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公開番号
2025107853
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-22
出願番号
2024001353
出願日
2024-01-09
発明の名称
キャンドポンプ及びこれを備える冷却装置
出願人
株式会社鷺宮製作所
代理人
弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類
F04D
13/06 20060101AFI20250714BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】本体ケース当接部、コイルケース当接部、及び、基板の配置を工夫することにより、基板に対して不要な荷重が負荷されることを抑制するとともに、本体ケース当接部を介した荷重により、ボビンケースを安定して挟持し得るキャンドポンプ及びこれを備える冷却装置を提供することである。
【解決手段】軸線L方向に着脱可能である、回転子ユニット10及び固定子ユニット50と、基板変形抑制手段と、を備えるキャンドポンプ100-1であって、ボビンケース62は、本体ケース30とコイルケース90との間に軸線L方向に挟持されており、基板変形抑制手段は、本体ケース当接部62a1aが、本体挿通孔62a1hの半径方向外側における、ボビンケース本体62aの一側面にあるとともに、軸線L方向の一側から他側に向かって、本体ケース当接部62a1a、コイルケース当接部62bb、基板70の順に配置される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
羽根車部材にロータマグネットを設け、軸線を中心に回転する回転子、及び、前記回転子を収容する本体ケースを有する回転子ユニットと、
ステータコアにボビンケースを介してコイルが巻回される固定子、前記ボビンケースの他側に固定される基板、及び、前記基板の他側に配置され、前記コイルを保護するコイルケースを有する固定子ユニットと、
軸線方向に着脱可能である前記回転子ユニット及び前記固定子ユニットが、前記固定子の半径方向内側に、前記ロータマグネットが配置される組み付け状態において、軸線L方向に沿う荷重による前記基板の変形を抑制する基板変形抑制手段と、を備え、
前記ボビンケースは、前記本体ケースが挿入される本体挿通孔、及び、前記本体ケースと軸線方向に直接当接する本体ケース当接部をそれぞれ設けるボビンケース本体と、前記コイルケースに支持されるコイルケース当接部を設ける支持部と、を有し、前記本体ケース当接部及び前記コイルケース当接部を介して、前記本体ケースと前記コイルケースとの間に軸線方向に挟持されるものであり、
前記基板変形抑制手段は、
前記本体ケース当接部が、前記本体挿通孔の半径方向外側における、前記ボビンケース本体の一側面にあるとともに、軸線方向の一側から他側に向かって、前記本体ケース当接部、前記コイルケース当接部、前記基板の順に配置されることを特徴とするキャンドポンプ。
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【請求項2】
前記ボビンケース本体は、
前記本体挿通孔を画定する第1壁部と、
前記コイルを外周側より囲う第2壁部と、
前記第1壁部と前記第2壁部とを接続し、前記コイルが巻回される胴体部と、を有し、
前記基板変形抑制手段は、
前記本体ケース当接部が、軸線を中心とする二重の同心円を形成する、前記第1壁部及び前記第2壁部の少なくとも一方で構成されることを特徴とする請求項1に記載のキャンドポンプ。
【請求項3】
前記基板変形抑制手段は、
前記回転子ユニット及び前記固定子ユニットの組み付け状態において、荷重が負荷される、前記本体ケース当接部から他側に向かう作用力線上に、前記ボビンケース本体に内包される前記ステータコアが介在することを特徴とする請求項1に記載のキャンドポンプ。
【請求項4】
前記基板の他側面には、前記基板への給電端子用のコネクタが接続され、
前記コイルケースは、前記基板の他側面の少なくとも一部を覆う、コイルケースの他側部を備え、
前記コイルケースの他側部には、コネクタ挿通孔が形成されており、
前記基板変形抑制手段は、
前記コネクタが、前記コネクタ挿通孔に挿設された状態において、前記コネクタの他端部が、前記コイルケースの他側部より外部に突出することのないことを特徴とする請求項1に記載のキャンドポンプ。
【請求項5】
前記基板を通気により冷却する基板冷却手段をさらに備え、
前記基板は、前記ボビンケースの他側に吊設されており、
前記コイルケースは、前記基板の他側面の少なくとも一部を覆う、コイルケースの他側部と、前記コイルケースの他側部の周縁から立設される、コイルケースの側部と、を有し、
前記第1壁部、前記第2壁部、前記基板及び前記コイルにより画定されるコイル他側空間と、前記基板及び前記コイルケースにより画定される基板収容空間と、を有し、
前記基板冷却手段は、前記コイルケースの他側部及び前記コイルケースの側部の少なくとも一方に、前記基板収容空間と連通する通気口を設けるとともに、前記第1壁部及び前記第2壁部のそれぞれの他側と前記基板との間に、半径方向に連通する通気手段を設け、前記コイル他側空間と前記基板収容空間を常時連通させることを特徴とする請求項2に記載のキャンドポンプ。
【請求項6】
前記通気手段は、前記第1壁部及び前記第2壁部の他端部において、半径方向に貫通する複数の壁部スリットを有することを特徴とする請求項5に記載のキャンドポンプ。
【請求項7】
前記通気手段は、前記第1壁部及び前記第2壁部のいずれか一方の他側面が、前記基板から離間して形成される離間スリットを有することを特徴とする請求項6に記載のキャンドポンプ。
【請求項8】
前記ボビンケース本体は、前記第2壁部の半径方向外側に設けられ、他側面が、前記基板と軸線方向に直接当接する複数の突設部を備え、
前記通気手段は、前記突設部の他端部において、半径方向に貫通する複数の壁部スリットを有するとともに、前記第1壁部及び前記第2壁部の他側面が、それぞれ前記基板から離間して形成される離間スリットを有することを特徴とする請求項5に記載のキャンドポンプ。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のキャンドポンプを備える冷却装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイルケースを有するキャンドポンプ及びこれを備える冷却装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、図13に示すように、キャンドポンプ1300(以下、「従来のキャンドポンプ」という)であって、軸線L周りを回転可能なロータマグネット1322を備える羽根車部材1321が、本体ケース1330内に収容される回転子ユニット1310と、固定子1360、及び、固定子1360に接続される基板1370を有する固定子ユニット1350と、を備え、回転子ユニット1310及び固定子ユニット1350が互いに着脱可能であるものが記載されている。ここで、固定子1360は、ステータコア1361の一部を覆うボビンケース1362にコイル1363が巻回されるものである。
【0003】
従来のキャンドポンプ1300では、回転子ユニット1310が固定子ユニット1350から取り外された状態において、コイル1363への物理的な接触や、埃などの異物の付着を防ぐために、コイルカバー1380及びコイルケース1390が、コイル1363を覆うように、ボビンケース1362の一側(図中の上側)及び他側(図中の下側)にそれぞれ固定される。
【0004】
ここで、特許文献1においては図示や説明が省略されているが、従来のキャンドポンプ1300では、図14(a)及び図14(b)に示されるように、固定子ユニット1350の組み付ける際に、まず、コイルケース底部1390a及びコイルケース側部1390bの各隅部に設けられるボビンケース受け部1390cに、固定子1360の各隅部に設けられる支持部1362bのコイルケース当接部1362bb(図13参照)を載置する。その後、この固定子1360及びボビンケース1362の一端側を覆うように、コイルカバー1380を載置する。
【0005】
次に、図13に示すように、回転子ユニット1310を固定子ユニット1350に組み付ける際に、本体ケース1330のロータマグネット収容部1332cを、本体ケース当接部となる、L字断面形状を有するボビンケース1362の他端部1362a(図13及び図14(b)中の格子模様参照)に直接当接させる。その後、回転子ユニット1310を固定子ユニット1350に対して、軸線Lを中心に回転させることにより、連結手段1305を介して、軸線L方向の他側に向かう荷重F13を生じさせ、本体ケース1330の羽根収容部1332bを、コイルカバー1380に接続するものである。
【0006】
したがって、従来のキャンドポンプ1300では、ボビンケース1362の他端部1362a(図13及び図14(b)中の格子模様参照)が基板1370と直接当接しているため、回転子ユニット1310及び固定子ユニット1350の組み付け状態において、軸線L方向の他側に向かう荷重F13が基板1370に直接負荷されることとなる。また、荷重F13の腕の長さ(ボビンケース1362の他端部1362aからボビンケース受け部1390cまでの半径方向長さ)L13が比較的大きいため、ボビンケース1362、つまり、基板1370に対して、比較的大きな曲げモーメントが作用していた。
【0007】
これにより、従来のキャンドポンプ1300では、基板1370自体の破損や、基板1370をボビンケース1362に固定するピン1364のはんだ割れなどが生じるおそれがあった(以下、「従来の問題点1(曲げモーメント大による基板破損)」という)。
【0008】
また、従来のキャンドポンプ1300では、ボビンケース1362は、荷重F13により、本体ケース1330とコイルケース1390との間に、本体ケース当接部1362a及びコイルケース当接部1362bbを介して、軸線L方向に挟持されるものである。しかしながら、ボビンケース1362において、荷重F13が負荷される方向(軸線L方向の一側から他側)とは逆の方向に、本体ケース当接部1362a、コイルケース当接部1362bbの順に配置されている。よって、この荷重F13が直接、コイルケース当接部1362bbに働くことはなく、好ましくない他の形態の力(曲げ力や引張力など)に変換されたのち、コイルケース当接部1362bbに働くことなる。
【0009】
これにより、従来のキャンドポンプ1300では、荷重F13の散逸により、ボビンケース1362を、本体ケース1330とコイルケース1390との間に、軸線L方向に安定して挟持することができないおそれがあった(以下、「従来の問題点2(荷重散逸による挟持不安定)」という)。
【0010】
なお、ボビンケース1362は、最終的には、本体ケース1330とコイルケース1390との間に、締結部材1308を介して、締結固定されるものであるが、ボビンケース1362に働いている、好ましくない他の形態の力に対抗するために、締結部材1308に対して、本来であれば不要な、過度に大きな締結力を必要とするおそれがあった。したがって、締結部材1308により、回転子ユニット1310及び固定子ユニット1350を互いに締結固定した状態においても、従来の問題点1(曲げモーメント大による基板破損)及び従来の問題点2(荷重散逸による挟持不安定)を根本的に解消することはできなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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