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公開番号
2025104657
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023222608
出願日
2023-12-28
発明の名称
光学ガラスおよび光学素子
出願人
HOYA株式会社
,
豪雅光電科技(威海)有限公司
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
C03C
3/247 20060101AFI20250703BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】熱膨張係数が低いフツリン酸ガラスを提供すること。
【解決手段】必須成分としてOイオン、Fイオン、Alイオン、Pイオン、Mgイオン、Caイオン、SrイオンおよびBaイオンを含み、原子%表示のガラス組成において、Pイオンの含有量に対するOイオンの含有量の比率(O/P)が3.30以上4.50以下、Pイオンの含有量に対するAlイオンの含有量の比率(Al/P)が1.50以下、Alイオンの含有量に対するFイオンの含有量の比率(F/Al)が6.00以下、カチオン%表示のガラス組成において、Mgイオン、Caイオン、SrイオンおよびBaイオンの合計含有量(Mg+Ca+Sr+Ba)が40.00カチオン%以上、かつMgイオン、Caイオン、SrイオンおよびBaイオンの合計含有量に対するMgイオンとCaイオンの合計含有量のカチオン比((Mg+Ca)/(Mg+Ca+Sr+Ba))が0.40以上である光学ガラス。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
必須成分としてOイオン、Fイオン、Alイオン、Pイオン、Mgイオン、Caイオン、SrイオンおよびBaイオンを含み、
原子%表示のガラス組成において、
Pイオンの含有量に対するOイオンの含有量の比率(O/P)が3.30以上4.50以下、
Pイオンの含有量に対するAlイオンの含有量の比率(Al/P)が1.50以下、
Alイオンの含有量に対するFイオンの含有量の比率(F/Al)が6.00以下、
カチオン%表示のガラス組成において、
Mgイオン、Caイオン、SrイオンおよびBaイオンの合計含有量(Mg+Ca+Sr+Ba)が40.00カチオン%以上、かつ
Mgイオン、Caイオン、SrイオンおよびBaイオンの合計含有量に対するMgイオンとCaイオンの合計含有量のカチオン比((Mg+Ca)/(Mg+Ca+Sr+Ba))が0.40以上、
である光学ガラス。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
Liイオン、NaイオンおよびKイオンの合計含有量(Li+Na+K)は20.00カチオン%以下である、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項3】
Baイオン含有量に対するMgイオンの含有量のカチオン比(Mg/Ba)は0.05以上5.00以下である、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項4】
MgイオンとCaイオンとの合計含有量(Mg+Ca)は1.00カチオン%以上50.00カチオン%以下である、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項5】
Yイオン、Laイオン、GdイオンおよびYbイオンの合計含有量(Y+La+Gd+Yb)は0.10カチオン%以上5.00カチオン%以下である、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項6】
SiイオンとBイオンとの合計含有量(Si+B)は10.00カチオン%以下である、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項7】
100℃~300℃における平均線膨張係数αが155×10
-7
/K未満である、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項8】
Liイオン、NaイオンおよびKイオンの合計含有量(Li+Na+K)は20.00カチオン%以下であり、
Baイオン含有量に対するMgイオンの含有量のカチオン比(Mg/Ba)は0.05以上5.00以下であり、
MgイオンとCaイオンとの合計含有量(Mg+Ca)は1.00カチオン%以上50.00カチオン%以下であり、
Yイオン、Laイオン、GdイオンおよびYbイオンの合計含有量(Y+La+Gd+Yb)は0.10カチオン%以上5.00カチオン%以下であり、
SiイオンとBイオンとの合計含有量(Si+B)は10.00カチオン%以下であり、かつ
100℃~300℃における平均線膨張係数αが155×10
-7
/K未満である、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の光学ガラスからなる光学素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学ガラスおよび光学素子に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
フツリン酸ガラスは、一般に低分散性を有する光学ガラスであり、各種光学素子の材料として利用されている(例えば特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6062713号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光学ガラスに望まれる物性の一つとしては、熱膨張係数が低いことが挙げられる。例えば、熱膨張係数が小さい光学ガラスによれば、プレス成形におけるガラスの割れやクラックの発生を抑制できるからである。
【0005】
本発明の一態様は、熱膨張係数が低いフツリン酸ガラスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は鋭意検討を重ねた結果、下記のガラス組成を有するフツリン酸ガラスが、低い熱膨張係数を示すことができることを新たに見出した。
【0007】
本発明の一態様は、以下の通りである。
[1]必須成分としてOイオン、Fイオン、Alイオン、Pイオン、Mgイオン、Caイオン、SrイオンおよびBaイオンを含み、
原子%表示のガラス組成において、
Pイオンの含有量に対するOイオンの含有量の比率(O/P)(以下、「O/P比率」または「O/P」とも記載する)が3.30以上4.50以下、
Pイオンの含有量に対するAlイオンの含有量の比率(Al/P)(以下、「Al/P比率」または「Al/P」とも記載する)が1.50以下、
Alイオンの含有量に対するFイオンの含有量の比率(F/Al)(以下、「F/Al比率」または「F/Al」とも記載する)が6.00以下、
カチオン%表示のガラス組成において、
Mgイオン、Caイオン、SrイオンおよびBaイオンの合計含有量(Mg+Ca+Sr+Ba)が40.00カチオン%以上、かつ
Mgイオン、Caイオン、SrイオンおよびBaイオンの合計含有量に対するMgイオンとCaイオンの合計含有量のカチオン比((Mg+Ca)/(Mg+Ca+Sr+Ba))が0.40以上、
である光学ガラス(以下、単に「ガラス」とも記載する)。
[2]Liイオン、NaイオンおよびKイオンの合計含有量(Li+Na+K)は20.00カチオン%以下である、[1]に記載の光学ガラス。
[3]Baイオン含有量に対するMgイオンの含有量のカチオン比(Mg/Ba)は0.05以上5.00以下である、[1]または[2]に記載の光学ガラス。
[4]MgイオンとCaイオンとの合計含有量(Mg+Ca)は1.00カチオン%以上50.00カチオン%以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の光学ガラス。
[5]Yイオン、Laイオン、GdイオンおよびYbイオンの合計含有量(Y+La+Gd+Yb)は0.10カチオン%以上5.00カチオン%以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の光学ガラス。
[6]SiイオンとBイオンとの合計含有量(Si+B)は10.00カチオン%以下である、[1]~[5]のいずれかに記載の光学ガラス。
[7]100℃~300℃における平均線膨張係数αが155×10
-7
/K未満である、[1]~[6]のいずれかに記載の光学ガラス。
[8]Liイオン、NaイオンおよびKイオンの合計含有量(Li+Na+K)は20.00カチオン%以下であり、
Baイオン含有量に対するMgイオンの含有量のカチオン比(Mg/Ba)は0.05以上5.00以下であり、
MgイオンとCaイオンとの合計含有量(Mg+Ca)は1.00カチオン%以上50.00カチオン%以下であり、
Yイオン、Laイオン、GdイオンおよびYbイオンの合計含有量(Y+La+Gd+Yb)は0.10カチオン%以上5.00カチオン%以下であり、
SiイオンとBイオンとの合計含有量(Si+B)は10.00カチオン%以下であり、かつ
100℃~300℃における平均線膨張係数αが155×10
-7
/K未満である、[1]~[7]のいずれかに記載の光学ガラス。
[9][1]~[8]のいずれかに記載の光学ガラスからなる光学素子。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、熱膨張係数が低いフツリン酸ガラスである光学ガラス、および、この光学ガラスからなる光学素子を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[光学ガラス]
<ガラス組成>
(分析方法)
ガラスを構成する各種成分については、公知の方法、例えば、誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-AES)、誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)等により、ガラス中に含まれる元素の含有量(元素の質量%)を定量することができる。
アニオン成分については、公知の分析法、例えばイオンクロマトグラフィー法、非分散赤外線吸収法(ND-IR)等によって、ガラスに含まれるアニオン成分を同定および定量することができる。
なお、本発明および本明細書において、構成成分の含有量が0%、0.0%、0.00%または含まないもしくは導入しないとは、この構成成分を実質的に含まないことを意味し、この構成成分が不可避的不純物レベルで含まれることは許容される。
【0010】
(酸化物基準のガラス組成の表記)
上記の分析で得られた結果をもとに、酸化物基準のガラス組成における各成分の含有量(単位:モル%)を算出することができる。具体的方法は以下の通りである。
上記の分析方法で得られた元素iの含有量(元素の質量%P
i
)を元素iの原子量M
i
で除することにより、各元素のモル数n
i
=P
i
/M
i
を求める。
上記の元素iがカチオン成分A
i
である場合は、上記で得られた元素のモル数n
i
を、対応する酸化物のモル数n’
i
に置き換える。具体的には元素iに対応するカチオン成分A
i
の酸化物の組成式がA
i
xOyで表されるとき、n’
i
=n
i
/xとなる。
上記の元素iがOイオン以外のアニオン成分B
i
である場合の、対応する上記の元素のモル数n
i
は以降m
i
と表記する。
酸化物基準のガラス組成における、カチオン成分A
i
の酸化物A
i
xOyとしての含有量PA
i
(モル%)は、
PA
i
=n’
i
/(Σn’
i
+Σm
i
)×100
で表される。酸化物基準のガラス組成における含有量は、酸化物基準分率ということもできる。
(【0011】以降は省略されています)
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