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公開番号
2025089575
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2025058609,2024025684
出願日
2025-03-31,2018-07-02
発明の名称
光学ガラスおよび光学素子
出願人
HOYA株式会社
代理人
前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類
C03C
3/068 20060101AFI20250605BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】 還元色の低減された光学ガラスおよび光学素子を提供すること。
【解決手段】 B
2
O
3
を1~45質量%、La
2
O
3
を10~60質量%含み、TiO
2
、Nb
2
O
5
、WO
3
およびBi
2
O
3
からなる群から選択される少なくとも1つの酸化物を含み、下記式(2)に示すβOHの値が0.1~2.0mm
-1
である、光学ガラス。βOH=-[ln(B/A)]/t …(2)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
B
2
O
3
を3~45質量%、La
2
O
3
を20~60質量%含み、
TiO
2
、Nb
2
O
5
、WO
3
およびBi
2
O
3
からなる群から選択される少なくとも1つの酸化物を含み、
TiO
2
の含有量が4質量%以上であり、
P
2
O
5
の含有量が2質量%以下であり、
下記式(2)に示すβOHの値が0.1~2.0mm
-1
である、光学ガラス。
βOH=-[ln(B/A)]/t …(2)
〔式(2)中、tは外部透過率の測定に用いる前記ガラスの厚み(mm)を表し、Aは前記ガラスに対してその厚み方向と平行に光を入射した際の波長2500nmにおける外部透過率(%)を表し、Bは前記ガラスに対してその厚み方向と平行に光を入射した際の波長2900nmにおける外部透過率(%)を表す。また、lnは自然対数である。〕
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
B
2
O
3
を3~45質量%、La
2
O
3
を20~60質量%含み、
TiO
2
、Nb
2
O
5
、WO
3
およびBi
2
O
3
からなる群から選択される少なくとも1つの酸化物を含み、
TiO
2
およびNb
2
O
5
の合計含有量が11.3質量%以上であり、
P
2
O
5
の含有量が2質量%以下であり、
下記式(2)に示すβOHの値が0.1~2.0mm
-1
である、光学ガラス。
βOH=-[ln(B/A)]/t …(2)
〔式(2)中、tは外部透過率の測定に用いる前記ガラスの厚み(mm)を表し、Aは前記ガラスに対してその厚み方向と平行に光を入射した際の波長2500nmにおける外部透過率(%)を表し、Bは前記ガラスに対してその厚み方向と平行に光を入射した際の波長2900nmにおける外部透過率(%)を表す。また、lnは自然対数である。〕
【請求項3】
B
2
O
3
を3~45質量%、La
2
O
3
を20~60質量%含み、
TiO
2
、Nb
2
O
5
、WO
3
およびBi
2
O
3
からなる群から選択される少なくとも1つの酸化物を含み、
Nb
2
O
5
、TiO
2
、WO
3
およびBi
2
O
3
の合計含有量に対するTiO
2
の含有量の質量比[TiO
2
/(Nb
2
O
5
+TiO
2
+WO
3
+Bi
2
O
3
)]が0.45以上であり、
P
2
O
5
の含有量が2質量%以下であり、
下記式(2)に示すβOHの値が0.1~2.0mm
-1
である、光学ガラス。
βOH=-[ln(B/A)]/t …(2)
〔式(2)中、tは外部透過率の測定に用いる前記ガラスの厚み(mm)を表し、Aは前記ガラスに対してその厚み方向と平行に光を入射した際の波長2500nmにおける外部透過率(%)を表し、Bは前記ガラスに対してその厚み方向と平行に光を入射した際の波長2900nmにおける外部透過率(%)を表す。また、lnは自然対数である。〕
【請求項4】
SiO
2
を0.1~25質量%含む、請求項1~3のいずれかに記載の光学ガラス。
【請求項5】
SiO
2
を0.5~15質量%、B
2
O
3
を3~30質量%、La
2
O
3
を20~60質量%含む、請求項1~3のいずれかに記載の光学ガラス。
【請求項6】
質量%表示で、B
2
O
3
の含有量がSiO
2
の含有量より大きい、請求項1~5のいずれかに記載の光学ガラス。
【請求項7】
B
2
O
3
およびLa
2
O
3
の合計含有量に対するTiO
2
の含有量の質量比[TiO
2
/(B
2
O
3
+La
2
O
3
)]が0.090以上である、請求項1~6のいずれかに記載の光学ガラス。
【請求項8】
アッベ数νdが20~37.37であり、
屈折率ndが1.90043~2.50である、請求項1~7のいずれかに記載の光学ガラス。
【請求項9】
Nb
2
O
5
およびTiO
2
の合計含有量が13質量%以上である、請求項1~8のいずれかに記載の光学ガラス。
【請求項10】
Nb
2
O
5
およびTiO
2
の合計含有量が40質量%以下である、請求項1~9のいずれかに記載の光学ガラス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学ガラスおよび光学素子に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、撮像光学系、投射光学系等の装置の高機能化、コンパクト化に伴い、有効な光学素子の材料として、高屈折率の光学ガラスの需要が高まってきている。
【0003】
特許文献1に記載されているような高屈折率の光学ガラスは、通常、ガラス成分としてTi、Nb、W、Bi等の高屈折率成分を多量に含有している。これらの成分は、ガラスの熔融過程で還元されやすく、還元されたこれらの成分は、可視光域の短波長側の光を吸収するため、ガラスの着色(以下、「還元色」ということがある)の原因となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-112697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、還元色の低減された光学ガラスおよび光学素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨は以下のとおりである。
〔1〕B
2
O
3
を1~45質量%、La
2
O
3
を10~60質量%含み、
TiO
2
、Nb
2
O
5
、WO
3
およびBi
2
O
3
からなる群から選択される少なくとも1つの酸化物を含み、
下記式(2)に示すβOHの値が0.1~2.0mm
-1
である、光学ガラス。
βOH=-[ln(B/A)]/t …(2)
〔式(2)中、tは外部透過率の測定に用いる前記ガラスの厚み(mm)を表し、Aは前記ガラスに対してその厚み方向と平行に光を入射した際の波長2500nmにおける外部透過率(%)を表し、Bは前記ガラスに対してその厚み方向と平行に光を入射した際の波長2900nmにおける外部透過率(%)を表す。また、lnは自然対数である。〕
【0007】
〔2〕SiO
2
を0.1~25質量%含む、〔1〕に記載の光学ガラス。
【0008】
〔3〕SiO
2
を0.5~15質量%、B
2
O
3
を1~30質量%、La
2
O
3
を20~60質量%含む、〔1〕に記載の光学ガラス。
【0009】
〔4〕質量%表示で、B
2
O
3
の含有量がSiO
2
の含有量より大きい、〔1〕~〔3〕の
いずれかに記載の光学ガラス。
【0010】
〔5〕B
2
O
3
およびLa
2
O
3
の合計含有量に対するTiO
2
の含有量の質量比[TiO
2
/(B
2
O
3
+La
2
O
3
)]が0.030以上である、〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の光学ガラス。
(【0011】以降は省略されています)
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