TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025119615
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-14
出願番号
2025063196,2022535979
出願日
2025-04-07,2021-07-05
発明の名称
半導体装置
出願人
株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類
G11C
11/54 20060101AFI20250806BHJP(情報記憶)
要約
【課題】劣化したデータの復元を行う半導体装置を提供する。
【解決手段】第1回路と、記憶部と、演算部と、を有する半導体装置であって、第1回路は、電流源と、第1スイッチと、を有し、記憶部は、第1トランジスタと、第1容量と、を有し、演算部は、第2トランジスタを有する。第1トランジスタの第1端子は、第1スイッチの制御端子に電気的に接続され、第1スイッチの第1端子は、電流源の出力端子に電気的に接続され、第1スイッチの第2端子は、第2トランジスタの第1端子に電気的に接続されている。演算部に保持されているデータを復元するとき、第1トランジスタをオン状態にして、記憶部に保持されているデータを、第1トランジスタを介して、第1スイッチの制御端子に与える。第1スイッチは、当該データに応じて、オン状態又はオフ状態の一方になり、電流源から第2トランジスタを介して演算部に電流を流して、演算部の保持部に電荷を補充する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1回路と、第2回路と、第3回路と、を有し、
前記第1回路は、電流源と、第1スイッチと、を有し、
前記第2回路は、第1トランジスタと、第2トランジスタと、第3トランジスタと、第1容量と、を有し、
前記第3回路は、第4トランジスタと、第5トランジスタと、第6トランジスタと、第7トランジスタと、第8トランジスタと、第2容量と、を有し、
前記第1トランジスタの第1端子は、前記第1スイッチの制御端子に電気的に接続され、
前記第1トランジスタの第2端子は、前記第2トランジスタの第1端子に電気的に接続され、
前記第2トランジスタの第2端子は、前記第1容量の第1端子に電気的に接続され、
前記第2トランジスタのゲートは、前記第1容量の第2端子と、前記第3トランジスタの第1端子に電気的に接続され、
前記第3トランジスタの第2端子は、書き込みデータ線に電気的に接続され、
前記第1スイッチの第1端子は、前記電流源の出力端子に電気的に接続され、
前記第1スイッチの第2端子は、前記第4トランジスタの第1端子に電気的に接続され、
前記第4トランジスタの第2端子は、前記第2容量の第1端子に電気的に接続され、
前記第2容量の第2端子は、定電圧が供給される配線と電気的に接続され、
前記第5トランジスタの第1端子は、前記第4トランジスタの第1端子に電気的に接続され、
前記第6トランジスタの第1端子は、前記第5トランジスタの第2端子に電気的に接続され、
前記第6トランジスタの第2端子は、前記定電圧が供給される配線と電気的に接続され、
前記第7トランジスタの第1端子は、前記第5トランジスタの第2端子に電気的に接続され、
前記第7トランジスタの第2端子は、第1電流が出力される配線に電気的に接続され、
前記第8トランジスタの第1端子は、前記第5トランジスタの第2端子に電気的に接続され、
前記第8トランジスタの第2端子は、第2電流が出力される配線に電気的に接続されている、
半導体装置。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
請求項1において、
第4回路を有し、
前記第4回路は、ラッチ回路を有し、
前記第1トランジスタの第1端子と前記第1スイッチの制御端子との電気的な接続は、前記第4回路の第1端子が前記第1トランジスタの第1端子に電気的に接続され、前記第4回路の第2端子が前記第1スイッチの制御端子に電気的に接続されていることでなされている、
半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、半導体装置、及び電子機器に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【0002】
なお本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の技術分野は、物、駆動方法、又は、製造方法に関するものである。又は、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、又は、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、蓄電装置、撮像装置、記憶装置、信号処理装置、プロセッサ、電子機器、システム、それらの駆動方法、それらの製造方法、又はそれらの検査方法を一例として挙げることができる。
【背景技術】
【0003】
現在、人間の脳の仕組みを模した集積回路の開発が盛んに進められている。当該集積回路は、脳の仕組みが電子回路として組み込まれており、人間の脳の「ニューロン」と「シナプス」に相当する回路を有する。そのため、そのような集積回路を、「ニューロモーフィック」、「ブレインモーフィック」、「ブレインインスパイア」などと呼ぶこともある。当該集積回路は、非ノイマン型アーキテクチャを有し、処理速度の増加に伴って消費電力が大きくなるノイマン型アーキテクチャと比較して、極めて少ない消費電力で並列処理を行えると期待されている。
【0004】
「ニューロン」と「シナプス」とを有する神経回路網を模した情報処理のモデルは、人工ニューラルネットワーク(ANN)と呼ばれる。例えば、非特許文献1、及び非特許文献2には、SRAM(Static Random Access Memory)を用いて、人工ニューラルネットワークを構成した演算装置について開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
M. Kang et al., ”IEEE Journal Of Solid-State Circuits”, 2018, Volume 53, No.2, p.642-655.
J. Zhang et al., “IEEE Journal Of Solid-State Circuits”, 2017, Volume 52, No.4, p.915-924.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
人工ニューラルネットワークでは、2つのニューロン同士を結合するシナプスの結合強度(重み係数という場合がある。)と、2つのニューロン間で伝達する信号と、を乗じる計算が行われる。特に、階層型の人工ニューラルネットワークでは、第1層の複数の第1ニューロンと第2層の第2ニューロンの一との間のそれぞれのシナプスの結合強度と、第1層の複数の第1ニューロンから第2層の第2ニューロンの一に入力されるそれぞれの信号と、を乗じて足し合わせる、つまり、結合強度と信号との積和演算を行う必要がある。積和演算に用いる、当該結合強度の数、当該信号を示すパラメータの数は、人工ニューラルネットワークの規模に応じて、決まる。また、第2ニューロンは、シナプスの結合強度と第1ニューロンが出力した信号との積和演算の結果を用いて、活性化関数による演算を行って、当該演算結果を信号として、第3層目の第3ニューロンに対して出力する。つまり、人工ニューラルネットワークは、階層の数、ニューロン数などが多くなる程、「ニューロン」及び「シナプス」のそれぞれに相当する回路の数が多くなり、演算量も膨大になることがある。これにより、回路の消費電力が大きくなり、回路からの発熱量も大きくなることがある。
【0007】
また、チップを構成する回路の数が増えると消費電力が高くなり、装置の駆動時に発生する発熱量も大きくなる。特に、発熱量が高くなるほど、チップに含まれている回路素子の特性に影響が出るため、チップを構成する回路は温度による影響を受けにくい回路素子を有することが好ましい。また、チップに含まれているトランジスタ、電流源などの特性がばらつくと、演算結果もばらついてしまう。
【0008】
また、上記の積和演算を行う際、乗算を行う回路(本明細書では乗算セルと呼称する。)には、乗数(被乗数の場合がある。)として重み係数を保持し続ける必要がある。そのため、乗算セルには、重み係数を保持する容量などの記憶素子が設けられるが、時間経過によって記憶素子に保持されているデータが劣化して、重み係数の値が変化する場合がある。データの劣化は、記憶素子に保持されている電荷が減少することによって起こる。電荷が減少する原因としては、例えば、記憶素子から流れるリーク電流が挙げられ、リーク電流の種類としては、例えば、トランジスタなどのスイッチング素子においてオフ状態時に流れるリーク電流、容量素子において一対の電極間に有する誘電体を介して流れるリーク電流などがある。トランジスタなどのスイッチング素子においてオフ状態時に流れるリーク電流の場合、容量素子の容量値を大きくすることでリーク電流の影響を小さくすることができる。一方、容量素子において一対の電極間に有する誘電体を介して流れるリーク電流の場合、容量素子の容量値を大きくしても一対の電極の単位面積当たりのリーク電流の量は変わらないため、全体としてリーク電流の影響を小さくすることは難しい。
【0009】
したがって、乗算セルを含む演算回路は、乗算セルに保持されるデータの劣化を防ぐためには、容量素子の容量値を大きくする以外の対策が必要となる。当該対策の一例としては、乗算セルの記憶素子への重み係数の再書き込みを定期的に行うことが挙げられる。又は、乗算セルを含む演算回路にダミーセルなどを設けて、当該ダミーセルに保持されているデータを監視して、当該データが劣化したときに、乗算セルへの重み係数の再書き込みを行うことも好適である。なお、本明細書等において、データの再書き込みとは、セルに元々保持されていたデータと、同じデータを当該セルに再び書き込む動作のことをいうものとする。また、データの再書き込みは、保持していた電荷量の絶対値が小さくなってしまったセルに対して、データを復元するために元々保持されていた同じ量の電荷を補充する動作のことも指すものとする。
【0010】
本発明の一態様は、積和演算、及び/又は関数演算を行う半導体装置などを提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、乗算セルに保持するデータの再書き込みを行う半導体装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、デジタル値を保持し、当該デジタル値に対してデジタルアナログ変換を行って、アナログ値による演算を行う半導体装置を提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、CNN(Convolutional Neural Network)などの畳み込み処理を行う半導体装置などを提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、AI(Artificial Intelligence)向けの半導体装置などを提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、DNN(Deep Neural Network)向けの半導体装置などを提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、消費電力が低い半導体装置などを提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、環境の温度の影響を受けにくい半導体装置などを提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、トランジスタの特性ばらつきの影響を受けにくい半導体装置などを提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、電流源の特性ばらつきの影響を受けにくい半導体装置などを提供することを課題の一とする。又は、本発明の一態様は、新規な半導体装置などを提供することを課題の一とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
株式会社JVCケンウッド
ファイル管理方法
1か月前
キヤノン株式会社
記憶装置
2か月前
キオクシア株式会社
半導体装置
1か月前
ローム株式会社
メモリ回路
14日前
キヤノン株式会社
撮像装置
今日
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
日東電工株式会社
配線回路基板
2か月前
日東電工株式会社
配線回路基板
2か月前
ローム株式会社
半導体記憶装置
15日前
株式会社東芝
磁気ヘッド、及び、磁気記録装置
8日前
株式会社東芝
磁気ヘッド、及び、磁気記録装置
8日前
株式会社東芝
磁気ヘッド、及び、磁気記録装置
8日前
株式会社東芝
磁気ヘッド、及び、磁気記録装置
8日前
キオクシア株式会社
磁気メモリ
14日前
株式会社東芝
磁気ヘッド、及び、磁気記録装置
2か月前
株式会社パトライト
データ処理プログラム及び報知システム
1か月前
ローム株式会社
不揮発性メモリ装置
2か月前
ローム株式会社
不揮発性メモリ装置
2か月前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
1か月前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
25日前
artience株式会社
磁気記録媒体用プライマーおよび磁気記録媒体
1か月前
キヤノン株式会社
半導体装置および機器
1か月前
ルネサスエレクトロニクス株式会社
電子装置
1か月前
ルネサスエレクトロニクス株式会社
半導体装置
今日
TDK株式会社
電源装置およびメモリシステム
14日前
TDK株式会社
電源装置およびメモリシステム
15日前
セイコーエプソン株式会社
不揮発性記憶装置及び集積回路装置
15日前
セイコーエプソン株式会社
不揮発性記憶装置及び集積回路装置
15日前
株式会社レゾナック・ハードディスク
磁気記録媒体の製造方法
1か月前
キヤノン株式会社
信号処理装置、信号処理装置の制御方法方法及びプログラム
25日前
国立大学法人京都大学
データ読み出し方法および装置
2か月前
株式会社オプティム
プログラム、方法、情報処理装置、システム
18日前
キオクシア株式会社
メモリシステムおよび半導体記憶装置
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
8日前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
1か月前
続きを見る
他の特許を見る