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公開番号2025127283
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-01
出願番号2024023934
出願日2024-02-20
発明の名称プレストレス導入部材、コンクリート部材の接合工法、及び杭頭接合構造
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類E02D 5/58 20060101AFI20250825BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】 隣り合うコンクリート部材の接合部に、簡略な構造及び方法で効率よくプレストレスを付与することである。
【解決手段】間隔を設けて並列に配置された複数の緊張材と、該緊張材の一端側に係止される係止板、及び該係止板に端部を固定され前記緊張材と並列配置される支柱を含む支持部材と、前記緊張材の他端側に配置され、前記支持部材に反力を取って前記緊張材に張力を導入するとともに、導入した張力を保持する張力保持部材と、前記係止板と前記張力保持部材との間に配置され、前記緊張材に沿って移動自在であるとともに該緊張材に係止される定着具と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
間隔を設けて並列に配置された複数の緊張材と、
該緊張材の一端側に係止される係止板、及び該係止板に端部を固定され前記緊張材と並列配置される支柱を含む支持部材と、
前記緊張材の他端側に配置され、前記支持部材に反力を取って前記緊張材に張力を導入するとともに、導入した張力を保持する張力保持部材と、
前記係止板と前記張力保持部材との間に配置され、前記緊張材に沿って移動自在であるとともに該緊張材に係止される定着具と、
を備えることを特徴とするプレストレス導入部材。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
隣り合う一方のコンクリート部材に、他方のコンクリート部材を打ち継ぐようにして構築し接合する、コンクリート部材の接合工法であって、
請求項1に記載のプレストレス導入部材の前記緊張材にあらかじめ、前記張力保持部材を用いて張力を導入する工程と、
前記一方のコンクリート部材に、前記プレストレス導入部材の一端側を埋設し固定する工程と、
前記他方のコンクリート部材に、前記プレストレス導入部材の他端側を、前記張力保持部材及び前記定着具が露出した状態で埋設する工程と、
硬化後の前記他方のコンクリート部材に前記定着具を当接させたのち、前記緊張材の張力を解放する工程と、
を備えることを特徴とするコンクリート部材の接合工法。
【請求項3】
請求項2に記載のコンクリート部材の接合工法において、
前記一方のコンクリート部材が、杭体であり、
前記他方のコンクリート部材が、建物の基礎であることを特徴とするコンクリート部材の接合工法。
【請求項4】
請求項3に記載のコンクリート部材の接合工法により構築されたことを特徴とする杭頭接合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートにプレストレスを導入するためのプレストレス導入部材、コンクリート部材の接合工法、及び杭頭接合構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、建物の引抜力に抵抗するべく、杭頭接合部にプレストレスを付与して補強する杭頭補強構造が知られている。例えば、特許文献1では、場所打ちコンクリート杭を構築するにあたって、まず、鉄筋かごに保護筋を取り付けるとともに、保護筋の中にPC鋼線を挿入しておく。この保護筋付き鉄筋かごを掘削孔に挿入してコンクリートを打設する。
【0003】
次に、構築予定の建物の基礎より上方まで、保護筋の中からPC鋼線を引き出した状態で、基礎コンクリートを打設する。基礎コンクリートが硬化して建物の基礎が構築されたのち、この基礎の上面でPC鋼線の緊張作業を行って定着させる。こうして、杭頭接合部にプレストレスを付与することで、引抜き耐力と曲げ耐力の向上が期待できる。
【0004】
ところが、施工現場でPC鋼線に張力を導入する作業は煩雑なだけでなく、多大な作業時間を要する。そこで、発明者らは特許文献2で開示されているように、あらかじめ張力を導入したプレストレス導入部材の、下半を杭側のコンクリートに埋設するとともに、上半を基礎側のコンクリートに埋設し、コンクリートが硬化したのち張力を解放する、杭と基礎の接合工法を開発した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平6-220847号公報
特願2023-032220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の構成によれば、施工現場では、プレストレス導入部材に導入した張力を解放するのみで、杭頭接合部における所望の高さ範囲にプレストレスを付与でき、施工性を大幅に向上できる。しかし、プレストレス導入部材は、緊張材に筒体を採用するとともにその中空部を利用して張力を付与するなど、その構造が複雑であり、より簡略な構造が望まれる。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、隣り合うコンクリート部材の接合部に、簡略な構造及び方法で効率よくプレストレスを付与することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するため本発明のプレストレス導入部材は、間隔を設けて並列に配置された複数の緊張材と、該緊張材の一端側に係止される係止板、及び該係止板に端部を固定され前記緊張材と並列配置される支柱を含む支持部材と、前記緊張材の他端側に配置され、前記支持部材に反力を取って前記緊張材に張力を導入するとともに、導入した張力を保持する張力保持部材と、前記係止板と前記張力保持部材との間に配置され、前記緊張材に沿って移動自在であるとともに該緊張材に係止される定着具と、を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明のコンクリート部材の接合工法は、隣り合う一方のコンクリート部材に、他方のコンクリート部材を打ち継ぐようにして構築し接合する、コンクリート部材の接合工法であって、本発明のプレストレス導入部材の前記緊張材にあらかじめ、前記張力保持部材を用いて張力を導入する工程と、前記一方のコンクリート部材に、前記プレストレス導入部材の一端側を埋設し固定する工程と、前記他方のコンクリート部材に、前記プレストレス導入部材の他端側を、前記張力保持部材及び前記定着具が露出した状態で埋設する工程と、硬化後の前記他方のコンクリート部材に前記定着具を当接させたのち、前記緊張材の張力を解放する工程と、を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明のコンクリート部材の接合工法は、前記一方のコンクリート部材が、杭体であり、前記他方のコンクリート部材が、建物の基礎であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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