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公開番号2025107115
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2024000918
出願日2024-01-07
発明の名称導電性布材料、及び、その製造方法
出願人エーアイシルク株式会社
代理人個人,個人
主分類D06M 15/564 20060101AFI20250710BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】洗濯耐久性、物理的耐久性、及び、生体との接触抵抗を改善することができる導電性布材料、及び、その製造方法することを目的とする。
【解決手段】導電性布材料は、基材に導電性高分子が付着された複数の導電性繊維を含んでおり、導電性高分子の少なくとも一部の上に、導電性ウレタン材料を含む被覆膜を有している。基材は、ポリエステル、ナイロン、及び、ウレタンのうちの少なくとも1種を含み、導電性高分子は、酸化剤及びドーパントとしてポリスチレンスルホン酸またはp-トルエンスルホン酸の鉄塩を添加したポリ3,4-エチレンジオキシチオフェンであることが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材に導電性高分子が付着された導電性繊維を含む導電性布材料であって、
前記導電性高分子の少なくとも一部の上に、導電性ウレタン材料を含む被覆膜を有する
ことを特徴とする導電性布材料。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記基材は、ポリエステル、ナイロン、及び、ウレタンのうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1記載の導電性布材料。
【請求項3】
前記導電性高分子は、酸化剤及びドーパントとしてポリスチレンスルホン酸またはp-トルエンスルホン酸の鉄塩を添加したポリ3,4-エチレンジオキシチオフェンである
ことを特徴とする請求項1記載の導電性布材料。
【請求項4】
前記導電性高分子は、前記基材の内部にも浸透しており、
前記基材に対する前記導電性高分子の浸透の割合は、長手方向に対して直交する断面において、1%以上100%以下である
ことを特徴とする請求項1記載の導電性布材料。
【請求項5】
基材に導電性高分子が付着された導電性繊維を含む導電性高分子付着布材料を作製する布材料作製工程と、
前記導電性高分子付着布材料に対して、導電性ウレタン材料を含む被覆膜を形成する被覆膜形成工程と
を含むことを特徴とする導電性布材料の製造方法。
【請求項6】
前記導電性高分子付着布材料作製工程において、前記導電性高分子は、ポリスチレンスルホン酸またはp-トルエンスルホン酸の鉄塩と、ポリ3,4-エチレンジオキシチオフェンの単量体と、溶媒とを含む反応溶液を用いて重合させ、前記溶媒は水とし、かつ、重合時における温度及び湿度のうちの少なくとも一方を調整して重合速度を制御することにより、前記導電性高分子を前記基材の内部に浸透させることを特徴とする請求項5記載の導電性布材料の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、基材に導電性高分子を付着させた複数の導電性繊維を含む導電性布材料、及び、その製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、PEDOT-PSS{ポリ(3.4-エチレンジオキシチオフェン)-ポリ(スチレンスルホン酸)}等の導電性高分子をシルクよりなる基材に付着させた導電性繊維が知られている(例えば、特許文献1参照)。この導電性繊維は、導電性、親水性、引っ張り強度、耐水強度を有しているので、特に、生体電極の材料として利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-77414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の導電性繊維を用いた電極は、洗濯を繰り返すと導電性が低下してしまうという問題があった。また、従来の導電性繊維を用いた電極は、摩擦に対して弱く、汗などで湿った環境においては、すぐに色写りしてしまうという問題もあった。更に、従来の導電性繊維を用いた電極は、心電図などを測定する際に、電極と人の肌との接触抵抗を下げるために水でぬらす必要があり、取り扱いが面倒であるという問題もあった。
【0005】
本発明は、このような問題に基づきなされたものであり、洗濯耐久性、物理的耐久性、及び、生体との接触抵抗を改善することができる導電性布材料、及び、その製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の導電性布材料は、基材に導電性高分子が付着された導電性繊維を含むものであって、導電性高分子の少なくとも一部の上に、導電性ウレタン材料を含む被覆膜を有するものである。
【0007】
本発明の導電性布材料の製造方法は、基材に導電性高分子が付着された導電性繊維を含む導電性高分子付着布材料を作製する導電性高分子付着布材料作製工程と、導電性高分子付着布材料に対して、導電性ウレタン材料を含む被覆膜を形成する被覆膜形成工程とを含むものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の導電性布材料によれば、導電性高分子の少なくとも一部の上に、導電性ウレタン材料を含む被覆膜を形成するようにしたので、洗濯耐久性及び物理的耐久性を向上させることができると共に、生体との接触抵抗を小さくすることができる。
【0009】
本発明の導電性布材料の製造方法によれば、基材に導電性高分子が付着された導電性繊維を含む導電性高分子付着布材料を作製したのち、導電性高分子付着布材料に対して、導電性ウレタン材料を含む被覆膜を形成するようにしたので、本発明の導電性布材料を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施の形態に係る導電性布材料の構成を表すSEM(Scanning Electron Microscope;走査電子顕微鏡)写真である。
比較例1の導電性高分子付着布材料の構成を表すSEM写真である。
比較例2の導電性高分子付着布材料の構成を表すSEM写真である。
実施例1、比較例1及び比較例2に係る導電体の洗濯回数による抵抗値の変化を示す特性図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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