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公開番号
2025112018
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-31
出願番号
2024006032
出願日
2024-01-18
発明の名称
可変容量型圧縮機
出願人
株式会社ヴァレオジャパン
代理人
弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類
F04B
27/12 20060101AFI20250724BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】リンク機構のフロントリンクピンを支持部に取り付ける作業において、圧入作業を残す場合においても、圧入荷重を小さくしてピンの取り付けを容易にすると共に、ピンの脱落を防止することができる可変容量型圧縮機を提供する。
【解決手段】駆動軸8と一体に回転するスラストフランジ(回転部材)17と斜板20とを連結するリンク機構30において、斜板20に回転可能に取り付けられるリンク部材31をスラストフランジ17に設けられた対をなす支持部171,172の支持孔171a,172aにフロントリンクピン32を挿入させることで取り付けられる可変容量型圧縮機1において、フロントリンクピン32を、いずれかの支持孔171a,172aに圧入することによって、又は、経時的に異なる支持孔171a,172aへの圧入を経て、それぞれの支持孔171a,172aに挿入させる。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
フロントハウジング(5)とシリンダブロック(2)とを含んで構成されたハウジング(9)と、
前記フロントハウジング(5)と前記シリンダブロック(2)に回転可能に支持された駆動軸(8)と、
前記フロントハウジング(5)内に配置され、前記駆動軸(8)に固定されて前記駆動軸(8)と一体に回転する回転部材(17)と、
前記回転部材(17)に設けられた互いに対向する対をなす支持部(171,172)、この対をなす支持部(171,172)のそれぞれに形成された支持孔(171a,172a)に挿入される円柱状のフロントリンクピン(32)、及び、前記対をなす支持部(171,172)の間に配置され、前記フロントリンクピン(32)を挿通させるピン通孔(311a,312a)を備えたリンク部材(31)、を有するリンク機構(30)と、
前記駆動軸(8)に傾斜可能に取り付けられるとともに、前記リンク機構(30)を介して前記回転部材(17)に連結され、前記回転部材(17)の回転に伴って一体に回転する斜板(20)と、
前記斜板(20)の摺動面上を相対的に摺動するシュー(22)を介して前記斜板(20)と連結し、前記斜板(20)の回転に伴って前記シリンダブロック(2)に形成されたシリンダボア(14)内を直線往復運動するピストン(15)と、
を備えた可変容量型圧縮機(1)において、
前記フロントリンクピン(32)は、いずれかの前記支持孔(171a,172a)に圧入することによって、又は、経時的に異なる前記支持孔(171a,172a)への圧入を経て、それぞれの前記支持孔(171a,172a)内に保持されていることを特徴とする可変容量型圧縮機。
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【請求項2】
前記対をなす支持部(171,172)のそれぞれに形成された前記支持孔(171a,172a)は、一様な孔径に形成され、
前記フロントリンクピン(32)は、挿入末端部を前記支持孔(171a,172a)に圧入可能な外径に形成された大径軸部(32a)とし、挿入先端部を含むその他の部位を前記大径軸部(32a)より小さい外径を有する小径軸部(32b)とし、
前記大径軸部(32a)は、一方の前記支持孔(171a)に圧入することによって挿入され、前記小径軸部(32b)は、他方の前記支持孔(172a)に所定のクリアランスを持たせて挿入されていることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型圧縮機。
【請求項3】
前記大径軸部(32a)は、圧入される前記支持孔(171a)の長さと比べて同等もしくは短いことを特徴とする請求項2に記載の可変容量型圧縮機。
【請求項4】
前記フロントリンクピン(32)は、一様な外径寸法に形成され、
前記回転部材(17)の一方の前記支持部(172)に形成された前記支持孔(172a)は、前記フロントリンクピン(32)を圧入可能な内径に形成された小径孔(272a)に形成され、他方の前記支持部(171)に形成された前記支持孔(171a)は、前記小径孔(272a)の内径よりも大きい内径を有する大径孔(271a)に形成され、
前記フロントリンクピン(32)は、前記小径孔(272a)に圧入することによって挿入され、前記大径孔(271a)に所定のクリアランスを持たせて挿入されていることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型圧縮機。
【請求項5】
それぞれの前記支持孔(171a,172a)は、一様な孔径に形成され、
前記フロントリンクピン(32)は、長手方向の両端に、それぞれの前記支持孔(171a,172a)に対して圧入可能な外径を有する大径軸部(32c,32d)を備え、中間部に、前記大径軸部(32c,32d)よりも小さい外径を有する小径軸部(32e)を備えていることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型圧縮機。
【請求項6】
前記小径軸部(32e)は、前記対をなす支持部(171,172)間の寸法にそれぞれの前記支持孔(171a,172a)の長さを加えた長さと同等またはそれより長く形成されることを特徴とする請求項5に記載の可変容量型圧縮機。
【請求項7】
前記大径軸部(32c,32d)の幅は、前記支持孔(171a,172a)の長さよりも短いことを特徴とする請求項5または6に記載の可変容量型圧縮機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、可変容量型圧縮機に関し、特に、駆動軸と一体に回転する回転部材がリンク機構を介して斜板に連結されている斜板式の可変容量型圧縮機に関する。
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【背景技術】
【0002】
クランク室の圧力を調節することで斜板の傾斜角度を可変して吐出容量を調節する斜板式の可変容量型圧縮機においては、図6(a)に示されるように、駆動軸101がクランク室102を貫通するようにハウジング103に回転自在に支持され、この駆動軸101の回転と共に回転する斜板104がクランク室102に収容されている。
【0003】
クランク室102内の駆動軸101には、駆動軸101と一体に回転するスラストフランジ105(回転部材に相当)が固定されている。このスラストフランジ105は、駆動軸101に対して略垂直に形成されたハウジング103の内壁面に対して回転自在に支持されている。
【0004】
斜板104は、駆動軸101上に摺動自在に設けられたヒンジボール106を中心に傾動可能に取り付けられており、リンク機構110を介してスラストフランジ105の回転に同期して一体に回転するようになっている。なお、斜板104の周縁部には、シューを介して図示しないピストンが係留され、斜板の揺動運動はピストンの往復直線運動に変換されるようにしている(特許文献1参照)。
【0005】
リンク機構110は、図6(b)に示されるように、スラストフランジ105に一体に設けられた一対の支持部111,112に一対のリンクアーム113,114がフロントリンクピン115によって連結されている。すなわち、一対の支持部のそれぞれに支持孔111a,112aが形成され、一対の支持部111,112間に設けられる一対のリンクアーム113,114に支持孔111a,112aと整合させてピン通孔113a,114aが形成され、一対の支持部111,112に形成された支持孔111a,112aおよび一対のリンクアーム113,114に形成されたピン通孔113a,114aにフロントリンクピン115が挿通させられることで、スラストフランジ105とリンクアーム113,114とを回転自在に連結させられている。
【0006】
また、一対のリンクアーム113,114には、ピン通孔113a,114aより後方に位置する部分にリア側ピン通孔113b、114bが形成され、一対のリンクアーム113,114の間に配された斜板104と一体をなす斜板アーム104aを、一対のリンクアーム113,114に形成されたリア側ピン通孔113b、114bおよび斜板アーム104aに形成された貫通穴104bにリアリンクピン116が挿通させられることで、リンクアーム113,114と斜板アーム104aとが回転自在に連結させられている。
【0007】
この際、フロントリンクピン115は、脱落防止を図るために、一対の支持孔111a,112aに対して圧入にて固定される。これに対して、一対のリンクアーム113,114は、フロントリンクピン115がピン通孔113a,114aに所定のクリアランスを有して挿通され、フロントリンクピン115に回転可能に支持される。
【0008】
なお、一対のリンクアーム113,114と斜板アーム104aは、斜板アーム104aに圧入されたリアリンクピン116を一対のリンクアーム113,114のリア側ピン通孔113b、114bに挿通させることで回転可能に連結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2020-165425号公報
特開平10―54353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、従来のリンク機構は、フロントリンクピン115を一対の支持部111,112の支持孔111a,112aに圧入することでフロントリンクピン115の脱落防止を図るようにしていた。したがって、フロントリンクピン115を一対の支持部111,112に取り付けるには、フロントリンクピン115の一端を一方の支持孔111aから圧入し、この一方の支持孔111aを挿通させた後に一対のリンクアーム113,114のピン通孔113a,114aを挿通させ、しかる後に他方の支持部112の支持孔112aに続けて圧入させる必要がある。この他方の支持部112の支持孔112aへの圧入時には、一方の支持部111の支持孔111aへの圧入も継続しているため、図6(c)に示されるように、圧入荷重は倍増することになる。
また、フロントリンクピン115の挿入端部は、両方の支持孔111a,112aを摺動させる必要があるため、圧入ストロークも長くなる。このため、フロントリンクピン115を取り付けるためには、大掛かりな組立装置を用いた組み立て工程が必要となり、コストの低減を図りにくいものであった。以上のことから、大掛かりな設備を用いずに組み立てることが可能なリンク機構の構造が要請されている。
(【0011】以降は省略されています)
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