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公開番号2025106379
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-15
出願番号2025061532,2022563856
出願日2025-04-03,2020-04-14
発明の名称排卵を誘発し、黄体期支持を提供するプロゲステロン製剤
出願人オーガスタ ユニバーシティ リサーチ インスティチュート,インコーポレイテッド,ヴィトロノヴァ リミテッド ライアビリティ カンパニー
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61K 31/57 20060101AFI20250708BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】排卵誘発のための、安全で効果があり、安価である組成物および方法を提供する。
【解決手段】排卵を誘発する例示的な方法は、月経周期の卵胞期に卵巣の卵胞の発育および大きさを監視するステップと;卵胞が少なくとも15mmの大きさに達したとき、プロゲステロンの血漿濃度を約0.1ng/ml~約1ng/mlに増加させるのに有効な量で、プロゲステロンまたはバイオアイデンティカルなプロゲステロンを含む医薬組成物を対象に投与するステップとを含む。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
それを必要とする対象の排卵を誘発する方法であって、
前記対象の月経周期の卵胞期に卵巣の卵胞の発育および大きさを監視するステップと;
前記卵胞が少なくとも15mmの大きさに達したとき、約1ng/mlのレベルに達するようにプロゲステロンの血漿濃度を約0.1ng/ml~約0.5ng/mlに増加させるのに有効な量で、プロゲステロンまたはバイオアイデンティカルなプロゲステロンを含む医薬組成物を前記対象に投与するステップと
を含む、方法。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記医薬組成物が、経口、静脈内、皮下、筋肉内、経腟または直腸内投与用に製剤化される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
経口投与用に製剤化される前記医薬組成物中のプロゲステロンの量が、約5mg~約30mgである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
筋肉内投与用に製剤化される前記医薬組成物中のプロゲステロンの量が、約1mg~約3mgである、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記対象へのプロゲステロンの投与が、前記対象において黄体形成ホルモン(LH)サージおよび排卵を誘発する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記対象へのプロゲステロンの投与を約4時間~約12時間にわたって数回繰り返すことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
プロゲステロンを投与する前に前記対象のベースライン血漿プロゲステロン濃度を決定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ベースライン血漿プロゲステロン濃度が、前記対象の目標最大プロゲステロン濃度を計算するために用いられ、前記目標濃度が、ベースラインレベルに3~20の数字を掛けて計算される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記対象に2回目の不妊治療を施すことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ある量のプロゲステロンを前記対象にプロゲステロンの初回投与後少なくとも1日間毎日投与することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、その全体が参照により組み込まれる2019年12月23日に出願された米国仮特許出願第62/952,539号の優先権および利益を主張する。
続きを表示(約 2,000 文字)【0002】
本発明は全般に、排卵を誘発し、不妊症を治療する組成物および方法に関する。
【背景技術】
【0003】
女性の月経周期は、機能的に3つの期:卵胞期、排卵期および黄体期に分けることができる。卵胞期は、先行する非受胎時の月経周期の黄体期の終わりに、月経の開始前またはそれと同時に始まる。周期は、卵巣の卵胞のコホートの発育を刺激するFSHの血中レベルの一時的な上昇とともに始まる。各卵胞は、未成熟卵を収容する。成長のために補充された卵胞の大きさは、直径約5mmである。自然な月経周期では、通常、1つの大きなまたは優勢な卵胞が卵胞期に確立され、成熟に向けた成長に従事する。ヒトにおいて、排卵の準備ができたと考えられる卵胞の大きさは、直径約15mm以上である。卵巣の卵胞内の顆粒膜細胞は、LHの受容体を獲得し、LHに対する応答性がさらに増加する。卵巣からのエストラジオールおよびエストロンの分泌は、卵胞の直径およびLHに対する卵胞の感受性の増加と平行して最初はゆっくり増加する。
【0004】
排卵は、成熟卵が卵巣の卵胞から卵管に放出される卵巣周期の第2期である。女性の月経周期の排卵のタイミングは、受精に必須である。卵胞期に、エストラジオールは、脳下垂体前葉からの黄体形成ホルモン(LH)の放出を抑制する。卵子がほぼ成熟すると、エストラジオールのレベルは、閾値に達し、これを超えるとこの作用が逆転し、エストロゲンが大量のLHの産生を刺激する。LHサージとして既知のこの過程は、平均周期の12日目前後に始まり、48時間継続し得る。LHの放出は、卵子を成熟させ、卵巣の卵胞の壁を弱め、完全に発育した卵胞にその二次卵母細胞を放出させる。卵子は、小さな毛様突起の波によりファローピウス管におよび子宮に向かって送り込まれる。精子で受精される場合、二次卵母細胞は、即座に卵細胞に成熟して、次いで成熟卵になる。精子で受精されない場合、二次卵母細胞は退化する。成熟卵は直径約0.2mmである。
【0005】
排卵を誘発することは、IVF、IUI、タイミング指導および他の形態の不妊療法を受ける患者において、調節卵巣刺激の管理に極めて重要なステップである。排卵誘発剤は、最終段階の卵母細胞の成熟および卵胞の破裂に最終的に関与するだけでなく、その後の着床のために子宮内膜を準備する。現在、hCGは、排卵誘発剤としてFDAに特別に承認された唯一の薬物である。しかし、その使用は、卵巣過剰刺激症候群(OHHS)の発生率が比較的高いことにより急速に減少している。酢酸ルプロンは、OHHSの低い発生率および全般的に良好な安全性および有効性の記録により、最適な適応外の排卵薬としてその使用が増加している。しかし、ルプロンは高価であり、いくつかの不快な副作用がある。したがって、それを必要とする女性の排卵を誘発する安全で効果があり、低価格の代替品が必要とされている。
【0006】
それを必要とする対象の排卵を誘発する組成物および方法を提供することが、本発明の目的である。
【0007】
それを必要とする対象の不妊症を治療する方法を提供することも、本発明の目的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
それを必要とする女性の排卵を誘発する組成物および方法が、本明細書に開示される。排卵を誘発する現在の方法は、不快な副作用を有し、高価である。開示される組成物および方法は、安全で効果があり、安価である。排卵を誘発する例示的な方法は、月経周期の卵胞期に卵巣の卵胞の発育および大きさを監視するステップと;卵胞が少なくとも15mmの大きさに達したとき、プロゲステロンの血漿濃度を約0.1ng/ml~約1ng/mlに増加させるのに有効な量で、プロゲステロンまたはバイオアイデンティカルなプロゲステロンを含む医薬組成物を対象に投与するステップとを含む。一実施形態において、対象へのプロゲステロンの投与は、対象において黄体形成ホルモン(LH)サージおよびその後の排卵を誘発する。
【0009】
別の実施形態において、対象のベースライン血漿プロゲステロン濃度は、プロゲステロンを投与する前に決定される。このベースライン血漿プロゲステロン濃度は、対象の目標最大プロゲステロン濃度を計算するために用いられ、目標濃度は、ベースラインレベルに3~20の数字を掛けて計算される。
【0010】
一部の実施形態において、対象には、GnRHアンタゴニスト、選択的エストロゲン受容体モジュレーター、抗炎症剤および非ステロイド性アロマターゼ阻害剤などの追加の不妊治療薬も投与され得る。
(【0011】以降は省略されています)

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