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公開番号2025099095
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215483
出願日2023-12-21
発明の名称エレベーター制御システムおよびエレベーター制御方法
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人信友国際特許事務所
主分類B66B 5/02 20060101AFI20250626BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】乗りかごの冠水被害をより確実の防止することが可能なエレベーター制御システムを提供する。
【解決手段】エレベーターの冠水退避運転を制御する冠水退避運転制御部と、前記冠水退避運転の解除を管理する冠水退避運転解除管理部とを備えたエレベーター制御システムにおいて、前記冠水退避運転解除管理部において前記冠水退避運転を解除すると判断した場合に、前記エレベーターの乗りかごを上方階から下方階に向かって順次に着床させ、前記着床させた各階床において、前記乗りかごのかごドアの開閉を繰り返す排水運転を実施する排水運転制御部を備えたエレベーター制御システムである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エレベーターの冠水退避運転を制御する冠水退避運転制御部を備えたエレベーター制御システムにおいて、
前記冠水退避運転の解除を管理する冠水退避運転解除管理部と、
前記冠水退避運転解除管理部において前記冠水退避運転を解除すると判断した場合に、前記エレベーターの乗りかごを上方階から下方階に向かって順次に着床させ、前記着床させた各階床において、前記乗りかごのかごドアの開閉を繰り返す排水運転を実施する排水運転制御部とを備えた
エレベーター制御システム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記排水運転制御部は、前記排水運転の際に、前記乗りかごを最上階から最下階までの全ての階床に着床させる
請求項1に記載のエレベーター制御システム。
【請求項3】
前記排水運転制御部は、前記乗りかごの着床階において、前記かごドアの開閉を繰り返した後、所定の待機時間だけ前記着床階において前記乗りかごを待機させ、次いで前記乗りかごを下階に移動させる
請求項1に記載のエレベーター制御システム。
【請求項4】
さらに、前記排水運転制御部が排水運転を実施する際、前記乗りかごに対する乗客乗り込みを抑止するためのホール操作盤の操作の無効化、かご内照明の消灯、かご内表示部へのメッセージ表示、およびかご内スピーカーによる注意喚起アナウンスのうちの少なくとも何れかを実行する乗込抑止制御部を有する
請求項1に記載のエレベーター制御システム。
【請求項5】
さらに、前記排水運転制御部による前記かごドアの開閉において、ドアモータートルク帰還値が通常値の範囲を上回った場合に、ドアモータートルク指令値を上げ、前記かごドアの開閉の再度の繰り返しを指示する排水運転時ドアモータートルク制御部を有する
請求項1に記載のエレベーター制御システム。
【請求項6】
さらに、前記冠水退避運転解除管理部において前記冠水退避運転を解除すると判断した場合に、前記エレベーターにおける冠水退避運転の解除モードを判断する解除モード管理部を備え、
前記排水運転制御部は、前記解除モード管理部において、冠水退避運転の解除モードが排水運転後の解除であると判断した場合に、前記排水運転を実施する
請求項1に記載のエレベーター制御システム。
【請求項7】
さらに、複数のエレベーターの運行を管理する管制センターを備え、
前記管制センターは、
降水量が一定以上となる予報を外部サーバーから受信した場合に、前記予報が発報された地域のエレベーターの冠水退避運転の解除モードを、排水運転後の解除に設定する
請求項1に記載のエレベーター制御システム。
【請求項8】
さらに、複数のエレベーターの運行を管理する管制センターを備え、
前記管制センターは、
降水量および風量が一定以上となる予報を外部サーバーから受信した場合に、前記予報が発報された地域のエレベーターに対し、ホールドアが屋外に面して配置された特定階を不停止とする特定階不停止モードでの冠水退避運転を設定する不停止階設定部を有する
請求項1に記載のエレベーター制御システム。
【請求項9】
さらに、複数のエレベーターの運行を管理する管制センターを備え、
前記管制センターは、
前記エレベーターが設置された建屋または近隣の建屋の建屋警報装置から警報を受信した場合に、前記警報を送信した建屋のエレベーターに冠水退避運転が設定されているか否かを判断し、設定されていない場合には冠水退避運転を設定する冠水退避運転設定部を有する
請求項1に記載のエレベーター制御システム。
【請求項10】
さらに、複数のエレベーターの運行を管理する管制センターを備え、
前記管制センターは、
前記エレベーターが設置された建屋または近隣の建屋の建屋警報装置から警報を受信した場合に、前記警報を送信した建屋のエレベーターに冠水退避運転が設定されているか否かを判断し、設定されていない場合には冠水退避運転を設定する冠水退避運転設定部と、
前記警報を送信した建屋の近隣に存在する別の建屋のエレベーターを特定する近隣エレベーター特定部を備え、
前記冠水退避運転設定部は、前記近隣エレベーター特定部で特定されたエレベーターに冠水退避運転が設定されているか否かを判断し、設定されていない場合には冠水退避運転を設定する
請求項1に記載のエレベーター制御システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベーター制御システムおよびエレベーター制御方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
風水害時に冠水退避運転を行うエレベーター制御システムに関する技術として、下記特許文献1に開示の技術がある。この特許文献1には、「冠水退避運転の設定が行われたエレベーターから所定範囲内のエレベーターを識別する識別部と、位置と雨量とが対応付けられた情報に基づいて、識別部で識別されたエレベーターの所在地における雨量を抽出する抽出部と、識別部で識別されたエレベーター、および該エレベーターの所在地における雨量に基づいて、報知を行う対象、および該報知のタイミングを制御する制御部と、を設けるようにした」と記載され、また「冠水退避運転では、最上階が基準階に変更されてサービスが継続されてもよいし、退避階(例えば最上階)に移動後、運転が休止されてもよいし、冠水による機器の破損を軽減するその他の運転が行われてもよい。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-154438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、冠水退避運転の解除方法については、設定時に解除までの時限を決めておき、決められた時限を時間経過した後に自動で解除する方式が一般的である。しかしながら、風水害後にはエレベーターホール側に雨水が溜まる場合がある。この場合、冠水退避運転を解除した直後に通常運転を開始すると、エレベーターホール側に溜まった雨水がドアシルを伝わってかご上に落下するおそれがある。かご上には、かごドアの開閉装置などの制御機器が設置されており、かご上に落下した雨水は、これらの制御機器の故障要因となる。
【0005】
そこで本発明は、乗りかごの冠水被害を低減することが可能なエレベーター制御システムおよびエレベーター制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、エレベーターの冠水退避運転を制御する冠水退避運転制御部と、前記冠水退避運転の解除を管理する冠水退避運転解除管理部とを備えたエレベーター制御システムにおいて、前記冠水退避運転解除管理部において前記冠水退避運転を解除すると判断した場合に、前記エレベーターの乗りかごを上方階から下方階に向かって順次に着床させ、前記着床させた各階床において、前記乗りかごのかごドアの開閉を繰り返す排水運転を実施する排水運転制御部を備えたエレベーター制御システムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、乗りかごの冠水被害をより確実の防止することが可能エレベーター制御システムおよびエレベーター制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態のエレベーター制御システムの構成図である。
第1実施形態のエレベーター制御方法を示すフローチャート(その1)である。
第1実施形態のエレベーター制御方法を示すフローチャート(その2)である。
第1実施形態のエレベーター制御方法における乗込抑止の報知例を示す図である。
第2実施形態のエレベーター制御システムの構成図である。
第2実施形態のエレベーター制御方法の第1例を示すフローチャートである。
第2実施形態のエレベーター制御方法の第2例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を適用した各実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施の形態においては、同一構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0010】
≪第1実施形態≫
<エレベーター制御システム>
図1は、第1実施形態のエレベーター制御システム100の構成図である。図1に示すエレベーター制御システム100は、複数のエレベーター100aの運行を制御するためのシステムであり、ゲリラ豪雨や台風によるエレベーター100aの冠水被害を抑止する機能を有する。エレベーター制御システム100が制御するエレベーター100aは、同一の建物または異なる建物に設置された複数のエレベーター100aであるが、ここでは1つのエレベーター100aのみを図示する。
(【0011】以降は省略されています)

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