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公開番号2025105532
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2024226103
出願日2024-12-23
発明の名称銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池、およびその製造方法
出願人エスケー ネクシリス カンパニー リミテッド
代理人個人
主分類C25D 1/04 20060101AFI20250703BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】優れた接着力を有する銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池、およびその製造方法を提供する。
【解決手段】マット面およびシャイニー面を有する銅膜;および前記銅膜上の保護層を含み、前記銅膜の前記マット面方向の第1面および前記シャイニー面方向の第2面を有し、下記式1を満たす、銅箔を提供する。
[式1]45≦[(平均60°光沢度)/(G.U)x(平均ピーク密度)/(個)]/100≦70
前記式1の平均ピーク密度は、前記第1面および第2面のピーク密度の平均値を意味し、前記ピーク密度は、ピークカウント粗さ(Rpc)を表面積比で割った値を意味し、前記式1の平均60°光沢度は、前記第1面および第2面の60°光沢度の平均値を意味する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
マット面およびシャイニー面を有する銅膜;および
前記銅膜上の保護層を含み、
前記銅膜の前記マット面方向の第1面および前記シャイニー面方向の第2面を有し、
下記式1を満たす、銅箔:
[式1]
45≦[(平均60°光沢度)/(G.U)x(平均ピーク密度)/(個)]/100≦70
前記式1の平均ピーク密度は、前記第1面および前記第2面のピーク密度の平均値を意味し、
前記ピーク密度は、ピークカウント粗さ(Rpc)を表面積比で割った値を意味し、
前記式1の平均60°光沢度は、前記第1面および第2面の60°光沢度の平均値を意味する。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記第1面のピーク密度と前記第2面のピーク密度の差が30個以下である、請求項1に記載の銅箔。
【請求項3】
前記保護層は、クロム化合物、シラン化合物、窒素化合物のうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の銅箔。
【請求項4】
銅イオンを含む電解液を製造する段階;
銅膜を形成する段階;および
前記銅膜上に保護層を形成する段階;を含み、
前記銅膜を形成する段階は、
電解槽内の電解液内に互いに離隔するように配置された正極板および回転負極ドラムを通電させることによって、前記回転負極ドラム上に銅膜を形成する段階を含み、
前記電解液は、
70~150g/Lの銅イオン;
80~150g/Lの硫酸;
15~25ppmの塩素(Cl);および
有機添加剤;を含み、
前記有機添加剤は、光沢剤(A成分)、減速剤(B成分)およびレベリング剤(C成分)を含み、
前記レベリング剤(C成分)は、PEG誘導体を含む、銅箔の製造方法。
【請求項5】
前記光沢剤(A成分)は、スルホン酸またはその金属塩を含み、
前記減速剤(B成分)は、非イオン性水溶性高分子を含む、請求項4に記載の銅箔の製造方法。
【請求項6】
前記PEG誘導体は、末端基が飽和炭化水素で置換されるか、または官能基で置換される、請求項4に記載の銅箔の製造方法。
【請求項7】
前記官能基は、エチレン基、アクリル基およびビスフェノール基のうち少なくとも1つである、請求項6に記載の銅箔の製造方法。
【請求項8】
前記電解液を製造する段階は、
カーボンを用いて貯蔵槽から移送された第1電解液をろ過し、第2電解液を形成する段階;および
前記第2電解液に前記レベリング剤(C成分)を添加し、前記電解液を形成する段階;を含む、請求項4に記載の銅箔の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池、およびその製造方法に関する。具体的に、本発明は、優れた接着力を有する銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池、およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
銅箔は、二次電池の負極、軟性印刷回路基板(Flexible Printed Circuit Board:FPCB)等の様々な製品を製造するのに用いられる。
【0003】
銅箔は、電解メッキを用いたロール・ツー・ロール(Roll To Roll:RTR)工程によって製造することができる。このような銅箔は、ロール・ツー・ロール(RTR)工程を通した二次電池用負極の製造または軟性印刷回路基板(FPCB)の製造等に用いられる。
【0004】
二次電池の負極は、一般的に銅箔および銅箔に積層された活物質を含む。活物質は、充放電時に体積膨張または収縮をするので、銅箔から脱離することがあるが、このような活物質の脱離によって二次電池の寿命が短縮される問題点がある。これを解決するために、銅箔と活物質間の接着力を増大させることが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明は、上記のような関連技術の制限および短所に起因する問題点を防止できる銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池、およびその製造方法に関する。
【0006】
上記で言及された本発明の態様の他に、本発明の他の特徴およびメリットが以下で説明されるか、またはそのような説明から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解され得る。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態は、マット面およびシャイニー面を有する銅膜;および前記銅膜上の保護層を含み、前記銅膜の前記マット面方向の第1面および前記シャイニー面方向の第2面を有し、下記式1を満たす、銅箔を提供する。[式1]45≦[(平均60°光沢度)/(G.U)x(平均ピーク密度)/(個)]/100≦70前記式1の平均ピーク密度は、前記第1面および第2面のピーク密度の平均値を意味し、前記ピーク密度は、ピークカウント粗さ(Rpc)を表面積比で割った値を意味し、前記式1の平均60°光沢度は、前記第1面および第2面の60°光沢度の平均値を意味する。
【0008】
本発明の他の一実施形態は、銅イオンを含む電解液を製造する段階;銅膜を形成する段階;および前記銅膜上に保護層を形成する段階;を含み、前記銅膜を形成する段階は、電解槽内の電解液内に互いに離隔するように配置された正極板および回転負極ドラムを通電させることによって、前記回転負極ドラム上に銅膜を形成する段階を含み、前記電解液は、70~150g/Lの銅イオン;80~150g/Lの硫酸;15~25ppmの塩素(Cl);および有機添加剤;を含み、前記有機添加剤は、光沢剤(A成分)、減速剤(B成分)およびレベリング剤(C成分)のうち少なくとも1つを含み、前記レベリング剤(C成分)は、PEG誘導体を含む、銅箔の製造方法を提供する。
【0009】
本発明のさらに他の一実施形態によれば、銅箔;および前記銅箔の少なくとも一面に配置された活物質層を含む二次電池用電極を提供する。
【0010】
本発明のさらに他の一実施形態によれば、充電時にリチウムイオンを提供する正極(cathode);放電時に電子およびリチウムイオンを提供する負極(anode);前記正極と前記負極の間に配置され、リチウムイオンが移動できる環境を提供する電解質(electrolyte);および前記正極と前記負極を電気的に絶縁させる分離膜(separator);を含む二次電池を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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