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公開番号
2025125340
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-27
出願番号
2024021328
出願日
2024-02-15
発明の名称
研磨布
出願人
ニッタ・デュポン株式会社
代理人
弁理士法人藤本パートナーズ
主分類
B24B
37/24 20120101AFI20250820BHJP(研削;研磨)
要約
【課題】研磨布の耐用期間を長期化させ得る手段の提供。
【解決手段】化学機械研磨に用いられる研磨布であって、不織布で構成された基材部と、該不織布に含浸された樹脂組成物で構成された樹脂部とを備え、前記樹脂組成物には、樹脂と、前記樹脂の酸化を抑制する樹脂部保護剤とが含まれている研磨布を提供する。
【選択図】 図3a
特許請求の範囲
【請求項1】
化学機械研磨に用いられる研磨布であって、
不織布で構成された基材部と、該不織布に含浸された樹脂組成物で構成された樹脂部とを備え、
前記樹脂組成物には、
樹脂と、
前記樹脂の酸化を抑制する樹脂部保護剤とが含まれている研磨布。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
前記樹脂部保護剤が酸化防止剤を含み、
該酸化防止剤を含む有機性付着物が前記樹脂部の表面に付着しており、
前記樹脂部の表面に付着している前記酸化防止剤と、前記樹脂部中に含まれている前記酸化防止剤との合計量は、前記樹脂100質量部に対して3質量部以上である請求項1記載の研磨布。
【請求項3】
前記酸化防止剤がフェノール系酸化防止剤である請求項2記載の研磨布。
【請求項4】
前記フェノール系酸化防止剤がヒンダードフェノール系酸化防止剤である請求項3記載の研磨布。
【請求項5】
前記樹脂が、ポリウレタン樹脂であり、
前記フェノール系酸化防止剤が、置換又は非置換のヒドロキシフェニル基がイソシアヌル酸骨格に結合したフェノール系酸化防止剤である請求項3記載の研磨布。
【請求項6】
過マンガン酸カリウムを酸化剤として用いる化学機械研磨に用いられる請求項1記載の研磨布。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、研磨布に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、半導体用のウェハ等は、化学機械研磨(CMP)と称される方法によって研磨されている。化学機械研磨では、被研磨物を機械的に研磨するための砥粒等の成分と、研磨を化学的に促進するための化学成分とを含んだスラリーが用いられる。また、ウェハ等の被研磨物の研磨には、研磨布が用いられている(例えば、特許文献1)。研磨布としては、該研磨布の基材となる不織布と、該不織布に含浸された樹脂組成物とを有するものが知られている。この種の研磨布はウェハ以外を被研磨物とした化学機械研磨においても多用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-107106号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
研磨布を用いた化学機械研磨では、被研磨物の研磨を重ねるにつれて研磨レートが低下したり被研磨物の表面にスクラッチ(傷)が発生したりするようになるため、研磨布は一定の使用期間を経過した後に新しいものに取り換えられている。研磨作業における作業効率等の観点から研磨布には耐用期間をより長くすることが求められている。研磨布の耐用期間を長くするための手法としては種々検討されているもののいまだ改善する余地が残されている。そこで、本発明は、研磨布の耐用期間を長期化させ得る手段を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、
化学機械研磨に用いられる研磨布であって、
不織布で構成された基材部と、該不織布に含浸された樹脂組成物で構成された樹脂部とを備え、
前記樹脂組成物には、
樹脂と、
前記樹脂の酸化を抑制する樹脂部保護剤とが含まれている研磨布、を提供する
【発明の効果】
【0006】
斯かる研磨布では、化学機械研磨に用いられるスラリーに含まれている化学成分による樹脂の酸化が抑制されるため、研磨布の耐用期間の長期化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1aは、一実施形態の研磨布の概略平面図である。
図1bは、一実施形態の研磨布の概略側面図である。
図1cは、一実施形態の研磨布の概略断面図(断面写真)である。
図2aは、他の実施形態の研磨布の概略平面図である。
図2bは、他の実施形態の研磨布の概略平面図である。
図2cは、他の実施形態の研磨布の概略平面図である。
図3aは、実施例の研磨布の断面写真である。
図3bは、比較例の研磨布の断面写真である。
図4は、実施例の研磨布の作製に用いた樹脂部保護剤と作製された研磨布の表面付着物とを比較したIRチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本実施形態の研磨布は、図1a~図1cに示すように所定の厚さを有するシート体である。本実施形態の研磨布1は、例えば、砥粒と化学成分とを含むスラリーを用いた化学機械研磨に好適に用いられる。研磨布1は、その用途が特に限定されるものではないが、例えば、半導体ウェハを被研磨物とした化学機械研磨に用いることができる。被研磨物となる半導体ウェハとしては、例えば、シリコン(Si)ウェハ、炭化ケイ素(SiC)ウェハ、酸化ガリウム(Ga
2
O
3
)ウェハ、窒化ガリウム(GaN)ウェハ、窒化アルミニウム(AlN)ウェハなどが挙げられる。
【0009】
研磨布1は、少なくとも一方の表面が被研磨物を研磨するための研磨面1sとなっている。本実施形態の研磨布1の平面視における輪郭形状は、円形である。本実施形態の研磨布1は、研磨面1sに平行な径方向D1と、研磨面1sに直交する厚さ方向D2とを有する。研磨布1は、中心を通って厚さ方向D2に延びる仮想軸を中心として周回する方向である周方向D3を更に備える。
【0010】
本実施形態の研磨布1は、図2a~図2cに示すようにスラリーが研磨面1sから凹入した凹部1rを有するものであってもよい。研磨布1が凹部1rを備える場合、図2aに示すように、研磨布1の少なくとも一面側(研磨面1sを有する側)に複数の凹部1rを点在させてもよい。凹部1rは、図2bに示すように周方向D3に延びて環状の溝を形成してもよい。研磨布1は、径方向D1に所定の間隔を設けて同心円状に配置されるように径の異なる複数の環状の溝を備えていてもよい。研磨布1は、図2cに示すように、格子状の溝となるような凹部1rを備えていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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