TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025108240
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024002042
出願日2024-01-10
発明の名称分析システム及び分析方法
出願人株式会社日立製作所
代理人藤央弁理士法人
主分類G06F 11/07 20060101AFI20250715BHJP(計算;計数)
要約【課題】複数の機器間の通信ログから、対象の種類の送信データの値の変化に関連する通信を事前情報なしに高精度に推定する。
【解決手段】分析システムは、複数の機器間で送信されたデータの種類と値の組み合わせのうち、値の変化点における組み合わせ、の時系列を示す通信ログを保持し、当該通信ログから、対象の種類のデータの第1の値に対応する時刻と第2の値に対応する時刻との間の期間における複数のログを抽出し、データの種類と値の1以上の組み合わせと、当該1以上の組み合わせそれぞれに対応する変化点の発生順序と、を示す通信シーケンスを、当該複数のログから抽出し、当該複数のログにおける当該抽出した通信シーケンスの出現状況に基づいて、対象の種類のデータの第1の値から第2の値への変化に関連する候補シーケンスを決定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
分析システムであって、
プロセッサとメモリとを備え、
前記メモリは、
所定のプロトコルを用いて複数の機器間で送信されたデータの種類と値の組み合わせのうち、前記値の変化点における前記組み合わせ、の時系列を示す通信ログと、
データの対象の種類と、前記対象の種類のデータの第1の値及び第2の値と、を示す対象データ情報と、を保持し、
前記プロセッサは、
前記通信ログから、前記対象の種類のデータの前記第1の値に対応する時刻と前記第2の値に対応する時刻との間の期間における複数のログを抽出し、
データの種類と値の1以上の組み合わせと、当該1以上の組み合わせそれぞれに対応する変化点の発生順序と、によって定められる通信シーケンスを、前記抽出した複数のログから抽出し、
前記抽出した複数のログにおける前記抽出した通信シーケンスの出現状況に基づいて、前記対象の種類のデータの前記第1の値から前記第2の値への変化に関連する通信シーケンスである候補シーケンスを、前記抽出した通信シーケンスから決定し、
前記候補シーケンスを表示するためのデータを生成する、分析システム。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の分析システムであって、
前記プロセッサは、
前記抽出した複数のログにおけるデータの種類と値の組み合わせごとの出現状況を算出し、
前記算出した出現状況が所定の条件を満たさないデータの種類と値の組み合わせを、前記複数のログから削除する削除処理を実行し、
前記削除処理が行われた後の前記複数のログから、前記通信シーケンスを抽出する、分析システム。
【請求項3】
請求項2に記載の分析システムであって、
前記プロセッサは、
前記算出した出現状況が前記所定の条件を満たすデータの種類と値の組み合わせそれぞれを、仮候補シーケンスに決定し、
前記抽出した複数のログにおける前記対象の種類のデータの前記第2の値が送信された直前の時刻のデータの種類と値の組み合わせに基づいて、前記仮候補シーケンスから前記候補シーケンスを決定し、当該決定した前記候補シーケンスを前記仮候補シーケンスから削除する、候補シーケンス決定処理を実行する、分析システム。
【請求項4】
請求項3に記載の分析システムであって、
前記プロセッサは、
前記仮候補シーケンスが残っていないと判定するまで、シーケンス拡張処理を繰り返し実行し、
前記シーケンス拡張処理において、
前記抽出した複数のログのうち前記仮候補シーケンスを含むログを特定し、
前記特定したログにおいて、前記仮候補シーケンスの後の時刻に出現するデータの種類と値の組み合わせを、当該仮候補シーケンスに付加した付加仮候補シーケンスを作成し、
前記抽出した複数のログにおける前記付加仮候補シーケンスの出現状況を算出し、
当該算出した出現状況が所定の条件を満たす付加仮候補シーケンスを新たな前記仮候補シーケンスとして更新し、
前記更新した仮候補シーケンスに対して前記候補シーケンス決定処理を実行する、分析システム。
【請求項5】
請求項1に記載の分析システムであって、
前記プロセッサは、前記抽出した複数のログにおける前記抽出した通信シーケンスの出現回数の総数と、前記抽出した複数のログの数と、の比較結果に基づいて、前記抽出した通信シーケンスから前記候補シーケンスを決定する、分析システム。
【請求項6】
請求項1に記載の分析システムであって、
前記プロセッサは、前記抽出した複数のログにおける前記抽出した通信シーケンスの出現割合に基づいて、前記抽出した通信シーケンスから前記候補シーケンスを決定する、分析システム。
【請求項7】
請求項1に記載の分析システムであって、
前記所定のプロトコルはCAN(Controller Area Network)であり、
前記複数の機器それぞれは、自動車に搭載されたECU(Electronic Control Unit)である、分析システム。
【請求項8】
請求項1に記載の分析システムであって、
前記プロセッサは、
前記候補シーケンスの抽出元であるログを特定し、
前記候補シーケンスに含まれるデータの種類ごとに、前記特定したログにおける当該種類のデータの値の時間変化を示すグラフを生成し、
前記候補シーケンスに含まれるデータの種類と値との組み合わせが示す当該種類のデータの当該値への変化点と、前記候補シーケンスが示す変化点の発生順序と、を示す関係性情報を前記生成したグラフに追加し、
前記関係性情報を追加したグラフを表示するためのデータを生成する、分析システム。
【請求項9】
請求項1に記載の分析システムであって、
前記メモリは、前記対象の種類のデータの前記第1の値から前記第2の値への変化に対応する機能に不具合が発生した期間における、前記時系列を示す不具合ログを保持し、
前記プロセッサは、
前記候補シーケンスに含まれるデータの種類と値の組み合わせが示す変化点の前記不具合ログにおける発生順序を特定し、
前記候補シーケンスに含まれるデータの種類と値の組み合わせと、前記特定した変化点の発生順序と、を示す、通信シーケンスを前記不具合が発生した場合の不具合シーケンスとして、作成し、
前記不具合シーケンスを表示するためのデータを生成する、分析システム。
【請求項10】
分析システムによる分析方法であって、
前記分析システムは、プロセッサとメモリとを有し、
前記メモリは、
所定のプロトコルを用いて複数の機器間で送信されたデータの種類と値の組み合わせのうち、前記値の変化点における前記組み合わせ、の時系列を示す通信ログと、
データの対象の種類と、前記対象の種類のデータの第1の値及び第2の値と、を示す対象データ情報と、を保持し、
前記分析方法は、
前記プロセッサが、前記通信ログから、前記対象の種類のデータの前記第1の値に対応する時刻と前記第2の値に対応する時刻との間の期間における複数のログを抽出し、
前記プロセッサが、データの種類と値の1以上の組み合わせと、当該1以上の組み合わせそれぞれに対応する変化点の発生順序と、によって定められる通信シーケンスを、前記抽出した複数のログから抽出し、
前記プロセッサが、前記抽出した複数のログにおける前記抽出した通信シーケンスの出現状況に基づいて、前記対象の種類のデータの前記第1の値から前記第2の値への変化に関連する通信シーケンスである候補シーケンスを、前記抽出した通信シーケンスから決定し、
前記プロセッサが、前記候補シーケンスを表示するためのデータを生成する、分析方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分析システム及び分析方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として特開2015-141663号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載の障害解析装置は、情報処理装置において実行されるソフトウェア・モジュールに関する結合度を表すモジュール結合度情報と、上記情報処理装置において生成された1以上のログ情報と、上記ソフトウェア・モジュールとを関連付けるモジュール関連ログ情報と、に基づいて、特定の上記ソフトウェア・モジュールに関連するログ情報に対して当該ソフトウェア・モジュールの結合度を設定するログ結合度生成部と、前記情報処理装置において発生した障害に関するログ情報を抽出する障害ログ取得部と、上記結合度が設定されたログ情報と、上記障害に関するログ情報とから、特定の障害に関連する障害解析用ログ情報を生成する障害解析用ログ生成部と、を有する(要約参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-141663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術においては、モジュール関連ログ情報においてソフトウェア・モジュール間の関係性を示す情報が事前に与えられているが、モジュール間の関係性を定義することが困難な場合がある。このような場合には、特許文献1に記載の技術は、障害に関するログを抽出できないおそれがある。
【0005】
そこで、本発明の一態様は、複数の機器間の通信ログから、対象の種類の送信データの値の変化に関連する通信を事前情報なしに高精度に推定する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の一態様は以下の構成を採用する。分析システムは、プロセッサとメモリとを備え、前記メモリは、所定のプロトコルを用いて複数の機器間で送信されたデータの種類と値の組み合わせのうち、前記値の変化点における前記組み合わせ、の時系列を示す通信ログと、データの対象の種類と、前記対象の種類のデータの第1の値及び第2の値と、を示す対象データ情報と、を保持し、前記プロセッサは、前記通信ログから、前記対象の種類のデータの前記第1の値に対応する時刻と前記第2の値に対応する時刻との間の期間における複数のログを抽出し、データの種類と値の1以上の組み合わせと、当該1以上の組み合わせそれぞれに対応する変化点の発生順序と、によって定められる通信シーケンスを、前記抽出した複数のログから抽出し、前記抽出した複数のログにおける前記抽出した通信シーケンスの出現状況に基づいて、前記対象の種類のデータの前記第1の値から前記第2の値への変化に関連する通信シーケンスである候補シーケンスを、前記抽出した通信シーケンスから決定し、前記候補シーケンスを表示するためのデータを生成する、分析方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、複数の機器間の通信ログから、対象の種類の送信データの値の変化に関連する通信を事前情報なしに高精度に推定することができる。
【0008】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1における分析システムの機能構成例を示すブロック図である。
実施例1における分析システムのハードウェア構成例を示すブロック図である。
実施例1における解析前通信ログの一例を示す図である。
実施例1における通信ログ解析処理の一例を示すフローチャートである。
実施例1における通信シーケンス推定処理の一例を示すフローチャートである。
実施例1におけるシーケンス拡張処理の一例を示すフローチャートである。
実施例1における通信シーケンス推定処理の具体例を示す説明図である。
実施例1におけるシーケンス拡張処理の具体例を示す説明図である。
実施例1におけるシーケンス拡張処理の具体例を示す説明図である。
実施例1における表示データ生成処理の一例を示すフローチャートである。
実施例1における表示画面の画面構成例を示す図である。
実施例1における対象シグナルの変化に対応する機能に不具合が生じた際に表示される表示画面の画面構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態において、同一の構成には原則として同一の符号を付け、繰り返しの説明は省略する。なお、本実施形態は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社日立製作所
軌条車両
1か月前
株式会社日立製作所
回転電機
12日前
株式会社日立製作所
軌条車両
1か月前
株式会社日立製作所
電力変換器
1か月前
株式会社日立製作所
電力変換装置
1か月前
株式会社日立製作所
情報処理装置
1か月前
株式会社日立製作所
電力変換装置
28日前
株式会社日立製作所
エレベーター
6日前
株式会社日立製作所
電力変換装置
1か月前
株式会社日立製作所
電力変換装置
1か月前
株式会社日立製作所
情報処理装置
1か月前
株式会社日立製作所
コントローラー
20日前
株式会社日立製作所
候補生成システム
1か月前
株式会社日立製作所
動作指令生成装置
1か月前
株式会社日立製作所
制御方法、演算装置
1か月前
株式会社日立製作所
製造工程管理システム
1か月前
株式会社日立製作所
回転子および回転電機
22日前
株式会社日立製作所
対策計画作成支援装置
1か月前
株式会社日立製作所
調速機及びエレベーター
27日前
株式会社日立製作所
乗りかご及びエレベーター
1か月前
株式会社日立製作所
認可システム及び認可方法
1か月前
株式会社日立製作所
分析システム及び分析方法
6日前
株式会社日立製作所
垂直離着陸機用エアポート
1か月前
株式会社日立製作所
エレベーター及び保護カバー
4日前
株式会社日立製作所
生産計画立案支援装置及び方法
22日前
株式会社日立製作所
めっき装置及びめっき形成方法
12日前
株式会社日立製作所
知識抽出装置及び知識抽出方法
1か月前
株式会社日立製作所
情報提供装置及び情報提供方法
22日前
株式会社日立製作所
経路探索方法及び配送計画装置
1か月前
株式会社日立製作所
釣合いおもり及びエレベーター
今日
株式会社日立製作所
情報処理装置及び情報処理方法
1か月前
株式会社日立製作所
営業支援装置、及び営業支援方法
1か月前
株式会社日立製作所
プリント配線基板、電力変換装置
28日前
株式会社日立製作所
窒化処理部品およびその製造方法
1か月前
株式会社日立製作所
水処理システム、及び水処理方法
1か月前
株式会社日立製作所
補修指示装置および補修指示方法
5日前
続きを見る