TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025120467
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-15
出願番号
2025100298,2024016685
出願日
2025-06-16,2020-02-26
発明の名称
コロイダルシリカ及びその製造方法
出願人
扶桑化学工業株式会社
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
C01B
33/14 20060101AFI20250807BHJP(無機化学)
要約
【課題】本発明は、緻密性に優れ、塩基性条件下での表面凹凸形状の維持性に優れたシリカ粒子を含有するコロイダルシリカ、及び、当該コロイダルシリカを製造することができる製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、表面凹凸形状を有するシリカ粒子を含有するコロイダルシリカであって、
(1)前記シリカ粒子は、アルコキシ基の含有量が1000ppm以上であり、
(2)前記シリカ粒子は、塩基性条件下で加熱処理した際の比表面積の減少率が15.0%以下である、
ことを特徴とするコロイダルシリカを提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
シリカ粒子を含有するコロイダルシリカであって、
(1)前記シリカ粒子は、塩基性条件下で加熱処理した際のBET比表面積の減少率が15.0%以下であり、
(2)前記シリカ粒子は、下記BET比表面積の測定方法により測定されるBET比表面積(B1)を、SEM短径から算出される比表面積(S1)で除して算出される表面粗度(B1/S1)が1.1以上1.8以下であり、
前記BET比表面積の減少率、前記BET比表面積(B1)、及び、前記SEM短径から算出される比表面積(S1)は、下記測定方法により測定される、
ことを特徴とするコロイダルシリカ。
[BET比表面積の減少率の測定方法]
コロイダルシリカ800gに3-エトキシプロピルアミンを添加して、pHを9.9~10.3に調整する。前記コロイダルシリカを還流管付きフラスコに入れて加熱し、3時間還流状態を維持して塩基処理を行う。塩基処理したコロイダルシリカのpHを7.6~7.8に調整し、下記BET比表面積の測定方法に準じて、BET比表面積を測定する。
塩基処理前後のBET比表面積により、下記式に基づいてBET比表面積の減少率を算出する。
BET比表面積の減少率(%)=(塩基処理前のBET比表面積-塩基処理後のBET比表面積)/塩基
処理前のBET比表面積×100
[BET比表面積の測定方法]
コロイダルシリカをホットプレートの上で予備乾燥後、800℃で1時間熱処理して測
定用サンプルを調製する。調製した測定用サンプルを窒素ガス吸着法(BET法)により
BET比表面積を測定する。
[SEM短径から算出される比表面積(S1)の測定方法]
走査型電子顕微鏡で撮影したシリカ粒子の画像を、画像解析ソフト(三谷商事株式会社製「WinRoof2015」)で粒子1000個をそれぞれ楕円近似し、楕円短軸を計測する。楕円短軸の個数頻度分布をとり、個数頻度50%の楕円短軸をSEM短径(nm)とする。
シリカの真比重を2.2として、2727/SEM短径(nm)の値を換算することによ
り、SEM短径から算出される比表面積(S1)を算出する。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コロイダルシリカ及びその製造方法に関し、特に、表面凹凸形状を有するシリカ粒子を含有するコロイダルシリカ及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
コロイダルシリカは、シリカ微粒子を水等の媒体に分散させたものであり、紙、繊維、鉄鋼等の分野で物性改良剤として使用されている他、半導体ウエハ等の電子材料の研磨剤としても使用されている。このような用途に用いられるコロイダルシリカに分散されているシリカ粒子には、高純度性や緻密性が要求される。
【0003】
上記要求に応え得るコロイダルシリカの製造方法として、例えば、特定の範囲のアルカリ濃度の反応媒体にアルキルシリケートを添加する水性シリカゾルの製造方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の製造方法によれば、球状粒子が製造されており、シリカ粒子の形状については検討されていない。
【0005】
加水分解触媒として第四級アンモニウム塩等を用い、粒子表面に小突起を有するシリカ粒子を含有するコロイダルシリカの製造方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。コロイダルシリカは、シリカ粒子が表面に突起を有する等、異形化されている方が研磨剤としてより高い研磨性を示すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平6-316407号公報
特開2007-153732号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者等は、特許文献2に記載の製造方法により製造されたコロイダルシリカは、塩基性条件下で表面凹凸形状が維持できないという問題があることを見出した。
【0008】
本発明者等は、鋭意検討の結果、塩基性条件下においても表面凹凸形状の維持性に優れたシリカ粒子を含有するコロイダルシリカの製造に成功した。そして、このようなコロイダルシリカは、研磨剤として好適に用いることができ、上記問題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
【0009】
本発明は、緻密性に優れ、塩基性条件下でも表面凹凸形状の維持性に優れたシリカ粒子を含有するコロイダルシリカ、及び、当該コロイダルシリカを製造することができる製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、表面凹凸形状を有するシリカ粒子を含有し、シリカ粒子のアルコキシ基の含有量が特定の範囲であり、シリカ粒子が、塩基性条件下で加熱処理した際に特定の範囲の比表面積の減少率を示すコロイダルシリカによれば、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
扶桑化学工業株式会社
植物用発育向上組成物
2か月前
扶桑化学工業株式会社
コロイダルシリカ及びその製造方法
2日前
東西電工株式会社
オゾン発生装置
3日前
東ソー株式会社
鉄含有小細孔ゼオライト
19日前
エア・ウォーター株式会社
システム
25日前
東芝ライテック株式会社
オゾン発生装置
13日前
三菱マテリアル株式会社
超硬合金粉末の製造方法
18日前
株式会社合同資源
ヨウ化銅の製造方法
18日前
三浦工業株式会社
管理装置
19日前
旭化成株式会社
水酸化物の製造方法
25日前
公立大学法人大阪
リン化コバルト炭素複合粒子
17日前
株式会社INPEX
水素発生方法
3日前
日東電工株式会社
炭酸塩生成システム
19日前
堺化学工業株式会社
チタン酸凝集体の製造方法
17日前
日揮触媒化成株式会社
粒子、及び該粒子の製造方法
18日前
大成建設株式会社
炭酸カルシウムの製造方法
5日前
株式会社カーリット
二酸化塩素発生方法
1か月前
株式会社仁科マテリアル
グラフェン前駆体およびそれを用いるグラフェンの製造方法
10日前
東ソー株式会社
粉末及びその製造方法
4日前
住友ゴム工業株式会社
変性シリカ、ゴム組成物及びタイヤ
2日前
株式会社INPEX
組成物、水素発生剤及び水素発生方法
3日前
三井金属鉱業株式会社
硫化リチウムの製造方法及び製造装置
9日前
AGC株式会社
酸化セリウム及び研磨剤
1か月前
デンカ株式会社
窒化アルミニウム粉末、窒化アルミニウム焼結体、回路基板および接合基板
18日前
国立大学法人京都大学
二酸化炭素を回収する方法および装置
16日前
宇部マテリアルズ株式会社
酸化マグネシウム粉末及びその製造方法
5日前
浅田化学工業株式会社
セラミックス・耐火物用途向けアルミナ水分散液及びその製造方法
23日前
日新化成株式会社
水素製造用シリコン微細粒子
12日前
DiaM株式会社
硫酸及び酸化剤の濃度測定方法、濃度測定装置及びこれを用いた濃度測定システム
3日前
日鉄鉱業株式会社
カルボニル鉄粉及びその製造方法
10日前
三菱ケミカル株式会社
窒化ホウ素凝集粉末、樹脂組成物、放熱シート及び半導体デバイス
16日前
株式会社白石中央研究所
カルサイト型炭酸カルシウム顆粒の製造方法
26日前
株式会社白石中央研究所
炭酸カルシウムおよび炭酸カルシウムの製造方法
26日前
株式会社白石中央研究所
炭酸カルシウムおよび炭酸カルシウムの製造方法
26日前
株式会社スーパーナノデザイン
ケイ酸塩鉱物及びその製造方法
1か月前
神島化学工業株式会社
炭酸カルシウム
23日前
続きを見る
他の特許を見る