TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025113296
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2025081669,2022516863
出願日2025-05-15,2021-02-18
発明の名称通信装置及び通信方法
出願人ソニーグループ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,弁理士法人大同特許事務所
主分類H04W 76/15 20180101AFI20250725BHJP(電気通信技術)
要約【課題】同期伝送によるマルチリンクオペレーションを行う通信装置を提供する。
【解決手段】通信装置は、複数のリンクで通信を行う通信部と、前記通信部による通信動作を制御する制御部を具備する。前記制御部は、前記複数のリンクでデータ送信を実施する期間に関する情報を含んだ信号を送信するように制御する。前記期間に関する情報は、前記期間の開始時間、前記期間の時間長、前記期間に送信を実施するリンクのうち少なくとも1つの情報を含む。前記制御部は、前記データ送信に用いる各リンクで前記期間が重複するように前記期間の開始時間と前記期間の時間長に関する情報の記載を制御する。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
複数のリンクで通信を行う通信部と、
前記通信部による通信動作を制御する制御部と、
を具備し、
前記制御部は、前記複数のリンクでデータ送信を実施する期間の設定を要求する信号を受信したこと応答して、前記期間の開始時間を少なくとも含む前記期間に関する情報を含んだ信号を送信するように制御する、
通信装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記期間に関する情報は、前記期間の時間長、前記期間に送信を実施するリンクのうち少なくとも1つの情報をさらに含む、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記データ送信に用いる各リンクで前記信号を送信するように制御する、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記データ送信に用いる各リンクで前記期間が重複するように前記期間の開始時間と前記期間の時間長に関する情報の記載を制御する、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記期間の設定を取り消す信号を送信するように制御する、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記データ送信に用いる各リンクで前記期間を重複できない場合に、前記期間の設定を取り消す信号を送信するように制御する、
請求項5に記載の通信装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記期間の設定に関する情報を交換する信号を送信するように制御する、
請求項1に記載の通信装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記交換する信号を受信したことに応答して、前記交換する信号に記載されている前記期間の設定に関する可否を含む信号を返信するように制御する、
請求項7に記載の通信装置。
【請求項9】
複数のリンクで通信を行う通信装置の通信方法であって、
前記複数のリンクでデータ送信を実施する期間の設定を要求する信号を受信したこと応答して、前記期間を設定するステップと、
前記期間の開始時間を少なくとも含む前記期間に関する情報を含んだ信号を送信するステップと、
を有する通信方法。
【請求項10】
複数のリンクのうち少なくとも1つのリンクで通信を行う通信部と、
前記通信部による通信動作を制御する制御部と、
を具備し、
前記制御部は、前記複数のリンクでデータ送信を実施する期間の設定を要求する信号を送信するように制御するとともに、前記期間の開始時間を少なくとも含む前記期間に関する情報を含んだ信号を前記複数のリンクのうち少なくとも1つのリンクで受信して、前記期間に関する情報を含んだ信号を受信したリンクにおいて前記開始時間から送信を抑制するように制御する、
通信装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術(以下、「本開示」とする)は、複数のリンクを束ねて無線通信を行う通信装置及び通信方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、VR(Virtual Reality)や8Kのビデオ伝送など、無線通信におけるデータトラフィックが増加している。このようなトラフィックを収容するため、無線LAN(Local Area Network)ではスループットの向上が求められている。現在、スループットを向上させるために有用な技術として、複数のリンクを束ねて通信するマルチリンクオペレーション(Multi-link operation:MLO)の規格化が進められている。
【0003】
MLOは、各リンクが独立して通信動作する非同期伝送方式と、リンク間で完全に送信タイミングを揃える同期伝送(Synchronous transmission)方式の2つに大別することができる。MLOにおいてリンク間のチャネルが近くて漏洩が生じるために、一方のリンクで送信をしながら他のリンクで受信することが難しくなることがある。この場合、複数のリンクで送信タイミングを揃える同期伝送方式によれば、リンク間での同時送受信が発生せず、MLOによる効果が得られるようになる。
【0004】
同期伝送によるMLOを実施する際、使用するすべてのリンクが同時に送信可能であること、言い換えれば、各リンクが同時にアイドル(idle)状態になることが求められる。ところが、レガシー端末などのMLOに対応していない端末は、1つのリンクのみを使って、他のリンクとは独立して送信動作を行う。このため、複数のリンクがすべてアイドル状態で同期伝送が実施可能となる時間は限られ、MLOによるスループット向上の効果を期待できなくなる。
【0005】
また、IEEE802.11axでは、Quiet Time Period(QTP)という期間を設定する動作が規格化されている。これは、端末がある方式の通信を優先するために、BSS(Basic Service Set)内の他の端末の送信を抑制する期間を設定する動作である。QTP動作では、まず、ある方式の通信を行いたい端末がアクセスポイントに対してQTP requestを送信し、アクセスポイントはQTP responseをその端末に返送する。次に、QTP request及びQTP responseで示された他の端末の送信を抑制する期間の開始タイミングとなったときに、アクセスポイントは周囲の端末にQTP Setupを送信する。QTP requestの送信元以外の端末は、QTP Setupを受信するとそのフレームに記載されたDurationに相当する期間だけ送信を抑制する。これによって、端末間の通信以外の通信が発生しないようにすることができる。しかしながら、MLOを実施するために各リンクで端末の送信を抑制するには、その開始タイミングで複数のリンクにわたって同時にQTP Setupを送信する必要がある。そもそも複数のリンクで同時送信できないという技術的課題があることから、QTP動作を使って同期伝送によるMLOを実現することはできない。なお、沈黙要素と沈黙チャネル要素を含むフレームの伝送により、沈黙期間の間第2のサブチャネルが沈黙されることを示し、さらに第1のサブチャネルが使用され得る条件と期間を指示する無線LANシステムについて提案されている(特許文献1を参照のこと)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2014-522196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の目的は、同期伝送によるMLOを行う通信装置及び通信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、
複数のリンクで通信を行う通信部と、
前記通信部による通信動作を制御する制御部と、
を具備し、
前記制御部は、前記複数のリンクでデータ送信を実施する期間に関する情報を含んだ信号を送信するように制御する、
通信装置である。
【0009】
前記期間に関する情報は、前記期間の開始時間、前記期間の時間長、前記期間に送信を実施するリンクのうち少なくとも1つの情報を含む。前記制御部は、前記データ送信に用いる各リンクで前記期間が重複するように前記期間の開始時間と前記期間の時間長に関する情報の記載を制御する。
【0010】
また、本開示の第2の側面は、
複数のリンクで通信を行う通信装置の通信方法であって、
前記複数のリンクでデータ送信を実施する期間を設定するステップと、
前記期間に関する情報を含んだ信号を送信するステップと、
を有する通信方法である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
音響装置
2か月前
個人
携帯端末保持具
2か月前
個人
店内配信予約システム
24日前
日本精機株式会社
投影システム
3か月前
日本無線株式会社
音声通信方式
2か月前
サクサ株式会社
中継装置
1か月前
キヤノン株式会社
通信装置
2か月前
キヤノン株式会社
電子機器
23日前
キヤノン株式会社
撮像装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
2か月前
ヤマハ株式会社
信号処理装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
1日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
3か月前
個人
補聴器のイヤピース耳穴挿入具
2か月前
ヤマハ株式会社
音響出力装置
3か月前
キヤノン電子株式会社
モバイル装置
1か月前
ヤマハ株式会社
音響出力装置
3か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
2か月前
日本精機株式会社
画像投映システム
1か月前
電気興業株式会社
無線中継器
1か月前
キヤノン株式会社
画像読取装置
3か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
2か月前
株式会社シグマ
撮像素子及び撮像装置
2か月前
株式会社ヴィーネックス
カメラ
2か月前
日本放送協会
映像伝送システム
2か月前
キヤノン株式会社
通信システム
1か月前
リオン株式会社
電気機械変換器
2か月前
オムロン株式会社
スレーブ装置
3か月前
キヤノン株式会社
撮影システム
2か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
2か月前
キヤノン株式会社
映像表示装置
3か月前
株式会社ニコン
撮像装置
11日前
キヤノン株式会社
画像表示装置
2か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取システム
2か月前
株式会社クーネル
音響装置
2か月前
続きを見る