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公開番号2025107114
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2024000917
出願日2024-01-07
発明の名称導電性繊維、及び、その製造方法
出願人エーアイシルク株式会社
代理人個人,個人
主分類D06M 15/63 20060101AFI20250710BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】洗濯耐久性を向上させることができる導電性繊維、及び、その製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】導電性繊維は、基材に導電性高分子が付着されている。基材は、化学繊維を含み、導電性高分子は、酸化剤及びドーパントとしてp-トルエンスルホン酸の鉄塩を添加したポリ3,4-エチレンジオキシチオフェンである。導電性高分子は基材の内部にも浸透しており、基材に対する導電性高分子の浸透の割合は、長手方向に対して直交する断面において、1%以上100%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
基材に導電性高分子が付着された導電性繊維であって、
前記基材は、化学繊維を含み、
前記導電性高分子は、酸化剤及びドーパントとしてｐ－トルエンスルホン酸の鉄塩を添加したポリ３，４－エチレンジオキシチオフェンであり、かつ、前記基材の内部にも浸透しており、
前記基材に対する前記導電性高分子の浸透の割合は、長手方向に対して直交する断面において、１％以上１００％以下である
ことを特徴とする導電性繊維。
続きを表示（約 290 文字）【請求項２】
前記基材は、ポリエステル、ナイロン、及び、ウレタンのうちの少なくとも１種を含むことを特徴とする請求項１記載の導電性繊維。
【請求項３】
請求項１に記載の導電性繊維を製造する方法であって、
前記導電性高分子は、ｐ－トルエンスルホン酸の鉄塩と、ポリ３，４－エチレンジオキシチオフェンの単量体と、溶媒とを含む反応溶液を用いて重合させ、前記溶媒は水とし、かつ、重合時における温度及び湿度のうちの少なくとも一方を調整して重合速度を制御することにより、前記導電性高分子を前記基材の内部に浸透させる
ことを特徴とする導電性繊維の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、基材に導電性高分子を付着させた導電性繊維、及び、その製造方法に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、ＰＥＤＯＴ－ＰＳＳ｛ポリ(３．４－エチレンジオキシチオフェン)－ポリ（スチレンスルホン酸）｝等の導電性高分子をシルクよりなる基材に付着させた導電性繊維が知られている（例えば、特許文献１参照）。この導電性繊維は、導電性、親水性、引っ張り強度、耐水強度を有しているので、特に、生体電極の材料として利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１５－７７４１４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、従来の導電性繊維は、洗濯を繰り返すと導電性が低下してしまうという問題があった。
【０００５】
本発明は、このような問題に基づきなされたものであり、洗濯耐久性を向上させることができる導電性繊維、及び、その製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の導電性繊維は、基材に導電性高分子が付着されたものであって、基材は、合成繊維を含み、導電性高分子は、酸化剤及びドーパントとしてｐ－トルエンスルホン酸の鉄塩を添加したポリ３，４－エチレンジオキシチオフェンであり、かつ、基材の内部にも浸透しており、基材に対する導電性高分子の浸透の割合は、長手方向に対して直交する断面において、１％以上１００％以下であるものである。
【０００７】
本発明の導電性繊維の製造方法は、本発明の導電性繊維を製造するものであって、導電性高分子は、ｐ－トルエンスルホン酸の鉄塩と、ポリ３，４－エチレンジオキシチオフェンの単量体と、溶媒とを含む反応溶液を用いて重合させ、前記溶媒は水とし、かつ、重合時における温度及び湿度のうちの少なくとも一方を調整して重合速度を制御することにより、導電性高分子を基材の内部に浸透させるものである。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の導電性繊維によれば、導電性高分子が基材の内部に浸透されているので、基材に導電性高分子が強力に付着するアンカー効果を得ることができ、導電性繊維間の導電性を改善し、シート抵抗及び洗濯耐久性を向上させることができる。
【０００９】
本発明の導電体の製造方法によれば、反応溶液の溶媒を水とし、重合時における温度及び湿度のうちの少なくとも一方を調整して重合速度を制御するようにしたので、本発明の導電体を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本発明の一実施の形態に係る導電体の構成を表すＳＥＭ（ＳｃａｎｎｉｎｇＥｌｅｃｔｒｏｎＭｉｃｒｏｓｃｏｐｅ；走査電子顕微鏡）写真である。
比較例１の導電体の構成を表すＳＥＭ写真である。
実施例１及び比較例１に係る導電体の洗濯回数による抵抗値の変化を示す特性図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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