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公開番号
2025110358
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-28
出願番号
2024119296,2024004064
出願日
2024-07-25,2024-01-15
発明の名称
活性エネルギー線硬化型インキ、その製造方法、および印刷物
出願人
artience株式会社
代理人
主分類
C09D
11/101 20140101AFI20250718BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】本発明は、良好な印刷適性を具備し、高精細かつ硬化性を向上させた活性エネルギー線硬化型インキの提供、並びにその印刷物の提供を目的とする。
【解決手段】ウレタン(メタ)アクリレート(A)、および環構造を有する樹脂(C)を含有する活性エネルギー線硬化型インキであって、ウレタン(メタ)アクリレート(A)の(メタ)アクリロイル基濃度が、4.0~8.0mmol/gの範囲であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型インキ。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ウレタン(メタ)アクリレート(A)、および環構造を有する樹脂(C)を含有する活性エネルギー線硬化型インキであって、
ウレタン(メタ)アクリレート(A)の(メタ)アクリロイル基濃度が、4.0~8.0mmol/gの範囲であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型インキ。
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
ウレタン(メタ)アクリレート(A)が、水酸基を1個以上有する(メタ)アクリル化合物(a1)と、(a1)以外のポリオール化合物(a2)と、イソシアネート化合物(a3)との反応物であることを特徴とする請求項1記載の活性エネルギー線硬化型インキ。
【請求項3】
環構造を有する樹脂(C)が、重量平均分子量1,000~100,000である、請求項1記載の活性エネルギー線硬化型インキ。
【請求項4】
環構造を有する樹脂(C)が、アリル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ロジン、マレイン化ロジン、アクリル化ロジン、ロジン変性樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキッド樹脂、および、石油樹脂からなる群より選ばれる1種以上を含む、請求項1記載の活性エネルギー線硬化型インキ。
【請求項5】
さらに、(メタ)アクリル化合物((A)および(C)である場合を除く)を含む、請求項1記載の活性エネルギー線硬化型インキ。
【請求項6】
ポリオール化合物(a2)の水酸基価が、125~1850mgKOH/gであることを特徴とする請求項2記載の活性エネルギー線硬化型インキ。
【請求項7】
イソシアネート化合物(a3)中に含有しているイソシアネート基のモル数(a3')に対する水酸基を1個以上有する(メタ)アクリル化合物(a1)中に含有している水酸基のモル数(a1')の割合[(a1')/(a3')]が、0.2~0.6の範囲であることを特徴とする請求項2記載の活性エネルギー線硬化型インキ。
【請求項8】
請求項2記載の活性エネルギー線硬化型インキの製造方法であって、
水酸基を1個以上有する(メタ)アクリル化合物(a1)と、(a1)以外のポリオール化合物(a2)と、イソシアネート化合物(a3)とを、(メタ)アクリル化合物((A)および(C)である場合を除く)中で反応させてウレタン(メタ)アクリレート(A)を得る工程を含むことを特徴とする、活性エネルギー線硬化型インキの製造方法。
【請求項9】
基材上に、請求項1~7いずれか記載の活性エネルギー線硬化型インキの硬化物を有することを特徴とする印刷物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規にして有用なる活性エネルギー線硬化型インキ、その製造方法、および印刷物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、印刷の短納期化・環境対応の要求が高まりから従来使用されていた油性インキに替わり、速乾性で溶剤を使用しない活性エネルギー線硬化型インキの使用が拡大している。活性エネルギー線硬化型インキはアクリルエステル化合物のような活性エネルギー線硬化性を有する不飽和化合物を構成成分として含有しており、活性エネルギー線照射とともに瞬時に硬化し、上記不飽和化合物の3次元架橋による強靭な皮膜を形成する。瞬時に硬化することから、印刷直後に後加工を行うことが出来るため、生産性向上および意匠の保護のため強い皮膜が要求される包装用パッケージ印刷や商業分野におけるフォーム印刷等において活性エネルギー線硬化型インキが好適に使用されている。
【0003】
活性エネルギー線硬化型インキには、印刷適性を付与する目的としてジアリルフタレート樹脂に代表されるバインダー樹脂を用いることが多いが、ほとんどのバインダー樹脂には(メタ)アクリロイル基がないため活性エネルギー線硬化型インキの硬化膜中で3次元架橋形成に関与せず、結果としてインキの硬化性を劣化させてしまう課題がある。一方で、(メタ)アクリロイル基を有するバインダー樹脂であるウレタンアクリレートを用いることでインキの硬化性の課題を解決することができる。例えば、特許文献1には、ヒドロキシエチルアクリレート、ポリオール、ポリメリックMDIを原料とし、(メタ)アクリロイル基濃度が1.5~3.9mmol/gの範囲となるウレタンアクリレートを用いたインキが開示されている。特許文献2では、ペンタエリスリトールトリアクリレート、分子量1000のポリプロピレングリコール、イソホロンジイソシアネートを原料としたウレタンアクリレートを用いたインキが開示されている。しかし、特許文献2のウレタンアクリレートの(メタ)アクリロイル基濃度は1.6mmol/g程度にとどまる。印刷現場では更なる生産性向上や活性エネルギー線の照射量の削減が求められている為、ウレタンアクリレートへの更なる(メタ)アクリロイル基の導入によるインキの硬化性向上が求められている。
【0004】
また、油性インキと比較して活性エネルギー線硬化型インキは、印刷機内のローラーの回転によりインキミストが発生しやすく印刷機が汚れるトラブルや、インキの流動性が乏しいために印刷時にインキ壺からインキがローラーに掻き取られなくなるトラブル(インキ壺逃げ)が発生しやすいといった問題点が挙げられる。また、近年はより高精細で鮮明な印刷物の提供が市場より求められている。特許文献3には、ウレタンウレア(メタ)アクリレートオリゴマーと光重合開始剤からなる活性エネルギー線硬化型コーテイング用組成物が開示されているが、上記に記載した、印刷機上でのトラブル抑制や高精細な印刷物の提供には不十分である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2016/63625号
特開昭60-161468号公報
特開2006-249353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、良好な印刷適性を具備し、高精細かつ硬化性を向上させた活性エネルギー線硬化型インキの提供、並びにその印刷物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、(メタ)アクリロイル基濃度が4.0~8.0mmol/gの範囲となるウレタンアクリレートおよび、環構造を有する樹脂を含有する活性エネルギー線硬化型インキが、印刷時のインキミストおよび壺逃げトラブルを解消し、優れた硬化性と高精細な印刷物を提供可能なインキとなることを見出し、本発明に至った。
【0008】
すなわち、本発明は、ウレタン(メタ)アクリレート(A)、および環構造を有する樹脂(C)を含有する活性エネルギー線硬化型インキであって、
ウレタン(メタ)アクリレート(A)の(メタ)アクリロイル基濃度が、4.0~8.0mmol/gの範囲であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型インキに関する。
【0009】
また、本発明は、ウレタン(メタ)アクリレート(A)が、水酸基を1個以上有する(メタ)アクリル化合物(a1)と、(a1)以外のポリオール化合物(a2)と、イソシアネート化合物(a3)との反応物であることを特徴とする上記活性エネルギー線硬化型インキに関する。
【0010】
また、本発明は、環構造を有する樹脂(C)が、重量平均分子量1,000~100,000である、上記活性エネルギー線硬化型インキに関する。
(【0011】以降は省略されています)
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