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公開番号2025082653
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2023196131
出願日2023-11-17
発明の名称X線CT装置、プログラム及び回転速度制御方法
出願人HOYA株式会社
代理人個人,個人
主分類G01N 23/046 20180101AFI20250522BHJP(測定;試験)
要約【課題】スキャンの対象物である被検査物に応じた回転速度を好適に決定することができるX線CT装置等を提供する。
【解決手段】X線CT装置は、X線発生装置と、複数のX線エネルギーのX線を用いて前記X線発生装置から照射され、被検査物を通過したX線を検出するX線検出器とを含み、被検査物を前記X線発生装置及び前記X線検出器に対し相対的に回転させるローテート/ローテート方式のX線CT装置であって、前記被検査物に対する前記X線発生装置及び前記X線検出器の回転速度を制御する回転速度制御部を備え、前記回転速度制御部は、前記X線発生装置から低エネルギーX線が照射される際の回転速度と、前記X線発生装置から高エネルギーX線が照射される際の回転速度と必ずしも同じではない制御を行う。または回転方向に回転速度が一定ではない制御を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
X線発生装置と、複数のX線エネルギーのX線を用いて前記X線発生装置から照射され、被検査物を通過したX線を検出するX線検出器とを含み、被検査物を前記X線発生装置及び前記X線検出器に対し相対的に回転させるローテート/ローテート方式のX線CT装置であって、
前記被検査物に対する前記X線発生装置及び前記X線検出器の回転速度を制御する回転速度制御部を備え、
前記回転速度制御部は、前記X線発生装置から低エネルギーX線が照射される際の回転速度と、前記X線発生装置から高エネルギーX線が照射される際の回転速度とを必ずしも同じではない制御を行う
ことを特徴とするX線CT装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記被検査物の形状を含む被検査物情報を取得する取得部と、
前記取得部から取得した被検査物情報に含まれる被検査物の形状に基づき、前記被検査物におけるX線の透過パスの距離に関する情報を導出する導出部とを備え、
前記回転速度制御部は、前記X線発生装置から低エネルギーX線が照射される際、前記導出部が導出した前記透過パスの距離に関する情報に基づき、回転方向に回転速度を変化させて制御する
ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
【請求項3】
前記導出部は、前記被検査物における複数の回転角度の方向からのX線の透過パスの距離に関する情報を導出し、
前記回転速度制御部は、前記回転角度が異なる複数の透過パスにおいて、いずれかの透過パスの回転角度における回転速度よりも、前記いずれかの透過パスよりも長い距離の透過パスの回転角度における回転速度を、遅くする制御を行う
ことを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
【請求項4】
前記回転速度制御部は、
360度回転、180度回転、又は180度にファン角分を加えた角度の高エネルギーX線の検出後、360度回転、180度回転、又は180度にファン角分を加えた角度の低エネルギーX線の検出に切換えられる際、
又は、低エネルギーX線の検出後、高エネルギーX線の検出に切換えられる際、
回転速度を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
【請求項5】
前記回転速度制御部は、前記高エネルギーX線のX管電圧値と、前記低エネルギーX線のX管電圧値との比率に基づき、前記高エネルギーX線の管電流時間積に対し、前記低エネルギーX線の管電流時間積が多くなるように、前記被検査物に対する前記X線発生装置及び前記X線検出器の回転速度を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
【請求項6】
前記高エネルギーX線及び前記低エネルギーX線の夫々のX管の管電流を制御する管電流制御部を備え、
前記管電流制御部は、前記高エネルギーX線のX管電圧値と、前記低エネルギーX線のX管電圧値との比率に基づき、前記高エネルギーX線の管電流時間積に対し、前記低エネルギーX線の管電流時間積が多くなるように、前記高エネルギーX線及び前記低エネルギーX線における少なくとも一方のX管の管電流を制御する
ことを特徴とする請求項5に記載のX線CT装置。
【請求項7】
前記高エネルギーX線及び前記低エネルギーX線の少なくともいずれかが通過するX線フィルタを含み、
前記回転速度制御部は、前記X線フィルタを通過した前記高エネルギーX線及び前記低エネルギーX線の平均X線エネルギー夫々の比率に基づき、前記高エネルギーX線の管電流時間積に対し、前記低エネルギーX線の管電流時間積が多くなるように、前記被検査物に対する前記X線発生装置及び前記X線検出器の回転速度を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
【請求項8】
前記高エネルギーX線及び前記低エネルギーX線の夫々のX管の管電流を制御する管電流制御部を備え、
前記管電流制御部は、前記X線フィルタを通過した前記高エネルギーX線及び前記低エネルギーX線の平均X線エネルギー夫々の比率に基づき、前記高エネルギーX線の管電流時間積に対し、前記低エネルギーX線の管電流時間積が多くなるように前記高エネルギーX線及び前記低エネルギーX線における少なくとも一方のX管の管電流を制御する
ことを特徴とする請求項7に記載のX線CT装置。
【請求項9】
前記X線検出器にて検出されたX線投影データに基づき、X線デュアルエナジー断層画像を再構成する画像再構成部を備え、
前記画像再構成部は、収集した少なくとも2種類のX線エネルギーの投影データに基づき、複数の物質密度投影データを求め、複数の物質密度断層像及びモノクロマチック断層像の少なくとも一つを含むX線デュアルエナジー断層画像を再構成する
ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
【請求項10】
前記画像再構成部は、水密度断層像及びIodine密度断層像の各画素の密度値を線型結合させたX線吸収係数を、空気のX線級数係数、水のX線吸収係数に基づき、CT値に変換しモノクロマチック断層像を含むX線デュアルエナジー断層画像を再構成する
ことを特徴とする請求項9に記載のX線CT装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本技術は、X線CT装置、プログラム及び回転速度制御方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
スキャン中に1つのX線管でX線管電圧を低い電圧(たとえば80kVなど)と高い電圧(たとえば140kVなど)とで切り替えつつ撮影するデュアルエネルギー撮影、2つのX線管でX線管電圧を低い電圧(たとえば80kVなど)と高い電圧(たとえば140kVなど)で同時に撮影するデュアルエネルギー撮影、2層のX線検出器で低いX線エネルギー成分と高いX線エネルギー成分を収集するデュアルエネルギー撮影、半導体X線検出器で低いX線エネルギー成分と高いX線エネルギー成分を弁別して収集するデュアルエネルギー撮影ができるように構成されたX線CT装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-100913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されたX線CT装置は、異なる種類のスキャンの対象物(被検査物)に応じたデュアルエネルギー撮影を行うにあたり、被検査物をX線発生装置及びX線検出器に対し相対的に回転させる際の回転速度を好適に制御する点については、考慮されていない。
【0005】
一つの側面では、スキャンの対象物である被検査物に応じた回転速度を好適に制御することができるX線CT装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様におけるX線CT装置は、X線発生装置と、複数のX線エネルギーのX線を用いて前記X線発生装置から照射され、被検査物を通過したX線を検出するX線検出器とを含み、被検査物を前記X線発生装置及び前記X線検出器に対し相対的に回転させるローテート/ローテート方式のX線CT装置であって、前記被検査物に対する前記X線発生装置及び前記X線検出器の回転速度を制御する回転速度制御部を備え、前記回転速度制御部は、前記X線発生装置から低エネルギーX線が照射される際の回転速度と、前記X線発生装置から高エネルギーX線が照射される際の回転速度と必ずしも同じではない制御を行う。または回転方向に回転速度が一定ではない制御を行う。
【0007】
本開示の一態様におけるプログラムは、被検査物をX線発生装置及びX線検出器に対し相対的に回転させるローテート/ローテート方式のX線CT装置に含まれ、被検査物に対する前記X線発生装置及び前記X線検出器の回転速度を制御するコンピュータに、前記X線発生装置から低エネルギーX線が照射される際の回転速度と、前記X線発生装置から高エネルギーX線が照射される際の回転速度と必ずしも同じではない制御を行う。または回転方向に回転速度が一定ではない制御を行う。
【0008】
本開示の一態様における回転速度制御方法は、被検査物をX線発生装置及びX線検出器に対し相対的に回転させるローテート/ローテート方式のX線CT装置に含まれ、被検査物に対する前記X線発生装置及び前記X線検出器の回転速度を制御し、前記X線発生装置から低エネルギーX線が照射される際の回転速度と、前記X線発生装置から高エネルギー
X線が照射される際の回転速度と必ずしも同じではない制御を行う。または回転方向に回転速度が一定ではない制御を行う。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、スキャンの対象物である被検査物に応じた回転速度を好適に制御するX線CT装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態1に係るX線CT装置の概要を示す模式図である。
X線発生装置及び2次元X線検出器の回転を示す説明図である。
X線CT装置(中央処理装置)に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。
回転速度テーブル(ルックアップテーブル)を例示する説明図である。
回転速度制御を例示する説明図である。
X線CT装置の概略動作を示すフロー図である。
X線CT装置の概略動作におけるデータ収集の詳細を示すフロー図である。
X線CT装置の概略動作における前処理の詳細を示すフロー図である。
X線CT装置の概略動作における3次元逆投影処理を示すフロー図である。
デュアルエネルギー撮影による画面再構成において処理されるデータの流れを示す説明図である。
実施形態2(管電流制御部)に係るX線CT装置(中央処理装置)に含まれる機能部を例示する機能ブロック図である。
X線CT装置の概略動作におけるデータ収集の詳細を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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