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公開番号
2025099401
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023216039
出願日
2023-12-21
発明の名称
回転電機のステータ、及び、そのステータの製造方法
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02K
3/48 20060101AFI20250626BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】煩雑な加工を要することなく、筒状のカバー部材をステータコアの内周部に容易に固定することができる回転電機のステータ、及び、そのステータの製造方法を提供する。
【解決手段】ステータ10は、環状のステータコア14とコイル15と筒状のカバー部材とを備える。ステータコア14は、周方向に並ぶ複数のティースと、周方向で隣り合うティースの間に形成される複数のスロット31と、を有する。コイル15は、複数の導線部15aがスロット31を通して各ティースに巻回される。カバー部材は、外周面が複数のスロット31の径方向内側の開口40に対向するように、ステータコア14の内周部に挿入配置される。各スロット31には、コイル15の複数の導線部15aの外面を覆い、かつ当該スロット31の開口40を通してカバー部材の外周面に接着される発泡性絶縁部材43が装填される。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
周方向に並ぶ複数のティース、及び、周方向で隣り合う前記ティースの間に形成される複数のスロットを有する環状のステータコアと、
複数の導線部が前記スロットを通して各前記ティースに巻回されるコイルと、
外周面が複数の前記スロットの径方向内側の開口に対向するように、前記ステータコアの内周部に挿入配置される筒状のカバー部材と、を備え、
各前記スロットには、前記コイルの複数の前記導線部の外面を覆い、かつ前記開口を通して前記カバー部材の前記外周面に接着される発泡性絶縁部材が装填されていることを特徴とする回転電機のステータ。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記発泡性絶縁部材は、発泡性接着剤が外側面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機のステータ。
【請求項3】
複数の前記スロットは、前記ステータコアの軸方向の一端側から他端側に冷却液を流す冷却液通路を構成していることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機のステータ。
【請求項4】
周方向に並ぶ複数のティース、及び、周方向で隣り合う前記ティースの間に形成される複数のスロットを有する環状のステータコアと、
複数の導線部が前記スロットを通して各前記ティースに巻回されるコイルと、
外周面が複数の前記スロットの径方向内側の開口に対向するように、前記ステータコアの内周部に挿入配置される筒状のカバー部材と、を備えた回転電機のステータの製造方法であって、
前記コイルの複数の前記導線部の外面を発泡性絶縁部材によって覆った状態で、複数の前記導線部を前記発泡性絶縁部材とともに前記スロットに挿入し、
その後に、前記発泡性絶縁部材を発泡させて、前記発泡性絶縁部材を、前記スロットの前記開口を通して前記カバー部材の外周面に接着することを特徴とする回転電機のステータの製造方法。
【請求項5】
前記スロット内で最も径方向内側に配置される前記導線部の径方向内側に当該導線部に略沿って延出する棒状のスペーサ部材を配置し、
前記スペーサ部材と複数の前記導線部の外面を前記発泡性絶縁部材によって覆い、
前記スペーサ部材と複数の前記導線部を前記発泡性絶縁部材とともに前記スロットに挿入し、
その後に、前記発泡性絶縁部材を発泡させて、前記発泡性絶縁部材を、前記スロットの前記開口を通して前記カバー部材の外周面に接着することを特徴とする請求項4に記載の回転電機のステータの製造方法。
【請求項6】
前記発泡性絶縁部材を発泡させて、前記発泡性絶縁部材を、前記スロットの前記開口を通して前記カバー部材の外周面に接着した後に、前記スペーサ部材を前記発泡性絶縁部材の内側から抜き取ることを特徴とする請求項5に記載の回転電機のステータの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機のステータ、及び、そのステータの製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
電動モータや発電機等の回転電機は、ステータと、ステータに対して相対回転するロータと、を備えている。ステータは、ステータコアと、ステータコアに巻回されるコイルと、を備えている。ステータコアは、例えば円筒状のバックヨーク(ヨーク)と、バックヨークから径方向の内側に突出する複数のティースが一体に形成されている。周方向で隣り合う複数のティースの間には、径方向内側に開口するように夫々スロットが形成されている。各スロットには、コイルの複数の導線部が挿入されている。
【0003】
また、このような回転電機のステータとして、環状のステータコアの内周部に筒状のカバー部材(スリーブ)を挿入配置し、カバー部材の外周面によって各スロットの開口を径方向内側から覆うものが案出されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載のステータは、係合孔が筒状のカバー部材の複数個所に形成され、ステータコアの内周面には、カバー部材の係合孔に嵌合される係止用突部が形成されている。カバー部材は、係合孔をステータコアの対応する係止用突部に嵌合することにより、ステータコアの内周面に固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-191788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のステータは、筒状のカバー部材をステータコアの内周面に固定するために、カバー部材に複数の係合孔を形成し、かつ、ステータコアの内周面に係止用突部を形成する必要がある。このため、特許文献1に記載のステータの場合、カバー部材やステータコアに煩雑な加工を施す必要があり、生産効率の面で改善の余地がある。
【0007】
そこで本発明は、煩雑な加工を要することなく、筒状のカバー部材をステータコアの内周部に容易に固定することができる回転電機のステータ、及び、そのステータの製造方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る回転電機のステータ、及び、そのステータの製造方法は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る回転電機のステータは、周方向に並ぶ複数のティース(例えば、実施形態のティース28)、及び、周方向で隣り合う前記ティースの間に形成される複数のスロット(例えば、実施形態のスロット31)を有する環状のステータコア(例えば、実施形態のステータコア14)と、複数の導線部(例えば、実施形態の導線部15a)が前記スロットを通して各前記ティースに巻回されるコイル(例えば、実施形態のコイル15)と、外周面が複数の前記スロットの径方向内側の開口(例えば、実施形態の開口40)に対向するように、前記ステータコアの内周部に挿入配置される筒状のカバー部材(例えば、実施形態の環状隔壁37)と、を備え、各前記スロットには、前記コイルの複数の前記導線部の外面を覆い、かつ前記開口を通して前記カバー部材の前記外周面に接着される発泡性絶縁部材(例えば、実施形態の発泡性絶縁部材43)が装填されていることを特徴とする。
【0009】
上記の構成により、各スロット内で発泡性絶縁部材がスロットの開口を通して筒状のカバー部材の外周面に接着される。この結果、カバー部材は、複数のスロットの開口を通して各スロット内の発泡性絶縁部材に固定される。また、各スロット内に収容配置されるコイルの導線部は発泡性絶縁部材によって電気的に絶縁される。本構成を採用した場合、カバー部材やステータコアに両者を固定のための煩雑な機械加工を施す必要がなく、しかも、筒状のカバー部材をステータコアの内周部に容易に固定することができる。
【0010】
前記発泡性絶縁部材は、発泡性接着剤が外側面に配置されることが望ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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