TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025098982
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2024223902
出願日2024-12-19
発明の名称測定されたインピーダンスに基づく血液プール方向ベクトルの提供
出願人バイオセンス・ウエブスター・(イスラエル)・リミテッド,Biosense Webster (Israel), Ltd.
代理人個人,個人
主分類A61B 5/287 20210101AFI20250625BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】心臓の電気解剖学的(EA)マッピングを改善すること。
【解決手段】方法は、器官の腔内でカテーテルを操作している間に、基準電極に対する複数の機能電極のインピーダンスを監視することを含み、当該カテーテルは、(i)遠位端を有するシャフトと、(ii)シャフトの遠位端に結合され、複数の機能電極を備える拡張可能な遠位端アセンブリと、を備える。方向ベクトルは監視されたインピーダンスから推定され、この方向ベクトルに沿って、カテーテルは、器官の腔内で、組織壁による妨害なしに自由に前進する。方向ベクトルは、ユーザに対して表示される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
システムであって、
器官の腔内でカテーテルを操作している間に基準電極に対する複数の機能電極のインピーダンスを監視するように構成されているインターフェースであって、前記カテーテルが、(i)遠位端を有するシャフトと、(ii)前記シャフトの前記遠位端に結合され、前記複数の機能電極を備える拡張可能な遠位端アセンブリと、を備える、インターフェースと、
プロセッサであって、
前記監視されたインピーダンスから、方向ベクトルを推定することであって、前記方向ベクトルに沿って、前記カテーテルが、前記器官の前記腔内で、前記腔の組織壁による妨害なしに自由に前進する、ことと、
前記方向ベクトルをユーザに表示することと、を行うように構成されている、プロセッサと、
を備えるシステム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記プロセッサは、前記監視されたインピーダンスから、血液プール方向を推定することによって、前記方向ベクトルを推定するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記遠位端アセンブリの既知の幾何学的形状に基づいて、機能電極の各インピーダンスを前記機能電極の方向の重み付きベクトルに変換し、前記重み付きベクトルをすべての前記機能電極にわたって合計することによって、前記血液プール方向ベクトルを推定するように構成されている、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記プロセッサは、
累積されたインピーダンス値に対するインピーダンスの範囲を識別することと、
前記範囲内の各インピーダンスを、前記範囲に従って、前記それぞれの重み付きベクトルの重みとなるように正規化することと、
によって、機能電極の各インピーダンスを、前記機能電極の方向の重み付きベクトルに変換するように構成されている、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記範囲に関して、前記インピーダンスを0と1との間の値に正規化することにより重みを計算することによって、機能電極の各インピーダンスを、重み付きベクトルに変換するように構成されている、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記機能電極からのEA信号を使用して生成されるEAマップ上に示される前記遠位端アセンブリの仮想表現上に、方向矢印を提示することによって、前記方向ベクトルを表示するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記方向矢印が前記遠位端アセンブリの前記仮想表現の長手方向軸アイコンと位置合わせされていることを示すことによって、前記方向ベクトルを表示するように構成されている、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記遠位端アセンブリは、バスケットアセンブリ及びバルーンアセンブリのうちの1つである、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
方法であって、
器官の腔内でカテーテルを操作している間に、基準電極に対する複数の機能電極のインピーダンスを監視することであって、前記カテーテルが、(i)遠位端を有するシャフトと、(ii)前記シャフトの前記遠位端に結合され、前記複数の機能電極を備える拡張可能な遠位端アセンブリと、を備える、ことと、
前記監視されたインピーダンスから、方向ベクトルを推定することであって、前記方向ベクトルに沿って、前記カテーテルが、前記器官の前記腔内で、前記腔の組織壁による妨害なしに自由に前進する、ことと、
前記方向ベクトルをユーザに表示することと、を含む方法。
【請求項10】
前記方向ベクトルを推定することは、前記監視されたインピーダンスから、血液プール方向を推定することを含む、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、広義には解剖学的マッピング、具体的には心臓の電気解剖学的(electroanatomical、EA)マッピングの改善に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
心腔のEAマップを構築するための臨床的に関連するデータを取得するために、心腔内でEAマッピングカテーテルを案内するのを支援する技術は、特許文献に存在する。そのような技術は、医師がカテーテルを、心臓内の対象領域にナビゲートするのを支援するために、蛍光透視法などの医療撮像法を伴い得る。典型的には、患者及び医療スタッフを有害な放射線に曝すことを回避するために、蛍光透視法の使用を最小限に抑えることが望ましい。心腔内でカテーテルを操作して対象領域に到達させることは、心臓治療計画及び治療自体において非常に有益であるが、それには、その処置を行う医師の高度な専門的熟練度が必要とされる。
【0003】
以下の本開示の実施例の詳細な説明を図面と併せ読むことで、本開示のより完全な理解が得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本開示の一実施例による、カテーテルベースの電気解剖学的(EA)マッピング及びアブレーションシステムの概略描写図である。
本開示の一例による、心腔組織壁に対するバスケットアセンブリの血液プール方向を決定するために、電気測定値を取得するように構成された、バスケットアセンブリの概略描写図である。
本開示の一例による、患者の左心房の中での、カテーテルのバスケットアセンブリの組織壁近接性ベースの誘導方式の概略描写図である。
本開示の一例による、機能電極の測定されたインピーダンスに基づいて、血液プール方向ベクトルを推定及び提示するための、方法及びアルゴリズムを概略的に示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0005】
概要
心腔の壁組織は、カテーテルの拡張可能な遠位端アセンブリに取り付けられた複数の機能電極を有するカテーテルを使用して、電気解剖学的(EA)マッピングすることができる。心腔内のマッピング処置では、医師は、拡張された遠位端アセンブリを操作して、電極を心腔壁に接触させ、電気信号を取得及び/又は印加することができる。最終的なEAマップは、治療計画を容易にするのに重要な、多くの解剖学的詳細、例えば左心房の場合には、4つの肺静脈(pulmonary vein、PV)口、及び左下心耳などを含むことができる。
【0006】
しかしながら、マッピング処置の初期段階では、医師は、効率的なマッピングを達成するためにカテーテルをどこに向けるべきかについての情報を有しないことが多い。心腔表面のある部分がマッピングされた後にのみ、医師は、心門、心耳、及び弁等の、心腔内の臨床的に関連するがアクセスしにくい場所に、有益な方法でアクセスすることによって、マッピングをより効率的にすることができる。後の段階であっても、心腔の三次元構造内でどのように操作するかを理解することはしばしば困難である。EAマッピングの開始段階におけるこれらの困難な課題は、マッピング処置を長引かせ、患者にとってマッピング処置を医学的により複雑にする可能性がある。いくつかの例では、医師は、治療型カテーテルを用いた治療処置中に行われる最小限のマッピングで治療領域に到達することを望む場合がある。
【0007】
本明細書で説明される本開示の例は、カテーテルを用いて未知の表面を効率的にマッピングする上述の困難性を解決又は回避することによって、EAマッピングの初期段階を促進する技法を提供する。
【0008】
この技術の一例において、医師は、心腔内で、カテーテルの拡張された遠位端アセンブリを操作する。カテーテルは、複数の機能電極を有する遠位端アセンブリ、例えば、複数の電極をその上に有するバスケットアセンブリ又はバルーンアセンブリを備える。カテーテルが操作されている間、プロセッサは、基準電極に対する複数の機能電極のインピーダンスを監視する。監視されたインピーダンスを使用して、プロセッサは、血液プール方向ベクトルを推定し、この血液プール方向ベクトルに沿って、カテーテルが心腔内で自由に前進する。プロセッサは、方向ベクトルをそれぞれの血液方向矢印としてユーザに表示する。
【0009】
上述したように、開示された技術は、当初は未知の組織表面を、カテーテルを用いて効率的にマッピングする困難性を克服することができる。例えば、開示される技術は、図3に見られるように、血液プール方向がカテーテルのシャフトと位置合わせされるとき(例えば、方向矢印が遠位端アセンブリの仮想表現の長手方向軸アイコンと位置合わせされることを示すことによって)、肺静脈(PV)口、左心耳(left atrial appendage、LAA)などの目印への最良のアプローチを示す。
【0010】
本方法は、心腔に適用されるが、腔容積及び壁インピーダンスを測定することによって、器官の別の腔に適用することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
健康器具
4か月前
個人
鼾防止用具
4か月前
個人
導電香
5か月前
個人
嚥下鍛錬装置
3日前
個人
脈波測定方法
4か月前
個人
脈波測定方法
4か月前
個人
白内障治療法
3か月前
個人
洗井間専家。
3か月前
個人
マッサージ機
5か月前
個人
ホバーアイロン
3か月前
個人
バッグ式オムツ
23日前
個人
矯正椅子
1か月前
個人
歯の修復用材料
17日前
個人
シャンプー
2か月前
個人
歯の保護用シール
1か月前
個人
口内洗浄具
4か月前
個人
陣痛緩和具
3日前
個人
車椅子持ち上げ器
3か月前
三生医薬株式会社
錠剤
3か月前
株式会社 MTG
浴用剤
5か月前
株式会社結心
手袋
4か月前
個人
服薬支援装置
3か月前
株式会社八光
剥離吸引管
1か月前
株式会社大野
骨壷
7日前
株式会社ファンケル
化粧料
4か月前
個人
腰用サポーター
4か月前
株式会社ダリヤ
毛髪化粧料
4か月前
個人
形見の製造方法
21日前
株式会社松風
口腔用組成物
今日
株式会社GSユアサ
歩行器
1か月前
株式会社ダリヤ
皮膚化粧料
3か月前
株式会社コロナ
サウナ装置
2か月前
個人
高気圧環境装置
28日前
個人
尿バッグカバー
5か月前
株式会社ニデック
眼科装置
23日前
個人
歯列矯正用器具
4か月前
続きを見る