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公開番号
2025099774
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023216693
出願日
2023-12-22
発明の名称
5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物の精製方法および組成物
出願人
東ソー・ファインケム株式会社
代理人
個人
主分類
C07D
239/22 20060101AFI20250626BHJP(有機化学)
要約
【課題】5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物を、腐食性ガスの発生を抑制し、かつ効率よく精製する方法を提供する。
【解決手段】α-置換含フッ素アクリル酸および尿素を無水酢酸存在下に反応させ、得られた下記一般式(2)
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025099774000013.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">46</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
で表される5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物を含む反応混合物を、副生したアセチル尿素に対して0.80モル当量~1.30モル当量の鉱酸の水溶液存在下、40℃以上70℃未満で加熱後冷却して再結晶する5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物の精製方法、精製方法及び組成物を用いる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)
JPEG
2025099774000010.jpg
36
170
(一般式(1)中、Rfは、炭素数1~5のパーフルオロアルキル基を表す。)
で表されるα-置換含フッ素アクリル酸および尿素を無水酢酸存在下に反応させ、得られた下記一般式(2)
JPEG
2025099774000011.jpg
46
170
(一般式(2)中、Rfは、炭素数1~10のパーフルオロアルキル基を表す。)
で表される5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物を含む反応混合物を、副生したアセチル尿素に対して0.80モル当量~1.30モル当量の鉱酸の水溶液存在下、40℃以上70℃未満で加熱後冷却して再結晶する5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物の精製方法。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
鉱酸が塩酸、硝酸、リン酸および硫酸からなる群から選ばれる請求項1に記載の精製方法。
【請求項3】
鉱酸が塩酸、硝酸、リン酸および硫酸からなる群から選ばれ、鉱酸の添加量が5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物を含む反応混合物に含まれるアセチル尿素に対して0.80モル当量~1.30モル当量である請求項1に記載の精製方法。
【請求項4】
下記一般式(2)
JPEG
2025099774000012.jpg
45
170
(一般式(2)中、Rfは、炭素数1~10のパーフルオロアルキル基を表す。)
で表される5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物100質量部と、アセチル尿素0.001質量部~0.30質量部からなる組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物の精製方法に関する。
5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物はそれ自身生理活性を有しうる化合物であるばかりでなく、制癌剤、抗ウイルス剤等の医薬品に誘導しうる工業的に有用な化合物である。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物の精製方法としては、α-置換アクリル酸および尿素を無水酢酸存在下に反応させ、副生したアセチル尿素をエタノールでの再結晶で除去する方法が知られている(特許文献1)。
【0003】
さらに、5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物の精製方法として、α-置換アクリル酸および尿素を無水酢酸存在下に反応させ、副生したアセチル尿素を鉱酸で処理する方法が知られている(例えば、特許文献2)。特許文献2の方法では晶析温度が高く5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物の分解が進行する、また収率が64-67%と低いという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-49757号公報
特開平8-269020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは、5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物の精製方法について鋭意検討した結果、5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物は、特許文献1で使用されているエタノールのような中性溶媒中では加熱により5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物が分解してフッ化水素酸が発生することがあることを見出した。フッ化水素酸のような腐食性ガスが有意に多く発生した場合、接触する反応器の腐蝕を引き起こす可能性があり、その発生の抑制が必要になるという課題がある。
また、特許文献2で使用されている鉱酸中であっても、比較的高温、例えば80℃では5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物が分解してフッ化水素酸が生じ、特許文献1と同様に、その発生の抑制が必要になるという課題がある。
【0006】
本発明の目的は、5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物を、腐食性ガスの発生を抑制し、かつ効率よく精製する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意検討の結果、再結晶時の温度を低減させることでフッ化水素酸の発生を抑制しつつ、かつ、鉱酸の当量を適切な範囲に調節することにより、5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物を効率よく精製できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明は下記の要旨に係るものである。
[1]下記一般式(1)
JPEG
2025099774000001.jpg
31
170
(一般式(1)中、Rfは、炭素数1~5のパーフルオロアルキル基を表す。)
で表されるα-置換含フッ素アクリル酸および尿素を無水酢酸存在下に反応させ、得られた下記一般式(2)
JPEG
2025099774000002.jpg
44
170
(一般式(2)中、Rfは、炭素数1~10のパーフルオロアルキル基を表す。)
で表される5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物を含む反応混合物を、副生したアセチル尿素に対して0.80モル当量~1.30モル当量の鉱酸の水溶液存在下、40℃以上70℃未満で加熱後冷却して再結晶する5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物の精製方法。
[2]鉱酸が塩酸、硝酸、リン酸および硫酸からなる群から選ばれる項[1]に記載の精製方法。
[3]鉱酸が塩酸、硝酸、リン酸および硫酸からなる群から選ばれ、鉱酸の添加量が5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物を含む反応混合物に含まれるアセチル尿素に対して0.80モル当量~1.30モル当量である項[1]に記載の精製方法。
[4]下記一般式(2)
JPEG
2025099774000003.jpg
44
170
(一般式(2)中、Rfは、炭素数1~10のパーフルオロアルキル基を表す。)
で表される5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物100質量部と、アセチル尿素0.30質量部~0.001質量部からなる組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、医薬中間体として有用な5-パーフルオロジヒドロウラシル化合物を、その製造において腐食性ガスの発生を抑制し、かつ効率よく精製することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
HPLCにより測定した、化合物(2-1)のピーク面積(a)とアセチル尿素のピーク面積(b)について、各成分のピーク面積比と質量比について、検量線を作成した図である。図中、横軸(X軸)は化合物(2-1)とアセチル尿素の仕込み比であり、縦軸(Y軸)は化合物(2-1)のピーク面積(a)とアセチル尿素のピーク面積(b)(=(a)/(b))である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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