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公開番号
2025102167
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219451
出願日
2023-12-26
発明の名称
金属板搬送ロールの補修方法、及び補修済金属板搬送ロール
出願人
トーカロ株式会社
,
日本製鉄株式会社
代理人
弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類
C23C
4/10 20160101AFI20250701BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】 胴部のひずみを生じることなく胴部の径を所定の寸法に復元し、かつ耐押込性能、腐食防止性能、及び密着性に優れる溶射皮膜を有する金属板搬送ロールとして再生することができる金属板搬送ロールの補修方法を提供すること。
【解決手段】 金属板搬送ロールの胴部の一部または全部の領域に、SUS系材料を溶射して膜厚が1~6mmの溶射肉盛皮膜を形成する工程と、前記溶射肉盛皮膜を形成した後、前記溶射肉盛皮膜内の気孔に樹脂系充填剤を充填する工程と、前記溶射肉盛皮膜上に、WCサーメット材料を溶射してWCサーメット皮膜を形成する工程と、を有する金属板搬送ロールの補修方法。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
金属板搬送ロールの胴部の一部または全部の領域に、SUS系材料を溶射して膜厚が1~6mmの溶射肉盛皮膜を形成する工程と、
前記溶射肉盛皮膜を形成した後、前記溶射肉盛皮膜内の気孔に樹脂系充填剤を充填する工程と、
前記溶射肉盛皮膜上に、WCサーメット材料を溶射してWCサーメット皮膜を形成する工程と、
を有する金属板搬送ロールの補修方法。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記WCサーメット材料は、WC-Co、WC-CrC-Ni、又は、WC-Co-Crからなる、請求項1に記載の金属板搬送ロールの補修方法。
【請求項3】
前記WCサーメット皮膜の膜厚は、30~500μmである、請求項1又は2に記載の金属板搬送ロールの補修方法。
【請求項4】
前記WCサーメット皮膜を形成した後、前記WCサーメット皮膜内の気孔に樹脂系充填剤を充填する工程、
を有する請求項1又は2に記載の金属板搬送ロールの補修方法。
【請求項5】
前記溶射肉盛皮膜を形成する前に、溶射によって、ボンドコートを形成する工程、
を有する請求項1又は2に記載の金属板搬送ロールの補修方法。
【請求項6】
前記ボンドコートの材料は、Niを40質量%以上含む合金からなる、請求項5に記載の金属板搬送ロールの補修方法。
【請求項7】
前記胴部の径が900mm以上である、請求項1又は2に記載の金属板搬送ロールの補修方法。
【請求項8】
胴部の一部または全部の領域にSUS系材料からなり、膜厚が1~6mmである溶射肉盛皮膜を有し、
前記溶射肉盛皮膜は、前記溶射肉盛皮膜内の気孔に樹脂系充填剤が充填されており、
前記溶射肉盛皮膜上に、WCサーメット皮膜を有する、
補修済金属板搬送ロール。
【請求項9】
前記胴部の径が900mm以上である、請求項8に記載の補修済金属板搬送ロール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属板搬送ロールの補修方法、及び補修済金属板搬送ロールに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
金属板の製造工場で用いられるブライドルロール、ルーパーロール、ステアリングロール等の金属板搬送ロールは、使用により徐々に摩耗して胴部の径が小さくなる。金属板搬送ロールは、胴部の径(直径)が所定値より小さくなると、通常、廃棄される。
一方、径の小さくなった金属板搬送ロールを再度使用できるように、ロールの胴部を補修することが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、溶接肉盛を用いた胴部の補修方法が提案されている。
具体的には、摩耗したロール表面の一端から他端に向けて隙間なく螺旋状に溶接肉盛を施し、全面に肉盛した後に、肉盛による凹凸を研削して平坦な正規の外径を持つロールに仕上げる方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭52-39553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、溶接肉盛はロールに与える熱量が大きいため、溶接肉盛を使用して、金属板搬送ロールの胴部を補修する場合、溶接時の熱がロールに蓄積することで、ロールにひずみが生じてしまうおそれがある。
【0006】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、溶射肉盛を使用して補修することにより、ひずみを生じることなく、金属板搬送ロールを再生することができる金属板搬送ロールの補修方法を提供することを目的とする。また、溶射肉盛を使用して補修する上で問題となりうる耐押込性能、腐食防止性能、及び密着性を改善可能な金属板搬送ロールの補修方法を提供することを目的とする。更に、使用済みの金属板搬送ロールを廃棄せず、再度利用することにより、環境への負荷を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の金属板搬送ロールの補修方法は、
金属板搬送ロールの胴部の一部または全部の領域に、SUS系材料を溶射して膜厚が1~6mmの溶射肉盛皮膜を形成する工程と、
上記溶射肉盛皮膜を形成した後、上記溶射肉盛皮膜内の気孔に樹脂系充填剤を充填する工程と、
上記溶射肉盛皮膜上に、WCサーメット材料を溶射してWCサーメット皮膜を形成する工程と、を有する。
この補修方法は、摩耗等により胴部の径が小さくなった金属板搬送ロールを補修する方法である。
【0008】
この金属板搬送ロールの補修方法によれば、胴部にひずみを発生させることなく、胴部の径を所定の寸法に復元し、かつ耐押込性能、腐食防止性能、及び密着性に優れる溶射皮膜を有する金属板搬送ロールとして再生することができる。以下、本明細書においては、単にロールと称した場合、特に断りがなければ、金属板搬送ロールを意味する。
【0009】
(2)上記(1)の金属板搬送ロールの補修方法において、上記WCサーメット材料は、WC-Co、WC-CrC-Ni、又は、WC-Co-Crからなる、ことが好ましい。
【0010】
(3)上記(1)及び(2)の金属板搬送ロールの補修方法において、上記WCサーメット皮膜の膜厚は、30~500μmである、ことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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