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公開番号2025084947
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2025033439,2023147348
出願日2025-03-04,2017-12-27
発明の名称円盤状ガラス基板
出願人HOYA株式会社
代理人個人,個人
主分類C03C 19/00 20060101AFI20250527BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】高い表面品質かつ高精度の板厚を有する薄板ガラス基板を大量に安定して生産することを可能にする。
【解決手段】円盤状ガラス基板は、1つ又は複数の薄板ガラス基板を切り出すための円盤状ガラス基板である。円盤状ガラス基板は、円形の2つの主表面と、外周端面と、2つの主表面の各々と外周端面との間を接続する側方から見て直線をなす面取り面とを備え、屈折率が1.60以上である。直線をなす面取り面は、当該円盤状ガラス基板の板厚よりも厚い板厚を持つ円盤状ガラス素板のエッジを直線をなすように面取りした後に、前記面取りされた円盤状ガラス素板の2つの主面を両面研削装置および両面研磨装置を用いて研削および研磨することよって形成されたものである。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
1つ又は複数の薄板ガラス基板を切り出すための円盤状ガラス基板であって、
円形の2つの主表面と、
外周端面と、
前記2つの主表面の各々と前記外周端面との間を接続する側方から見て直線をなす面取り面とを備え、
屈折率が1.60以上であり、
前記直線をなす面取り面は、当該円盤状ガラス基板の板厚よりも厚い板厚を持つ円盤状ガラス素板のエッジを直線をなすように面取りした後に、前記面取りされた円盤状ガラス素板の2つの主面を両面研削装置および両面研磨装置を用いて研削および研磨することよって形成されたものである
ことを特徴とする円盤状ガラス基板。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記2つの主表面の間の距離が50~500μmである
ことを特徴とする請求項1に記載の円盤状ガラス基板。
【請求項3】
前記2つの主表面の間の距離が350μm以下である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の円盤状ガラス基板。
【請求項4】
平行度が0.5μm以下である
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の円盤状ガラス基板。
【請求項5】
2つの主表面の二乗平均平方根粗さRqが0.4nm以下である
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の円盤状ガラス基板。
【請求項6】
前記外周端面の板厚をt2ミリメートル、前記外周端面及び面取り面以外の板厚をt3ミリメートル、としたとき、1つ又は複数の薄板ガラス基板を切り出すための円盤状ガラス基板はt3×0.5<t2 を満たす
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の円盤状ガラス基板。
【請求項7】
前記薄板ガラス基板は、単体で或いは複数を組み合わせることによって導光板として用いられる
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の円盤状ガラス基板。
【請求項8】
前記薄板ガラス基板は、積層して導光板として用いられる
ことを特徴とする請求項7に記載の円盤状ガラス基板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、円盤状ガラス基板に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ヘッドマウントディスプレイには、風景に画像を重ねて表示することによって拡張現実を提供できるものがある。この種のヘッドマウントディスプレイでは、透光性を有するガラス製の導光体が表示部に採用されることがある。
【0003】
例えば、特許文献1には、ガラス板を備える導光体が開示されている。特許文献1に記載の通り、ヘッドマウントディスプレイは、頭部に装着されるため軽量化が求められるので、導光体に適用されるガラス板は、板厚が薄いことが望ましい。また、高解像度の画像を表示するために、例えば、ガラス板が有する2つの主表面の平行度、表面粗さなどにおいて高い表面品質のガラス板が望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2017/018375号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、一般的に、板厚が薄いガラス板(以下、「薄板ガラス基板」という。)を高い表面品質で安定して大量に生産することは困難である。
【0006】
例えば、サイズが大きく高い表面品質の薄板ガラス基板を製造する場合、その材料となるガラス基板(以下、「ガラス素板」という。)のサイズも大きくなる。このような大型のガラス素板では、研削、研磨などの加工において加工の対象となる主表面に掛かる摩擦力が不均一になり易い。そのため、表面品質や板厚が不均一になり、ガラス素板を高い表面品質で高精度に薄く加工することが大型のガラス素板では特に困難である。
【0007】
また、大型のガラス素板では、研削加工、研磨加工などを行うための各装置にガラス素板を設置するときや、それらの装置の間でガラス素板を運搬するときなど加工工程の前後でガラス素板を取り扱う間に、ガラス素板が破損する可能性も高い。そのため、大型で高い表面品質の薄板ガラス基板を製造する際の歩留りは、著しく低くなっている。
【0008】
また例えば、矩形の薄板ガラス基板など角部を有する薄板ガラス基板を製造する場合、通常、角部を有するガラス素板を加工して製造される。この場合、特に角部の近傍で、研削、研磨などの加工において加工の対象となる面に掛かる摩擦力が不均一になり易い。そのため、高い表面品質で高精度に薄く加工することが、角部を有するガラス素板では極めて困難である。
【0009】
仮に角部を有する薄板ガラス基板をそれよりもサイズが大きな薄板ガラス基板から切り出すとしても、大型の薄板ガラス基板の製造においては、上述の通り、表面品質や板厚が不均一になり易い。そのため、切り出された角部を有する薄板ガラス基板は、大型の薄板ガラス基板のどこ部分から切り出されるかによって表面品質や板厚にバラツキが生じる可能性が高い。また、大型の薄板ガラス基板の製造を製造する際の歩留りが著しく低いことも上述の通りである。このように、製造しようとする薄板ガラス基板をそれよりもサイズが大きな薄板ガラス基板から切り出したとしても、高い表面品質かつ高精度の板厚で安定して大量に生産することは極めて困難である。
【0010】
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、高い表面品質かつ高精度の板厚を有する薄板ガラス基板を大量に安定して生産することを可能にする円盤状ガラス基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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