TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025104578
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222479
出願日2023-12-28
発明の名称固形粉末化粧料
出願人株式会社コーセー
代理人
主分類A61K 8/891 20060101AFI20250703BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 塗布膜の均一性、よれのなさ、白膜感のなさの全てに優れた固形粉末化粧料の開発。
【解決手段】 次の成分(A)~(C);
(A)特定の架橋型有機ケイ素樹脂
(B)25℃で液状のシリコーン油
(C)光輝性粉体
を含有し、前記成分(C)を含む粉体総量に対する、前記成分(B)を含む油剤総量の含有質量割合(全油剤総量/全粉体総量)が、0.05~1.5である化粧料基剤と、溶媒とを混合してスラリー状とし、これを容器に充填した後、該溶媒を除去して得られる固形粉末化粧料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)~(C);
(A)下記(X)成分と(Y)成分の付加反応物である架橋型有機ケイ素樹脂であって、この架橋型有機ケイ素樹脂から発生する質量当たりの水素ガス量が、標準状態で1.5mL/g以下である架橋型有機ケイ素樹脂
(B)25℃で液状のシリコーン油
(C)光輝性粉体
を含有し、前記成分(C)を含む粉体総量に対する、前記成分(B)を含む油剤総量の含有質量割合(全油剤総量/全粉体総量)が、0.05~1.5である化粧料基剤と、溶媒とを混合してスラリー状とし、これを容器に充填した後、該溶媒を除去して得られる固形粉末化粧料。
(X)下記式(1)で表され、1分子中に1個以上のアルケニル基を有するアルケニル基含有有機ケイ素樹脂
JPEG
2025104578000019.jpg
8
153
[式中、R

は互いに独立に、炭素数2~8のアルケニル基であり、R

は互いに独立に、炭素数1~30のアルキル基、炭素数6~30のアリール基、及び炭素数7~30のアラルキル基から選ばれる基である。R

は互いに独立に、オルガノポリシロキサン含有基、及び前記R

から選ばれる基であり、各R


SiO
1/2
単位にあるR

の1つ以上はオルガノポリシロキサン含有基である。a1、a2、a3、b、c、及びdは、0<a1≦5、0<a2≦400、0≦a3≦400、0≦b≦320、0≦c≦320、0<d≦1,000であり、かつ、0.5≦(a1+a2+a3)/d≦1.5を満たす数である。]
(Y)下記式(2)で表され、1分子中にヒドロシリル基を2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:上記(X)成分中のアルケニル基量1モルに対して、ヒドロシリル基量が0.5~1.2モルとなる量
JPEG
2025104578000020.jpg
8
153
[式中、R

は上記と同じであり、R

は互いに独立に、水素原子又は上記R

で示される基であり、全R

中の2個以上が水素原子であり、e、f、g、hは、0又は正数であり、ただし、2≦e+f+g+h<32を満たす。]
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記成分(B)の25℃における動粘度が、1,000CS以下である請求項1に記載の固形粉末化粧料。
【請求項3】
前記成分(C)の平均粒子径が、10~250μmである請求項1又は2に記載の固形粉末化粧料。
【請求項4】
さらに成分(D)25℃でペースト状の油剤を含有する請求項1又は2に記載の固形粉末化粧料。
【請求項5】
さらに成分(E)として、屈折率が1.48以上である油剤(ただし、前記成分(B)及び(D)を除く)を含有する請求項1又は2に記載の固形粉末化粧料。
【請求項6】
さらに成分(F)界面活性剤を含有する請求項1又は2に記載の固形粉末化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固形粉末化粧料に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
固形粉末化粧料は、使用方法が簡便な上に携帯性にも優れることからファンデーションやアイシャドウ等に広く用いられる剤型である。中でも粉体を主体とした固形粉末化粧料において、使用時の伸び広がりの良さやべたつかない仕上がり等の品質が好まれている。
【0003】
近年、固形粉末化粧料の使用性向上を目的とした検討がなされ、吸油性粉体と特定の油剤を用いて耐衝撃性及び使用時の塗布膜の均一性に優れた固形粉末化粧料(例えば、特許文献1参照)が提案されている。また、固形粉末化粧料に特定の架橋型有機ケイ素樹脂を含有することによって、使用感が良好で、伸びや仕上がりが良く、耐擦過性に優れた化粧料が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2016-507842号公報
特開2020-7484号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら従来の技術では、着手で厚みのある化粧膜になりやすく、膜薄な化粧膜を均一に形成することに課題があった。また、吸油した粉体を用いるとよれを生じやすい場合があり、均一な化粧膜を有しながらもよれのなさに優れる固形粉末化粧料の開発は困難であった。そこで、本発明は、白膜感がなく均一性に優れた塗布膜が形成され、かつよれのなさに優れる固形粉末化粧料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる事情に鑑み、本発明者らは鋭意検討を行った結果、特定の架橋型有機ケイ素樹脂、25℃で液状のシリコーン油、光輝性粉体を組み合わせることにより、厚みが出にくく適度な付着力により塗布時から白膜感がなく均一な化粧膜が形成され、さらによれのなさに優れる固形粉末化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】
すなわち本発明は、以下の形態を含む。
[1]
次の成分(A)~(C);
(A)下記(X)成分と(Y)成分の付加反応物である架橋型有機ケイ素樹脂であって、この架橋型有機ケイ素樹脂から発生する質量当たりの水素ガス量が、標準状態で1.5mL/g以下である架橋型有機ケイ素樹脂
(B)25℃で液状のシリコーン油
(C)光輝性粉体
を含有し、前記成分(C)を含む粉体総量に対する、前記成分(B)を含む油剤総量の含有質量割合(全油剤総量/全粉体総量)が、0.05~1.5である化粧料基剤と、溶媒とを混合してスラリー状とし、これを容器に充填した後、該溶媒を除去して得られる固形粉末化粧料。
(X)下記式(1)で表され、1分子中に1個以上のアルケニル基を有するアルケニル基含有有機ケイ素樹脂
JPEG
2025104578000001.jpg
8
153
[式中、R

は互いに独立に、炭素数2~8のアルケニル基であり、R

は互いに独立に、炭素数1~30のアルキル基、炭素数6~30のアリール基、及び炭素数7~30のアラルキル基から選ばれる基である。R

は互いに独立に、オルガノポリシロキサン含有基、及び前記R

から選ばれる基であり、各R


SiO
1/2
単位にあるR

の1つ以上はオルガノポリシロキサン含有基である。a1、a2、a3、b、c、及びdは、0<a1≦5、0<a2≦400、0≦a3≦400、0≦b≦320、0≦c≦320、0<d≦1,000であり、かつ、0.5≦(a1+a2+a3)/d≦1.5を満たす数である。]
(Y)下記式(2)で表され、1分子中にヒドロシリル基を2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:上記(X)成分中のアルケニル基量1モルに対して、ヒドロシリル基量が0.5~1.2モルとなる量
JPEG
2025104578000002.jpg
8
153
[式中、R

は上記と同じであり、R

は互いに独立に、水素原子又は上記R

で示される基であり、全R

中の2個以上が水素原子であり、e、f、g、hは、0又は正数であり、ただし、2≦e+f+g+h<32を満たす。]
[2]
前記成分(B)の25℃における動粘度が、1,000CS以下である[1]に記載の固形粉末化粧料。
[3]
前記成分(C)の平均粒子径が、10~250μmである[1]又は[2]に記載の固形粉末化粧料。
[4]
さらに成分(D)25℃でペースト状の油剤を含有する[1]又は[2]に記載の固形粉末化粧料。
[5]
さらに成分(E)として、屈折率が1.48以上である油剤(ただし、前記成分(B)及び(D)を除く)を含有する[1]又は[2]に記載の固形粉末化粧料。
[6]
さらに成分(F)界面活性剤を含有する[1]又は[2]に記載の固形粉末化粧料。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、塗布膜の均一性、よれのなさ、白膜感のなさに優れる固形粉末化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の好ましい実施形態に限定されず、本発明の範囲内で自由に変更することができるものである。なお、本明細書において、「~」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。また、本発明における「平均粒子径」とは、画像解析装置(ルーゼックスAP、ニレコ社製)による測定により求めたメジアン径(D50)の値である。なお、非対称形状の場合、本発明においては最も大きい粒子径の分布から求めたメジアン径(D50)の値を平均粒子径とする。また、本発明において、成分名を化粧品表示名称又はInternational Nomenclature of Cosmetic Ingredient(INCI)で記載する場合がある。化粧品表示名称とINCIが対応する場合は英語記載を省略する場合がある。
【0010】
[成分(A)]
以下、本発明における成分(A)について詳細に説明する。
成分(A)は、下記(X)成分と(Y)成分の付加反応物である架橋型有機ケイ素樹脂であって、この架橋型有機ケイ素樹脂から発生する質量当たりの水素ガス量が、標準状態で1.5mL/g以下である架橋型有機ケイ素樹脂である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社コーセー
固形化粧料
2日前
株式会社コーセー
油性化粧料
2日前
株式会社コーセー
固形粉末化粧料
2日前
株式会社コーセー
化粧用スポンジ
3日前
株式会社コーセー
多層分離型化粧料
2日前
株式会社コーセー
フレグランス製品
3日前
株式会社コーセー
油中水型乳化化粧料
2日前
株式会社コーセー
製造方法および化粧料
2日前
株式会社コーセー
固形化粧料及びその製造方法
2日前
株式会社コーセー
シート状化粧料又はシート状皮膚外用剤
2日前
株式会社コーセー
肌色改善用又は肌水分量改善用香料組成物
3日前
株式会社コーセー
染色毛髪の高湿度条件下での褪色抑制用組成物およびこれを利用した染色毛髪の高湿度条件下での褪色抑制方法
2日前
株式会社コーセー
染色毛髪の高湿度条件下での褪色抑制用組成物およびこれを利用した染色毛髪の高湿度条件下での褪色抑制方法
3日前
個人
健康器具
4か月前
個人
鼾防止用具
4か月前
個人
嚥下鍛錬装置
5日前
個人
脈波測定方法
4か月前
個人
洗井間専家。
3か月前
個人
脈波測定方法
4か月前
個人
白内障治療法
4か月前
個人
バッグ式オムツ
25日前
個人
矯正椅子
1か月前
個人
歯の修復用材料
19日前
個人
ホバーアイロン
3か月前
個人
シャンプー
2か月前
三生医薬株式会社
錠剤
3か月前
個人
車椅子持ち上げ器
4か月前
個人
陣痛緩和具
5日前
個人
口内洗浄具
4か月前
個人
歯の保護用シール
1か月前
株式会社八光
剥離吸引管
1か月前
個人
服薬支援装置
3か月前
株式会社結心
手袋
4か月前
株式会社大野
骨壷
9日前
個人
形見の製造方法
23日前
株式会社松風
口腔用組成物
2日前
続きを見る