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公開番号2025107362
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2025077582,2020147454
出願日2025-05-07,2020-09-02
発明の名称熱硬化性シリコーン組成物
出願人デュポン・東レ・スペシャルティ・マテリアル株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 83/07 20060101AFI20250710BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】短時間で硬化した場合であっても、優れた接着性と耐久性を有する熱硬化性シリコーン組成物を提供すること
【解決手段】(A)分子鎖両末端に少なくとも2個のアルケニル基を有するポリオルガノシロキサンと
(B)分子鎖末端に少なくとも2個のアルケニル基を有するレジン状オルガノポリシロキサンと
(C)分子鎖側鎖に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するポリオルガノシロキサンと
(D)硬化反応用触媒
を含む、熱硬化性シリコーン組成物により、上記課題を解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)分子鎖両末端アルケニル基封鎖直鎖状オルガノポリシロキサンと
(B)分子鎖末端に少なくとも2個のアルケニル基を有するレジン状オルガノポリシロキサンと
(C)分子鎖側鎖に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンと
(D)硬化反応用触媒
を含む、熱硬化性シリコーン組成物。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
(C)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンが直鎖状である、請求項1に記載の熱硬化性シリコーン組成物。
【請求項3】
(A)成分の分子鎖両末端アルケニル基封鎖直鎖状オルガノポリシロキサンが、
構造式:R




SiO(R


SiO)

SiR




(式中、R

はアルケニル基であり、R

は各々独立に、アルケニル基以外の一価の炭化水素基であり、nは5~1500の整数である)
で表される、請求項1または2に記載の熱硬化性シリコーン組成物。
【請求項4】
(B)成分の分子鎖末端に少なくとも2個のアルケニル基を有するレジン状オルガノポリシロキサンが、RSiO
1/2
で表されるシロキサン単位とRSiO
4/2
で表されるシロキサン単位とからなる、請求項1から3のいずれか一項に記載の熱硬化性シリコーン組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の熱硬化性シリコーン組成物を含む、封止材。
【請求項6】
請求項5に記載の封止材により封止されていることを特徴とする、光半導体装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱硬化性シリコーン組成物に関する。より詳細には、本発明は、短時間の硬化条件で高い接着性を示す熱硬化性シリコーン組成物の発明に関する。また本発明は、該組成物を含む封止材、並びに当該封止材により封止された光半導体装置にも関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
シリコーン組成物は、エポキシ基のような有機官能基を有する有機化合物と比較して、優れた熱及び光安定性を有することから、幅広い産業分野で利用される。ヒドロシリル化反応により硬化する硬化性シリコーン組成物は、耐熱性、耐寒性、電気絶縁性などが優れることから、電気・電子用途に幅広く使用されている。特にシリコーン組成物は、フォトカプラー、LED(発光ダイオード)、固体撮像素子等の光半導体装置を接着するために使用される。
【0003】
例えば、特許文献1には、(A)一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン、(B)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサン{(A)成分中のアルケニル基1モルに対して、本成分中のケイ素原子結合水素原子が0.5~10モルとなる量}、(C)ヒドロシリル化反応用触媒(触媒量)、(D)平均粒子径が50μm以下である略球状のシリカ微粉末{(A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して200質量部以上}、および(E)平均繊維長が1,000μm以下であり、平均繊維径が30μm以下であるガラス繊維{(A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して25質量部以上}から少なくともなり、(D)成分と(E)成分の合計の含有量が(A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して900質量部以下である、電気・電子部品の封止あるいはポッティングのための硬化性シリコーン組成物が記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、カスタマイズ可能な官能特性を有するシリコーンエラストマー組成物であって、A)粘液性シリコーン流体と、B)シリコーンエラストマーとを含み、前記A)粘液性シリコーン流体は、(1)ヒドロシリル化反応生成物と、(2)キャリア流体とを含み、前記(1)ヒドロシリル化反応生成物は、(a)第1の直鎖オルガノポリシロキサンと、(b)第2の直鎖オルガノポリシロキサンとのヒドロシリル化反応生成物であり、前記(a)第1の直鎖オルガノポリシロキサンは、(R





SiO
1/2
)単位及び(R



SiO
2/2
)単位(式中、R

~R

のそれぞれは、少なくとも1つのR

~R

がアルケニル基である限り、独立して炭化水素基である)を含み、前記(a)第1の直鎖オルガノポリシロキサンは1重量%未満のT単位及びQ単位を含み、前記(a)第1の直鎖オルガノポリシロキサンの重合度は100~15,000であり、前記(b)第2の直鎖オルガノポリシロキサンは、(R





SiO
1/2
)単位及び(R


10
SiO
2/2
)単位(式中、R

~R
10
のそれぞれは、少なくとも1つのR

~R
10
が水素原子である限り、独立して炭化水素基、ポリエーテル基、シロキサン基、又はポリオール基である)を含み、前記(b)第2の直鎖オルガノポリシロキサンは1重量%未満のT単位及びQ単位を含み、前記(b)第2の直鎖オルガノポリシロキサンの重合度は4~1,000であり、前記(2)キャリア流体は、シリコーン流体、有機溶媒、有機油、及びこれらの組み合わせから選択され、前記(1)ヒドロシリル化反応生成物はアルケニル基又はSi-H官能基を含み、前記(1)ヒドロシリル化反応生成物は、前記A)粘液性シリコーン流体の100重量部当たり3~30重量部の量で存在し、前記A)粘液性シリコーン流体は、一定に増大する剪断力を加えられた際に、垂直方向に観察される増大する垂直応力を呈し、前記B)シリコーンエラストマーは、前記(1)ヒドロシリル化反応生成物とは異なる、シリコーンエラストマー組成物が記載されている。
【0005】
また、特許文献3には、アルケニル基および/またはヒドロシリル基を有するポリシロキサン(a)、(a)成分とヒドロシリル化反応可能なヒドロシリル基またはアルケニル基を有する化合物(b)、および必要に応じてアルケニル基またはヒドロシリル基を1分子中に1個有する有機ケイ素化合物(a’)、とを蛍光体の存在下でヒドロシリル化反応することにより得られることを特徴とする蛍光体含有シリコーン系組成物が記載されている。
【0006】
また、特許文献4には、(A)分子内に極性基を少なくとも2つ以上有する有機酸、(B)ポリシロキサン組成物、及び(C)ヒドロシリル化触媒からなる硬化性樹脂組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2018-119167号公報
特表2017-523283号公報
特開2017-160453号公報
特開2016-186061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
シリコーン組成物を、LEDのような光半導体装置の封止材に使用する場合、高い耐久性を実現するために、金属及び有機レジンのような複数の材料に接着することが必要とされる。この用途に用いられるシリコーン製品は、通常、硬化性シリコーン組成物の加熱による付加反応によって得られる。
【0009】
しかしながら付加反応により硬化して得られる典型的なシリコーン製品は、接着性が低く、また、硬化のために長い時間が必要とされるという問題があった。また、従来の硬化性シリコーン組成物を短時間で硬化して得られたシリコーン製品は、高温高湿条件下で十分な耐久性が得られなかった。従って、十分な耐久性を有するシリコーン製品を得るために、硬化性シリコーン組成物を長時間にわたって硬化する必要があるという問題があった。
【0010】
本発明の目的は、短時間で硬化した場合であっても、硬化物が高温高湿下で優れた接着性と耐久性を示すことができる熱硬化性シリコーン組成物を提供することである。
(【0011】以降は省略されています)

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