいて、前記回転軸心と垂直な面において、前記軟磁性板のうち長手方向に延びる面の長さは、前記永久磁石のうち長手方向に延びる面の長さよりも小さい。
【0010】
この構成によれば、回転軸心と垂直な面において、軟磁性板のうち長手方向に延びる面の長さが永久磁石の長手方向に延びる面の長さよりも小さい。このため、永久磁石に比べて軟磁性板を小さくできる。軟磁性板を小さくすることによって軟磁性板をロータコア上に配置しやすいため、ロータの設計の自由度を向上できる。
(【0011】以降は省略されています)

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