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公開番号2025098981
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2024223871
出願日2024-12-19
発明の名称電動車両のブレーキシステムを制御する方法及びブレーキシステム
出願人ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング,ROBERT BOSCH GMBH
代理人アインゼル・フェリックス=ラインハルト,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60L 7/24 20060101AFI20250625BHJP(車両一般)
要約【課題】本発明は、電気車両のブレーキシステムを制御するための方法に関する。
【解決手段】本方法は、少なくともブレーキシステムのブレーキ要求及び電気車両の車両運転速度に基づいて、ブレーキシステムの要求された総ブレーキ強度を決定することと、少なくとも電気車両の車両状態情報に基づいて、ブレーキシステムの各ブレーキモードのブレーキ強度を決定することであって、ブレーキシステムは、少なくとも3つのブレーキモードを有し、ブレーキモードは、事前設定された優先順位を有する、ことと、最大で2つのブレーキモードを使用する場合、少なくとも、要求された総ブレーキ強度及びブレーキモードの優先度に基づいて、各ブレーキモードの要求されたブレーキ力を決定することと、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電気車両のブレーキシステム(1)を制御する方法であって、
ステップS1:少なくとも前記ブレーキシステム(1)のブレーキ要求及び前記電気車両の車両運転速度に基づいて、前記ブレーキシステム(1)の要求された総ブレーキ強度を決定することと、
ステップS2:少なくとも前記電気車両の車両状態情報に基づいて前記ブレーキシステム(1)の各ブレーキモードのブレーキ強度を決定することであって、前記ブレーキシステム(1)は、少なくとも3つのブレーキモードを有し、前記ブレーキモードは、事前設定された優先順位を有する、ことと、
ステップS3:少なくとも、最大で2つのブレーキモードが使用される場合、要求された総ブレーキ強度及びブレーキモードの優先度に基づいて、各ブレーキモードの要求されたブレーキ力を決定することと、
を含む方法。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
前記ブレーキシステム(1)の前記ブレーキモードは、リターダブレーキモード、サービスブレーキモード及びモータブレーキモードを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記リターダブレーキモードは、第1の優先度を有する第1のブレーキモードとして使用され、前記モータブレーキモードは、第2の優先度を有する第2のブレーキモードとして使用され、前記サービスブレーキモードは、第3の優先度を有する第3のブレーキモードとして使用される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記モータブレーキモードは、第1の優先度を有する第1のブレーキモードとして使用され、前記リターダブレーキモードは、第2の優先度を有する第2のブレーキモードとして使用され、前記サービスブレーキモードは、第3の優先度を有する第3のブレーキモードとして使用される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
各ブレーキモードに対する前記要求されたブレーキ力は、各ブレーキモードの前記要求されたブレーキ力が、各ブレーキモードの最大利用可能なブレーキ力を超えないように決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記ブレーキシステム(1)の前記モータブレーキモードの前記ブレーキ強度は、少なくとも、前記電気車両のホイール速度、バッテリ充電状態、及び/又は、モータ温度に基づいて決定される、請求項2乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記ブレーキシステム(1)の前記リターダブレーキモードの前記ブレーキ強度は、少なくとも、前記電気車両のリターダギアに基づいて決定される、請求項2乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
ステップS3は、
ステップS31:前記第1のブレーキモードの前記ブレーキ強度がゼロよりも大きいかどうかを判定することと、
ステップS32:前記第1のブレーキモードの前記ブレーキ強度がゼロ以下である場合、前記第1のブレーキモードが使用されていないときに、少なくとも前記要求された総ブレーキ強度及び前記ブレーキモードの前記優先度にそれぞれ基づいて各ブレーキモードの前記要求されたブレーキ力を決定することと、
ステップS33:前記第1のブレーキモードの前記ブレーキ強度がゼロより大きい場合、前記要求された総ブレーキ強度が前記第1のブレーキモードの前記ブレーキ強度と前記第2のブレーキモードの前記ブレーキ強度との合計よりも大きいかどうかを判定することと、
ステップS34:前記要求された総ブレーキ強度が前記第1のブレーキモードの前記ブレーキ強度と前記第2のブレーキモードの前記ブレーキ強度との合計よりも大きい場合、前記第1のブレーキモードの前記要求されたブレーキ力を、前記第1のブレーキモードの前記最大利用可能なブレーキ力として決定し、前記第3のブレーキモードの前記要求されたブレーキ力を、前記要求された総ブレーキ強度に基づいて計算された前記要求された総ブレーキ力と前記第1のブレーキモードの前記要求されたブレーキ力との間の差として決定することと、
ステップS35:前記要求された総ブレーキ強度が前記第1のブレーキモードの前記ブレーキ強度及び前記第2のブレーキモードの前記ブレーキ強度との合計より大きくない場合、前記第1のブレーキモードが使用されていないときに、少なくとも前記要求された総ブレーキ強度及び前記ブレーキモードの前記優先度にそれぞれ基づいて、各ブレーキモードの前記要求されたブレーキ力を決定することと、
をさらに含む、請求項3乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
ステップS32は、
ステップS321:前記要求された総ブレーキ強度が前記第2のブレーキモードの前記ブレーキ強度よりも大きいかどうかを決定することと、
ステップS322:前記要求された総ブレーキ強度が前記第2のブレーキモードの前記ブレーキ強度よりも大きい場合、前記第2のブレーキモードの前記要求されたブレーキ力を前記第2のブレーキモードの前記最大利用可能なブレーキ力として決定し、前記第3のブレーキモードの前記要求されたブレーキ力を、前記要求された総ブレーキ強度に基づいて計算された前記要求された総ブレーキ力と前記第3のブレーキモードの前記要求されたブレーキ力との間の差として決定することと、
ステップS323:前記要求された総ブレーキ強度が前記第2のブレーキモードの前記ブレーキ強度より大きくない場合、前記第2のブレーキモードの前記要求されたブレーキ力を、前記要求された総ブレーキ強度に基づいて計算された、要求された総ブレーキ力として決定することと、
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ステップS35は、
ステップS351:前記要求された総ブレーキ強度が前記第1のブレーキモードの前記ブレーキ強度よりも大きいかどうかを決定することと、
ステップS352:前記要求された総ブレーキ強度が前記第1のブレーキモードの前記ブレーキ強度よりも大きい場合、前記第1のブレーキモードの前記要求されたブレーキ力を前記第1のブレーキモードの前記最大利用可能なブレーキ力として決定し、前記要求された総ブレーキ強度に基づいて計算された要求された総ブレーキ力と前記第1のブレーキモードの前記要求されたブレーキ力との間の差として前記第2のブレーキモードの前記要求されたブレーキ力を決定することと、
ステップS353:前記要求された総ブレーキ強度が前記第1のブレーキモードの前記ブレーキ強度より大きくない場合、前記第1のブレーキモードの前記要求されたブレーキ力を、前記要求された総ブレーキ強度に基づいて計算された要求された総ブレーキ力として決定することと、
を含む、請求項8に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両の分野、具体的には、電動車両のブレーキシステムを制御する方法、電動車両用ブレーキシステム、及び、本開示による方法のステップの実施を少なくとも支援するように設計されたコンピュータプログラム製品に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
現在の車両のほとんどは、車両ブレーキ用のサービスブレーキのみを使用するが、頻繁にブレーキを掛けたり、非常に強くブレーキを掛けたりすると、サービスブレーキの摩耗やブレーキ故障につながる可能性がある。サービスブレーキの負荷を低減又は軽減するために、車両にリターダを設置することができる。また、モータが取り付けられた車両については、モータを発電機モードで動作させて、ブレーキエネルギーの回収を行い、その航続距離を改善することもできる。これらのブレーキモードは、連続ブレーキコーディネータ(EBC)によって同時に使用され得るが、実際の適用中に重度のブレーキジッタが発生し得る。したがって、連続ブレーキコーディネータは、車両本体の安定性を確保するために、車両本体の横滑り防止システム(ESP)と協働する必要があり、その結果、既存の連続ブレーキコーディネータは、横滑り防止システムを備えた特定のタイプのハイブリッド車両においてのみ使用され、ハードウェア及びソフトウェアのコストが非常に高くなる。
【0003】
純粋な電気車両にもこれらのブレーキモードを装備することができることを考慮すると、純粋な電気車両用の連続ブレーキコーディネータをどのように開発するかは、解決する必要がある現在の技術的問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、電気車両のブレーキシステムを制御する方法、電気車両用のブレーキシステム、及び、コンピュータプログラム製品を制御して、先行技術における問題を少なくとも部分的に解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様によれば、電気車両のブレーキシステムを制御するための方法が提供され、本方法は、
- ステップS1:少なくとも前記ブレーキシステムのブレーキ要求及び前記電気車両の車両運転速度に基づいて、前記ブレーキシステムの要求された総ブレーキ強度を決定することと、
- ステップS2:少なくとも前記電気車両の車両状態情報に基づいて前記ブレーキシステムの各ブレーキモードのブレーキ強度を決定することであって、前記ブレーキシステムは、少なくとも3つのブレーキモードを有し、前記ブレーキモードは、事前設定された優先順位を有する、ことと、
- ステップS3:最大で2つのブレーキモードが使用される場合、少なくとも、要求された総ブレーキ強度及びブレーキモードの優先度に基づいて、各ブレーキモードの要求されたブレーキ力を決定することと、
を含む。
【0006】
本開示のコアアイデアは、電気車両の制動プロセスにおいて、最大で2つのブレーキモードのみが使用されることであり、それによって、ブレーキプロセスのブレーキジッタを効果的に抑制し、車両の運転快適さを改善し、これらのブレーキモードを調整するための制御戦略を簡略化し、かつ、これらのブレーキモードを調整するための連続ブレーキコーディネータのハードウェア及びソフトウェアのコストを効果的に低減する、というものである。
【0007】
本発明の第2の態様によれば、電気車両用のブレーキシステムが提供され、本システムは、
- 電気車両についての車両状態情報を取得するように構成された車両状態取得モジュールであって、前記車両状態情報は、車両運転速度を含む、車両状態取得モジュールと、
- 前記ブレーキシステムのブレーキ要求を取得するように構成されたブレーキ要求取得モジュールと、
- 異なるブレーキモードのブレーキを実行するためにそれぞれ少なくとも3つのブレーキモジュールであって、前記ブレーキモードは、事前設定された優先順位を有する、少なくとも3つのブレーキモジュールと、
- 本発明に係る方法を実施するように構成された制御モジュールと、
を備える。
【0008】
本開示の第3の態様によれば、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータ読み取り可能プログラムキャリアなどのコンピュータプログラム製品が提供され、本コンピュータプログラム製品は、プロセッサによりコンピュータプログラム命令が実行される場合に、本開示による方法のステップの実施を少なくとも支援するためのものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
下記においては、本開示の原理、構成及び利点のより良好な理解を提供するために、本開示を、添付図面を参照して、より詳細に説明する。添付図面は、以下を含む。
本発明の例示的な一実施例による電気車両のブレーキシステムを制御する方法のワークフロー図である。
本開示の例示的な一実施例によるブレーキシステムの構造ブロック図である。
本発明の他の例示的な一実施例による電気車両のブレーキシステムを制御する方法のワークフロー図である。
本発明の他の例示的な一実施例による電気車両のブレーキシステムを制御する方法のワークフロー図である。
本発明の他の例示的な一実施例による電気車両のブレーキシステムを制御する方法のワークフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明によって対処される技術的課題、技術的解決方法及び有益な技術的効果のより明確な理解を提供するために、本発明の詳細な説明を、添付図面及び複数の例示的な実施例を参照して以下に提供する。当然のことながら、本開示に記載されている特定の実施例は、本開示を説明する目的のためにのみ提供されるものであり、本開示の保護の範囲を限定するものではない。この文書においては、「第1の」、「第2の」等の用語は、記述の目的のためにのみ使用され、また、相対的な重要性を示す又は示唆するものとして解釈されるべきものではないことに留意するべきである。さらに、こうした用語は、示される技術的構成の特定の数量を示唆するものとして理解されるべきではない。
(【0011】以降は省略されています)

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