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公開番号2025127301
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-01
出願番号2024023963
出願日2024-02-20
発明の名称2系統液体温調装置
出願人オリオン機械株式会社
代理人弁理士法人綿貫国際特許・商標事務所
主分類F24F 11/84 20180101AFI20250825BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】簡易な構造でランニングコストが低減可能な2系統液体温調装置を提供すること。
【解決手段】第1凝縮器12、第2凝縮器13、蒸発器15を有する冷凍サイクル10、高温側冷媒を循環させる高温側冷媒循環路30、高温側冷媒循環路30の第1凝縮器12の下流側に配設された第1温度計測器32、高温側冷媒循環路30の第1凝縮器12の上流側と第1凝縮器12の下流側で第1温度計測器32の上流側とを結ぶバイパス経路33、低温側冷媒を循環させる低温側冷媒循環路40、高温側冷媒循環路30とバイパス経路33に高温側冷媒を分流させる分流弁34および動作制御部70と、を具備し、動作制御部70は、高温側冷媒温度計測値が高温側設定温度未満の場合、第1凝縮器12で熱交換させ、高温側冷媒温度計測値が高温側設定温度以上になった場合、高温側冷媒をバイパス経路33に分流させることを特徴とする2系統液体温調装置100である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
圧縮機、第1凝縮器、第2凝縮器、膨張弁および蒸発器を有して冷凍サイクル用冷媒を循環させる冷凍サイクルと、
少なくとも前記第1凝縮器と高温側温度調整部との間で高温側液体を循環させる高温側液体循環路と、
少なくとも前記蒸発器と低温側温度調整部との間で低温側液体を循環させる低温側液体循環路と、
前記高温側液体循環路における前記第1凝縮器の下流側に配設され、前記高温側液体の温度を計測する第1温度計測器と、
前記高温側液体循環路に設けられ、前記第1凝縮器の上流側と前記第1凝縮器の下流側かつ前記第1温度計測器の上流側の位置とを結び、前記第1凝縮器をバイパスするバイパス経路と、
前記高温側液体循環路における前記バイパス経路の上流側接続部に配設され、前記高温側液体を前記高温側液体循環路と前記バイパス経路に分流させる分流弁と、
少なくとも前記分流弁の動作制御を行う動作制御部と、を具備し、
前記動作制御部は、
前記第1温度計測器が計測した第1計測値が予め設定された高温側設定温度未満である場合には、前記分流弁を制御して前記高温側液体の全容量のうち予め設定された第1容量を前記第1凝縮器で熱交換させる処理を実行すると共に、前記第1計測値が前記高温側設定温度以上になった場合、前記第1計測値が前記高温側設定温度を維持するように前記分流弁を制御し、前記高温側液体の全容量のうち予め設定された第2容量を前記バイパス経路に分流させる処理を実行することを特徴とする2系統液体温調装置。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記高温側液体循環路における前記バイパス経路の下流側かつ前記第1温度計測器の上流側に配設されたヒータと、
前記低温側液体循環路における前記蒸発器の下流側位置に配設され、前記低温側液体の温度を計測する第2温度計測器と、をさらに具備し、
前記第1計測値が前記高温側設定温度未満であって、かつ、前記第2温度計測器が計測した第2計測値が予め設定された低温側設定温度に到達している場合、
前記動作制御部は、
前記第1計測値が前記高温側設定温度に到達するまで前記高温側液体を前記ヒータにより加熱する処理を実行することを特徴とする請求項1記載の2系統液体温調装置。
【請求項3】
前記高温側液体と熱交換する冷却水が流通する冷却器をさらに有し、
前記第1計測値が前記高温側設定温度以上である場合、
前記動作制御部は、
前記第1計測値が前記高温側設定温度を維持するように前記冷却器へ前記冷却水を流通させる処理を実行することを特徴とする請求項1または2記載の2系統液体温調装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、2系統液体温調装置に関し、より詳細には、低温と高温の2系統の液体を対象物に供給する2系統液体温調装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
負荷設備において温度が異なる2種類の液体(冷却水)を供給するための2系統液体温調装置がある。このような2系統液体温調装置としては、特許文献1(特開2017-205773号公報)に開示されている構成が公知である。特許文献1に開示されている2系統液体温調装置は、温度が異なる2種類の冷却水を生成する形態が採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-205773号公報(0022-0027、0045-0047、図5等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている2系統液体温調装置においては、温度が異なる2種類の冷却水を提供するにあたり、装置の起動時にヒータを用いて冷却水を加熱しているため、冷却水の一方が高温であると、冷却水を生成するためのランニングコストが高くなるといった課題を有している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで本発明は上記課題を解決するためのものであり、その目的とするところは次のとおりである。すなわち、本発明は、冷凍サイクルにおける排熱を積極的に利用することにより、高温側の液体を加熱する際におけるヒータの使用量を可及的に少なくすることで、ランニングコストが低減可能な2系統液体温調装置の提供を目的としている。
【0006】
上記課題を解決するため発明者が鋭意研究した結果、以下の構成に想到した。すなわち、本発明は、圧縮機、第1凝縮器、第2凝縮器、膨張弁および蒸発器を有して冷凍サイクル用冷媒を循環させる冷凍サイクルと、少なくとも前記第1凝縮器と高温側温度調整部との間で高温側液体を循環させる高温側液体循環路と、少なくとも前記蒸発器と低温側温度調整部との間で低温側液体を循環させる低温側液体循環路と、前記高温側液体循環路における前記第1凝縮器の下流側に配設され、前記高温側液体の温度を計測する第1温度計測器と、前記高温側液体循環路に設けられ、前記第1凝縮器の上流側と前記第1凝縮器の下流側かつ前記第1温度計測器の上流側の位置とを結び、前記第1凝縮器をバイパスするバイパス経路と、前記高温側液体循環路における前記バイパス経路の上流側接続部に配設され、前記高温側液体を前記高温側液体循環路と前記バイパス経路に分流させる分流弁と、少なくとも前記分流弁の動作制御を行う動作制御部と、を具備し、前記動作制御部は、前記第1温度計測器が計測した第1計測値が予め設定された高温側設定温度未満である場合には、前記分流弁を制御して前記高温側液体の全容量のうち予め設定された第1容量を前記第1凝縮器で熱交換させる処理を実行すると共に、前記第1計測値が前記高温側設定温度以上になった場合、前記第1計測値が前記高温側設定温度を維持するように前記分流弁を制御し、前記高温側液体の全容量のうち予め設定された第2容量を前記バイパス経路に分流させる処理を実行することを特徴とする2系統液体温調装置である。
【0007】
これにより、冷凍サイクルにおける排熱を積極的に利用して高温側液体の加熱を行うことができ、高温側液体の加熱時におけるヒータの使用量を可及的に少なくすることで2系統液体温調装置のランニングコストが低減可能になる。
【0008】
また、前記高温側液体循環路における前記バイパス経路の下流側かつ前記第1温度計測器の上流側に配設されたヒータと、前記低温側液体循環路における前記蒸発器の下流側位置に配設され、前記低温側液体の温度を計測する第2温度計測器と、をさらに具備し、前記第1計測値が前記高温側設定温度未満であって、かつ、前記第2温度計測器が計測した第2計測値が予め設定された低温側設定温度に到達している場合、前記動作制御部は、前記第1計測値が前記高温側設定温度に到達するまで前記高温側液体を前記ヒータにより加熱する処理を実行することが好ましい。
【0009】
これにより、低温側液体の冷却が目標温度に到達したことにより、第1凝縮器から排出される熱量が少なくなった際には、ヒータを用いて高温側液体を加熱することができる。よって、室温等の基準温度と高温側液体の設定温度(高温側設定温度)との差が、基準温度と低温側液体の設定温度(低温側設定温度)との差よりも大きい場合であっても、高温側液体を確実に高温側設定温度に昇温させることができる。
【0010】
また、前記高温側液体と熱交換する冷却水が流通する冷却器をさらに有し、前記第1計測値が前記高温側設定温度以上である場合、前記動作制御部は、前記第1計測値が前記高温側設定温度を維持するように前記冷却器へ前記冷却水を流通させる処理を実行することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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