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公開番号2025098946
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2024200152
出願日2024-11-16
発明の名称車両用浸水防止シート
出願人イシイ工業株式会社
代理人個人
主分類B60J 11/04 20060101AFI20250625BHJP(車両一般)
要約【課題】 車両の底部及び外周窓下まで包む、車両用浸水防止シートで、車両への浸水被害を確実に防止することができる、経済性、汎用性に優れ、設置作業が容易で迅速な車両用浸水防止シートを提供することにある。
【解決手段】 車両のタイヤ4を載置する水密性のシート体1に、長手方向・短手方向のほぼ中央部へ十字形に交差する、対称な突状の折り畳み形状の襞部2,3の加工を施し、上昇水圧によって、車両10のタイヤ4から車両10底部に密着せしめ、冠水水位に適応し、安全水位までの間、車両10の傾斜を抑制し、車両10への浸水を防止する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両の底部及び外周窓下までをシート体で包み車両への浸水を防止する車両用浸水防止シートであって、
シート体は、車両の長手方向及び短手方向へ突状に折り畳まれた襞部(ひだ部)を備えることを特徴とした車両用浸水防止シート。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
車両の底部及び外周窓下までをシート体で包み車両への浸水を防止する車両用浸水防止シートであって、
シート体は、車両の長手方向又は短手方向へ突状に折り畳まれた襞部(ひだ部)を備えることを特徴とした車両用浸水防止シート。
【請求項3】
シート体は、車両の重心位置の直下部分に浮力材を介在させることを特徴とした請求項1又は2記載の車両用浸水防止シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、洪水、冠水などにより車両への浸水・水没の危惧が予想される場合に、車両底部及び外周窓下まで包むことで、それを未然に防止する車両用浸水防止シートに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、日本では台風や大雨・豪雨などによる堤防越水、局地的に急速な線状降水帯の発達による降水量の増加など、これまでの想定を超える洪水・浸水被害が全国各地で続出している状況であり、その洪水による車両への浸水・水没被害が深刻である。
車両への浸水は車室内、エンジン部、電気制御系統などに及ぼす影響が大きく、復旧の修理費用は多大な費用を要し、ほとんどの場合は廃車となる。
そこで、車両への浸水被害を防止する技術が強く求められている。車両の浸水、水没を防止するものとして、これまでに特許文献1~4のようなものが発明されている。
【0003】
特許文献1は、中空壁部へ流体を充填し外周を囲み袋状となる構造体で4方向より固定手段を設ける、車両用水没防止構造体が提案されている。
さらに、特許文献2では、洪水などによって水位が上昇したときに、シートで包んだ車両は、内部空間の浮力により、水位の上昇と共に浮上させて、水没の被害を軽減する方法が提案されている。
また、特許文献3では、巨大な筒状シートで車両をすっぽりと包むことにより、車両の水没を防止する手段が提案されている。
【0004】
一方、特許文献4では、車両の下部を巾着状に覆う車両防水カバーが、前記車両が水に浮いた状態で、水中に置かれた各面部の所定の場所以外の部分が車両に略密着し、底面部の車両の車輪に対応する部分が、前記車輪を下部へ突き出せる余裕を持つように構成し、スタビラザーの機能を生じて水に浮いた状態で車両の安定性を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6548182号公報
特開2012-116480号公報
特開2002-248946号公報
特許第6258015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のように、特許文献1では、車両の浸水、漂流の安全性に優れても、例えば洪水での冠水水位が地盤面より30cm~40cmの場合でも、一連の対策で係ることになるので、浸水対策の施行までに、設置場所が限定されることと、設備設置費用の点で経済性、汎用性の面で課題がある。
【0007】
また、同様に、特許文献2及び3では、水位の上昇に伴い、車両を水上に浮かせて浸水・水没を防止するが、車両のタイヤ部分と車両下部の凹凸形状などによってシートへの外水圧による損傷、破損などの危険性が問題となる。さらに、車両の浮上水位の時間の経過とともに、車両の重心によって当該車両は、傾斜、沈下し車両への浸水の危険性が拭えない。
【0008】
さらに、特許文献3では、開口部を閉じて筒状シート内へ空気が封入され、その空気の逃げ場がない。そのため水嵩が増したときには筒状シートが膨らみ、バースト或いは漂流物により表面が損傷し、車両を包む筒状シート内への浸水が危惧される。
【0009】
一方、特許文献4についても、車両防水カバーの底面部の車両の車輪に対応する部分が、前記車輪を下部へ突き出せる余裕を持つように構成するとあるが、具体的には図9(A)に図示された「蛇腹状の余裕部30」である。しかし、これでは一方向(図示では車両の横幅方向)への延伸しかできない。
【0010】
本願発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、車両用浸水防止シートである、車両の底部から外周を窓下までシート体によって包み、洪水水位の上昇にともなう、車両への浸水を防止し、さらなる水嵩上昇によっては、車両の重心位置直下部に該当するシート体部分に浮力材を備えることで、車両を浮上させ、安全な水位となるまでの間を、車両本体の車重によって傾斜させることなく、車両の室内・エンジン部・電気制御系統等への浸水を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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